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2023年8月17日 (木)

今年も恒例【笙ヶ岳】

本格的な夏本番を迎えるこの時期は涼を求め、更に百花繚乱
高山植物を楽しむべく、ここ10数年我が家にとっては毎年恒例、
勿論、昨年も実施のお気に入りの山行があるのです。
目的の行先は山形県遊佐町の【笙が岳(1,635m)】。すぐお隣は
日本百名山に列せられている名峰【鳥海山(2,236m)】が聳えています。

7月21日(金)☀
昨年までは朝4時過ぎに家を出ての日帰りが通例だったが、今回は
特段の用事もないし、朝早く起きて遠距離運転も少々辛くなったので
今回はゆっくりと家を出て山形県飽海郡遊佐の温泉宿で泊まります。
時間はたっぷり宿につく前に吹浦海岸の十六羅漢を見学。
傍らには豪華な大輪のヤマユリがあちこちに!!

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十六羅漢の一部  ※拡大
吹浦海禅寺21代寛海和尚が、日本海の荒波で命を失った漁師諸霊の
供養と海上安全を願い、仏教の隆盛と衆生の救済を願って1864年に
造佛を発願し、地元の石工たちを指揮5年の年月をかけて明治元年
22体の磨崖仏を完工。
16の羅漢に釈迦牟尼、文殊菩薩、普賢菩薩、
観音、舎利仏、目蓮の三像を合わせて22体。


7月22日(土)☀
温泉宿で朝飯のおにぎりを握ってもらい早々に鳥海ブルーライン
秋田県との境界そして【鳥海山】の登山口“鉾立”に向かいます。
行先 【笙が岳】
同行 相方 ジィ~ジ 計2人
行程 吹浦口(大平)登山口~見晴台~清水大神~河原宿~
   御浜・鳥海湖分岐~長坂道T字分岐~三・二峰~笙ヶ岳 往復
記事 今年は雪解けが早かったようで昨年と比べ雪渓は随分少なかった。
   コバイケソウも今年は裏年で少々寂しかった。好天のおかげで
   【鳥海山・七高山】の大天望は終始満喫できた。
   登りはゆっくり何とか歩けるものの下りは曲がらぬ膝と加齢による
   防御本能でまさに一歩一歩 何十人もの登山者に追い越された。
㏂ 06:15 吹浦口(大平)登山口 ※標高 1,080m
20段ほどの石段の先からは簡易舗装された樹林帯の中に切られた登山道
<伝石坂>がジグザグに切られています。崩れ陥没している場所も多々。
達者な頃のようには歩けません。息を切らしながら・・・

㏂ 07:05-07:10 見晴台 ※標高 1,395m
それでも途中休憩も殆どせず何とか最初の休憩ポイント到達。
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見晴台  ※拡大
眼下には日本海から庄内平野、そして(大平荘)が望まれます。
水分補給と甘みを口にしながら暫し休憩。
樹林帯を抜け笹原の草原台地に変わり吹き抜ける涼風が心地よい。
ここからは傾斜もゆるい道が続きます。

㏂ 07:25 清水大神 ※標高 1,422m
現在は跡形もないけれど、昔は小屋もあったようです。
雪解け水が溜まる水たまりが何か所もあります。
なだらかな草原台地の中の登山道が続きます。

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登山道  ※拡大
大小様々な岩塊の登山道は足場が不安定で達者だった昔の頃のように
トントンとは歩けない。
それでも道の傍らでは様々な花が見られます。
多種の高山植物が乱舞しています。
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花・花・花  ※拡大
写真 左上段 シロバナニガナ 中段 ウサギギク 下段 ハクサンフウロ
写真 右 チョウカイアザミ

花々に見惚れながら歩を進めます。
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チングルマ  ※拡大
名前の由来となった稚児車(綿毛)も其処彼処。季節が混在してます。
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チングルマ綿毛  ※拡大
注)こんなに小さなチングルマは草ではなく樹木です。

㏂ 08:30-08:40 河原宿 ※標高 1,568m
様々な形状・大小の岩塊が拡がり雪渓の雪解け水を蓄えています。
ここは定番の休憩spot。腰をどっかと下ろしゆっくりと休みます。
それにしても今年は例年と比べ格段に雪渓が残っていません
昨年もスプーンカットの雪渓が拡がり涼味満点だったのに・・・
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雪渓が少ない  ※拡大
雪が解けた後には様々な花が足元に広がります。
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ヨツバシオガマ  ※拡大

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花・花・花その2  ※拡大
写真 上段左 アオノツガザクラ  写真 上段右 タテヤマリンドウ
写真 下段左 ハクサンシャジン  写真 下段右 トウゲブキ 

数日後にはハクサンシャジンが最盛期を迎えることでしょう。

休憩を終えて、少し進めば秀峰【鳥海山】もくっきりと近づきます。

㏂ 09:04-09:25 御浜・鳥海湖分岐  ※標高1,643m
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beautiful  ※拡大
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鳥海山とハクサンシャジン  ※拡大
ここはあちこちからのコースが交錯する休憩場所。
ハクサンシャジンはじめ高山植物の鑑賞と大天望のお薦めスポット。
帰りを急ぐわけでもなしゆったりとひと時過ごす我らです。
今回<鳥海湖>はパスし、少し戻る感じで【笙ヶ岳】に向かって再スタート。

㏂ 09:35 長坂道T字分岐 ※標高1,634m
少し下りが続いてから登り返しが始まります。
ニッコウキスゲ(日光黄菅)が出迎えてくれます。
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笙が岳三峰を目指して  ※拡大
足元には小さく可憐な東北を代表する一花 ヒナザクラが点在。
(ジィ~ジの地元越後では見られません)
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ヒナザクラ  ※拡大
更に時期の花の代表格ハクサンイチゲも今が盛り。
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ハクサンイチゲ  ※拡大
いよいよ何とか目的の山頂が目前に迫ります。

㏂ 10:25-10:50 笙ヶ岳山頂 
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山頂  ※拡大
平らな山頂。今まで何度来たことやら!!
四周を眺めながら小腹を満たして休みます。
既に下山するパーティ、我らと同時に上ってくるパーティ様々です。
此の日の目的達成、残るは無事に下山すること。
時間はかかっても老体に鞭打ち来年も来れること祈りながら下山開始。
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二峰から登山者が大勢  ※拡大
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鍋森と鳥海山  ※拡大
夏山は概してお昼頃から雲が湧きだす確率が高い。
【鳥海山】山頂付近にはガスが覆いだしています。
下山時も様々な花々を眺め楽しみます。
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花・花・花 その3  ※拡大
写真 左 コバイケイソウ 
写真 中央 上段 イワイチョウ 下段 ニッコウキスゲ
写真 右 上段 シロバナトウチソウ 中段 クルマユリ 下段 ギンリョウソウ

㏘ 00:15ー00:25 河原宿
またまたここでものんびり休憩タイムを取ります。
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登山者グループ  ※拡大
まだ時間的にはお昼時、登山者は大勢登っています。

00:40 とよ ※標高 1,502m
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とよ 標識版  ※拡大
少し足に負担がかかる石畳状の登山道。
膝が思うように曲がらず下山時に負担がかかりふらつき乍ら時間を掛けて・・
思いとは裏腹に登りより下りに時間がかかる始末。情けない!!
躓きそうで尚更、慎重にトボトボと下ります。
<見晴台>から“伝石坂”登山口までこんなに遠かったかなぁ~
後続のハイカーの皆さん全員に追い越されます。

最後の最後の石段を下りブルーラインの登山口🅿スペースに到着。

㏘ 02:45 吹浦口(大平)登山口
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登山口🅿スペース  ※拡大
登山開始の朝とは大違い。すっかり車の台数は減っています。


今年の【笙ヶ岳】は極端に雪渓が少なく吃驚。
更に山を彩る花々も特にコバイケイソウは裏年で極端に少ない
ニッコウキスゲも例年より少ない感じがするも今後、ハクサンシャジン
最盛期を迎え別の魅力が味わえるだろう。
年老いた現在、ボロボロの膝を抱え、下りには上りよりも時間を要する
感じで情けない気も起きるけれど、大好きな«山»なれば気持ちだけは
前向きに是非、来年も挑戦したいと願うジィ~ジです。
何とか現状の体力脚力を少しでも長く維持したい。
必要なことは意欲と日々訓練筋肉つくりだな!!
帰路の運転は相方6割強、ジィ~ジ4割弱 相方に感謝です。

            ジィ~ジ  049-2023

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コメント

もうぞうさま
笙が岳は2,000mに遥かに足らないのですが
雪渓は残り草原なので涼しく、花々も咲き乱れて
鳥海山も指呼の間で好きな一座なんですよ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2023年8月18日 (金) 09:29

先回の角田では、難儀ですなんておっしゃって
からに
いきなり笙ヶ岳とは、驚きです。
奥さまのサポートがあるとは言え。

まだまだ北アルプスも行けますね。

投稿: もうぞう | 2023年8月17日 (木) 19:18

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