一寸お出かけ【鹿島槍ヶ岳(2886m)】
年を重ね、更に日々怠惰の生活で体力・脚力の低下が著しいものの、夏山シーズン
ミーハー性分のジィ~ジ、一丁前にどこかメジャーな山を歩きたい 気持ちは募ります。
最終的に相方が選考 選択したのは【鹿島槍ヶ岳(2889m)】
ジィ~ジは過去3回(内2回は五竜岳からの八峰キレット越え)で4度目。
相方は過去4回(内2回は五竜岳からの八峰キレット越え)で5度目。
8月7日(日)~8月8日(月) 同行 相方 二人旅
8月7日(日)
Am 08:45 柏原新道 爺ヶ岳登山口( 標高 ≒1350m )
<5時過ぎ自宅出発 Ⓟまでの所要時間凡そ3時間半>
<シーズン土・日は駐車場の空きスペース見つける事が困難。>
柏原新道 爺ヶ岳登山口からスタート
何とかギリギリ駐車スペース確保してを履き替え出発準備。
緑色の扇沢橋手前が柏原新道入口です。
登山相談所に登山届を提出して、大町の小学生にアンケートを求められ応答してから
歩きはじめます。
最初から急登の始まり九十九折れで広葉樹林帯のモミジ坂、汗ばむジィ~ジです。
針葉樹林帯の八ッ見ベンチも通り過ぎ最初の休憩はケルンとします。
周辺はコメツガの樹林帯が拡がっています。
Am 09:44-09:50 ケルン
過去数回歩いている柏原新道、 こんなに急だったっけ! 既に汗ビショビショ
扇沢駅のは眼下に見えるも、針ノ木岳・蓮華岳などは少し霞んで靄~ッ
ケルンから駅見岬 一枚岩 石畳 ・・・ポイント毎にネーミング。
水平道
岩小屋沢岳、鳴沢岳 赤沢岳 スバリ岳方面が薄らと・・・
包優岬
更に石ベンチ、そしてタテヤマアザミが咲き乱れるアザミ沢 黄金岬 要注意箇所の
ガラバ と続きます。
以下)
種池山荘手前までに見られた‘花’の一部。
( 写真上段 左 ハクサンオミナエシ 写真上段 右 オヤマリンドウ ) ※拡大
( 写真下段 左 ミヤマアカバナ 写真上段 右 シモツケソウ )
他にアカショウマなどの花も見られます。
小屋関係者により日頃良く整備された柏原新道、中でも天気が良ければ富士山始め
名だたる日本の山々が望めるVIEWPOINT富士見坂ですが・・・・
そして最後の急登 鉄砲坂を登り切ります。
Pm 00:04-00:40 種池山荘 (標高≒2450m)
種池山荘
スタートしてから休憩含み約3時間20分要した我らです。 標高差≒1100m
持参のパンとコーヒーで簡単なお昼と休憩を取ります。
丁度お昼時、小屋の前は大勢のハイカーで賑わっています。
小屋周辺はコバイケイソウの大群落地帯ですが、今年は裏年で全く見られません。
お昼を終えてまず向かうのは【爺ヶ岳南峰(2660m)】です。
種池山荘俯瞰 バックは立山から剱岳
黒部峡谷を越えた先にはガスを纏った【立山】【剱岳】が望まれます。
次から次へとガスが湧き、展望はイマイチ叶いません。
( 写真上段 左 エゾシオガマ 写真上段 右 カンチコウゾリナ ) ※拡大
( 写真下段 左 タカネヤマハハコ 写真上段 右 タテヤマリンドウ )
山荘周辺のお花畑を過ぎればハイマツ帯に変わります。
ハイマツ帯の中に切られたZIGZAGの緩いザレ場 ガレ場の登山道を踏んで
前進すればツアー登山者で賑わう爺ヶ岳南峰到着。
Pm 01:25 爺ヶ岳南峰(2660m)
更に岩尾根のアップダウンを登り返して頑張れば一つの目的。
Pm 01:560 爺ヶ岳中峰(2669m)
爺ヶ岳中峰
ガスが立ち込め、展望叶わずテンション
この先、ガレ場の登山道を下り気味に前進します。(折角登ったのに一旦下り)
Pm 02:45 冷乗越
冷乗越
冷乗越から少し下ってちょっぴり登り返せば目の前に小屋が現れます。
ザレ場が斜面に沿って拡がります。
Pm 03:00 冷池山荘 (2410m)
宿泊手続き終えて、部屋にザックを下ろすや否やをオーダーするジィ~ジです。
グビッと一杯
夕食MENU
個人的評価
(10点満点で3.5~4 一寸昔の山小屋メニューと変わらない?小屋・部屋も綺麗なのに残念)
(小屋で働く男女の皆さん全て感じの良い若人ばかり)
夕食終えてガスが晴れそうなので外へ出てみます。
爺ヶ岳
来し方【爺ヶ岳(2669m)】 そして目的の【鹿島槍ヶ岳(2889 m)】
鹿島槍ヶ岳
明日の晴れを期待して部屋に戻り、床に就く我らです。
(8人部屋 この日夫婦3組6人で快適)
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…
8月8日(月)
朝ぼらけ 鹿島槍ヶ岳
日の出(5時3分頃)
朝食は5時から~
Am 05:36 冷池山荘
目的【鹿島槍ヶ岳(28889m)】 を目指して小屋の扉を開けるジィ~ジです。
小屋前に設置されている標識のCTでは
鹿島槍ヶ岳2時間30分 八峰キレット4時間 五竜山荘8時間 唐松山荘11時間30分
冷池山荘とバックに爺ヶ岳
朝日を浴びて 後方に鹿島槍ヶ岳
テント場の遥か先には朝日を浴びた【立山】【剱岳】 黄色や青のテント 数張。
登山道の脇の斜面には何種類もも色とりどりの‘花’が研を競って咲いています。
( 写真上段 左 イブキトラノオ 写真上段 右 オンタテ ) ※拡大
( 写真下段 左 ウサギギク 写真上段 右 ハクサンシャジン )
中央最後方 穂高連峰から槍ヶ岳
Pm 06:40 布引岳(2683m)
小屋から≒1時間 標高差=300m弱
八ヶ岳 富士山も朝日の中に目視されます・
( 写真上段 左 イワツメクサ 写真上段 右 イワオウギ ) ※拡大
( 写真下段 左 トリカブト 写真上段 右 イブキジャコウソウ )
Am 07:27-08:12 鹿島槍ヶ岳南峰(2889m)山頂
時折頬に当たるそよ風が心地よさを感じさせてくれます。
白馬岳 五竜岳をバックに
五竜岳から八峰キレット 後方白馬連峰
激下り、そして激登り返せば【鹿島槍ヶ岳北峰】 往復1時間弱要します。
険しい岩場の登山道、キレット越で2回経験あるので今回はパスします。
眼前の剱岳
キレットへ向かう登山者もチラホラ、テン場からの登山者、朝食を弁当にして早立ちした
登山者等、山頂は大賑わい。
山頂での記念写真撮るのに順番待ち。。。。
急いで下山する用も無いジィ~ジと相方。ポットのお湯でノンビリと珈琲タイムみ。
やがて山頂は暫しの間、我らと同室だったご夫婦のみで貸切り状態。殆ど下山。
我らも往路をゆっくりと下山し始めます。
ガレ場の登山道を下る 前方に布引岳
トウヤクリンドウと剱岳
四周の山並、その展望を楽しみながらガレ場の道を下ります。
ザレ場を下る
エゾシオガマ ハクサンフウロ クルマユリ
Am 09:37-10:03 冷池小屋
小屋の乾燥室にデポしておいた不用品をザックに詰込。用足しをしたりして休憩。
小屋前の標識に記されたCTには
爺ヶ岳南峰1時間30分 種池山荘2時間30分 扇沢出合 5時間
Am 10:15 冷乗越
下山時の最後の登り返しが待つ【爺ヶ岳】へ向かて歩を進めます。
( 写真 左 タテヤマウツボグサ 写真 右 コマクサ ) ※ 拡大
女王コマクサもガレ場の中に気品備え咲いています。
【爺ヶ岳北峰】 付近の岩場には3羽の子供を見張る雷鳥(雌)が・・・・
雷鳥(雌)
Am 11:12 鹿島槍ヶ岳南峰分岐
種池山荘目指して下山
Am 11:58-Pm 00:40 種池山荘
予定通り? 種池山荘でお昼時を迎えます。
生ビール とカレーをオーダーしてお昼とします。
お昼を終えて小屋外へ出てみると アッ見覚えのお顔が!
丁度10年半ぶりにバッタリ出合。
今では6歳児と一緒のすっかり良きママさんのSさん。テント泊だったそうです。
(賑わっていた山頂で一緒だったようだがお互いその時は気づかなかった)
10.5年ぶりのバッタリ出合。
久し振りの挨拶交わし、記念の一枚撮ります。
加齢と酷使疲労した膝を庇いながらの下山する我ら、Sさんより少し早目に下山です。
アザミ沢付近からの針ノ木岳
柏原新道 石畳を下る
ケルン付近から
満車状態の扇沢駅
( 写真 左 カニコウモリ 写真 右 カライトソウ ) ※ 拡大
Pm 02:08-02:15 ケルン
ケルン
朝5時30分過ぎのスタートから時間も経過、老体には些か堪えます。
ケルンで最後の休憩を取ります。
ケルンの脇に置かれた標識板には扇沢まで40分と記されています。
(このCT年老いたジィ~ジには意外ときつく思われます。)
少々疲労感を覚えながらも漸く登山口が近づきます。
扇沢の堰堤を回収している工事用の重機の音が聞こえてきます。
Pm 03:00 柏原新道登山口
堰堤改修工事
2日間の山歩き、予定通り終了です。
扇沢橋から扇沢駅に向かって疲れ切った重い足を引きずり車道を登り返しへ・・・
流石に平日ともあり前日と異なり、には空き地スペースも見られます。
タオルで汗を拭い、シャツを着替えてに乗り込みます。
向かう先は大町温泉郷 薬師の湯 内湯から露天風呂 大の字に手足を広げ
ゆったりと疲れた身体を湯船に浸かります。「極楽 極楽」
山歩きの後の温泉は何物にも勝り格別です。
人間贅沢な物、心、気持ちが満たされると空腹も覚えるように・・・
信州=蕎麦 温泉の後は白馬村の蕎麦屋さん立寄り。腹を満たします。
帰路の運転は半分以上、相方任せ 北陸道をひた走る我らです。
久し振りの夏の北ア 年重ね年々脚力低下を覚えるも改めて歩き通せたことに
喜びを感じ、願わくば来年も・・・と思う欲張り?ジィ~ジです。
出来れば8月中にもう一度北アの何処かを歩きたいなぁ~
074(076)-28
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コメント
しんちゃん&ふみちゃん さま
こんにちは いつもありがとうございます。
山荘で飲む生ビールはホント格別ですよね。(笑)
八峰キレットは過去2度経験がありますが、五竜小屋~
冷池小屋、又 五竜小屋から~種池小屋 いずれも
2泊3日で丁度良いコースだと思います。
問題は車の回収ですよね。
我々はタクシーを利用しました。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年8月18日 (木) 14:48
こんばんは~
山荘で飲む冷えた生ビール格別なものがありますね!
まだこれからの計画ですが、五竜から鹿島槍ヶ岳の
ルートを考えていたのですが、輝ジィ~ジさんの今回のルート、とても参考になります(^^♪
夏~秋にかけての山々…まだまだ楽しみたいですね!
投稿: しんちゃん&ふみちゃん | 2016年8月17日 (水) 21:25
しゃくなげいろ さま
いつもお世話さまです。
ヘロヘロしながらも何とか鹿島槍ヶ岳登頂できました。
山上での生ビール、八ヶ岳でもたっぷり飲まれたでは
有りませんか。
わが家は一杯だけ 細やかなもんですよ。
でも旨かった。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年8月15日 (月) 09:28
おはようございます。鹿島槍の秀麗な山容は流石名山の風格ですね。山上で冷えた生ビールとはうらやましい。(笑)
投稿: しゃくなげいろ | 2016年8月15日 (月) 06:54
もうぞうさま
いつもお世話さまです。
10.5年振りのバッタリ出会いは3月の二王子岳岳でした。
当時の彼女は山ブロガーの3人女王の一人で有名だったのです。
お互いに直ぐ分かりました(笑)
来年はきっと角田へ来てくれるでしょう。
このコースは非力な年より爺でも一泊で何とかなります。
もうぞうさんであれば楽勝ですよ。連休の時に是非歩いてみて下さい。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年8月14日 (日) 20:50
ナント十年ぶりにお目にかかった方を覚えておいでとは?
すごいですね~
このコース、1泊ではなかなかのアルバイトであると、何度も計画をしましたが、いまだに実現せずです。
投稿: もうぞう | 2016年8月14日 (日) 18:30
FUJIKAZE さま
到着した達成感もあるので
いつもお世話さまです。
山小屋の
格別の味を覚えます。
街の居酒屋で数杯飲むのとは味が違います。
是非お試しあれ(笑)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年8月14日 (日) 16:33
こんにちは!
山頂で生ビール・・・最高に美味そうですね。
いや、これは絶対に美味いはずです。
街の居酒屋で飲む数倍は美味いでしょう。
憧れです。
やってみたいです。
投稿: FUJIKAZE | 2016年8月14日 (日) 14:58
SILVIA おじさん さま
いつもありがとうございます。
山小屋へ着けば展望を楽しむことしかありませんから
先ずはビールを飲みながら(笑)
頭 昔から気が細く抜け毛も凄かったのですが
その後、極端な変化はないようです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年8月14日 (日) 07:48
usamimi さま
こんにちは
お立ち寄りcommentありがとうございます。
立山黒部アルペンルートで雷鳥に遇える可能性が高いのは
みくりが池周辺?天気が良すぎても悪すぎても見れませんからねぇ~
弥陀ヶ原 立山の大展望はヨーロッパアルプスに引けを取らないと
思っています。また時期を変えお出かけください。
東京・富山(立山)5時間強かかるので遠いと言えば
遠いですね。
わが家は相方が運転してくれますので・・・
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年8月14日 (日) 07:43
?さま
こんにちは
43年振りのLongtrailお楽しみだったようで何よりです。
高山植物 花 花 満喫されたことでしょう。
7日の唐松岳 八方池に写る逆さ白馬連山、絵になりますよね。
第3弾 決まりました?
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年8月14日 (日) 07:36
ジョッキー
で冷たいビールを飲んでいる写真ですが、
“お若いですね”・・・腕の筋肉も素晴らしいです。
帽子を被っておられない姿は初めて見させて頂きましたが、
私の方が薄いのではと思ってしまいました。
投稿: SILVIA おじさん | 2016年8月13日 (土) 18:59
昨年の秋、義母を交えて3人で立山黒部アルペンルートを回りましたが、
残念ながら雷鳥には出会えませんでした。
台風崩れの低気圧の影響で弥陀ヶ原の夜中は暴風雨。
室堂は霧が立ちこめ、寒さに震えました。
黒部側は幸い好天で、大町温泉で1泊して帰りました。
東京から富山まで
で行ったのですが、とっても遠かったです。
ちなみに免許は主人しか持っていません。
投稿: usamimi | 2016年8月13日 (土) 13:27
こんにちは。いい山旅でしたね。私たちの今年の北ア第一弾は猿倉から入山、白馬、朝日、蓮華温泉でした。実に43年ぶり、思い出沢山のルートを歩いてきました。花花花のフラワートレッキングでした。第二弾はワンディハイク、
7日、唐松岳。6時20分八方池の静かな水面に写る白馬連山の山並みにはいつも感激します。さて第3弾は何処へ?思案中です。
投稿: | 2016年8月13日 (土) 12:52
冬男さま
いつもありがとうございます。
私は運動音痴なのでスキーの出来る方を指を銜えて
眺めているだけです。
夏はヤッパリ北アが似合うような気がします。
歩ける内は老骨に鞭打って自分なりに楽しみたいものと
思っています。
シーズン中にもう一座歩きたいものと願っているのですが・・
投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年8月13日 (土) 10:14
半世紀昔を思い起こさせてもらいました。相変わらずの山紀行に感服です。
夏、春は5月と10年程北ア専門?の山男?だったんです。積雪期の鹿島、白馬からの縦走の鹿島と思いで深い鹿島槍です。今は登り歩きせず山腹迄リフトに乗り遠見尾根 八方尾根から 下から眺めながらのスキーに代わってしまいました。
投稿: 冬男 | 2016年8月13日 (土) 09:48