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2016年7月 9日 (土)

花と蛇紋岩【至仏山】

岳友美女から相方へリクエストの 
希望の“山”は日本百名山【至仏山(2228m)】  (年寄り故、過去10回超経験有)

7月1日(金) 

同行 美女岳友3名 相方 ジィ~ジ 計 5名  ※ ジィ~ジはアッシー(死語?)

早朝 5時半美女の皆さんと待ち合わせ、北陸道新潟西ICから関越道沼田ICへ
沼田ICから片品村へ向かって  

【至仏山】は植生保護の為、5月7日~6月30日 例年登山道閉鎖。
    ※ 今年は極端な少雪の為 6月23日

Dscn8919            は がイッパイ~  

この日は正式な山開き、神事も行われた様で、パトカーまで出動。
公安委員会による交通規制で片品村津奈木~鳩待峠は乗合バスor乗合タクシー
※ 片道 ¥930 別途 駐車料 ¥ 1,000(一日)

Am 09:20 至仏山登山口 (鳩待峠)

乗合タクシーのドライバー氏の言によれば、2007年(H19)尾瀬が日光国立公園から
分割され、単独で国立公園に指定されたことを契機に、群馬県では小・中学校の
野外活動教育として尾瀬の利用を奨励、バス代等の助成をしている由。

鳩待峠には100人ほどの中学生が見られ、一瞬 至仏山へ登るのかな?と
思ったものの、杞憂に終わり“山の鼻”へ向かって歩きだしています。

我らは真っすぐ【至仏山】 を目指します。登山届をポストに入れて!

Dscn8924         尾瀬 笠ヶ岳

木製階段混じりの登山道を、タニギキョウ ハリブキ ツマトリソウ 等などの花を
見つけると、都度立ち止まりながら山裾をトラバース気味に前進すればジィ~ジの
お気に入りの一座 尾瀬【笠ヶ岳(2058m)】が目に飛び込んできます。

※ 大勢のハイカーで賑わう尾瀬の中でも此の【笠ヶ岳(2058m)】だけは
比較的訪ねるハイカーも少なく静かな山歩きが楽しめ、多種に亘る高山植物の
花々も楽しめ山頂から越後 上州 日光 会津 グルリ大展望が満喫できる。
ジィ~ジ過去8度程(内 2回は会山行として二日連荘で湯の小屋温泉まで)

更に回り込んで前進すると期待した尾瀬ヶ原 【燧ケ岳】 の上空に  

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( 写真 上段 左 タニギキョウ  右 ハリブキ )
( 写真 下段 左 アカモノ  右 ゴゼンタチバナ )  ※ 拡大

ミドリユキザサ タケシマラン コシジオウレン 等も見られます。(写真 略)

Am 10:45-10:50 オヤマ沢 1980m

“水場” 5分間程休憩

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( 写真 左 ツマトリソウ   写真 右 マイヅルソウ  ) ※ 拡大

Am 10:58 オヤマ沢田代

オヤマ沢から急登に掛けられた木製階段を登り切ればワタスゲ揺れるオヤマ沢田代

Dscn8940          オヤマ沢田代と前方に小至仏山

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( 写真 上段 左 ワタスゲ  右 ヒメシャクナゲ )
( 写真 下段 左 タテヤマリンドウ  右 ハクサンチドリ )  ※ 拡大

Am 11:02 笠ヶ岳分岐

笠ヶ岳まで3キロと表示されています。
※ この先の悪沢岳周辺は例年遅くまで雪が残り泥濘道となる事が多々。

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( 写真 左 ハクサンシャクナゲ   写真 右 ベニサラサドウダン ) ※ 拡大

勿論 初夏の高山植物代表花も当たり前の如く見られます。

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( 写真 左 ハクサンイチゲ   写真 右 チングルマ ) ※ 拡大

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( 写真 上段 左 シナノキンバイ  右 ジョウシュウアヅマギク )
( 写真 下段 左 タカネバラ  右 ジョウシュウキバナノコマノツメ ) ※ 拡大 

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( 写真 左 クモイイカリソウ   写真 右 イワシモツケ  ) ※ 拡大

 ※ クモイイカリソウは絶滅危惧種 そっとしておきたい!

P1030605          タカネシオガマの密を吸う色鮮やかなクジャクチョウ

極彩色のクジャクチョウに見とれ、足が進まずここで5分程、観察!

【至仏山】は約3億年前の海底隆起により形成された“山”中腹からは黒光りした
滑り易い大小の蛇紋岩の岩稜帯登山道となり、その先が【小至仏山(2162m】
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Dscn8969         蛇紋岩の滑り易い登山道

 百名山【燧ケ岳】、相変わらずスッキリせず。

超塩基性地質の蛇紋岩 特性の花 として谷川岳 早池峰 等と同じように
(ホソバ)ヒナウスユキソウ ユキワリソウ ミヤマウイキョウ そして尾瀬=オゼソウ 

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( 写真 左 ホソバヒナウスユキソウ   写真 右 ミヤマウスユキソウ ) ※ 拡大

 ※ 所謂 日本版 エーデルワイス ヒナウスユキソウ

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( 写真 左 ユキワリソウ   写真 右 ハクサンコザクラ  ) ※ 拡大

 ※ 花 葉の形大きさ 色 比較してみれば違いが明瞭。

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( 写真 左右いずれもオゼソウ )  尾瀬を冠する花  ※ 拡大

Am 11:50-Pm 00:05 小至仏山

Dscn8984        小至仏山から小笠~笠ヶ岳~上州武尊山

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( 写真 上段 左 マルバヘビノボラズ  右 ムラサキタカネアオヤギソウ )
( 写真 下段 左 イワハタザオ  右 イブキジャコウソウ )     ※ 拡大 

小至仏山から下って登り返し、小さな二つの騙しピークを回り込みながら登れば・・

Pm 00:40-01:32 至仏山山頂

Rscn9032             何度目だろう?

山頂は東面登山道から登ってくる登山者も有り、お昼を終えて下るハイカー、お昼を
楽しんでいるグループ ファミリー 若いカップル 等々 賑わっています。
我らも岩の上に敷物敷いてゆっくりとお昼を楽しみます。

暫くすると大きなTV撮影カメラを持った一団が到着。あれやこれや打ち合わせ。
カメラアングルがどうだ こんな感じかな・・とか 
聞けばNHKのTVクルーで尾瀬に一週間以上滞在して撮影している由。
(至仏山だけでなく尾瀬全体の様子 4K撮影で放映は31/7 小さな旅 )

ノンビリお昼を終えて往路を下山です。滑り易い以岩場の道、気を付けながら・・・

Dscn9004          小至仏山に向かって下山

下りも花々観れば、その場で立ちつくしゆっくりと鑑賞です。

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( 写真 左 ホソバツメクサ   写真 右 コケモモ  ) ※ 拡大

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( 写真 左 タカネシオガマ   写真 右 ヨツバシオガマ  ) ※ 拡大
             ヨツバシオガマはオヤマ沢田代で撮影

※ 花 葉の形大きさ 色 比較してみれば違いが明瞭。

Pm 02:45 オヤマ沢田代

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( 写真 左 ウラベニダイモンジソウ   写真 右 モウセンゴケ  ) ※ 拡大

Dscn9030            ジィ~ジお気に入り 笠ヶ岳 名残惜しく眺め

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( 写真 左 コガネイチゴ   写真 右 クロトウヒレン  ) ※ 拡大

Pm 03:50 鳩待峠

尾瀬ヶ原を挟んで対峙する日本百名山【燧ケ岳(2356m)】の姿は終日その姿を
雲により遮られ、全貌を現すことは無かったものの、蛇紋岩地質特有の花々始め
色とりどり多種類の高山植物を腹一杯ゆっくりと眺められ、心満たされた我らです。

鳩待峠の切符売り場で帰りの切符を買って、序に花豆ソフトも購入。
花豆の香りがヒンヤリと口中に広がり まいう― 

我らを乗せた乗合タクシーは片品村を目指して下ります。

Pm 07:15 新潟西IC  (谷川ICで6年水汲んで)

                        066(67)-28

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コメント

らるごさま
お立ち寄りcommentありがとうございます。
早池峰行かれたんですね。
私の知り合いもつい2,3日前に・・・
ハヤチネウスユキソウはエーデルワイスに一番
似ていると言われますが、至仏山のホソバヒナウスユキソウとの違いは
ホソバヒナウスユキソウの葉が少し細い程度の違いで
花は殆ど変わりないかな・・・と。
夏山 今年のメインはどちらでしょう?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年7月16日 (土) 14:40

おはようございます✿

至仏山、蛇紋岩の山でとってもお花が多く、いいお山ですねヽ(´▽`)/
私も4年前の今頃登ったのですが、思いのほか暑くてバテバテでしたι(´Д`υ)アセアセ
でもたくさんのお花に会えたと記憶してます
また登りたいなあっと思っていたらジィ~ジさまのレポに
本当に高山植物が多く、私も勉強になりました(_ _)
クジャクチョウ、きれいです!
私も天気は今ひとつでしたが、同じ蛇紋岩の山、早池峰山に登ることができ、ハヤチネウスユキソウを見ることができましたが、正直ホソバヒナウスユキソウとの違いが??です。山同様、お花も初心者です(_ _)

投稿: らるご | 2016年7月16日 (土) 08:44

しゃくなげいろさま
こんばんは いつもありがとうございます。
尾瀬 笠ヶ岳はそそられる山だと思っています。
花も展望も静かに楽しめます。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年7月13日 (水) 20:10

笠ヶ岳のトンガリは実に優美ですね。いつも貴重なレポ楽しませて貰っています。

投稿: しゃくなげいろ | 2016年7月13日 (水) 10:59

こころぐ郁美さま
こんにちは commentありがとうございます。(大感激)
先日 NHKで若手の紅白歌手が四万十川を謳っていて
今頃、何をされているのかなぁ~と(笑)
四万十川も何億年前は海底だったのですね。
蛇紋岩特性の高山植物は特に鮮やかなように思えます。

これからますます暑さきびしくなりますが、夏風邪など
召されませぬよう大事になさってください。
健康が第一ですよ。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年7月13日 (水) 08:40

ヽ(´▽`)/こんばんは~!!
お久しぶりです。
相変わらずにかっこいいじぃ~じ様に会いに来ました(笑)
元気一杯ですね。
それにしても凄いバス~(@_@)))人気ですね。
下界から離れるっていいもんでしょうね。
素敵な花々❀を愛でながら蛇紋岩にも守られて・・「蛇紋岩」ですが、四万十川の川原で見つけて喜んでる自分がちっちゃく感じます。山から、川にゴロゴロ転がってる内に、あんなに小さくなっちゃうんですね。
磨いて、磨いて・・ネックレスにしてまーす★
*だんだん暑くなってます。ご自愛なさって頑張られてくださいね。

投稿: こころぐ郁美です | 2016年7月12日 (火) 23:11

マインさま
いつもありがとうございます。
近頃は時期的に花鑑賞目的の山になってきています。
脚力の衰えもあるでしょうが(笑)
至仏山は蛇紋岩特性の花が多く、新潟からは丁度日帰り圏
今頃は別の花もきっと見られお勧めです。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年7月12日 (火) 08:54

至仏山も行きたい山リスト入りです。
今の時期、花いっぱいでいいですね~。
そんなに早く出なくても、遅くならなくても
行ってこれますね

投稿: マイン | 2016年7月12日 (火) 08:35

FUJIKAZEさま
こんばんは いつもありがとうございます。
海だけでなく山にも嵌って下さい。
それぞれ違った魅力が有りますから・・・
尾瀬 至仏山は花の山として有名です。
お天気の良い日に是非歩いてみて下さい。
尾瀬ヶ原は今頃多分、一面のニッコウキスゲでしょう。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年7月10日 (日) 19:05

こんばんは!
至仏山ですか。
高山系の植物が花盛りで、良いですねぇ。
私もそのうち、ハッピーのパパさんに連れて行って貰うかな。
山もその山々毎に特徴があって、飽きませんね。
ハマつて仕舞いそうです。
(先立つモノがないので、あまり趣味を広げられないのですが・・・。)

投稿: FUJIKAZE | 2016年7月10日 (日) 17:58

もうぞうさま
こんばんは~
そうなんですよ!近頃専ら 花の山が主体になりました。
此れも歳の所為でしょうか?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2016年7月 9日 (土) 20:17

月山に続いて、またまた花の名山に。
土壌が違うせいか、花の種類がかなり違うようですね。

投稿: もうぞう | 2016年7月 9日 (土) 19:22

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