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2015年10月16日 (金)

お泊り【唐松岳】

登山愛好者にとって一番気懸かりなことは、言わずもがな 空模様 。
幸いこのところ穏やかで気持の良い秋日和に恵まれる日が続いています。

昨年に引続き、古寺鉱泉(前泊)で【大朝日岳】へ行こうと予定していたところ
肝心の日が雨の心配は無さそうなれど曇予報。折角の紅葉遠出はが望ましい。

そんな訳で天気予報を見て急遽、【唐松岳(2696.4m)】に変更。

【唐松岳(2696.4m)】と言えば、“不帰キレット” “八峰キレット”、共に2度づつ
そして残雪から初夏、紅葉時と、アクセス的にも比較的便利な所為か?山頂登頂は
10回以上有るジィ~ジ(年寄り故に何年も)。それでもキレット越えは別にして
何れも日帰りばかり・・・ 今回は、偶には山頂小屋でノンビリと泊まろうよ!

10月7日(水) ~8日(木) 

10月7日(水)

AM 09:25 黒菱平 アルペンペアリフト

Dscn1931        紅葉真っ盛りの黒菱平

同行 長岡T夫妻。 会友美女3名、相方 ジィ~ジ   合計7名

今までは八方ゴンドラリフトアダムからのスタートが定番なれど今回は‘黒菱平’まで
 を乗り上げ、リフト2本乗り継いで登山スタートの八方池山荘へ向かいます。

Dscn1936        兎平 ゲレンデ 鎌池湿原     ※ 拡大

秋本番の湿原の先には白馬三山がBeautiful 左から白馬鑓 白馬杓子 白馬
長野五輪も今では随分昔になりにけり。
正に BlueSky 

AM 09:50 八方池山荘

Dscn1938       草紅葉と五竜岳(右)鹿島槍ヶ岳(左)

八峰キレットや各々の山頂目指したり両座共に4~5回歩いた俊峰です。
此処からの眺望何度見てもそそられます。※残雪の時もカッコ良い~

AM 10:40 八方山 八方ケルン
埋め込まれた標識版が一見顔に見えるような大きなケルン。 
観光客の皆さん撮影に夢中。

AM 10:55-11:20 八方池周遊

八方池までは観光客も混ざり、いつもながら大勢の人が交錯しています。

P1020537     八方池と天狗背稜 池に映る逆さ天狗イマイチ

P1020544     天狗ノ頭と不帰Ⅱ峰

途中 目を転ずれば南アルプスの脇に富士山も遥か遥かに目視されます。
飛びぬけて視力の良いTさんの発見。(写真 コンデジでは無理)
勿論、妙高 火打 戸隠連山 八ヶ岳連峰は言うまでも有りません。

八方池から先は、登山者のみの世界に入ります。

少し傾斜を増した登山道の周辺はダケカンバが主流。白っぽい樹皮と風雪に耐えて
伸ばす枝木が自然が織りなす芸術品に?
‘下ノ樺’そして‘上ノ樺’と八方尾根を進む我らです。

PM 00:02-01:00 扇雪渓

Dscn1957        扇雪渓

扇雪渓、この一角は万年雪 ゆっくりと適当な大きさの岩を見つけて腰を下ろし
お昼を採る我らです。まずは運転もしないのででカンパイ~からスタート。

まったり~お昼を終えて、急登のザレ場の道をジグザグに登りきれば 丸山ケルン。

PM 01:25 丸山ケルン

丸山からはトラバース気味にアルペン風のザレた登山道が山頂小屋へ続きます。

Dscn1963   五竜岳への稜線 牛首岳から牛首の嶮 

PM 02:12-02:30 唐松岳頂上山荘

Pa070250       剱岳(中央) 立山(左)

今宵の塒、唐松岳頂上山荘到着、宿泊手続き済ませ、風避け羽織って山頂へGO-

PM 02:48-03:03 唐松岳山頂

Dscn1975     偶には証拠として

P1020549   唐松岳山頂から不帰の嶮の稜線眺望 中央後方白馬鑓ヶ岳

山頂でユックリと山座同定しながら、達成感に浸る我らです。
(あそこも歩いたなぁ~ あの時は辛かったなぁ~ 蘇るさまざまな思い出)
6,7名の男女若人パーティも到着。 小屋を目指し下山開始する我らです。

繁忙期では無いので、グループは一部屋を充てられるので他人様に気遣い無用。

唐松岳頂上山荘は宿泊客我らグループの他、20数名 合計30~32名ほど

Dscn1977        夕食メニュー   (少し期待していたので・・・山小屋の普通程度?)

Dscn1979        支配人の安全登山レクチャー

夕食を終え、後片付けされた食堂で小屋の支配人氏から安全登山レクチャー。
長い経験に基づく話、幾つかの事柄が頭に残ります。

夜が深まり満天の星空を期待するも、富山湾から押し寄せる雲が立山・劔も飲み込み
願いは叶わず。
床に入り身体を温め     夜中、轟音を伴う強風続く。

10月8日(木)

夜が明け、強烈な風も少し収まり外へ出てみると\(◎o◎)/!

P1020552     ウッスラと白いものが  今シーズン初めての雪!

夏山も既にシーズンオフを迎え、殆どの小屋は既に営業終い。
これからは深い雪に埋もれる日々が続くでしょう。

P1020562     朝日を浴び赤く染まる牛首

ひんがしの空は雲が立ち込め、ご来光もイマイチで、折角泊まったのにチト残念。

空模様が良ければ急ぐ旅では無し、牛首の嶮 付近まで行ってみようかと思っては
いたものの冷たい肌射す風も少々残っており、あっさり取りやめ。
宿泊客の皆さん 殆ど朝食を終えて殆ど下山スタート。

暇人我がグループ、小屋でモーニングコーヒーをオーダーしてまった~り。

AM 08:35 唐松岳頂上小屋

小屋に最後までいた我らも下山の開始です。当然ピストン往路を下ります。

小さな水たまりの様な池には薄く氷が張っています。
ジィ~ジと相方はウインドブレーカー羽織っていますが、他の皆さん雨具着用。

AM 09:07 丸山 丸山ケルン

Dscn1990    丸山ケルン手前

我がグループの頭上は青空が広がっているも、周辺の山々には雲の塊が重そう!

P1020576       花火に似たり?ミヤマシシウドの花後

AM 09:36 扇雪渓

Dscn1995    紅葉と雪渓撮る相方

足下の赤く色づいたクロマメノキの葉、ヒョウタンボク、タケシマランなど真っ赤な実。
過ぎ去りゆく秋を楽しみながら、ここで止まり、あっちで止まり 遅々として歩進まず。

Dscn2006     下ノ樺 付近のダケカンバ

AM 10:18 八方池

Dscn2011     八方池目前

白馬連山は残念ながら頂きには雲が覆い被さってその全貌見る事が叶いません。
この日も観光客既に何人も (某 ○ラ○ ○ーリ○ム)

P1020591    八方池にさざ波立つ

八方山から先のトイレからは木道階段の自然観察研究路を下ります。
(夏には多種類の花々が観賞できるところです)

ところどころ残り花も散見できます。(以下 一部)

P1020603 P1020604
( 写真左 タカネマツムシソウ  写真右 アザミ ) ※拡大

AM 11:10 八方池山荘

八方池山荘前から、リフトに乗って下ります。

Dscn2016     兎平 鎌池湿原

通路わきのお休み処に腰かけて、パンやコーヒーで簡単なお昼を採る我らです。

‘黒菱平’からカーブの連続する林道を慎重に  は八方へ。。。

冷えた身体を温めるには何と言っても温泉が一番。
昨年12月に新装なった『八方の湯』 リフトセット券プラス200円 
昼日中にゆったりと温泉に心地よさ 行ったことは無いけれど 極楽 極楽~

身体も暖まりポッカポカ、お昼を簡単に済ませたので改めてで腹を満たします。

  2台連ねて大糸線に沿って国道を糸魚川に向かって走ります。

糸魚川ICから北陸道へ、途中 2ヶ所のSAで休憩し次回の山行の相談して
長岡JCTでお別れです。

いつもながら気の置けない良き仲間との山行。
胸にほっこりとするもの覚えるジィ~ジです。    (完)

                                  88(92)

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コメント

FUJIKAZE さま
こんにちは~ commentありがとうございます。
山小屋の夕食はたまに美味い物を出すところもありますが
予約も不要でその日の宿泊客数も分からず、水も無い場所が
多いので保存食に限られてしまいます。
この小屋も岩場の上で水も無し。(天水利用)
今回は星空とご来光期待したのですが、共に目的は
達成できませんでした。
山でのご来光の写真何時の日か!

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月20日 (火) 07:09

こんばんは!
山の上で焼き鯖が出ると興冷めですね。
せめて川魚ならねぇ。
私も昔、白骨温泉でタラバガニが出てきてガッカリしたことがありますよ。
まぁ、山小屋だったら贅沢は言えないのかな。
しかし、山頂で迎える朝って良いですね。
ご来光がイマイチですか。
贅沢ですねぇ・・・。

投稿: FUJIKAZE | 2015年10月19日 (月) 21:45

マインさま
いつもありがとうございます。
唐松岳は四季を通して北ア入門コース。
白馬連峰や鹿島槍ヶ岳、五竜岳の展望台でもあります。
初夏から秋にかけて多種類の高山植物が観察されます。
今まで1年に時期を変え2,3回歩いたこともありました。
来年は是非歩いて見て下さい。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月18日 (日) 17:03

天気よくてスケールの違う絶景!
来年は、天気見て行きたいと思います。
少し行動範囲広げて、いろいろな景色
楽しみたいですね。

投稿: マイン | 2015年10月18日 (日) 16:16

おっぺらさま
こんにちは commentありがとうございます。
有り難いことに天気予報チェックして出かけられる
身分ですから(笑)
八方は富山からでもそれほど時間が違わないですかラネ
運動音痴と懐具合でスキーは指を銜えるだけ。
唐松岳も天気に恵まれそうな日に、来年是非再訪なさって
下さい。
今年はもう冬山突入状態。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月18日 (日) 07:51

素晴らしい天候に恵まれて羨ましい。
八方にはスキーでは何度も訪れていますが、唐松の山頂は1回しか行ったことがありません。
もう一度行ってみたいですねぇ。
比較的あのレベルの山にしてはリフトを使えば楽に行けますしね。景色もいいですものね。
もうその標高の辺りだと冬ですね。

投稿: おっぺら | 2015年10月17日 (土) 22:56

soko2 さま
いつもありがとうございます。
同好の士、気心知りあった仲間との山行はとても楽しいです。
そうなんですよ。
まさか雪を見る事になるとは想定外でした。
何と言っても北アルプスですからねぇ(笑)
八方池までは今年はもう遅いですが、頑張ればどなたでも
歩けますよ。
但し 晴天の日でなければ意味が有りませんが・・・

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月17日 (土) 20:12

冬男さま
スキーシーズンお気に入りのエリア!
もう直ぐ本番迎える事でしょう。
私はスキーの邪魔にならぬようリフト脇を下ったこと
何回かありますが、スキー出来る余裕と運動神経が有ればなぁ~と。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月17日 (土) 20:07

しゃくなげいろさま
commentいつも多謝です。
唐松岳頂上小屋から牛首は2度の八峰キレットと
五竜岳ピストン含め5、6回歩いています。
今回も二日目が快晴であれば少し齧る予定だったのですが・・
来年是非挑戦して見て下さい。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月17日 (土) 20:02

赤鬼さま
元気で頑張っているようで何より。
唐松岳は何度も何度も行っているけど初めてのお泊りでした。
残念ながら夜の星もご来光も無縁でした。
もうガツガツ登れないのでゆっくりとお泊りも良いもんです。
ムカゴごはん旨かった?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月17日 (土) 19:58

秋晴れのいい天気!
そして紅葉
紅葉の真っ盛りかと思ったら、初雪!
もう冬なんですね。
前日に、八方池に映る美しい風景が見れてよかったですね。
仲間がいて極楽

投稿: soko2 | 2015年10月17日 (土) 13:57

八方尾根スキー場の最上部八方池山荘から 黒菱 兎平とメインの遊び場です。大好きなビューポイントです。
この季節のビューが 全体が もうじき雪一色になるんでしょうね。

投稿: 冬男 | 2015年10月17日 (土) 10:06

抜けるような青い空とゆったり快適な小屋泊、憧れます。牛首を通って五竜岳行きたかったなぁ。(笑)

投稿: しゃくなげいろ | 2015年10月17日 (土) 09:34

ここはスキーで何回か。勿論登山でも数回。最近天気良いね。山小屋泊りとは羨ましい。飯豊はまだ雪は来てないようだった。昨日の山はおいらたちで独り占めだった。

投稿: 赤鬼 | 2015年10月17日 (土) 07:42

しゅうちゃんさま
こんばんは comment多謝です。
2000m超えの高山は既に冬モードに入りつつあります。
八方池までは1時間半程度歩けば着きます。
今年はもう遅いかもしれませんが来年7月頃お薦め。
山小屋は人命が関わりますから、基本的に予約なしでも
受け入れる義務が有りますが、近年食事の段取り等
人数把握の必要性から予約を入れた方が宜しいかもしれません。
只 一般のホテルと異なり急な取り消しでも連絡すれば
キャンセル料などは発生しないと思います。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月16日 (金) 22:24

もう山は冬間近なんですね。
八方池までは、私達でもいけそうですね。
いつか、行ってみたいです。
初歩的な質問なんですが、疑問に思っていたことがあります。
山小屋は予約するんですか?それとも訪ねた登山客は皆泊れるんですか?

投稿: しゅうちゃん | 2015年10月16日 (金) 21:58

みいさま
こんばんは~
気心の知れあった仲間との山行はとても楽しいですよ。
今回はお泊りだったので尚更でした。
朝起きて外を見たらうっすらと雪が被っていて\(◎o◎)/!
白馬岳は登山愛好者にとって人気の山です。
秋の天気の良い日はホント抜けるような青空が拡がります。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月16日 (金) 21:07

こんばんは

 気の置けないお仲間と山行き楽しそうですね。
ゆっくりとお泊りもいいですえ^^。
もう雪なのですね。そうですか~秋が行ってしまうんですね!
雪渓きれい~
秋の澄んだ空がさわやか。
紅葉と白馬三山きれいです^^。

投稿: みい | 2015年10月16日 (金) 20:57

もうぞうさま
こんばんは
こんなもんですよ!
ガンガン登っても所詮年寄り 程度がしれてます。
山は楽しまなくては意味の度合いが低くなります。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月16日 (金) 20:52

これはまたビスターリでしたね。
どっちかというと、私向き。

投稿: もうぞう | 2015年10月16日 (金) 20:23

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