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2014年7月25日 (金)

恒例 北の大地山歩き26年版③【緑岳】

“北の大地”3日目の朝です。 予報はまずまずだったのに前夜は雷雨も!
は降っていないものの
3日目にもなると予定変更のカードも切れません。 

7月15日(火) 

今回の‘北の大地’山歩き主目的の一つ
【緑岳】 大雪高原温泉~緑岳~白雲岳分岐 (往復) 
今までに歩いた経験が無いこのコース、楽しみにしていたジィ~ジです。

6時30分  大雪高原温泉

森林パトロール事務所に登山届を出してスタートです。
Dscn5829                  大雪高原温泉湯

この付近地熱が高く、あちこちから噴煙が立ち上っています。
高原温泉も車の台数から推察、宿泊者も多いようです。

登山口の先には「クマ出没注意」の看板が何カ所も建てられています。 

すぐに高度差100mほど針葉樹林、ダケカンバ、ナナカマド混在の樹林帯の中に
切られたZIGZAGの急登が続きます。 クリアーすれば台地に上がります。

7時20分 第一お花畑

Dscn5832              エゾコザクラ昨第一お花畑

雪が消えたばかりの為か?エゾコザクラは見られますが想像していたよりは・・・
(昨年 銀泉台からの第一お花畑があまりにもタイミングが良かったものでついつい比較)

Dscn5833                                キバナシャクナゲ

チングルマも時期尚早?ほとんど見られません。
第一お花畑から平坦な道を暫く進めばすぐに上段の台地が広がります。

7時30分 第二お花畑

Dscn5834_2             残雪消えたばかり殆ど花は見られません。

第二お花畑から先には未だ雪渓が残り右手は谷底まで切れ落ちています。
左手は岩場の崩落地 慎重に回り込んで前進です。
(運が良ければナキウサギと遭遇するらしい)

この先、ハイマツ帯に入ります。行く手にはガス充満 展望ゼロ テンション

登山道の両側足下には何種類かの高山植物が見られます。  ※ 拡大

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(写真 左  ゴゼンタチバナ  右  ツマトリソウ)
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(写真 左  クロウスゴ?  右  リンネソウ)

ガスが押し寄せ風も強くなって・・・またまたテンション

Dscn5840           ガス立ちこめる往く手

初めてのコースで期待し予定日変更までしたのに、この天気。
花のタイミングもイマイチ?
「つまらない山だなぁ」 思わず声に出してしまうジィ~ジです。

徐々に登山道はガレ場状に代わってきて小さな岩 大きな岩ががゴロゴロと。
高度差 凡そ300m 【緑岳】 ピークへの急登の辛い登りの始まりです。
展望は利かないものの巨岩の隙間には越後では見られない花々が咲いています。

 Dscn5841 Dscn5842
(写真 左  ウスユキトウヒレン  右  ムカゴトラノオ)  ※ 拡大

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(写真 左  クモマユキノシタ  右  ヒメイワタデ)  ※ 拡大  

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(写真 左  タカネオミナエシ=チシマキンレイカ  右  コマクサ)  ※ 拡大

9時25分ー9時50分 【緑岳 別名 松浦岳(2019m】

Dscn5848                  ガスと強風 展望ゼロの【緑岳】山頂

強風と寒さでとても山頂には長居は出来きません。
山頂直下のハイマツの脇で岩に腰かけ風を避けながらシャツも一枚重ね着し
小腹を満たし、温かコーヒーで身体を温めます。
視界20m?大雪山系の展望も利かず、天気を恨み、気分も芳しくありません。
それでも暴風雨ではないので暫く様子を見よう!
折角来たのだし時間もまだ早い!
小泉岳方向へ向かってみることに。。。。。

幸い強風は少し落ち着いてきたようです。 
【緑岳】から【小泉岳】へはなだらか稜線歩きとなります。
礫地には高山植物が数々見られるようになります。

 Dscn5847 Dscn5849
(写真 左  エゾハハコヨモギ  右  イワギキョウ)  ※ 拡大
  エゾハハコヨモギ⇒大雪山特有種

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(写真 左  エゾツツジ  右  ホソバウルップソウ)  ※ 拡大
  ホソバウルップソウ⇒大雪山特有種

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(写真 左  キバナシオガマ  右  エゾタカネツメクサ)  ※ 拡大
  キバナシオガマ⇒大雪山特有種

ここでデジカメ電池残量ゼロ 旭川で急遽購入したコンデジに切り替えです。

色とりどりの高山植物が現れ始めるとテンションも少しずつ 
(年甲斐も無くいい加減なジィ~ジです)

 P1000126 P1000136
(写真 左  ミヤマヤナギ  右  イワウメ)   ※ 拡大

【小泉岳(2156m)】 手前のピークのまた手前まで行って見ることに、
そこからUターンして
次は白雲岳避難小屋分岐の先まで小石を敷き詰めたような登山道の花探索。

幸い風も殆ど止み、ガスも少し切れだして気分益々回復のジィ~ジです。

P1000129                ガスも少しずつ切れだして

P1000130             白雲岳(2229.5m)と中央に白雲避難小屋  ※ 拡大

1997年7月 早いもので17年前、山仲間に誘われ初めての北海道の山旅を思い出します。
大雪山黒岳~白雲岳(白雲岳避難小屋泊)~高根ヶ原~忠別岳~五色岳~
化雲岳~ヒサゴ沼(避難小屋泊)~トムラウシ山~五色岳~沼ノ原
 2泊3日。

残念ながらトムラウシ山方向 展望は叶いません。

 P1000145 P1000151
(写真 左  エゾオヤマノエンドウ  右  チョウノスケソウ)  ※ 拡大

P1000138P1000142              上段 エゾツツジ  下段 チシマキンレイカ(タカネオミナエシ)

P1000146              なだらかな緑岳山頂

P1000147                  キバナシオガマ 点在風景

P1000154                稜線漫歩のジィ~ジ

花を眺めながら遅々として歩は進みませんが、【緑岳】から往路を下山です。
【緑岳】
の下山の途中、時間が早い所為か?可愛い当世山ガールのパーティと
何組もスライドして華やいだ雰囲気感ずるジィ~ジです。

巨岩の急登を下山してハイマツ帯の先にヒグマの糞を発見! 
P1000175                ヒグマの糞 
(下山後、高原温泉隣接のヒグマ情報センターで確認したところ3日前程の糞で
ミズバショウの根っこが見られた由)

ハイマツ帯を抜け、崩落岩場を慎重に下り第二お花畑です。更にちょっと下り・・・

12時45分ー13時00分  第一花畑

周辺のガスは切れ、朝とは随分雰囲気違います。

P1000157             振り返れば【緑岳】    朝はガスで全く見えなかった

P1000158             エゾコザクラも陽を受けて自己主張

第一お花畑、そして展望台と下山を続けます。

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(写真 左  ミヤマキンバイ  右  イチヤクソウ)  ※ 拡大 

 P1000165 P1000166
(写真 左  タニギキョウ  右  ゴゼンタチバナ)  ※ 拡大

登山口の脇でネジバナ発見
P1000168                     ネジバナ

13時30分 高原温泉登山口

P1000169                 湧きだす煮えたぎった泥湯 ボコボコと

森林パトロールセンターに「無事 下山」の方向を終えて荷を車に乗せます。

向かう先は、層雲峡から紋別自動車道~旭川~美瑛   

旭川のスーパーで食材を購入して今宵の宿へ向かいます。

宿泊所は 吹上温泉保養センター白銀荘 HP⇒コチラ
この素泊り施設 4度目の利用です。

P1000171                  明日登る山並みがクッキリと

P1000172               温泉入浴後は 

予定変更し期待の【緑岳】、出発時は予報に反しガスガスでテンション激下がりの
ジィ~ジも【緑岳】から先の稜線漫歩でテンション高揚 。。。
願わくばトムラウシ方面が開けていれば・・・と贅沢な思い抱くも初めてのコース、
満足 満足の一日となったジィ~ジです。   素泊りベッドで    71

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コメント

tuba姐さま
初めてのコース 緑岳。天候がイマイチで残念でした。
時期ももう数日遅い方が良かったのかも。
緑岳の周辺はヒグマ生息地の様でしばしばみられるとか・・

吹上温泉白銀荘、炊事場が自由に使えるのも良いけど
何しろ温泉が露天を含めてすべて良い!
今回4度目だったかな?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年7月31日 (木) 17:01

蝦夷の花々を堪能させていただきましたぁ~✿
ヒグマの糞には、ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ 

「吹上温泉保養センター白銀荘」付のイイ施設ですよね。
再訪できるとイイなぁ~と、懐かしんでしまいました。

投稿: tuba姐 | 2014年7月31日 (木) 14:34

こころぐ郁美さま
何時もいつも感謝です。
その日の最後の〆はヤッパリでしょう。(笑)
北海道の花々、そして山の雰囲気は一種独特のものが有るように
思えます。
だから毎年出かけてくなるのかもしれません。
ジィ~ジの顔、拡大できるようにすれば落胆度合いあが
多きなること請け合いですから・・・
元気が届けられればそれだけで十分です。(感謝)

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年7月27日 (日) 18:44

(* ̄ー ̄*)最後の締めは・・・ですか。いいなぁ~・・

お花畑もガスの張った山々も情緒ありです。
露の滴る花々もいいもんですね。拡大しながら楽しみましたよ(^_-)-☆

また、じぃ~じ様の笑顔が拡大できませぬ(^^ゞ(笑)
元気なじぃ~じ様のブログに感謝でーす

投稿: こころぐ郁美 | 2014年7月27日 (日) 18:11

赤鬼さま
天気がイマイチで朝方は大分気分的に腐ったけど
徐々に好転してき、Flowertrekking、できて、
昔 縦走した白雲岳の稜線も懐かしく見れました。
おまけに下山時には可愛い山Girlと何人もスライドして
気分も高揚(笑)

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年7月27日 (日) 09:19

おっぺらさま
コメント感謝
翌日、2回目の十勝でしたがキタキツネは勿論会いませんでした。
前日、旭岳ロープウェイの帰りには見ましたが・・・
ナキウサギ トムラウシでも昨年のニペソツでも
泣き声だけ!
エゾリスは以前、黒岳ロープウエイ山頂駅で沢山見たことが・・
縦走路 コマクサが畑のように見られたことが懐かしい。
エキノコックス、血液検査で今は解るようですね。
おっぺらさん、良き思い出をお持ちですね。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年7月27日 (日) 09:13

大分楽しんだな。花に癒され、若い花(美女)に癒され結構、結構。

投稿: 赤鬼 | 2014年7月27日 (日) 07:35

以前に行った時には十勝岳のあたりには狐がいっぱいいました。
道中ヒグマの足跡や、糞もありましたね。トムラウシ付近のロックガーデンで運良くナキウサギの姿も拝むことができました。鳴き声も聞けました。
テントの脇に置いていおいた袋ラーメンが狐に略奪されました。忠別岳避難小屋にはエゾリスがたくさんいて人間からのおこぼれをねだっていた記憶があります。
縦走中は生水飲んでましたが、20年経ちましたしエキノコックスにはかからずにすみました。
化雲岳の山頂の風景が素晴らしかった覚えがあります。
懐かしい。

投稿: おっぺら | 2014年7月26日 (土) 23:47

しゃくなげいろさま
いつもいつもありがとうございます。
緑岳は別名松浦岳 幕末に蝦夷地を探索した松浦武四郎に
因んで名づけられている大雪山山系の一座です。
北海道特有の雄大さを感じる一座です。
ここのお花畑からハイマツ帯はヒグマの生息地で
しばしば確認されるようです。
糞の量も半端では有りませんでした。(笑)

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年7月26日 (土) 20:00

おはようございます。「緑岳」名前も山容も悠揚迫まらぬ大スケールですね。憧れます。ヒグマの糞、恐~い。

投稿: しゃくなげいろ | 2014年7月26日 (土) 09:48

しゅうちゃんさま
こんにちは~
期待していた展望は少々残念でしたが、昔歩いた稜線の一部も見られ
礫地には多くの花が見られ、北海道を再認識させられました。北海道の山は魅力一杯です。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2014年7月26日 (土) 04:16

展望は残念でしたが、沢山の花を見られて良かったですね。
さすが北海道ですね、北の大地特有の花花花。楽しませてもらっています。

投稿: しゅうちゃん | 2014年7月25日 (金) 22:57

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