金山(2245㍍) 天狗原山(2197.1㍍)は頸城(くびき)山域の一角。
日本百名山【雨飾山(1963㍍)】の隣、そして北東側には新潟県の活火山
【焼山】、そして百名山【火打山】【妙高山】が連なります。
隣の【雨飾山】の人気に押されている所為か?極めて静かな山歩きが出来ます。
相方は3度目、そしてジィ~ジは2度目となります。
8月15日(木) 
お盆の中日なれど、既に墓参りは済ませているので、早朝4時過ぎ自宅を出ます。
北陸道糸魚川ICから姫川沿いに信州小谷温泉を目指します。

小谷温泉先の村営雨飾荘の先で、右折し、乙見山峠に向かっておよそ4キロ
登山口取り付きには数台分の駐車スペース。大阪№の車が2台、埼玉№が1台
7時15分 登山口
登山口標識
登山口は海抜1228㍍、山頂までは約1000㍍程の高度差となります。
辛い登りは周辺の花を見て気を紛らわせます。

(写真 左から ジャコウソウ ミヤマママコナ オクモミジハグマ?) ※ 拡大
8時05分 水場
のっけから急登のブナの林をジグザグに登り、やがて小さな尾根に取り付き
直登して登りきると道は平坦な台地となり、細い流れの水場に出ます。
水場からブナの巨木が林立する急登のブナダテ尾根を喘ぎながら登ります。
やがて登山道は小さな沢状の足場の悪い道と変わり、汗が吹き出します。
沢状の足場の悪い登山道進む相方
何とか沢路をクリアーすれば湿地帯となり、咲き終わたミズバショウの大きな
葉っぱが所狭しと広がります。

(写真 左から キヌガサソウ レイジンソウ ナンテンハギ?)
既に周辺のブナも殆ど見られなくなります。
急に草叢の中に赤茶けた土が拡がり、足の置場も決まらないとんでもない
急登のピークが目に飛び込んできます。
写真では表現出来ない足場のない急登
9時25分 1949m.ピーク
崩れやすい足場のない道を如何にか乗り越えてピークに到達するジィ~ジです。
ピークを超えると道は、草叢が拡がり笹藪の中に溝のように抉られた道に出ます。
関西弁の数人のパーティの女性から
「もう直ぐですよ。だけど金山まで陽が当たり暑いですよ」と声を掛けられます。
「ありがとうございます。頑張ります」と相方。
(写真 左から タカネナデシコ フジアザミ) ※ 拡大
笹藪の登山道を登りきると、突然視界が開け、目の前にド ド ド~ンと!
活火山焼山、火打山、そして右に妙高 ※ 拡大
ガスがもう少し切れていれば!! 焼山まさに指呼です。
振り返れば眼下に笹ヶ峰 乙見湖も俯瞰されます。
ここまで来れば、一つの目的 天狗原山はもう目前に迫ります。
シナノキンバイに囲まれた石仏
10時30分 天狗原山(2197.1㍍)
左 前方に金山 右に焼山
一帯はササ原と疎らなシラビソが見られる別天地。開放感に溢れます。
乱れ咲く、ハクサンコザクラやチングルマ、シナノキンバイ、真にカラフルです。
ニッコウキスゲと焼山~火打山
天狗原山のお花畑の中を一旦、金山谷へ下り、登り返したところが『神の田圃』と
呼ばれる池塘点在の湿原で、静かな雰囲気醸しだしています。
[神の田圃]周辺はハクサンコザクラが圧倒的
ここから左側にハイマツが見られる草原の登山道(途中小さな雪渓2か所)を
前進します。

(写真 左から キンポウゲ アオノツガザクラ ハクサンコザクラ)

(写真 左から シラネアオイ ニョイスミレ トウチソウ)
11時08分ー11時20分 金山山頂
金山山頂標識(裏にハングル表記アリ)
焼山・火打山が手に取るように見られます。
反対方向には[雨飾山]へのルートが続きます。
古い地図には天狗原山~金山までCT20分と記されていますが、とてもとても
余程の健脚でなければ、到底20分では無理かと思われます。
山頂から焼山方面眺めていると直ぐ下の急斜面を登ってくる若人二人。
間もなく山頂到着、聞けば朝5時前に杉野澤橋をでて焼山に登ってきたとの事。
陽射しを遮る場所が無いので、ゆっくりと草原に咲き誇る花々眺めながら
往路を下山することに・・・
乱れ咲く チングルマ

(写真 左から ウサギギク ハクサンフウロ タテヤマリンドウ) ※ 拡大

(写真 左から コバノツメクサ? キリンソウ ゴゼンタチバナ) ※ 拡大

(写真 左から クルマユリ アカモノ ハクサンチドリ) ※ 拡大
天狗原山のお花畑を心行くまで鑑賞したところで丁度お昼過ぎに・・・
朝、大阪からのパーティが休憩していたところでお昼にする我らです。
鉄梯子と1942mピークからの足場のないザレ場は、最大の注意を払いながら
下ります。全く足場が固定されていません。
いつも何処の山でも下山時には「こんなに急だったんだ!!」と、改めて
思うジィ~ジです。

(写真 左) イチヤクソウ
(写真 右) マツムシソウ
1741㍍
ブナタテ尾根1741mのピーク、東側はスッパリと切れてます。
ブナタテ尾根は名の通りブナの林の登山道 全身にマイナスイオンを浴びます。
14時35分 水場
水場
ブナの林が根に蓄えた水が流れています。
谷側に傾斜がついた狭い急登の登山道。
下りは、痛めている膝と腰に殊更に老体には負担が掛ります。
疲労感も覚え、あまりの急勾配の道に嫌気がさす頃、目の前に舗装された
林道が突然、木々の枝の間に見られます。
15時25分 登山口Ⓟ
登山口我が家の車と大阪ナンバーの車の2台
多くの種類の花々を心行くまで静かに見る事が出来たジィ~ジですが、
加齢に加え、真夏真っ最中、金山山頂手前の雪渓も小さく、遮るものなく
諸に陽射しを浴びる半端ない暑さ、そして長丁場 疲労困憊の態。
夏のシーズンは、7月末辺りがベスト?と思われます。
紅葉シーズンも、山が深紅に染まる由。これまた捨てがたしなれど
脚力・体力ガタ落ちのジィ~ジには、結構この山 手ごわく思われます。
帰路立ち寄りは、道の駅小谷 併設 深山の湯。
思う存分手足を伸ばし、湯船に浸るジィ~ジです。
風呂から上がり、地場の食材購入し、序でに夕食も済まし、帰路に着く
我らです。糸魚川蓮台寺PA からは相方が
運転。ジィ~ジは隣で

お疲れ様 極楽 極楽 (完)
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