強風に阻まれた【平標山】
谷川連峰の西端に位置する【平標山(1983m)】は、360度の大展望と
多種類の高山植物が咲き乱れ“花の百名山”に選定されている秀峰です。
一方、平標山から谷川岳への稜線縦走路は、日本海側から太平洋側へ
流れる風の通り道で、夏でも条件が悪ければ、低体温症が起こることも・・・
ジィ~ジお気に入りの一座で、過去 真冬を除き20回以上の経験が有り、
10年程前の昔には、会山行として3年ほどリーダーも務めたのです。
今回も会山行に参加です。リーダーはここ数年、自称`晴男’のT氏です。
前夜のWeather newsは、あまり芳しく無く、少々気が重い!
予定では、平標山の先、谷川連峰 最高峰 【仙ノ倉山(2025m)】まで。
7月1日(日)
参加者 男性 7名 女性 11名 計 18名
“晴男”リーダーの神通力か?R17沿いの元橋登山用Ⓟ到着時は
雨具着る必要は有りません。
8時30分 元橋 登山者用Ⓟ
(写真 左) 元橋 登山者用Ⓟ 出発準備の様子 <拡大>
(写真 右) 松手山コース登山口 <拡大>
松手山コースは、樹林帯の中に切られた登山道。
落ち葉が踏み固められ、膝に優しい柔らかな道。ジグザグに進み高度を稼ぎます。
25分ほど樹林帯の中、風も通らず直ぐに汗も噴き出てきます。
行く手には、高さ120mと言われる、送電用大鉄塔が望まれます。
(上部 写真)
ジィ~ジは、今回もラスト 殿を務めます。
暫くして体調不良を訴える男性会員1名 ジィ~ジはサポートしながら
本隊より若干遅れて行動します。
道端の足元には、小さな薄いピンクのアカモノの群生、目を横に転ずれば
真っ赤なヤマツツジ、ウラジロヨウラク などが見られます。
(写真 左) ヤマツツジ <拡大>
(写真 右) ウラジロヨウラク <拡大>
松手山に近づく頃から、幸い雨は当たらないものの徐々に強い風が・・・
体調不良参加者の荷物を分けて背負ったりしながら、二人でゆっくり進みます。
10時25分 松手山
既に、本体は数100m先を歩いています。
松手山を超えると森林限界。風は強くなるばかり風を遮るものなにも無い。
横風を受けながら、本隊をゆっくりゆっくり追いかける二人です。
時折、耐風姿勢を取らなければならないほどの風が当たります。
それでも一歩 一歩前進して山頂へ向かいます。
山頂手前のザレ場 一の肩取り付きの木製階段を登っていると前方から
下山してくる集団が目に入ってきます。 我らの本隊です。
Tリーダー ジィ~ジを見つけて撤退決断した旨 伝達します。
一の肩トップ付近では、か細い女性会員が吹き飛ばされそうだった、更に
強行しても何も遮るものない山頂では、お昼も取れない。等々の理由。
山は逃げる訳で無し、賢明な決断とジィ~ジも賛同します。
風に煽られながらも、往路を忠実に下山します。
松手山まで戻れば、樹林帯に入るので風の強さは相当弱くなります。
大鉄塔まで下山して全員でお昼とします。
ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲの大群落 チングルマ・・・
見る事叶わなかったものの、事故も無く下山することが最重要です。
強風は兎も角、雨に遭わなかっただけでも儲けもの!
バス帰路途中、湯沢IC手前のコンビニ立ち寄り缶ビール購入。
ワイワイガヤガヤ賑やかに、予定時刻より4時間ほど早く新潟駅到着。
強風、途中撤退【平標山】 この項 (完)
去年のGW前も吹き飛ばされそうで撤退したなぁ~ ジィ~ジのweight 約70㌔。
当日 2011年4月30日のレポ⇒コチラ
| 固定リンク | 0
« 24山歩き6月まとめ | トップページ | 涼風進呈 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- コースを変えて【菩提寺山】(2025.02.04)
- 登山者途切れない【護摩堂山】(2025.02.01)
- 今年最初の【角田山】(2025.01.28)
- またまたまた【菩提寺山】(2025.01.22)
「山」カテゴリの記事
- コースを変えて【菩提寺山】(2025.02.04)
- 登山者途切れない【護摩堂山】(2025.02.01)
- 今年最初の【角田山】(2025.01.28)
- またまたまた【菩提寺山】(2025.01.22)
「登山」カテゴリの記事
- コースを変えて【菩提寺山】(2025.02.04)
- 登山者途切れない【護摩堂山】(2025.02.01)
- 今年最初の【角田山】(2025.01.28)
- またまたまた【菩提寺山】(2025.01.22)
コメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: 送付状 | 2012年9月16日 (日) 10:30
浪速恋しぐれ~♪ みいさま
毎度お世話さまです。
山スキーもそうですが、天気が良ければ素晴らしい山域ですが
何しろ強風に見舞われることがしばしばです。
仙ノ倉は谷川山系で一番標高の高い山、天気が良ければ
富士山も見えるし、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲなど
大群落も見られます。
ここならお供できますよ。来年ご一緒しましょうか!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年7月19日 (木) 14:03
おおっ!! 平標の強風に・・・><
ココ、山スキーで行った時も、稜線は全くの
視界不良で(GPSと何度も来てる方、便り)
凄い風・・・ なんだココは~♪って感じですた(--:)
いきなり凄い風になるんで・・・0--0
ホント山は逃げない!ですね^^
お花もまた、来年、見れるし・・・^^v
会山行・・・安全にみな、怪我なく戻る・・・が
一番ですね^-^
お花の時期・・・仙ノ倉まで行ってみたいなぁ~(o^-^o)
投稿: 浪速恋しぐれ~♪ みい | 2012年7月19日 (木) 12:58
山いろいろ さま
その節はご苦労様でした。
期待した花々は見れなかったけど、この山域は今回のようなケースもシバシバ有り。
又、元気で来年も挑戦したいもの。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年7月19日 (木) 09:42
LCをお願いして済みませんでした。なにもない時はいいですが、遅れたりする人が出るなどトラブルがあると、LCの負担が重くなり、「申し訳ないなぁ」と思います。
風が強かったり天候の難しい山なので、撤退のケースも多くなりますね。
HP紀行文の執筆依頼していたんですが、材料が少ないので掲載見送りです。
投稿: 山いろいろ | 2012年7月19日 (木) 09:37
まぶちょん さま
お気遣いありがとうね。
特にこの谷川岳山塊は強風が出やすい地域なのですよ。
いい歳して、無茶して事故をおこせば、顰蹙ものだよね。
素人は安全が第一です。
海も楽しみが色々あるよね。
でもやっぱり無謀なことはできないね。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年7月18日 (水) 20:18
こころぐ郁美 さま
いつもいつもお気遣い頂きますcomment感謝です。
少しでも長く健康で山歩き出来る事を願う我らです。
無理と無茶はする訳に行きませんからねぇ~
素人集団の我ら、自然には謙虚で臨みたく思っています。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年7月18日 (水) 20:13
強風の山は天候も変わりやすいかな?気をつけて。
しかし、輝ジィ~ジさんも 姐さんも、休みには 山の上だねぇ~o(*^▽^*)o元気な証拠!!いいねぇ!!
私はこの連休は 鎌倉の海に いました(o^-^o)
投稿: まぶちょん | 2012年7月18日 (水) 00:47
(*^-^)山を甘く見てはいけないよ!
そんなことも教えて頂きました。

しんがりじぃ~じ様、優しい心づかいが浸みますね。
仲間を思う気持ちが、花に現れています。
花を見ながら、心優しくなって行く・・・
私も、せめて花を拡大して山の空気と一緒にいただく。

こんな幸せはないですね。
今回も、お疲れさまでしたね
投稿: こころぐ郁美 | 2012年7月17日 (火) 21:43
tuba姐さん
担当したTリーダーは、姐さんが今年 弥彦山で遭って
会話を交わした男性です。
山頂付近は強風で花の写真も撮れないしね。
妥当な決断だと思いました。
少しでも長く山を楽しみたいなら安全第一。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年7月17日 (火) 20:17
けいあんさま
commentありがとうございます。
お気遣い頂戴し、恐縮です。
我ら年寄り集団、馬鹿な事をして新聞種になっても困りますし・・
会山行は特に安全第一です。あくまで素人集団ですから。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年7月17日 (火) 19:43
CLの撤退判断は、妥当だとおもいます。
18名の命を第一に考えての判断だったのでしょう
お疲れ様でした。
投稿: tuba姐 | 2012年7月17日 (火) 19:43
もうぞうさま
こんばんは
お察しの通り、会山行で一番気がかりはお天気です。
台風接近などの場合は簡単ですが、山と平地の天気も
差が有りますしネ。
それでも参加者の皆さん、それほど文句はでません。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年7月17日 (火) 19:39
こんばんは!
ご無沙汰してます
写真からも強い横風の様子が手に取るように分かります
全員無事下山出来たんですね、一安心です。
余り無理をなさらないでください。
投稿: けいあん | 2012年7月17日 (火) 19:32
年間80回を超える山行きともなると、このような事も2~3回は出てきますよね。
しかも年間計画での設定となればなおさら。
リーダーやサブリーダー氏の判断は、切ないものがあることでしょうね。
お察しいたします。
投稿: もうぞう | 2012年7月17日 (火) 19:30
赤鬼さま
今朝ほどはお騒がせ致しました。
大事にならず良かった。
平標山の稜線は相変わらず風が出るねぇ~
T氏、自分で会HP用レポ書くようなこと行っていたけど
レポ仕様が無かったのかな?
ハクサンコザクラ見たかったけど、その分エゾコザクラは
しっかりとみてきたから、まぁいいか!
投稿: 輝 | 2012年7月17日 (火) 18:25
Tリーダーの山行報告がないねえ。撤退は正解だよね。ハクサンコザクラ見れずに残念。風と雨には勝てねえや。
投稿: 赤鬼 | 2012年7月17日 (火) 17:54
森カフェさま
いつもお世話さまです。
所詮、我々は素人集団力も技術も持ち合わせていませんから
無茶は出来ません。
幸い時間が比較的自由に使える立場ですしネ。
只、年を重ねると体力が逃げていくのですよ。(笑い)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年7月17日 (火) 17:04
たしかに山は逃げるわけでもなく無事下山したら
また何度でも登れますね。
経験を積んだ山男達の的確な潔い判断に敬服しきりです。
しんがりのジィ~ジ殿の気使いも/
投稿: 森カフェ | 2012年7月17日 (火) 16:52