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2010年9月 7日 (火)

区切りの山(後編)

区切りの山(前編)は⇒コチラ

車中泊、我家の車の両脇は空いていたのですが、日にちが変わった未明
高級ワゴン車が明々とライトを点し滑り込んできます。
同乗者の声や、ドアを開けたてする音で、寝ても居れません。

どうせ未だ明けやらぬうちからスタートする予定の我家。
簡単に出発準備整えます。

8月27日(金) 晴
見上げれば空にはキラキラとさんざめく満天の星が見られます。

2時45分 駐車場 
久し振りにヘッデン点けて歩き始めます。
10分足らずで〝泉ヶ滝〟登山口

3時15分 安全指導センター(六合目)
日本語と英語でスピーカーを通し安全喚起のテープが繰り返し放送。
この辺りからザレた道の登山道となり、少し傾斜も増してきます。

4時 七合目 花小屋 2700m.
最初の小屋に到着 その先には6,7箇所小屋の照明が続きます。
道は、ザレ場から溶岩流が固まった凸凹の登山道に変ります。
  P82700201 P8270025
(写真 左) 小屋には照明が… 足元はゴツゴツした凝固した溶岩
(写真 右) 月明かりと七合目6番目の小屋 〝鳥居荘〟

天空では明かりを残しながらも月が沈んでいき、反対方向では雲が
少しずつ茜色に変わってきています。

5時05分 ご来光

P82700321                           ご来光

暫しご来光眺めます。
物の数分もしないうち明るくなり、一面赤く染まります。

P82700361                     赤く染まった山肌

5時30分 八合目 〝太子館〟 3100m.
山頂に向かって小屋がまだまだ幾つも続きます。
  P82700371 P82700391
(写真 左) 八合目 〝太子館〟
(写真 右) 八合目 〝白雲荘〟 山頂に向かって小屋はまだまだ続く
〝白雲荘〟付近から自分では国内の最高点を一歩一歩刻んでいます。

6時34分ー6時45分 本八合目 3400m.
  P82700401 P82700411
(写真 左) 海抜10807尺 この地点ジィ~ジ国内では最高地点クリアー
(写真 右) 本八合目 富士山ホテル 
Pスタートから休憩入れて、もう3時間50分ほど掛かっています。一寸一休み。
再び大小さまざまなゴロゴロした溶岩が重なるザレた登山道進みます。
やがて山頂も目前。
P82700451              不謹慎にも狛犬さまの前でおどけるジィ~ジ

7時55分ー8時10分 山頂 
山頂小屋前には多くの登山者でごった返しています。
小屋もこの日で小屋終い?閉める準備に取り掛かっています。

5合目大駐車場から凡そ5時間要したジィ~ジと相方。
ベンチに腰掛けコンビニ調達の簡単朝食ユックリ取ります。
売店はお土産・記念品買う客で結構賑わっています。
朝食終えて、ジィ~ジと相方 お鉢巡りの開始です。
  P82700481 P82700491
(写真 左) 富士山お鉢 噴火口の様子その1
(写真 右) 富士山お鉢 噴火口に様子その2

そして富士山頂奥宮参拝し、日本最高所地点 剣ヶ峰へ向かいます。
  P82700521_3 P82700531
(写真 左) 富士山頂奥宮参拝するジィ~ジ
(写真 右) 広い砂礫のお鉢巡り日本最高所へ向かう相方。

9時ー9時25分 富士山最高峰 剣ヶ峰
遥か遠方から、或いは裾からと、そして幾多の山の頂から何十度、何百回
仰ぎ眺めてきた富士山。しかし崇敬の念を抱くも登山対象外としてきた山。

それがたまたまジィ~ジと相方 日本百名山 ファイナルの山となったのです。

P82700561                  百名山完登記念して

ジィ~ジの所属する山の会だけでも、退会した先人、現会員でも100人は
優に超えていて、今更の感も有り。
山歩き始め、最初から百名山目指していたわけでもなく、2,3年前たまたま
念のためCHECKしたら80数座を数えていたのです。
今までの現役時代を通しての自分の人生 何を成し遂げたと人に誇れる
ものもなし。残された人生、自分なりにひつだけは区切りとしてやり遂げたと
言える一番手近な課題が百名山だったことは否めないジィ~ジです。
真摯に百名山を目指している方には、少々申し訳ない気もするジィ~ジです。

ひとつだけ自慢らしいことを記せば、達成にあたり一切ツアー会社など
利用せず、岳友と或いは二人だけで歩いたことぐらいかと…

周りの登山者 過って数年前、長野在の岳友が〝飯豊本山〟で百名山達成
されたとき、序でに何時の日か?我家もあるかな?とジィ~ジに内緒で用意した
相方用意の横断幕を見て誰からと無く拍手を受けて少々照れるジィ~ジです。

旧測候所の展望台に登ったり、雲海の彼方の南アルプス眺めたり、
富士山三角点が何故か?2等三角点と確認したり、ユックリと時間をとります。

再び八神峰 次を目指し、お鉢巡りの続きです。
  P82700601 P8270067
(写真 左) 雲間の奥に浮かぶ南アルプス
(写真 右) 大沢崩れ

グルリお鉢一周して山口屋前から下山路を辿ります。

10時00分 山口屋前
不覚にも不勉強なジィ~ジ 富士山山頂にブルドーザーに遭遇できるとは
知らなかったのです。

P82700701                小屋終い荷物積み込むブルドーザー

これまた不勉強の上塗りですが、ジグザグの下山ルートの砂埃 細かな土埃
靴もズボンも瞬間で色変わり。
息吸うたびに粉塵が吸入されるので、マスク代りに汗拭きタオルを利用。
変化の無いジグザグ下山専用路を辿ります。
(お世辞にも また下りたいと思えない)
タダタダ只管長い長い単調な砂塵舞い散る登山道 我慢しながら山口屋から
2時間で安全指導センター(六合目)に何とか到着です。

12時03分 6合目 安全指導センター

P82700721             安全指導センター前 経験者 事前学習者はマスク

翌日の登頂を目指し、何処かの山小屋へ向かうガイドに引率された集団
切れ間なし、次から次と擦れ違い半端な数では有りません。

六合目から下の道の脇にはこんな花が見られます。
  P8270073 P8270074
富士山にも花が咲いているのだ!

12時20分 泉ヶ滝 登山
  
P82700751 P8270076
(写真 左) 泉ヶ滝登山口  登山者 下山者ヒッきりなし。
(写真 右) スバルライン5合目の様子 

再び喧騒に巻き込まれる我らです。

ジィ~ジと相方 一応 区切りの山何とか終えることが出来たのです。

汗と埃で汚れたからだ、一路日帰り温泉目指し車を出します。

区切りの山 (後編) お終い

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コメント

tuba姐さん
お祝いcommentありがとうございます。

百名山完登意識したのは3年ほど前です。
以前はアンチ百名山派だったこともあるのですよ。

これからも時期を代えコースを変え、歩きたく思っている
山もあるので、健康管理して少しでも長く山歩き出来るよう願ってます。

試験確か昨日でしたよね。努力がきっと実ることでしょう。

投稿: 輝 | 2010年9月15日 (水) 06:51

ヤッホー♪
『日本百名山完登』

輝さま、素敵な相方さま。
「おめでとうございます」

これからも、お二人の“山歩き”を、地図を片手に参考にさせて戴きます。
“イイなぁー・二人の山歩き”

投稿: tuba姐 | 2010年9月14日 (火) 21:49

noritanさま
アリガトね!

投稿: 輝 | 2010年9月10日 (金) 07:32

noritanさま
ありがとう。
富士山はいつも仰ぎ見ている山としていたから…

そうか もう入会して15年か!早いものだ。
92座ではヤッパリ区切りつけねばならないね。
手伝えるところがあれば手伝うよ。

投稿: 輝 | 2010年9月10日 (金) 07:24

追伸:
完登祝いをしましょ!!
と「山さま」も仰っていましたよP(^o^)P

投稿: noritan | 2010年9月10日 (金) 02:03

思えば、丁度NHK BSで「日本百名山」を放映していた時に、山を登っている人と知り合い、百名山(新潟の山)三座登ってから、我が会を知り、入会したのはH7年でした。それからガムシャラに二年間で49座も登りました。やはり「百の頂に百の悦びあり」ですね。
私は92座でストップですが、今は再訪を楽しんでいます。
遠くへ行けない私は近県の山、それも私の力で行ける山を。
それにしても、この山が残っていて、そして区切りの山になったとは!普通は「残しておいた」というものですが・・・
偶然でしたね。奥様の達筆な横断幕が素晴らしい!夫婦の歴史が山と共に、刻まれていますね。

投稿: noritan | 2010年9月10日 (金) 02:01

カモシカ永井さま
重ねてのご丁重なるcomment感謝申し上げます。

永井さんの心情溢れる歌を拝見させても貰い、脇で相方が声を詰まらせ涙を流して居ます。

コチラこそ改めて感動を頂き深く謝意を表したく思います。

投稿: 輝 | 2010年9月 8日 (水) 09:49

「夫婦で歩いた百名山」完登おめでとうございます。
これからも楽しい登山ご夫妻で続けられますようお祈りいたします。
剣が峰で横断幕掲げるご夫妻の写真を見て涙が止まりません。

私はムスコと2人で百名山完登果たしました。
9年前です。その時の感動が頭をよぎったのです。
「百名山極めし吾子に幸あれと我は祈りて利尻に咽ぶ」と下手な歌を詠みました。
北海道から帰ったら家内も自分の事のように喜んでくれました。

投稿: カモシカ永井 | 2010年9月 8日 (水) 07:58

赤鬼さま
ありがとう お陰さまでひと区切りつきました。
200 300 或いは100高山とても挑戦できる要件持ち合わせていないので、
楽しく歩ける山や、天候に恵まれなかった山への再訪など、自分なりの価値観で
続けたく思っています。

剱岳 お疲れ!相変わらずサービス精神旺盛で。
暑さは年齢に大きく影響するのかも。

投稿: 輝 | 2010年9月 8日 (水) 07:08

mikkoさま
お祝いcommentありがとうございます。
富士山は今まで登るチャンスは何度も有ったのですが、崇敬の対象の山として
敢えて登らなかったのです。

登山技術も、更に強靭な体力も持ち合わせて居ない我ら、今までもこれからも
無謀なことはやれません。安全第一で自分たちだけでも歩けるところだけで
楽しみたく思っているのです。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年9月 8日 (水) 07:01

とうとうやったか。おめでとう。これからは年相応の山を楽しみたいものです。おいらは今回の早月で体力の減退を思い知らされたよ。まだ疲れが
残っている。でもやっと涼しくなったね。

投稿: 赤鬼 | 2010年9月 8日 (水) 06:23

百名山完登おめでとうございます。
区切りの山??と思いながら読み進めたら・・・
そういう事だったのですね~
最後に富士山を持ってくるところは流石~
横断幕をそっと用意している奥様も素敵!
これからもお二人の山歩きに注目&理想とさせて頂きま~す。
(^。^)y-.。o○

投稿: mikko | 2010年9月 7日 (火) 22:43

もうぞうさま
お祝いcomment恐縮です。
少々恥ずかしさも覚えています。
正直 アップなどせずにこっそりと二人だけの内緒にしようとも
思ったのですが、なにせこのブログ、小生にとっては日記代わりの
覚書ですので…

新しい目標 何にすれば良いでしょう?(笑)
身体に気をつけ、行きたいところへ行ければ良いと思ってます。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年9月 7日 (火) 21:40

穂高&Kさま
お祝いコメントありがとうございます。
もうお二人の〝飯豊本山〟での百名山完登から随分経ちましたね。
漸く?我家もひと区切りつけることが出来ました。

残された人生 健康に注意して楽しく彼方此方、山歩きしたいものと
思っています。
久しくお会いしていません。本当にお会いしたいです。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年9月 7日 (火) 21:32

みいさま
とてもありがたく嬉しいcommentありがとうございます。
何はともあれ自分の人生で一つの区切りをつけることが出来ました。
みいさんのレポも沢山参考にさせていただき感謝しております。
私の技量や体力、財力で今から200 300或いは100高山などは
到底出来ませんが、自分なりの密かな目標を立ててみたいものです。
芸の無い私を 現在、一つの生き甲斐である〝山歩き〟へ引き込んでくれたカミさんには素直に感謝しています。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年9月 7日 (火) 20:51

区切りの山の意味が分かりませんでした。(アホなもうぞうです)
失礼しました。ミーハーだなんて失言も・・・
とにかく、おめでとうございました。
新たな目標に向かって!!前進ですね。

投稿: もうぞう | 2010年9月 7日 (火) 19:30

 おめでとうございます。
やっぱり富士山で、でしたか。
本当にジ~ジさんらしいですね。
私達の飯豊本山では、お祝いに沢山の御馳走を
担ぎ上げて大宴会ケ岳を開催していただいたことが
昨日のように思い出されます。
あの時の感激はひとしおでした。

山頂でのバンザイに参加できず残念です。

近いうちに我が長野の山へ登りに
いらっしゃいませんか?
お会いしたいです。


投稿: 穂高&K | 2010年9月 7日 (火) 19:13

本当に本当におめでとうございます!!

ココがラストでしたか~^-^

きっと100の思い出×2倍!!

内緒で用意した相方用意の横断幕>
これが、またいい・・・^^ 内助の功・・・
控えめで、心優しい奥様が目に浮かびます^^v

ひとつの区切り・・・そうですね^^
締めであり、また始まりであり。。。
我らも、頑張って後に続きます^^v

いや~♪ 心から拍手!です0^^0 

投稿: みい | 2010年9月 7日 (火) 18:52

山いろいろ さま
ありがとうございます。
ご承知のように、全く目的意識も持ち合わせず、ダラダラ人生過ごしてきた
無芸大食の小生を相方が山歩きに引き込んで呉れたことには感謝してます。
遠路 運転してくれたこともありがたく思ってます。
1人では運転だけでも心が折れそう。

百名山完登といっても恥ずかしくてホントは内緒にしておきたかった。


投稿: 輝 | 2010年9月 7日 (火) 17:26

アルヒデ さま
ご祝辞ありがとうございます。
達成を意識したのは、確かに一昨年の1回目の九州山行でした。

アルヒデさんのような技術と体力持ち合わせていない我らですが、
天候に恵まれなかった羅臼岳や斜里岳、或いは新潟から遠い
荒川三山などは出来ればもう一度歩きたいと思っています。

またご一緒できる機会が有りますように。

投稿: 輝 | 2010年9月 7日 (火) 17:15

 やりましたねぇ~! 富士山でフィニッシュとは流石!決めるときはしっかり決まりましたね。なにはともあれ、おめでとうございました。
 ツアーを一度も利用せずに登ったことも見事でしたが、なによりも一番の功績は、内助の功の奥方でしょう。奥方無くして完登は難しかったでしょうね。
そのうち、完登祝をやりましょう!

投稿: 山いろいろ | 2010年9月 7日 (火) 15:47

おめでとうございます。
とうとう百名山完登ですね。ここ数年意欲的に九州へ行っていられたので、もうそろそろ達成かな? 
と思っていましたが、100番目が富士山とは!
いかにも輝さんらしい。

投稿: アルヒデ | 2010年9月 7日 (火) 15:00

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