« 7月〆は定番!?角田山 21-15 | トップページ | リベンジ?五色ヶ原 »

2009年8月14日 (金)

晴れ間求めて 鳥海山

本来の夏の照りつく陽射しも感じぬまま既に立秋を迎えてしまった今年。
温暖化現象に起因する異常気象か?農作物や漁業始め、経済環境にも
悪影響が懸念されるところです。

こんな気象条件下では、幾ら閑人と言えどもわざわざ日にちを掛けて
遠征する気も起きません。

天気図眺め晴のスポット探すジィ~ジです。

 P11602971

■ 鳥海山 (鉾立口) (2,237m)

 【所在地】 山形県湯佐町 酒田市 秋田県由利本荘市 にかほ市
 【日  時】 平成21年8月4日(火)   
 【天  候】 晴
 【同行者】 相方    計2名
 【行  程】 鉾立大駐車場(7:55)~賽の河原
(9:00-9:05)~
        御浜(9:30-9:45)~八丁坂~七五三掛(10:35)~千蛇谷
        ~御室小屋(12:06-12:28)~鳥海山新山(12:52-13:00)
        ~外輪山周遊~千蛇谷分岐~七五三掛(15:00)~八丁坂
        ~御浜(15:47-15:55)~賽の河原~鉾立大駐車場(17:20)
        
                
        *行動時間 約9時間25分 休憩 約1時間含む
 【高低差】 約1000m.
 【地  図】  国土地理院地形図1/25000 [鳥海山(新庄)]

     P1160216
      鳥海山といえば ヤッパこれでしょう。
記事)
どうせ二人だけの気楽な山歩き、早朝4時20分過ぎに家を出て、
おばこおけさラインを酒田市に向かいひた走しり、鳥海ブルーラインを
鉾立の大駐車場まで凡そ3時間半を要して到着。
平日にも拘らず、全国から既に多くの車が見られます。
(晴天の休日であれば一体どれ程の車が集まるのでしょう?)

出羽富士 秋田富士 そして花の山 人気のほどが伺えます。

ジィ~ジと相方 2度目の鳥海山 
前回は10数年前、滝の小屋泊で〝湯の台コース〟だったのです。

靴を履き替え、石畳のような整備された登山道を 賽の河原 そして
御浜へ向かいます。

歩き始めて直ぐに登山道の両脇には、数多くの種類の花が見られます。
先ずは 賽の河原 までに見られた花々です。
 P1160152 P1160154

 P1160159 P1160161

 P1160163 P1160164

 P1160165 P1160167

コンクリート舗装の少々味気ない道を数分進めば展望台。
白糸の滝や奈曽渓谷が見られます。

  P1160157

展望台から〝賽の河原〟までは石段状の登山道が続きます。

 P11601731 P1160177

チシマザサの生い茂るなだらかな山模様を見ると心癒される感じがします。
道の両側には、ニッコウキスゲやチングルマのお花畑が見られます。

 P1160171 P1160179
 P1160172 P1160184

石段状の道が途切れ、ガレ場に変り緩い登りを繰り返せば、御浜神社の
鳥居が見えてきます。御浜神社(御浜小屋)は吹浦口長坂道との合流点。

御浜の脇には直径200m.水深4m.の 鳥海湖 そして新山から七高山、
それを取巻く外輪山が一望のうち。正に絶好のViewPointで、おまけに周りは
高山植物が咲き乱れ、百花繚乱正に文字通り。

 P1160316

  P1160197
白いシャジンも見られます。
     P1160199

御浜からは岩ゴロの登山道を進み、鞍部の御田ヶ原へ、そしてここからは
大きな緩い登りの八丁坂が続きます。
八丁坂の先には七五三掛(しめかけ)。この先100m.で分岐です。
     P11602221
           七五三掛付近

 P1160224 P1160237

右は外輪山、左は千蛇谷コースに分かれるのです。
分岐から梯子を下り、千蛇谷コースへ進路を取るジィ~ジです。
     P11602301
      千蛇谷雪渓横切る相方 右手に外輪山 

千蛇谷雪渓を横切り、右手に外輪山を眺めながら新山ドーム側谷に沿って
ひたすら上を目指し進みます。

     P11602421

結構長い溶岩と混じりの急登の道をジグザグに登り、外輪山の尾根の高さを
感じなくなるとひょっこりと 御室小屋 に到着。
御室小屋は、鳥海山大物忌神社の御本社その背後に聳えるは新山ドーム。

丁度 お昼時 周りには前日泊ったのかツアーのハイカーがお昼を終えて
下山の準備の真最中。
 P11602441 P11602451

空腹を覚え、ジィ~ジ達もユックリと昼食タイムとすることに…
岩ゴロゴロの隙間には、イワブクロチョウカイフスマが彼方此方に群生。

     P1160249
         →に沿ってよじ登り
     P1160251
        大きな切戸を慎重に下り

お昼を終えて、最後の登り 尖った溶岩ゴロゴロの岩山を白いペンキの矢印を
目印に岩と岩を縫うように登り、目的の山頂新山(2,237m.)到着。
狭い山頂数人分のスペースしか有りません。
 P11602561 P11602581

先達の単独行氏に記念の一枚を依頼するジィ~ジです。 

生憎周りにはガスが立ち込め、長居は無用と外輪山に向かうことに…

       P1160259
          胎内潜りの相方 

新山から下り、小さな雪渓を横切り外輪山目指して登り返しです。
外輪山の端 七高山山頂は以前行っているしガスがかかってきたのでパス。

     P1160264
      手前は七高山 ガスで煙る奥に新山   
そのままハイマツで行く手を阻まれそうな外輪山の尾根を千蛇谷を眺め、
高山植物の花の数々を愛でながら、湯の台コース の分岐 伏拝岳へ、
さらに進めば、眼下に庄内平野から日本海が一望されます。外輪山最後の
ピーク文殊岳 疲れた老体にはかなり遠くに感じます。

   P11602901
    鳥海湖漸く遠くに見えた、外輪山ももう直ぐ終わり 

外輪山の尾根筋で見られた高山植物の色々です。(13:37~13:52)
 P1160270 P1160271
 P1160272 P1160275
 P1160277 P1160278  

文殊岳まで来れば、往路の千蛇谷コース分岐まで残りほんの僅か!

分岐からは、往路を忠実に辿ります。
周りは高山植物 花 花 花 の花だらけ。。。

 P1160288 P1160292
 P1160307 P1160309

緩い大きな八丁坂を登り返し、御田ヶ原そして再び 御浜 ここでは再び
ユックリと花と四周の山々眺めます。
   P11603121
  大きななだらかな八丁坂 後方左手奥に新山 右奥に外輪山
  P11603131
       御田ヶ原から八丁坂、新山・外輪山を仰ぐ

     P1160323
      御浜からの階段状石畳の登山道と青空
 *足に負担がかかり、あまり好きな道とは言えません。

 P1160319 P1160320  

いよいよ最後の下り、賽の河原 そしてスタートの 鉾立 到着。

 P1160325 P1160328
5;20 鉾立
夕方でもあり、随分車が減って静かな大駐車場。
     P11603311   

遠望は利かなかったものの、高山植物と色んな顔を持つ大きな火山
鳥海山 たっぷり堪能。気持ちの良い一日となったのです。

心満たされ、鳥海山を後にするジィ~ジです。鳥海ブルーラインを下り
帰りの立ち寄りは、鳥海温泉 この温泉 入浴料350円 設備も充実。
お得感感じます。

見も心もサッパリと、少し薄暗くなった酒田バイパスを新潟に向かいます。

           晴れ間求めて 鳥海山の旅 おしまい。。

| |

« 7月〆は定番!?角田山 21-15 | トップページ | リベンジ?五色ヶ原 »

旅行・地域」カテゴリの記事

登山」カテゴリの記事

コメント

sanaeさま
鳥海山ジィ~ジも二度目でしたが、花もドンピシャで良き日となりました。
秀麗な姿の独立峰、是非また歩かれることお薦めします。

>すっかり足が萎えてしまって
基礎がしっかりしておられるので全然大丈夫ですよ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月19日 (水) 19:12

お二人はいつもながら健脚ですね~(@.@;
私達ついていけませんよ~^_^;
まして今は、尚更ですけど、すっかり足が萎えてしまって。
鳥海山もいい山ですよね。
独立峰で遠くから見ても、山頂に立っても嬉しくなる山です。
こちらも一度しか登っていませんで、またいつか行ってみたいです。

投稿: sanae | 2009年8月19日 (水) 17:19

三脚マンさま
ご訪問並びにcomment感謝いたします。

>近いのは有利ですね。
その通りです。但し大きな声ではいえませんが小生相当 法を犯して
運転もしたのですよ。

今回 残念だったのは、オコジョ見つけることが出来なかったこと、
そして影鳥海見ること叶わなかったことです。

貴殿であれば、間違いなく素晴しい写真が沢山撮れると思いますヨ。

花を目的にするなら、秋田駒ヶ岳とセットが宜しいかも知れません。
鳥海山 魅力たっぷりの山です。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月19日 (水) 00:12

いや~、いいですね~。
花がいっぱいで、私たちも大好きな山です。

>天気図眺め
う~む。
近いのは有利ですね。
意を決さないと、なかなか行けません。

素晴らしい展望、ありがとうございます。
また、行きたくなってきましたよ~。

投稿: 三脚マン | 2009年8月18日 (火) 23:41

カモシカ永井さま
commentありがとうございます。

確かに飯豊も含め、東北の山は概して花が多く種類も多いように
思われます。勿論 紅葉時期・残雪期も良いですが…

来年の7月 秋田駒と鳥海掛けもちは、お薦めかもしれませんよ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月18日 (火) 12:55

鳥海山、さすがに花の名山ですね。
先月白山でお会いした福島の方(同年輩の女性)が、秋田駒と鳥海山を登らずに花の名山は語れないと言っておられました。
私は東北の山は紅葉の季節に登ることが多いので、来年は東北花の名山巡りをしたいですね。良い目標が出来ました。

投稿: カモシカ永井 | 2009年8月18日 (火) 11:42

yukitubakiさま
いつもありがとうございます。

今年ニュースになった鶴岡の地すべりも七五三掛でしたね!

鳥海山雄大で花も多く、魅力的な山です。幾つもコースがあるので
又行くかもしれません。

その時には影鳥海とオコジョを見たいのですが…

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月18日 (火) 06:45

青空の中の鳥海山。。。よだれがでそうですyo~☆
七五三掛(しちごさん**)? ”しめかけ”…ほうほう!?って、思ったものでした(*´ェ`*)ホ~ゥ!!

昨年、同じコースで登ったのですが、「毎年登りたい山」って思った程のイイ山でした。
影鳥海!を、みて見たいものです。。。

投稿: yukitubaki | 2009年8月17日 (月) 22:51

みいさま
commentありがとうございます。
鳥海山には素敵な思い出が沢山おありなのですね!
花も種類多く沢山見られるし、なだらかな笹の覆われた山裾、そして
荒々しい山頂と外輪山の対照。女性に人気の山頷けます。

オコジョ実は探したのですが、残念ながら見つけること叶いませんでした。
沢山コースがあるので、定番山行に加えたく思います。

みいさんもまたお出かけ下さい。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月17日 (月) 18:15

鳥海山・・・みい的には、マイベスト5に入るかも
しれないくらい好きな山です^^
お花も多いし~♪
ニッコウキスゲの大群生にも出会えたし
たくさんのオコジョにも会えたお山~♪

チョウカイフスマも、いいですね~0^^0

そして、越後の素晴しいご夫婦と出会い~
一緒に登った、思い出の山。。。

ステキな記憶が、レポを見て甦って来ました^^v

早池峰山の頂上で会った、70歳越えのパーティも
明日は、鳥海山!・・・と。。。

また、行きたいなぁ~^-^

投稿: みい | 2009年8月17日 (月) 15:50

甘納豆さま
お早うございます。commentありがとうございます。

鳥海山小生も2度目でしたが、久し振りだった事、コースも変えたみた事で
改めて鳥海山の素晴しさを味わうことが出来ました。

これからは秋の花そして紅葉も始まるでしょうが、貴殿であれば簡単に
日帰りできますから、晴の日を狙ってお出かけ下さい。
難点は海岸線から近い山なので天候が変りやすいことでしょうか!?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月17日 (月) 09:36

おはようございます。
今回は鳥海山でしたか、天気図眺め晴のスポット探す、羨ましき限りです。
それにしても、お花が凄いですね。
花の鳥海、改めて感心致しました。
1度登ったきりですが、再訪したくなりました。

投稿: 甘納豆 | 2009年8月17日 (月) 08:06

noritanさま
お早うございます。
小生 コースを変え、2回目の鳥海山でした。
改めて花の種類の多さに感激しました。でも日帰りはかなりハード。

女性に殊更人気のある山 理解できました。

五色ヶ原の花も素晴しかったよ!


投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月17日 (月) 07:31

晴れ間を見つけて東奔西走ですね!
鳥海は花の山と知りながら、たった1回しか行ったことはありません。
4時過ぎに家を出て、日帰りで帰られるのですね~~
ひと様の山行記録を眺めていますと、途端に行きたくなってきます。
五色ケ原の再訪もしたいと思っているのですが・・・

投稿: noritan | 2009年8月17日 (月) 06:09

FUKU さま
commentありがとうございます。

本日は鳥海は行かなかったのですが、影鳥海見たくて鳥海山麓へ行って
来たところですが、勿論 見ること叶いませんでした。
日頃の行いがきっと悪いのでしょうね!

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月16日 (日) 23:01

鳥海山、花の多いいい山ですよね。
船で北海道の行き帰りうっとりと眺めたものです。
鳥海山、二回ほど登っています。
一回目は10月の中旬で湯の台から河原宿を経て伏拝岳、新山と。
この時は初冠雪に出会い日本海の冷たい風に悩まされました。
二回目は8月の下旬で鉾立から新山、七高山と巡りました。
この時はお花がいっぱいで感激しました。 
いつか影鳥海を見たいものだと思っているのですが、
これはなかなか難しいのだとか。でも是非一度見たいものです。

投稿: FUKU | 2009年8月16日 (日) 19:22

赤鬼さま
鳥海山は日本海から直ぐなので、天候の変化の激しいところなので
確実に晴れそうな日を見つけないと、折角行っても…
本当は事情わかっていたので一緒に行きたかったけど。
又 コースを変えて一緒に行きましょう。
それにしても硬軟取り混ぜ、花も数多く種類も多く、人気の山としては
納得ですね。
鶴岡 酒田バイパスが整備されてACCESSがよくなったねぇ~

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月15日 (土) 06:43

本当にこの山も良い山だよね。おいらは一度しか行ってないけど。
やはり鉾立からだった。小屋に前泊して(単独)早朝登り始めて昼に
帰ってきたら、小屋の番人に本当に行ってきたのかと言われた。まだ
残雪がたっぷり有って、スキーで登ってる奴が沢山いた。花の時期に行きたいと、会山行をやろうと思ったが、例の意地悪な奴に邪魔されて断念した。

投稿: 赤鬼 | 2009年8月15日 (土) 06:33

mikkoさま
commentありがとうございます。
鳥海山は活火山山頂付近は溶岩がゴロゴロ。しかしこのようなところでは
皆慎重になるので、逆に大きな事故は起きないようです。

鳥海はお花の山です。沢山の種類の花で特に女性に人気が有るようです。

変化に飛んだ山、大きくて魅力一杯の山、コースも数多く何度でも楽しめる山
これはどうしても行かなければならない山です。(笑)

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月15日 (土) 05:46

鳥海山、いつかは登りたいんです~
岩々な登山道がちょっと心配ですが
八丁坂の感じに魅了されました~
こんなにたくさんのお花に出会えるのですね
いつかはお花の時期を狙って歩きたいと思いました。

投稿: mikko | 2009年8月14日 (金) 23:40

もうぞうさま
今晩は 毎度ありがとうございます。
お陰様で懐は淋しくても時間だけはたっぷりで、その点は有り難く
思って居ます。
現役時代は有給休日は盆暮れ以外全て返上したのですよ。
いつまで身体が持つか、歩けるうちが花 精々頑張ります。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年8月14日 (金) 21:54

晴れている山に出かける。なんとも羨ましいことです。
続編も楽しみにしています。
しかしタフですね~~

投稿: もうぞう | 2009年8月14日 (金) 19:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 晴れ間求めて 鳥海山:

» 鳥海山 [風の歌を聴け]
いつもお世話になっております「じぃ~じの風の吹くまま」の輝様の記事を眺めていたら、急に十○年振りに「鳥海山」に行きたくなりました。 近いのに・・・ なんで、今まで行かなかったのだろう? 以前行った時は「湯の台道」からでした。... [続きを読む]

受信: 2009年9月 7日 (月) 01:06

« 7月〆は定番!?角田山 21-15 | トップページ | リベンジ?五色ヶ原 »