とうとう今年の夏は、アルプスなどで夏山らしい夏山最後まで
味わえなかったジィ~ジです。
8月 当初計画では
●22日~23日 ジィ~ジの企画担当で 20名の会友と剱岳
(早月尾根~剱岳ピストン)
結局 天候不順で 22日 希望者13名で日帰り 赤岳に変更。
記事は、→ コチラ
9月 当初計画
● 4日~6日 O氏リーダー担当で 参加者20名で
五竜岳~鹿島槍ヶ岳縦走の予定。
週間予報では、マズマズかな?期待したものの直近予報で
降水確率50%
ガクッ
これまた中止のやむなき…
参加予定者の中には、ワザワザ休暇を取った人も居る。
出来れば、日帰りでもどこか晴れそうな山へ行きたい。
リーダーのO氏 天気の責任無いのに何かと気遣いです。
ジィ~ジに
相談の挙句、日帰り山行 決まったところは
上越のマッターホルン 大源太山 (1588m)
日 時】 平成20年9月4日(木)
【天 候】 晴/薄曇/
【同 行】 女性4名 男性5名 計9名
【行 程】 旭原登山口 8:04~渡渉地点8:34~弥助尾根
(9:28-9:36)~大源太山山頂 (10:40-11:23)~
渡渉地点12:55~事故発生13:10~旭原登山口
13:45
*行動時間 5時間40分 休憩・昼食 60分含む
* 写真はクリックで全て拡大します。
【記事】
参加希望者9名 O氏とジィ~ジと2台の車に分乗し、6時15分
黒埼SAで待ち合わせ。
湯沢I/Cで高速道に別れを告げて大源太キャニオンに向かって
走ります。スッキリしない空模様でも雨の心配は無さそげ…
大源太キャニオン先の林道終点に10台ほどの駐車スペース
ここが大源太山登山口となります。
8時04分 登山口
仕度して直ぐに歩き始めます。足並み揃いサクサクと。。
登山口 杉林の中をサクサクと
10分程進めば沢に架かる架設ブリッジ
架設ブリッジ 少し急登に
北沢に架かる橋を渡って北沢の左岸の登山道を進みます。
小さな枝沢幾つか越えて歩き始めて30分 北沢の渡渉地点が
眼前に。。。ロープは張られていますが、前日の雨で水量は
そこそこあるようで轟々と音を立て流れています。
(深いところは2メートルくらい有りそう!!)
ロープを頼りに石を飛んで向こう側へ…
沢から先は、途端に急登となります。
弥助尾根への取り付きです。ズンズン高度が上がります。
途中で 二人連れの登山者に追い抜かれます。
壮年期の頼もしいブナの木立の中で一休み。
涼風が汗をかいた身体に心地よい。
ブナの林で一息つきます。
休んだ後は最後の登り、露岩のヤセ尾根 鎖と虎ロープが所々
山頂も間近に迫ってきます。
要所要所に鎖が…
10時40分 山頂到着
七ッ小屋山は頭にガスが被さってハッキリしません。
1588m 大源太山 山頂標識何故か?写真撮り忘れ。
狭い岩の露出した山頂で、早めの簡単お昼。
お昼を採りながら毎度のように他愛の無い話で寛ぎます。
運転担当のジィ~ジは、ビールを一口だけで我慢 我慢
先達の二人の登山者は、七ッ小屋に向かって出発です。
やがて時折 巻機山から謙信尾根など顔を出してくれます。
(写真 左) 山頂直下から七ツ小屋へのルート 要 注意箇所
(写真 右) 山頂から雲の下に湯沢町を望む
11時23分 下山開始。
まだ時間は早いものの下山の開始です。
(写真 左) 元気モリモリ赤鬼さんと後に続く相方
(写真 右) 上越のマッターホルン結構急です。

下山の様子
(写真 左) 力持て余す鬼さんだけが一人先行
(写真 右) 七ッ小屋山山頂1674.7m. 漸く見えた。
振返って眺める 大源太山の雄姿です。
ドンドン ズンズン下りブナ林を過ぎれば渡渉地点はもう直ぐ
端境期か?花はあまり見られず目に付いたのはオヤマリンドウ
沢を越え、七ッ小屋・蓬峠への分岐も過ぎて、登山口まで残り
500m付近で ハプニング発生
「蜂が居るから気をつけて」
「痛ぇ~っ」 瞬間 ジィ~ジの向こう脛に激痛が走ります。
数十頭のキイロスズメバチ(多分)が登山道を塞いでいます。
痛さを堪えて2,3分 後ずさりして様子を見ますが立ち去る様子が
有りません。
意を決して蜂の集団の中を通り抜けます。集中攻撃セーフです。
ジィ~ジの後に続く、O夫人とO氏は見事に刺されます。
O夫人は2箇所。O氏は1箇所。
痛い 痛いと言いながら三人で登山口を目指します。
ジィ~ジの足は、痛さが変りチク チク 痛み出します。N女史持参
のステロイド軟こうを拝借 患部に塗ります。
あと登山口まで200m.足らず 後ホンの僅か
ところが ところが ジィ~ジ足が一歩も出なくなります。
意識も瞬間薄れそう貧血状態で草むらに倒れこみ、
「休ませてくれ」と嘆願です。
仲間が駆け寄り、同行のO・T氏が70キロのジィ~ジを背負い
車に乗せてくれます。 凄い体力です。
車で直ぐに病院へ向かいますが、意識はあるものの寒気と脱力感
身体に力が全く入りません。
腕や上半身には赤く発疹が拡がって来ているようです。
車を飛ばし、登山口から20分?位で湯沢町保健医療センターへ
O・T氏病院から車椅子を直ぐに取ってきてジィ~ジを乗せます。
意識はあるものの全く身体に力が入りません。
女医さんと数人の看護師さんが応急手当。
点滴 と 血圧 心臓機能CHECK 酸素吸入
血圧は 85-50と相当落ちて居るようです。
(この時 意識正常)
応急処置から1時間ほどで少し楽になり、大丈夫かなと思って
看護師さんと冗談も言えたのに、それから暫くして急に呼吸困難と
吐き気が襲います。酸素吸入器が口に当てられます。
吐き気と 呼吸困難 悶えるジィ~ジです。
スズメバチの毒に依るアナフィラキシーショック。
静脈注射 筋肉注射を何本か打たれ漸く、少し納まります。
2時間ほど応急処置室のベッドで寝て、漸く落ち着き 個室へ
移され入院です。
相方以外の仲間の皆は、ジィ~ジの落ち着く様子を見て
近くの温泉で汗を流してきたようで、ここでお別れです。
大袈裟でなく 仲間の皆さんに助けられ命拾いしたジィ~ジです。
過去に何回か?蜂に刺されたことがあるもののスズメバチでは
無かったのか?まさか自分にスズメバチの毒のアレルギーが
有るとは夢にも思わなかったジィ~ジです。
その日は、点滴と鼻から酸素を吸入し ベッドで一夜を過ごします。
明けて5日(金)
窓から 湯沢高原アルプの里と新幹線湯沢駅が見られます。
刺された痕が痛痒い程度 特別具合も悪く有りません。
全粥の病院食では腹も持たず絶対的に足りません。
相方に電話し、差し入れ要望するジィ~ジです。
もう回復したし退院か?と思った矢先、一旦納まった発疹が
再び現れ上半身に拡がりはじめます。
幸い 呼吸困難にはなりません。
昼過ぎ新潟から相方が差し入れもってきてくれたので、何とか
退屈もしないで時間を潰せます。
その日は相方帰るのも金銭的に無駄なので病室に泊まってくれます。
発疹もどうにか消えてきます。
9月6日(土)
朝、検診 漸く放免 退院です。
この年になり、初めての入院3日 初めての点滴
今後の対策を先生から教授戴き、病院を後にするジィ~ジです。
湯沢保健医療センター キレイな病院
急いで家へ帰る必要も無いので17号線を相方運転で新潟へ
丁度 お昼は 小千谷市に差し掛かり たまたま土砂降りに
雨を避けるため、W屋で へぎ蕎麦食べて二人で快気祝い。
仲間のお陰で命拾い ありがたいありがたい。
この項 おしまい。
* 丁度1ヶ月前 平標山でスズメバチに頭をツンツンやられ
その時に抗体ができて、今回ショックを起こしたようです。
先生の話に依れば誰にとってもアナフィラキシーショック
絶対に大丈夫と言うことは無いそうです。
こんかい刺され治療だけで済んだO夫妻、次回もし刺されれば
ショックの可能性大です。
特に この時期 蜂(スズメバチ)には注意してください。
本当に命にかかわります。
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