北の大地20 (幌尻岳)編
当初計画ではニセウ・エコランドでテント泊かバンガロー泊の予定。
急遽 変更で平取町振内のライダーハウスでの宿泊(600円)
概ね登山者は振内から約40キロ先の仮ゲートに駐車するするが
軟弱?我がチーム往復約100キロの車の走行とガソリン代、更に
時間的効率を考慮して事前にタクシー予約をしてあるのです。
費用的には勿論割高ですが、2家族で折半ですからまぁ何とか
タクシーの場合仮ゲートから先のゲート迄約2.5キロまで入れます。
片道数十分のアルバイトが軽減されるのです。
幌尻岳(2052.8m)
日 時】 平成20年7月10日(木)
【天 候】 晴
【同 行】 O夫妻 相方 計4名
【行 程】 コースタイムは取水口から計測スタートしました。
取水口5:30~渡渉地点(5:57-6:12)~
幌尻山荘(7:35-8:05)~命の泉9:20~
幌尻岳山頂(11:15-11:50)~命の泉13:20
~幌尻山荘(14:22-15:00)~取水口(16:50)
*行動時間 11時間20分 休憩・昼食 120分含む
但し ゲートから取水口まで往復約2時間半プラス
* 写真はクリックで全て拡大します。
記事)
一般車の駐車場仮ゲートから2.5キロ先のゲートまでタクシーは
入れるので、往復1時間強はアルバイト量が軽減されます。
ここから額平川に沿って取水口まで約5キロ
5時30分 取水口 幌尻岳登山口
(写真 左) 取水口 *空き地にはテントが2,3張り
(写真 右) クガイソウ
地元山岳会理事兼任の振内タクシーの松嶋さんから教えられた
通り、沢の右岸を高まきしたりしながら暫く遡上します。
30分弱で渡渉地点に点きます。
靴を濡れないように包みザックに入れ、地下足袋に履き替えです。
ジィ~ジは自分の物を使わず、松嶋さんが貸してくれたピンつき
地下足袋を履く事に他の3人は地下足袋に更に草鞋を装着です。
いよいよ渡渉開始。
思ったより水は冷たくなく、深さも精々膝下程度です。
暫くすれば昨夜小屋泊まりしたのか何組も下ってきます。
見れば誰もそれ程濡れてはいません。
1週間ほど前の5日には一人流され亡くなったそうですが…
どうやらこの日は条件が良いらしい。。
寧ろ気持ち良く大小15回ほど沢を渡渉します。
一番深いところで四の沢近く→膝上程度です。
以下、渡渉の様子です。
緑滴るオゾンを一杯吸って気持ちの良い1時間はどの沢歩きで
7時35分 幌尻山荘到着
折から管理人さんは毛布の日光浴に精を出しています。
連泊?今から登る登山者が1組
聞けば、今夜の泊まりは50数人で数人定員オーバーとか…
幌尻山荘 毛布干す段取りの管理人
O氏は地下足袋のまま、我ら濡れた足を拭い靴を履き替えながら
ゆっくり休憩、地下足袋、草鞋は場所を借り、帰りまで乾かす事に
*昨年は宿泊予約取れ、役場へ料金振り込むも天候不良で断念
今回は日帰りの予定、バテたり何かAccidentあっても避難小屋
予約が無くてもそれはそれ 何とかなるだろう楽観的な我らです。
山荘からは足元に黄色のミゾホオズキが見られ、
密度の濃いトドマツの樹林帯の急な登山道となり稲妻形に高度を
稼ぎます。沢音も聞こえなくなり、いい加減嫌になる頃、トドマツが
ダケカンバに変り漸く少し平坦な尾根道となります。瘤状のピーク
手前に 命の水 の標識が有ります。樹間から戸蔦別岳が垣間
見れます。
息を切らしながら岩混じりの急登を登れば、周りはハイマツ帯に
変り急に視界がパッと開けます。
北カールの全貌を幌尻岳から戸蔦別岳まで半周する様に
目に入ってきます。山頂に向かうパーティも豆粒の様に見えます。
コーヒーを口にし、思う存分 眺望を満喫します。
なにせ2年越し3年越しの願望の山なのです。
ハイマツ帯に切られた登山道も暫くすれば草地のお花畑に…
エゾヒメクワガタ、チングルマ、エゾツツジ、フウロ等々色とりどりの
高山植物に目を奪われ、疲れも吹飛ばしてくれます。
ここまで来れば疲れも覚えず山頂まであと僅か、銘々勝手に
山頂を目指す事に…O氏の姿 あっというまに小さくなります。
ジィ~ジ後を追うものの全く追いつけません。
やがてイワウメがびっしりと岩に張り付いている岩稜帯に出ます。
新冠登山道の分岐です。(深田久弥氏はこのコース)
分岐から直ぐに 幌尻岳山頂 です。11時15分(ジィ~ジ)
O氏はジィ~ジより7,8分先に既に到着済み。
ジィ~ジより少し遅れて二人も到着。
何故か?妙な感動を覚えるジィ~ジです。(念願だったから?)
お互いに強く握手を交わし、記念撮影とお昼とします。
山頂には数人のパーティ1組だけ(多分連泊組)
時折ガスが沸くものの360度の余すところない大展望。
戸蔦別岳稜線に強く惹かれます。満足 満足 山の醍醐味です。
もっと若く体力と技量があればテント担いで伏見岳、ピパイロ岳
そして戸蔦別岳から幌尻岳を目指したく思ったことでしょう。
30分以上大休憩眺望満喫し下山にかかる頃、途中で追い越した
連泊の栃木のご夫婦の奥さんが山頂に到着。
明日小屋を出て利尻に渡るそうな 利尻岳で100名山完登の由。
(雲の様子から翌日の天気がチト気懸りになるジィ~ジです)
我らが下山し始めて数分、旦那様と擦れ違い。両足が攣ったとか
大きな湿布薬を両足に貼って…
(写真 左) 下山開始
(写真 右) 眼下に幌尻湖 深田久弥氏はこのルートから
ズンズン下り 命の水 の近くでは
そして往路では1,2株のエゾ ゼンテイカもあちこちにモリモリと…
再び、14時22分 幌尻山荘へ戻ります。
今夜の宿泊客で大賑わいです。
幌尻山荘到着の相方 山荘前は大賑わい
どうやら日帰り可能な感じの我らです。(予約も取れてません)
ゆっくり休み、再び乾かした地下足袋に履き替え渡渉準備です。
Yツアーの登山者 東京から幌尻岳登頂目的で140,000円とか…
折角です 晴れれば良いのですが???
15時Just 幌尻山荘を後に渡渉の開始です。
山荘目指す今夜の泊り客と 何人も擦れ違います。
渡渉終了、再び靴に履き替えて額平川右岸登山道を高巻きしたり
沢沿いをへ攣って下れば、やがて取水口。
取水口には山頂下で擦れ違ったツアーの一団 テント泊の様子
まだ5時には間がある時間、日帰り幌尻岳 勝負有り
5キロの道を辿り、再び予約のタクシーに乗りこみます。
この日のネグラも600円のライダーハウス
ビールを買って乾杯 この日の感動を心ゆくまで味わったのは
言うまでも有りません。
連泊する人も多数有る中、この年で何とか日帰りできる体力を
授けてくれた親に感謝するとともに、良く頑張った自分自身を
誉めてやりたい気分です。
ライダーハウス 予約の7人の団体さんが夜10時到着。
何処かの山の会の全国大会で翌日は十勝岳へ登るそうな…
念願の幌尻岳登頂の項 お終い
ジィ~ジ一応100名山北海道全て完登
追)
7月11日(金) 小雨
この日は幌尻岳天候具合の予備日兼移動日
夜中から雨、幌尻岳前日で本当に良かった。
ライダーハウスを後に富良野へ向かいます。
まずは富田ファームへ
朝食とモーニングコーヒー 朝から観光客で一杯
ラベンダーが一面に咲いてます。
小雨降る中、平日なのに大賑わい 中国系の観光客も多数。
ラベンダーソフト舐めながらいい年して園内散策のジィ~ジです。
富田ファームを後にして富良野の観光案内所へ行って情報収集
出かけた先は、1981~2002まで20年間放映された
北の国から 麓郷 記念施設です。
折々のシーンを懐かしく思い出しながら見学します。
そして遅めの昼食は、富良野名物?スープCURRY
魔女のスプーン
観光客で大繁盛 添え物の有機野菜のサラダも美味だった。
後はサッパリ汗を流すだけ
ハイランドふらの 日帰り入浴施設の利用です。
夕食の用意は、昨年も利用の富良野のAコープ ビールにWINE、
寿司に生野菜に酒の肴 etc …
今夜の宿泊先、富良野 山部自然公園 ふれあいの家
(宿泊料 3,150円)
お天気が良ければ移動日でトムラウシPの予定だったのですが
一寸怪しく温泉からのトムラウシ岳日帰りは中止となったのです。
(トムラウシは10年前登頂済み)
久し振りにダダッピロイ部屋で布団の上で眠ることが出来ます。
勿論 持込の酒と肴で大盛り上がりの一夜となります。
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