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2007年7月

2007年7月31日 (火)

北へ向かって 【予定変更】編

13日(金) 英語圏とドイツ、フランスでは忌み嫌われる厄日。

勿論、ジィ~ジには特別の関係は有りませんが…

北の大地に足を踏み入れて以来、お天気の神様から見放されてしまったようです。

予定では、13日 金曜日

        幌尻岳登頂だったのです。

只 ここ数日平地でも12~13℃の外気温。加えて雨続きで増水も予想されます。低水温による体力気力の消耗も危惧されます。

ピークハントさえすれば良いと言う考え方も有るかも知れませんが、ジィ~ジ折角なら景観や花を楽しみ、充足感を味わいたいものと考えます。

また何時の日か再挑戦する機会も有るものと思いたいのです。

で・・・・ 
ほんの少しの未練 残しながらも頭切り替え、予定変更です。

そうと決まれば1日フルに楽しまねばなりません。

吹上温泉 白銀荘から早朝出立です。

車窓からの十勝岳は、山麓までどっぷりとガスに浸かりその全貌は望めません。大雪山系もまた然り也。

まずは、美瑛を目指します。

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美瑛は昨年二度、そして今回で3度目となります。

昨年の記事は→コ チ ラ

観光客の居ない静かな美瑛の彼方此方を散策。
清々しいオゾン一杯の大気を吸い込みます。

原野を開拓した先人のご苦労は計り知ること出来ませんが、観光に立ち寄る旅人にしてみれば、何回見ても絵画の世界に思えます。

花と緑の美瑛をユックリ堪能して、車は再び走り出します。

向かう先は 山は 山でも 旭山。。。

ご存知 旭川・旭山動物園です。

ここも昨年に引き続き2度目です。
           昨年の記事は→ コチラ

平日のオマケにまだ開園前の時間です。

にも拘わらず…長蛇の列が…

開園は、午前9時30分

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開園前に入場券(¥580)買えるので、時間が来れば即、入園できます。

まずは、鳥舎の脇からペンギン館へ…

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空飛ぶ?ペンギンはアクリル板の消毒液か何か薬品入れたばかりでミズが少し濁り気味の為、写真撮れず。

次は、アザラシ館です。

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ゴマアザラシ水中ダイビング
(この発想が面白くユニーク) 

続いて ホッキョククマ館 

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モグモグタイムだったらもっと迫力有ったかも…

何処も多数の見物客で大賑わい。

チンパンジーの森です。

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お馴染みの???Relax Pause。。

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こんな猿さんも…

そして北海道といえば…

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山で突然であったら…(大きい)

他のも沢山の動物達が…
猛獣ライオン ベンガルトラ ユキヒョウ…etc

オランウータンは、午前中の為、屋内飼育展示。

《行動展示》をモットーに、上野動物園に序で2番目の300万人を越える入場者を集める人気動物園です。

子供達以上に興奮しまくり見物するも、全て見尽くすことが出来ないまま、あっと言う間に、お昼になります。

歩き回ったせいか?空腹感も覚えます。

ここ2,3日より気温も高くなってきますが、山の方向は矢張りガスがドップリと…

予定変更に悔いは有りません。

さて!

旭川来たら、ヤッパリお昼はラーメン!!

動物園を出て ラーメン村へ。。。

どの店もお昼時で混んでいますが、中でも客が一番並んでいる店の列に加わります。

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30分一寸待って漸く順番が回ってきて席に着きます。

屋台からスタートの老舗、こだわりのスープとの触れこみです。只 期待感が大きすぎた為か?ジィ~ジ的には麺が少し粉っぽい感じが…

腹も満たされ、我等一行 旭川から道央道・札尊道経由 小樽へ…そして海岸沿いに余市を経て・・・

車中から今夜の宿の予約を取り付けます。

宿は昨年急遽 泊めて貰った同じところです。

明日は北海道、今回の最後の山となります。

まずは、サッポロ生ジョッキで今日も一日お疲れさま

乾杯 乾~杯~。

        またまた続く…

        

   

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2007年7月29日 (日)

北へ向かって 【雌阿寒岳】編

北海道滞在4日目の朝となります。

民宿 景福の食堂には、我々の為に朝食が前夜から用意されてます。

外を見れば、…またまた 辺り一面はガスで覆われています。

本当についていないようです。

ここまで来た以上、中止するわけにも行きません。

朝食の弁当を食べ、出発です。

 

 ■ 雌阿寒岳 1499m. 日本100名山

所在地  釧路支庁釧路市 十勝支庁足寄町
山行日  7月12日(木)
お天気  ガス/小雨/曇
同行者  O夫妻 相方 ジィ~ジ4名
行   程  雌阿寒岳登山口(5:30)~三合目(6:15)~
       八合目(7:12)~山頂(7:30-7:40)~
       五合目(8:15)~登山口(9:05)
       所要時間3時間35分 実質歩行時間3時間20分
高低差  800m.
地   図  国土地理院地形図1/25000雌阿寒岳[北西] 

  * 写真はクリックで全て拡大します。

【記事】
登山口は、オンネトー温泉 民宿景福 から歩いて数分のところ。

登山届けの提出箱や注意書きの案内板が設置されてます。

アカエゾマツの林の中に切られた登山道。

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歩き出すや否や、ポツリ ポツリ・・・

段々 雨滴も大きく、雨具着ざるを得ません。
(正直 気落ちがします。)

雨具を着込み、先を目指します。

木の根の露出した緩登の登山道。

二合目付近からは、アカエゾマツから背の高いハイマツに変わります。

三合目から少し下ると涸れ沢に出ます。

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     ハイマツ帯を進む我チーム

四合目に入る頃には、普通のハイマツ帯に変っています。

風が出てきて雨脚が少し弱まると、ガスの切れ間から

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時おりフップシ岳?もその一部をあらわします。
(もう少しなのですが…なかなか…)

山裾には、原始林が広がっています。

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それでも足元には メアカンフスマが雨露纏って…

六合目過ぎからは、周りは大小の岩稜帯の登山道。

標高1000m.を越えると傾斜もきつくなり、ガレ・ザレ状に変わります。

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八合目付近に近づく頃には、地響きたてた轟音が耳に…

九合目を越えれば、火口湖赤沼と火口壁から白い噴気が轟音響かせ

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微かに火口湖が、そしてその脇では轟々と…

まさに 活きている。凄まじいENERGY を実感。

登山口から約2時間、山頂到着です。

朝早いのに(7時半)既に20数名のツアー登山者の団体が
記念撮影も終え、下山仕度中。

我々も人並みに?登頂記念撮影です。

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雨は殆ど当りませんが、待機しても眺望望むべく術有りません。

阿寒富士や、雄阿寒岳、阿寒湖やオンネトー湖…
その景観を見ること叶わず。(涙)

山頂を後にすることにします。

昨年の噴火の名残りか?その凄まじさ計り知れません。

危険防止のため、ロープが張り巡らされています。

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その破壊力をマザマザと見せ付けられます。
恐怖心さえ抱かせます。

八合目で先行下山中のツアーの皆さんから道を譲ってもらいます。

ザレ場をズンズン下ると、
五合目少し下で、今年初めてコマクサ発見。

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登山道両脇で多く見受けられたイワブクロ。

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アカエゾマツが表れれば、もう登山口は間近に迫ります。

登りで緩い傾斜だと思った登山道も上から見ればそれなりに見えます。

往復での所要時間約3時間30分。

登山としては少し物足りませんが、活火山 山は生きている と改めて実感させられます。

阿寒富士、雄阿寒岳と周遊コースもあるので、きっと必ず近い将来 お天気状況に併せ是非 再訪してみたい。強い思いが湧いていきます。

かくしてこの度の雌阿寒岳山行は終えたのです。

追記)

下山して 再びオンネトー温泉景福のお湯に浸り、手足を伸ばします。

昨夜宿泊しているので入浴料はサービス 誰も居ない朝風呂

まさに 極楽 極楽の心境です。

露天風呂は外で外気に触れると本来無色透明のお湯が白濁する由。

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    オンネトー温泉景福 露天風呂(男性用)

温泉の効果で身体は ポカポカ ポカポカ

雨こそ殆ど降ってはいませんが、
この時点で外気温は約10~11度です。

宿を辞し、車は取りあえず 足寄駅を目指します。

あまりの温度の低さ 明日の予定をどうするか?
それにより、今夜の宿の段取りも変わります。

足寄駅で天気予報始め、情報収集に努めます。

空を見上げても風向き見ても…お天気回復の兆し感じられません。

結論 
雲の様子、外気温から翌日のお天気好転無理と判断。

折角なら条件の良い日を選択したいもの。

平地の外気温が10度そこそこでは山では…
況や水温は、果たして何度?オマケにここ2日程雨降り

健康ならばまた来る事も出来ます。

予定変更です。

 急遽 今宵のネグラ探しです。

漸く無理にお願いして、昨年泊まった吹上温泉 白銀荘を予約。

その折の記事は→コチラ

足寄の街から十勝を目指します。

富良野で夕餉の食材 ALCOHOLをたっぷり調達して…

 予定変更 さて翌日は・・・・?

           続く

   
 

 

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2007年7月25日 (水)

北へ向かって 【斜里岳】編

早朝まだ薄明るくなったばかりの4時前から、周りは、がさごそと出立準備。カーテン越に外を見ると、深いガスで霧雨状態。勿論何にも見えません。ガクッ!

“また今日も駄目か!”少々落ち込みながら簡単な朝食。

シュラフやマット、食器など車に積み込み、我等も出かける準備です。

今日も最初から上下雨具着用してのスタートです。

広い駐車場には、ツアーのバスが既に2台、準備体操終えて出発し始めています。

我々、比較的遅いスタートとなります。

 ■ 斜里岳 1547m. 日本100名山

所在地  網走支庁斜里郡斜里町,清里町 
       根室支庁標津郡標津町
山行日  7月11日(水)
お天気  小雨/曇/晴/薄曇
同行者  お夫妻 相方 ジィ~ジ 計 4名
行  程  清岳荘(5:30)~旧登山口(5:45)~下二股(6:30)
       ~上二股(8:07)~馬の背(8:40‐8:55)~山頂
      (9:10‐9:40)~上二股(10:20)~熊見峠
      (11:06‐11:11)~下二股(11:45)~旧登山口(12:20)
      ~清岳荘(12:40)
        所用時間 7時間10分 実質歩行時間 6時間15分
地  図  国土地理院地形図1/25000斜里岳[南東]
高低差  約 870m

  *写真はクリックで拡大

 【記事】
知床山系と阿寒山系の丁度中間部に位置する死火山 斜里岳以前より是非歩いてみたいとの願望が強かった山です。

清岳荘脇の注連縄張られた登山口、トドマツの自然樹林帯の中を暫く進むと、直ぐに再び林道へ出ます。

煙るような霧雨の中、ツアー登山の20人以上の集団や、何組もの個人パーティが先を歩いています。
〈これは追い越さねば後々困る〉

ここだけは足早に彼らの間をすり抜け前へ出ます。

林道が終わると、沢沿いに登山道が切られています。

焼失前の清岳荘が有った場所です。

愈々一の沢の遡行が始まります。 
右に左に何度も渡渉の繰り返し、鉄分を含むのか、大小の岩は、少し赤みを帯びていますが、意外にヌルヌルしては居らず、安心して渡れます。

流水の中、ところどろペイントマーカーされた岩を伝い忠実にそれを辿ります。ここ2,3日降った影響か?水量は結構多いように感じます。

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             赤味がかった岩肌

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       6合目(845m.)

清岳荘が5合目なのです。

ここからホンの少し先が、下二股。

下二股は尾根道との分岐店。

登りは旧道(沢)下りは新道(尾根)が推奨されてます。

下二股からは、様々な名前 水蓮の滝、羽衣の滝、万丈の滝、見晴の滝など…名付けられた滝が幾つも表れます。

まず最初に現れるは、水蓮の滝です。

羽衣の滝からは、傾斜もまして岩肌をへつり、高巻きをしたりして高度を稼ぎます。

ところドコロに、ロープ 鎖も張られ、注意して進めばそれ程、危険性は感じません。

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     水蓮の滝

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     羽衣の滝

ここは滝の右岸 (写真向かって右)を登ります。

水蓮の滝、羽衣の滝、万丈の滝は溶岩流の板状節理の上を流れる〈滑滝〉になっています。

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     源頭部に近い七重の滝

見晴らしの滝、七重の滝、霊華の滝は、岩脈の上に削られた沢筋の階段状〈滑滝〉となっています。

行く手には 何と!明かりが差し込んできます。

滝の飛沫がミストシャワーとなり、キラキラ ピカリ ピカリ

そして

この度の北海道 遂に 遂に 始めて青空を見ることが…

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振り返れば、沢沿いにはガスが…

8合目の上二股です。

この先からは涸沢のガレ状に変わります。

前方には、馬の背 稜線がハッキリとしてきます。

森林限界を超えて、樹木は背が低いダケカンバ、ミヤマハンノキ、ナナカマドそしてハイマツ等に変わり、眼前の視界も開けてきます。

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登山道の脇に咲く、花達です。

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ガレ場の 胸突八丁 (9合目)

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チョイト頑張れば、馬の背 に出ます。
知床方面は、残念ながら雲海で山並望めません。
時間は、たっぷり 久し振りの晴れ間です。

コーヒー飲んだりユックリ休憩し、周囲を見渡します。

左手奥には、斜里岳山頂が…山頂にいる人の姿も見えます。

やがて賑やかな声が聞こえてきます。昨夜 清岳荘であった富山の6人パーティが山頂より下山です。お互いに声掛け合って別れます。

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終わりかけのエゾキスゲの咲く登山道を、山頂へ向かいます。

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    モデルはO夫妻

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振り返れば、ガス湧く南斜里岳方面

山頂手前の岩場地帯には、鮮やかなミヤマオダマキの株が多数散見されます。

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山頂 到着。。。セメントケルンの標識。

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雲海の中で少しだけ頭出した 知床連山羅臼岳
ほんのチラリと…(良かった~)

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山頂少し外れれば付近には、こんな花たちが…

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折角なのでALCOHOL 乾杯は無いものの超ユックリ休憩。

始めて晴れてくれたのです。山頂には我々以外誰も居ません。

やがて山形からのご夫婦到着、話に依れば、

羊蹄、十勝を経て、この日は斜里 コース日程の選択が良かったのか?全てお天気に恵まれたとの事です。(我々とは大違い!)

やがて我等も下山開始をすることに

写真撮り撮り下ります。

我らが下り始めると直ぐに山頂にはまたガスが…

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馬の背に下れば、朝追い越したツアーの団体が到着。

更に続々登ってきます。

9合目付近は、
ダケカンバに混ざり ウコンウツギやエゾツツジ…etc

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ガレ場を下れば、暫くで 上二股
新道・旧道の分かれ道。

我等も一般的に新道コースを選択、熊見峠方面目指します。

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新道コースで見られる花たちです。

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*途中 丁度食べごろの ギョウジャニンニクが雑草の如く見受けられたものの採取はしません。

ハイマツ地帯の熊見峠から残念ながら斜里岳山頂はガスで覆われ展望望めません。   

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熊見峠で再び休憩タイムと致します。

熊見峠までは、稜線漫歩で気持ち良く歩けますが、熊見峠から先は足場の悪い急登を靴をドロドロにしながら下る事になります。

決して登りには利用したくないコースと思われます。

膝に悪い道を只ひたすらガンガン下り、沢音が聞こえるようになれば、最後の頑張りで下二股に出ます。後は、数回の渡渉で登山口に戻ります。

 汚れた靴の泥沢で洗い流しながら…

出発時の霧雨も、漸くあがり時おり青空も…
今回初めての晴れ間山歩き、遠望は利かなかったものの、変化にとんだ初級沢登山行は、暑くも無く、危険性も比較的低く、その魅力を充分に与えてくれたと思えます。

欲言えば、下からのその全貌、山頂からの四周の眺めがイマイチであった事が悔やまれます。

何時の日にか再び 来なさい と山から呼ばれている感じをうけます。

爽快感と充実感を覚えながら車に乗込み、清里を後にします。

蛇足)

まだお昼を少し過ぎたばかり、折角の北海道 観光を兼ねて彼方此方 貪欲に回らねば…

まずは、屈斜路湖を目指します。道路沿いから

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屈斜路湖 砂湯へ立ち寄り。

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試しに少し手で掘ってみますが… 温~かい

時間的余裕が無いので、浸ること断念します。

次に向かうはO夫妻は2度目、ジィ~ジと相方初めての

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   湖面に 霧が罹らぬ 摩周湖 です。

mysteriousな色合いの湖面です。

平日にも拘らず、観光客が多数で駐車場の料金徴収員が忙しそうに進入する車を停めます。

展望台階下の売店も結構 賑っています。

摩周湖を眺めて、次に向かったところは 阿寒湖 

ここ2,3日溜まった汚れ物のクリーニングの為に、温泉街のコインランドリー利用の為です。

洗濯の間の寸暇を惜しんで、散策です。

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こんなところの土産店を冷やかし(冷やかされ?)

そして マリモ 探索 !?

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何時の間にか夕べに差し掛かり… 肌寒さも感じて…

洗濯物取り込み、今夜の宿を目指します。

今宵の宿は、阿寒湖温泉から暫く走る オンネトー温泉 景福です。

当初予定は、オンネトー温泉 でテン泊 だったのですが、またまたお天気下り坂、急遽途中から予約を入れたのです。

周辺は、スッカリ全体ガスで覆われ、翌日の天候が懸念されます。

気温も下がり、部屋では電気ストーブを点けます。

食事前に、湯量豊富な鄙びた、温泉に浸ります。

身体の芯まで温まる<これぞ! 温泉> 
この温泉の雰囲気、ジィ~ジ気に入ります。

むろん源泉100%

砂地の上に玉砂利が敷かれ、透明な湯質。
(入浴だけの客もあるようです。)

夕食は、BEERで乾杯して始まります。斜里岳の話題で盛り上がります。

初めての斜里岳を楽しめただけで無く、屈斜路湖 摩周湖 阿寒湖 etcと観光も兼ねた充実の一日です。

 さて 翌日の お天気や 如何に?

               To be continued 

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2007年7月21日 (土)

北へ向かって 【羅臼岳】編

北海道の朝は早い。

4時少し前に起床、窓から外を見ます。

降ってはいないものの、ガスが立ち込めています。

シュラフを片付け、お湯沸し簡単な朝食を摂ります。

朝食を終え、身支度整え出発準備の最中、雨が降り出して…

最初から雨具着用の登山は、ジィ~ジの場合 滅多に有りません。

梅雨が無いと謂われる北海道を選んだのに… orz

(日頃の精進が悪いのでしょうか?)

外気温も10度を切っています。

この程度の雨では、取り止めるわけにも行きません。
(折角遠路遥々やって来たのです)

小屋の前に立てられた案内板をみて、概要確認します。

勿論 登山届けも投入。

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愈々 今回の北海道シリーズ1座目の始まりです。

 ■ 羅臼岳 1660m. 日本100名山
所在地  目梨郡羅臼町 斜里町斜里
山行日   7 月10日(火)
お天気  雨/ガス
同行者  O氏 O夫人 相方 ジィ~ジ 計4名
行  程  岩尾別 温泉登山口(5:00)ー弥三吉水(6:25-6:33)
       ー極楽平(6:50)ー銀冷水(7:20)ー大沢入口(7:35)
       ー羅臼平(8:10‐8:20)ー羅臼岳山頂(9:05‐9:13)ー
       銀冷水(10:40‐10:50)ー岩尾別温泉登山口(12:25)

       所要時間 7時間25分 実質歩行時間 6時間45分
              登り 3時間45分 下り 3時間
高低差  約1300m.
地  図  国土地理院地形図1/25000羅臼[北西]     

【記事】

霧雨より少し強い雨の中、注連縄が張られ、神棚置かれた登山口をスタート。

ミズナラや トドマツ、広葉樹林混在の林の中にジグザグに切られた歩き易い登山道、視界は利かないものの、爽やかさを覚え気持ち良く高度が稼げます。暫く進むと、 《注意 ヒグマ多発区間》 の看板が下がっています。
(この先650m.岩峰までの区間は、登山道上にアリの巣が集中し、頻繁にクマが食べにきています。・・・・) と注意喚起内容が記入されています。

念のため、クマ避け鈴を出します。雨で登山道が濡れているせいか?蟻は見られません。

(昨夜の小屋の話では、クマさんによる人的被害はでた事が無いそうである。)

そのまま進むと、直ぐにオホーツク展望台にでます。

ガスで残念ながら、展望全く有りません。 晴れていれば…

この前方には、特徴有る溶岩円頂丘山頂も見える筈なのですが…
涙 涙・・・

歩き始めて約1時間強、尾根に取り付きます。650m.岩峰です。

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    650m.岩峰 ココにもクマ注意の看板設置

霧雨煙る道端には、ゴゼンタチバナの花達も見られます。

やがて 弥三吉水 の標識にでます。

   P10502421
全行程7.2キロ 山頂まで残りは、4.3キロだそうです。

標識の少し下がったところからは、パイプを通して清水が勢い良く流れています。先行の3人組のパーティが、先へ進む準備をしています。

スタートして1時間30分弱、我等も休憩タイムを取り、甘味を口にします。

弥三吉水 をホンの少し進むと周りは、ダケカンバナナカマドに変わり、平坦な道が暫く続きます。小雨ながら雨は、依然止む気配全く有りません。

途中、 極楽平 と書かれた標柱が立てられてます。

ここで先行の3人組さんを追い越します。

風も冷たく、身体も冷えて寒さを覚えます。ジィ~ジは指先露出の手袋なので写真撮るのも難儀です。

極楽平を過ぎると、急に急登に変わり、途中の小沢にはブロック状の残雪が表れます。踏み抜かないように気を付け、通過します。

お天気になれば2,3日で消えることでしょう。

この急登の坂は、仙人坂と呼ばれています。

更に2人ずれのパーティに道を譲ってもらいます。

再び緩い道になりそのまま進むと、銀冷水 標識にでます。一寸立ち休憩とします。

休憩終わり前進すれば、ガスで煙る雪渓が現れます。

傍らに大沢入口の標識が…

   P10502451 P10502461

山頂まで2キロと表示されています。

昨夕、下山の若い登山者から「滑落者が出たが、軽微な怪我で自力で下りたようだ。」と監視員の竹田さんに報告が有った事を思い出します。

気をつけて登る事にしましょう。

雪渓は、高度差200m.強、距離 7~800m.位?

途中からかなり急登となります。

もう少し冷え込むと凍結する事が充分考えられます。状況に依ればアイゼンが必要となることもあるでしょう。

 *昨夕の情報に依れば、今年は例年より融雪遅れ雪の量が多いそうです。

喘ぎ喘ぎ雪渓をクリアすれば、また傾斜は少し緩くなり硫黄岳分岐にでます。

我々は、そのまま真直ぐ山頂方向へ進みます。

指がかじかんで、写真も旨く撮れませんが、傍らには様々な花が見られます。

   P10502471 P10502521
   P10502531 P10502551

メアカンフスマ、メアカンキンバイ、キバナシャクナゲ、イソツツジ
…etc etc 指の感覚なくなりそう・・・

この辺りから羅臼平です。
名の通り台地状で広場となっており、木下弥三吉氏のレリーフも納められています。

身体が冷えているので、温かいコーヒーで暖を摂ることにします。
指だけは相変わらず冷たく、仕方が無いので、自分の首筋に当てたり、胸に当てたり、そして両手を擦り合わせ温めます。

ハイマツ帯を容赦無く、冷たい強い風が吹き荒びます。

道の脇にはクマさん対策のフードストッカーも設置。

再び、山頂に向かって背の低いハイマツの中の道を進みます。傾斜は無いものの意外に疲れを覚えます。

寒さと風でスピードが乗りません。

それでもどうにか、漸く岩清水 清冽な冷たい水が滴り落ちています。

折角きたので、少し口に含みます。

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岩肌には、白くイワヒゲがびっしりと…またイワウメも…
山頂まで600m.と表記されてます。

   P1050258 P10502591

雨に濡れる、エゾツガザクラ、ミネズオウ 健気に咲いています。

この先は、安山岩の巨岩で覆われています。

岩稜帯を注意しながら岩伝い10分程で、羅臼岳山頂到着 です。

岩場の為、極めて狭い山頂です。早速 証拠写真を撮影します。

       P1050265_1   
         ジィ~ジ&相方

   P10502631  
       O夫妻 

2人ほど、後続者が登ってきます。

風が強く、また山頂も狭い為、長居をすこと適いません。

晴れていれば、根室海峡を隔て北方領土国後島もきっと見えたに違い有りません。

10数年前の残雪期、アイゼン・ピッケル装備でガスの中、何とか登頂だけは果たしたと言う経験を持つO夫人またしても、羅臼からの眺望は得ることが出来ません。

夕べの小屋の話では、2,3日前も強風で岩を四つん這いで登り、山頂では柱にしがみ付き、吹き飛ばされそうだったとの話も聞きましたが、成る程 頷けます。

勿論我慢していても天候回復の兆しは100%有りません。

下山開始と致します。往路を忠実に下ります。

若いカップルが登ってきます。

岩清水から少し下った処で20人位のツアー登山者も山頂目指して…

更に羅臼平付近でまた10数人のツアー 更に個人登山者も何組か。

狭い山頂 きっと大変でしょう。
平日といえ流石人気の山 その程度が窺えます。

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再び、大沢の雪渓を下ります。

   P10502731

上部は、相当傾斜がきつく、つまらぬ怪我などせぬように慎重に下ります。

昨日滑落事故もこの辺りでしょう。

雪渓を下り終えて、銀冷水で一休み。高度が下がってきたのと、風向き変ったのか?風の運ぶ冷気がいく分和らいだような気がします。

前夜、小屋へやってきた地元の山の会の会長さん、オーストラリアの中年のご夫婦を案内して登ってこられましたが、夫人がお疲れのようで羅臼平で、登頂断念された由、我々の後を慎重にステップ切りながら、下山してきます。

銀冷水で我ら一服です。
直ぐに一行も到着、話に依れば通訳が同行パスしたので、話が通ぜず困ったとの事。それでもお湯沸し、コーヒーを勧めています。婦人はお疲れのご様子です。

    P10502752

会長情報に依れば、この標識 クマさんが両側削り取ってしまったとの事です。

ユックリ休んで、再び辿ります。

暫くしたら若いカップルに追い越されます。ヤッパリ若さには勝てません。

登山口近くには、ギンリョウソウが彼方此方に見受けられます。

   P10502831

登山口に置かれた神様です。

   P10502841

木下小屋のお2人に無事下山の挨拶、御礼申し上げ車に乗込み、地の涯ホテルの前の駐車場へ移動。
入浴したい旨頼むものの、団体さんが下りてくるので宿泊以外の方は、お断りとの答え。(団体の皆さん下山には、少なくともあと1時間半から2時間は掛かるだろうに…) 汗を流し、着替えるだけなのに…正直 あんまり良い感じは受けません。
お天気悪く無料露天風呂も寒そうだったのでスルー…仕方なくウトロの町へ向かいます。

ウトロで入浴施設彼方此方探しますが、時間が早く何処も営業していません。少し時間を潰して、2時から営業の町営日帰り温泉施設で漸く気持ち良く汗を流します。

風呂から上がってサッパリすれば、今度は空腹感が襲ってきます。

港へでて、港の婦人部で営業している食堂へ直行します。

ホッケの焼き魚定食とバフンウニを単品でオーダーします。

ヤッパリ地産地消 旨い事 旨い事!!!

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    婦人部食堂前、ウトロ港の様子

腹も満たされ、我らは再び車中の人となり、次の目的地 斜里から清里へ向かいます。

途中コンビニで夕食そして翌日の食料調達、勿論 宿でのALCOHOLも…

今夜のネグラ 先年新装成った清岳荘です。

   P10502881
     ガスでかすむ清岳荘   

シュラフ持参なので、一人2,000円 調理場も使えます。
(昨年までは1500円?)

ここもツアー客居ないので、ユッタリと出来ます。

早速 一杯飲みながら 羅臼岳の印象など話題に事欠きません。

〝晴れたら国後もきっと…〟〝雨風吹いていなければ花たちも…〟

〝何時の日にか来ることできればせめてサシルイ岳(1564)からその先の硫黄山まで足を伸ばしたいネェ~〟

お天気に苛まれ、この日は残念ながら
    ↓    ↓
  …たら   …れば   話になってしまいました。

O夫人も三度目の正直に期待。 何時の日か 羅臼岳 ユックリと楽しむ事に致しましょう。

今度来るときは、羅臼岳フルに満喫したいと願います。
(皆さんの写真を見るとどうしても再度登らねば…)

隣の部屋で前日 羅臼岳に登り、今日お天気悪いので1日清岳荘で沈殿していたとの余裕の富山からの6人パーティとしばし情報交換。

相変わらず外は霧雨降り止まず。

さて 明日のお天気 期待できそうでしょうか?!如何。

           羅臼岳編 お終い  

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2007年7月18日 (水)

北へ向かって(PROLOGUE)

この時季一般的に梅雨が無いと謂われる北の大地へ向かった4人組の物語の序章です。

 * 写真はクリックで全て拡大。

北海道何故か?昨年は縁が有り二度上陸。

 昨年の記事は7月 → コチラ 

 昨年の記事は9月 → コチラ

 (序 その1)

7月8日(日)晴

午前10時30分定刻、新日本海フェリーゆうかり〟は、梅雨最中の晴れ間の、山ノ下フェリーターミナルから波穏やかな日本海へ出航。

同行は、O夫妻と相方の4名です。

期間限定のペア88割引(30%OFF)を利用、4人で1室。

早速、飲んで、喋って、入浴すれば時間の経過も、瞬くの間。

朝の出航なのに気がつきゃ夕日も沈んでいます。

   P1050163_1 P1050165
(左) 出航時 前方に佐渡から入港のジェットフォイル
(右) ドジなジィ~ジ既に夕日は、海の彼方へ

午後7時40分過ぎ 既に航海の約1/2 小樽港から新潟港へ向かう僚船〝らいらっく号〟と交差、互いの安全確認の汽笛が…

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       擦れ違う らいらっく号

またまた飲んで、持込の弁当食べて、他愛の無い話をして就寝。

 (序 その2)

7月9日(月)曇

   P1050172
    小樽港入港30分前、午前4時の小樽沿岸

空模様は、あまりスッキリしていない様子です。

予定では、山の麓の小屋泊まり 
そんなに急ぐ必要も有りません。
折角の機会、彼方此方寄り道しながら…

[道程]

札幌自動車道(小樽ー札幌)→ 道央自動車(札幌ー比布JCT)→旭川紋別自動車道(比布ー愛山上川IC)→R273→R333丸瀬布→遠軽→R242→湧別→R238網走→R244→R334→ウトロ

因みに貧乏ジィ~ジの車にはナビなんか付いていません。

以下は、道中の風景です。

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 R333道路沿いに種子が混ざっていたのか?ルピナスが…

湧別からサロマ湖沿いに網走目指します。

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    博物館網走監獄

11時前には博物館 網走監獄到着。
入場料が少し高い事、時間的制約ある事により、併設の
土産物店の冷やかし及び、昼食お薦め店情報収集。

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    ランチ オーダー2種類

お土産やさんお薦めの寿司屋さんで少し早めのランチ。
定食コース安くて結構旨い。

R244道路脇は一面のお花畑です。エゾキスゲの大群生。

(この時点 外気温13度 曇)

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オホーック海眺め更に、進めば小清水原生花園です。

ココはヤッパリ途中下車の要有りです。

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折角なので 記念撮影です。

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  右 オホーック海 左 涛沸湖

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原生花園でみた花々 地元Volunteerから説明を受けます。

写真 右下 絶滅危惧種ムシャリンドウ

車は、次に斜里を目指します。

斜里から知床国道真直ぐ進めば…

   P10502031 P1050207

オシン・コシンの滝  ここも途中下車。
遠音別岳の沢からの水でしょうか?轟々と流れ落ち
海に注いでいます。

やがて知床半島観光西の拠点 ウトロに着きます。

岬には様々な奇岩が見られ、ホテルなど宿泊施設も多数。

知床公園線を進めば、眼下にウトロの街並みと海岸。

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行く付く目的地は、知床5湖

ヒグマさんが多く、現在は一湖 二湖の散策しか出来ません。

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    一湖の一部

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    二湖の一部

翌日予定の山付近は、どっぷりと重く圧し掛かる厚い雲。。

知床公園線の道端にはヒグマさんは見れないものの
エゾシカさんは、彼方此方に、遠慮も無く!?

   P1050223
    到るところにエゾシカが我が物顔で

次に カムイワッカの滝を目指そうと…

ところが…売店で聞けば、
世界遺産、自然保護環境対策、ヒグマ対策、etc?で
現在 7月13日からシャトルバスのみ通行可 一般車×。
結局 見ること叶わず。

公園線を少し戻り、今夜の宿 木下小屋へ向かいます。

午後4時 木下小屋到着。

小屋の前の登山口、ツアーの登山者が多数下りてきます。

お天気益々下り坂傾向。

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    木下小屋

   P10502271
  木下小屋の露天風呂 脇には周囲を囲った浴槽も…
  ここ数日お天気が悪い為、湯温が少し低いとの事。
  (源泉からこの間で冷えたらしい。源泉は90度位)

ツアー客は、食事・寝具付きの手前に有る 地の涯ホテル

木下小屋は、我々の他にもう2人だけ、(夜にもう一名)

車からシュラフと夕食を運びます。(宿泊料1,500円)

部屋で夕食を摂っている最中に…とうとう 雨が 
それも相当
 本格的に降り出します。

予報では 晴なのに!!

夕食を終え、気を取り直して、
監視員の竹田さんに挨拶し、山の情報や色々な話を伺う。
更に小家主の法量さんがこの小屋を造られた経緯もお聞きします。

竹田さんの話に依れば、法量さんが 国鉄が民営化される時に退職され直ぐに殆どお一人で、しかもチェンソーだけで3年がかりで現在の小屋を造られたとの事。20年も前の話です。
話の途中で、ご本人が出てこられ、ジィ~ジも興がのり、更にその動機やら、苦労話をお聞きします。

ジィ~ジより10歳近く年上の小屋主さんですが、目が生き生き、顔立ちは若々しくジィ~ジのほうが爺に見えます。

寡黙な方ですが、昔を思い出されたのか?奥からご自分で作られた模型をもってこられます。現役時代に、いつかは本物作ろうと、その為に造られたそうです。屋根の一部取り外せば、梁や桁まで…実に精巧に作られてます。

   P1050228
    模型 屋根の一部取り外し

この模型 自分がこの世を去るとき一緒に棺に入れ、燃やして欲しいとの言葉です。

3年がかりで現在の小屋を造るに当たっては、奥様の協力、手伝ってくれた若い人、他生の縁で莫大な資金を寄付してくれた方、様々な人の出逢いがあったとの事。壁には沢山の額や軸、色紙、木彫り品… etc 中には、現在有名な美術家の作品も飾ってあるとか…

暖炉も勿論手作り、我々の為に気を遣い火をくべて…

   P10502341 P1050177
   左写真(左 竹田さん 右 法量さん)

傍らには、蒸気機関車の実物模型のストーブも置かれてます。(写真無し)

まだまだ話を聞きたいところですが、そうも行きません。お礼を申し上げ、その場を辞し、シュラフに潜り、明日に備えます。

外は、まだしとしと雨音が止みません。
翌日の山も雨が懸念されます。

しかし この度、初めての地 道東を訪れ観光地や花々を見ることも出来ましたが、それ以上に、この小屋で小屋主さんからロマン溢れる人生哲学、生き方(ジィ~ジには真似が出来ませんが)を聞く機会に恵まれただけでも、地の涯まで来た甲斐が有ったと言うものです。  

                 続く

 

   

   

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2007年7月16日 (月)

8日振りに帰宅したところ…

8日(日)朝から出かけ今朝7時前に帰宅し、荷物の整理を終えるや、早速PCの前に陣取り、留守中のCOMMENTの返事をまとめていたところ、

突然 ガタッ~ ユラユラ ギシギシ…

掛け軸は大きく横に揺れ、目眩がするようなうねりが…

「地震だ!」かなり大きい なかなか治まらない。

〝震源地は多分近いだろう〟〝外へ避難しようか〟

ジィ~ジは相当動揺するも、相方は比較的冷静。

相方の判断が正しかったのか?

幸い家具や本棚がが倒れるでもなく、永く感じられた揺れもどうにか収まり、我家はお陰さまで一応被害無しの様子です。

時間が経つにつれ、震源地に近い柏崎市や刈羽村の被害状況が少しずつ具体的に報道されてきましたが、震度6強 家屋の倒壊や道路被害、原発施設の火災などその大きさが、恐怖心さえ抱かせます。お2人の 5名9名の方の人命も奪われたとのこと。お気の毒です。

被災された皆様に心より、お見舞を申し上げます。

自衛隊の派遣も要請されたようですが、JR線も相当な被害が有ったようです。一刻も早い復旧を祈りたく思います。

 さて 
地震のNEWSの最中で、不謹慎とは思いますが、ジィ~ジは8日からあちらの方向へ向かっていたのです。

   P1050162 P1050163
        (写真はクリックで拡大)

レポは明日から頑張ります。 

  突然の大地震 罹災なさった方々 改めて
  心より お見舞申し上げます。                

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2007年7月 8日 (日)

靴?足?慣らし角田山

[告白]

30数年前、相方からジィ~ジへのBirthdayPresentは、
あの一世を風靡した〝キャラバンシューズ〟だったのです。

それを履き、
1歳過ぎたばかりの長男を里の母親に託し、谷川岳(巌剛新道)へ誘ったのでした。
それが格段の趣味も無かったジィ~ジの山へ愛着を抱かせた第1歩だったのです。

(それ以前、やっとケーブル開通し、バスも弘法小屋までどうにか運行した時代に立山雄山へズックで登った事が有りましたが…)

[本題?]

 爾来

軽量トレッキングシューズ→ICIオリジナルG5?→ICI G5→MEINDL→MEINDL→MEINDL
そしてAKUと変遷を辿ってきたのです。
(MEINNDLは何れもアイゼン装着可のマウンテンブーツ、夫々ソールの張替えもして…)

と言う事で、現在は、ヌバックのMEINDLとAKUの重登山靴の2足を使用中。

ところが ところが …

通常 履いているMEINDLのつま先に口が空きだしてしまったのです。
今にも パッカ~ン と剥れそう!

しばしば出かける近くの 角田山、 二王子岳などへAKU登山靴では勿体無い!底も直ぐに磨耗してしまいます。

相方は
「まだ暫く山へ行くのだから安い3シーズン用1足買いなさいyo」
ジィ~ジ
「・・・ う~ん 接着剤で補修して… 」 

 なにせ このご時世です。
 ジィ~ジにしてみれば先立つものが…

しかし まだ暫く 山歩きはやめられそうにも有りません。

時おり覗く 新潟駅前の Iスポーツ
K店長に「旧モデルなど格安品出たら教えて」 と依頼。

或る日 出かけた序でに Iスポーツ店へ立ち寄り、ブラブラ

K店長ジィ~ジの顔見るなり
「Hさんこれ履いてみて!」と2足ジィ~ジの前に並べます。

履き比べて 甲巾の広いジィ~ジに比較的FITしたのは
GARMONTだったのです。

悪魔が耳元で囁きます。

買っちゃえ 買っちゃえ 買っちまいな〟 
♪~♪♪ ♪ 

(明日からの生活も考えないで…)

買っちゃった ♪ 買っちゃた~ ♪ ♯&♭

   P105014511

序でに 序でに

   P10501461 P10501471
こんなものまで 更にガスなど小物も何点か…
(右の写真は、ホームセンターで購入)

気がつきゃ 
 何だかんだで 数万円 
 お札が飛んでった~ 飛んでった~ (ひらひらと)

久々の 買っちまった音頭の炸裂です。♪♪♪

   ♪ わっしょい ワッショイ ♪~

乏しい年金生活者のジィ~ジです。

明日からの生活 ど~うすりゃ 好~いの?

無責任悪魔

〝どうにかなるさ~〟 

(毎日ご飯と味噌汁、お昼はYのパンで過ごしましょう。)

… で、 
何はともあれ新しい靴の試運転で今年九度目の角田山。

ジィ~ジは今まで足を靴に合わせたのか?どの靴も靴擦れなどは起きた事有りません。今回も軽くて履き心地もまぁまぁ

精々 手入れをしながら大事に永く使うことにしましょう。

角田の山頂で 赤く熟したトウグミ 1つ摘まんで食べました。

登山道の脇では、

ドクダミ ヤマアジサイ、オカトラノオ、ウツボクサ、シモツケソウ etcを見かけました。

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そして

今が丁度 半化粧?と思ったら マタタビのようです。

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7月4日 平日では有りますが、10数人方と交叉します。
会友のT氏も一人で大きなザックで汗かいて…

ジィ~ジと相方は水と汗拭きタオルだけの空身です。

さぁ~て ジィ~ジ、 この靴履いて お次は

  何処を歩くつもりかな??・・・

         夏本番 もう間近。。。 

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2007年7月 5日 (木)

下見登山 上州武尊山

会の団体山行実施に当たっては、一般登山者の迷惑にならぬよう、グループ分けで、間を空けるとか、速やかに脇に退く…とか、気配りが当然ですが、参加する会員にとっての最大のMeritは、大概バスをチャーターするので往路を戻る必要が無く、目的の山の横断・縦走が出来る事であろう。

ジィ~ジ今年の企画山行は3件有りますが、その1つに
 〈上州武尊山〉が有ります。

〈上州武尊山〉 ジィ~ジ過去4回程経験が有るのですが、何れも武尊神社からのピストンまたは、武尊神社から沖武尊そして剣ヶ峯経由の周遊なので、一度も川場村または片品村へ下ったことがないのです。

そこで相方同行 二人で “上州武尊山下見登山” 実施。

*写真は、全てクリック拡大

【記事】

 実施日 7月1日(日) 晴れ

ETC深夜早朝割引適用させるべく、4時少し前に自宅出発し、新潟西ICを通過。

沼田ICで高速道と別れ、料金所をでて直ぐ左に進路をとり、まずは川場村へ向かいます。

途中の道の駅で簡単に朝の腹ごしらえ、(道の駅は時間外でクローズ中)

県道脇に設置された標識沿いに “川場野営場”への林道へ分け入ります。

 チェック

 中型観光バスも、道は良くないもののギリギリ通行可能。
 駐車スペース 広く問題なし。

   P10501021

 武尊山コース案内板が設置されてます。

 6時40分

早速 スタート右手にチシマササとアスナロ林、左手は荒山沢の沢音が聞こえます。また邪魔者侵入の威嚇? 〝トッキョキョカキョク トッキョキョカキョク…〟と ホトトギス(不如鳥)の鳴声が鳴り止みません。

   P1050143
    アスナロ(翌檜)林

歩き始めて20分強、不動岳分岐 の標識が有ります。

   P10501041
      分岐標識

チェック

団体なので安全性を考慮し、不動岳は選択しない。

我ら2人右側選択、先へ進む事に…沢音も遠ざかり、登山道も急登に変わり、ジグザグに高度を稼ぐ事になりますが、足元はグチャグチャ泥濘あまり快適とは言えません。

エリアマップに依れば
 「現在最も歩かれている登路」 ホンとかいな!?

それでも時折、対峙する不動岳を望めます。

スタートから1時間強で

   P1050108

武尊山頂まで 1.4km コース案内

   嘘だろう   ア リ エ ネェ~???

足元には マイズルソウの花が点在しています。

やがて目の前に

   P1050110

武尊スキー場からの登山道の分岐に出ます。

更に道なりに進むと…突然

   P1050114
     スキー場の最奥リフト

個人的に、スキーヤーの皆さんには申しわけ無いのですが、相当な興醒め感を覚えます。

何はともあれ、先へ進むと道端には小さな石仏や石祠が…

   P1050116 P1050117

そのまま一寸した急登を一登りで
   .P1050118

前武尊山(2039.7m.)山頂到着です。

日本武尊が睥睨されています。

  相方さん お尻を向けては不敬罪にとわれますyo

スタートしてから約2時間10分程、ここではユックリ大休憩。

傍らにこんな方が我々を歓迎?してくれています。

   P1050120
邪魔 邪魔と思っているのか?WELCOMEと思っているのか

ユックリ休憩して先へ進む事にします。

この先 少し下り。登り返しで剣ヶ峯に取り付きますが、現在は崩落激しく、巻き道を通ることになります。細い根曲がり竹がびっしりで滑りやすい、少し歩き辛い巻き道となっています。

   P1050121
    剣ヶ峯 崩落激しい

それでも足元にはゴゼンタチバナの花も見られます。

   P1050124

いく手遥かに尾瀬の山並も遠望できます。

剣ヶ峯の巻き道を過ぎると…

   P10501251
武尊山まで2.8km標識が現れます。(後、たいしたこと無いじゃん)
でも これが意外と曲者なのです。

再び小さな岩のピークに向かい、足場の悪い嫌な道を一旦下り登り返します。岩肌にはヒメイワカガミ?の大群落が見られます。

   P1050126 P1050127

こんな感じで何箇所も…

小さな岩峰をトラバースまたまた下って急登を登り返せば、家の串山(2103m.)山頂。

   P1050130
    家の串山ピークの標識

ここまで我ら2人休憩しながら丁度3時間です。
  (エリアマップCTでは3時間半?)

中の岳JUNCTIONまで1キロと標記されてます。
   (標識スペル誤り?標識はSIONになってます。)
一寸一服して先へ進みます。

家の串山 ピークを過ぎると中の岳 へ真直ぐに痩せた岩の痩せ尾根が続きます。

   P1050132
     中の岳へ向かってのROUTE

一寸下ってみます。気をつけて通れば特に問題は無いようです。

前方には武尊牧場から登ってきているグループや山頂で立っている登山者の姿も見えてます。

チェック

注意しながら通れば何とか大丈夫と思われますが、団体行動時間が掛かり、且つ一般登山者に迷惑掛けるかも…

・・・・・・ここで 一寸した ACCIDENT発生!?

我が相方さん、以前から問題抱えていた膝に違和感を覚えた由。

登り始めからCAREをしていなかったから?

今回は、飽くまで下見登山 無理する事は有りません。
凡その様子は掴めました。
一寸 戻って家の串山ピークで早いお昼を摂りユックリします。
武尊岳山頂は断念します。

早朝 旭小屋を出たと言う若い単独登山者が到着、其の後も2、3人やってきます。

冷えた缶BEER1缶空けて、往路を戻る事にします。

小一時間のユッタリ大休憩、愈々下山開始です。

相方さん遅まきながら膝にSUPPORTゴムを巻きつけます。

まだ10時50分です。

傍らの足元にはミツバオウレンの花、シャクナゲの花はまだ蕾。

   P10501351

剣ヶ峯・前武尊に向かって戻ります。アップダウンが続きます。

   P10501381
剣ヶ峯への途中の巻き道の様子。

一寸嫌なトラバースで剣ヶ峯も過ぎ、前武尊も通り…

やがて

   P1050139

SEASONOFFに見ると一寸ネ!!

再び所々泥濘の登山道を下れば、再び不動岳分岐に出ます。

ここから登山口は、目と鼻の先です。

   P1050141
   右ひざテーピングの相方さま

 登山口まで残り僅かです。

前武尊コース凡その検討はつきました。
団体では
安全性、時間的時期的制約(9月の予定)からも少し問題有るかもしれません。

車に乗込み、次のコースの下見に出発です。

背嶺トンネル通って花咲温泉から片品村へ武尊牧場へ向かいます。

ネット検索では逢瀬橋から東俣駐車場 武尊牧場が殆どですが、その逢瀬橋から右に分ける側道入口は…・・・何 何と 土砂崩れで当分の間 通行止め 看板とバリケードこれは全く想定外です。

仕方が無いので牧場スキー場リフト乗り場に向かって見ます。多数の観光客・登山者、自家用車、観光バス 大賑わいです。

念の為、地元の方から情報収集です。
ヤッパリ東俣駐車場へは今のところ車では行けない。

歩く、または リフト利用を強いられるようです。
下見なので 再びチェック

リフト 片道団体(20名以上) ¥600

リフト利用なら予算も変ってきます。

ここまで確認しに来た甲斐が有った?と言うものです。

計画実施には知らないところは特に情報収集 下見が必要ですね!!
(当然 当たり前か!)
来てみて、そして登ってみて ある程度様子を把握できたのでした。
           この項 お終い

付)
この度見たお花さん

   P10501091 P1050123
   P1050128 P1050134

   

   

   

 

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2007年7月 2日 (月)

新潟 彼方此方①

ジィ~ジが認知症予防で加入しているNPO法人では、
“魅力探訪会”と称し、年間10回ほど県内各地の魅力に富むイベント、工房、景観、施設等を、借り上げバスなどの交通機関を利用して探訪する。 事業計画が実施されています。

暇人、且つミーハージィ~ジは、現在まで殆ど参加しております。

今回の報告は、

「新中央卸売市場見学と海辺の森散策」

 実施日 5月30日(水)

大型観光バスに満員の参加会員が最初に向かった先は、
5月21日に生まれ変わった新・新潟中央卸売市場

まず中央棟の事務所で管理事務の市担当者より
概要の説明を受けます。 

   P10408101_6
    担当職員からのレクチャー風景

レクチャー要旨

昭和39年 日本海側最初の中央卸売市場(青果)を開設したが、ほかに地方卸売市場である新潟魚市場(水産)、新潟園芸市場、新潟本町生花市場(花卉)が分散立地していた。

時代の変遷に伴う諸問題に対処し、消費者ニーズの多様化に対応するべく、長谷川理事長が現職であった当時の平成8年 国の第6次中央卸売市場整備計画に新潟市中央卸売市場の整備が位置づけられ、それを機に、この度、他の分散する卸売市場を集約化し整備を進め、生鮮食料品等のワンストップショッピング可能な中央卸売市場となった。

レクチャーの後、早速 見学者通路から各施設の見学です。

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       水産棟 

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      水産棟 

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       青果棟

各施設とも、清潔感と商品色調に変化を与えぬよう白色系を主体にした色彩を採用、自然採光・自然通風を取り入れるなど省エネを考慮した構造とした由。
青果・水産ゾーンは1つの棟として、天候にに左右されること無く買いまわれる利便性を配慮し、運営時間や取扱いの商品の特性が異なる花卉ゾーンや総合食品ゾーンは、別棟となっている。

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      別棟に向かう理事長

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      花卉棟の様子

セリには画面モニターも登場しています。

更に 市場で発生する廃棄物のうち、発砲スチロール魚箱等を熱で溶かし、インゴットを生成するリサイクル施設や、野菜くずなどを処理する食品廃棄物処理施設なども併設されて居ます。

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      リサイクル施設

その他、勿論一般市民も利用できる食堂や売店、理容なども配置されています。

市の担当職員の方から丁寧な説明を受け、バスの見送りまでして貰い、次の目的地へ向かいます。

 参考 メモ
面積 敷地面積 約267,600㎡
    建築面積 約 41,141㎡ 述べ面積 約49,964㎡

事業費 総事業費 約208億円  財源 国補助 36.4億円
     (用地取得費 約80億円)    県補助 24.6億円
     (建設事業費 約128億円)    市  147.0億円
                          (一般財源及び起債)

 詳細は→ コチラご参照下さい

(私見)

魚や果実など買い物がてら、また旨そうな食堂も何軒もあり、見学も悪くは無いと思われます。また学校教育の一環からも社会教育には絶好の施設と思われた。

次に向かったのは、長谷川理事長が現職の時、県の補助を受け、島見浜に設けられた【新潟市海辺の森】です。

日本海に面した松林の中で、自然と調和した快適な憩いの時間。
キャンプを楽しみ、トリムコースで遊んだり、ハマナス園を散策したり…と自然が与えてくれる 心地よさ を堪能できるスポットです。
昔の灯台をイメージした展望塔なども設置されてます。

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管理棟では、担当職員の皆さん久し振りに理事長に会えるのが、楽しみだったのか総出でお迎えです。

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デッキ式テントサイトは、少々の雨でも不快になりません。
(ex デッキ式テントサイト+常設テント1泊一張り 3,000円)

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雨天または団体活動の為の “つどい棟”も有ります。
つどい棟に向かう理事長一行(写真上)

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つどい棟で現在の利用状況などの説明を、管理担当者から受けます。年内の土・日曜日(但し 10月24日迄) は予約で満杯とのこと、併せて近年県外客の来訪比率が高くなってきたとの説明でした。
現在は、日曜日朝は地引網体験を実施中で、取れた魚も参加者に配られているようです。(採れない時は、事前に魚を用意することも有るとか!?)

説明並びに質問を終えてから、お昼は折の幕の内弁当。
和気藹々と歓談・懇親時間となりました。

“つどい棟”でお昼を終えて、他の施設を見学。

勿論 炊事棟や温水シャワーは当然。 鍋や鉄板セットなども安く貸し出されています。

折から 近くの看護大学の学生さんの100人位の団体が野外活動か?元気にやってきます。

(感想)
日本海に沈む真っ赤な大きな夕日を見ながらのキャンプ 体験してみたくなりました。平日は予約が取れそうです。是非計画してみたく思いました。

 新潟海辺の森 詳細は→コチラ

施設内の散策・見学終了し、管理事務所の職員さんに見送られ、バスは発車です。

以上 今回の2箇所の探訪が終了です。

因みに 参加料は ¥3,000 (バス代 弁当代)

所属している NPO法人は

    【新潟愛郷会】と言う名称です。

 地元に永い間、住んでいながら知らないところ、新しい施設 など色々有るもんだなぁ~と改めて思い知らされました。

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