ジィ~ジにとって、新年4回目の山行は、
赤岳 (2899m.) です。
ここ6,7年、毎年コースを変えたりして、殆ど 恒例行事となっている感が有ります。
昨年は、ジィ~ジの住む新潟地方は大雪となり、2月に延期したところ、現地が大荒れ、強風で体勢維持するのも難しいほど。結局 中岳分岐先から暫くの岩場取り付き付近で撤退を余儀なくされました。(命が未だ惜しいですから)
*硫黄岳で表層雪崩が発生した日です。
その時の記事は→コ チ ラ
そして今回、天気予報参考に1週間延期して実行。
急遽、明日明日でもOKという、お手軽メンバー6名で…
* 写真は全てクリックで拡大
1月12日(金)晴れ/曇り
参加者 Y氏、K氏、O夫妻、ジィ~ジ&相方
6時 新潟西IC出発。予報通り新潟は、曇天今にも降りそうです。それにしても例年と異なり北陸道殆ど無雪、上信道でもシャーベット程度、寧ろ長野県に入ってからの方が路側帯に雪が見られました。
9:00-9:20 梓川SA
長野県に入り、晴れ間も出てきました。
慌てる事は無いので、大休憩を取ります。
常念山系が山麓まで真っ白。
10:20 美濃戸口
係りの小父さんに1泊2日分駐車代 ¥1,000支払います。
(この先、美濃戸の駐車代は、倍です。)
6人乗車、おまけにPOWER不足のジィ~ジの車では、この先無理、途中で止まってしまっては、他人迷惑になるので例年ここに置くことにしてます。
平日の為か?1番のり!!
係りの小父さんに聞けば、美濃戸まで行った車も少ない由。
「気を付けて…」と言葉掛けられます。
閑散とした朝の美濃戸口の様子。
銘々出発準備。気温はマイナス4~5度程度。
それ程 寒くも有りません。
10:34 美濃戸口 出発
例年の同時期より、若干雪の量は多いように感じますが、逆に寒さは、少し緩んでいるような気がします。
それでも沢筋には、巨大なツララが…
11:16 美濃戸 やまのこ村
雪は、光を浴び、宝石のようにキラキラと目に眩いほど輝き、Appealしています。
美濃戸山荘前で休憩、早めの昼食を採りますが、南沢奥方面には阿弥陀岳がド~ンと聳えています。
12:38 北沢堰堤出合
美濃戸山荘から約1時間で北沢堰堤。
写真左
赤岳鉱泉オーナー柳沢氏の車(多分) イラスト 沢野ひとし氏
写真右
北沢の様子。例年より積雪量若干多いかな?
そしてガスの中から、ひょっこりと大同心が顔を出してくれます。
この辺りで、この日の先達のご夫婦を追い越します。
前方は。先達のご夫婦、(写真左)
O夫人と相方(写真右)
13:32 赤岳鉱泉 着。
オーナーの柳沢氏は、重機でアイスキャンディ製作中。
宿泊者は、我々6名、先達のご夫婦、単独行男性2名
結局 この日 計10名でした。
テント設営もゼロ。
時間たっぷり有るので、中山展望台へ出かけ写真でも撮ろうかと、個室から外を見れば、山は山腹までガスで覆われているので、眺望の楽しみは翌日回しにする事に…
それでは夕食まで、第2の楽しみ 宴会開始です。
各自持ち寄りのツマミやアルコールで、話は盛り上がります。
延々と宴は続きます。
それでも やがて夕食の時間となります。
改めてWINEで乾杯。
山小屋とは思えない食事に舌鼓を打ちます。
食前 陶板焼きステーキ 食後(完食)
充分に腹も満たされれば、後は寝るだけ。
事前に温めておいた布団に入り、オヤスミです。
1月13日(土) 晴れ/曇り
幸いにも、晴れ間の多い朝となってくれました。
朝食は、少し遅めの6時30分。
今回は、地蔵尾根経由の赤岳下山ROUTEは文三郎尾根の予定です。
不要な荷は、小屋に預けて出発します。
7:40 赤岳鉱泉出発
何れ必要になるので、小屋前で全員アイゼン着装です。
小屋の先には、目的の赤岳山頂がくっきりと。。
歩き始めて20分程、大同心から横岳そして赤岳がくっきりと…
振り返れば、硫黄岳から赤岩の頭方面が光ってます。
大同心も威厳を保ち屹立してます。 (中山展望台付近より)
8:25 行者小屋
小屋の先には、阿弥陀岳に光が当たっています。
人っ子一人 人影見えません。
8:35 地蔵尾根 スタート
暫くは樹林帯の中をサクサクと歩きますが、ここ1週間で相当降ったのか、木々の枝には重く雪がのしかかり、またトレース後は見えるもののほんの少しですがラッセル気味の状態です。
樹林帯が切れ、傾斜が急になる頃、左手には横岳が近づいてきます。
高度を増すごとに風が強くなり、雪のつぶてが容赦無く頬を撃ち、強烈な寒さを感じますが、階段ステップは圧雪深く、その分アイゼンは効きが良いようです。
縦走稜線がズンズン近づいてきます。
地蔵頭の手前では、強風の為、2~3m.程のナイフリッジが出来ており、O氏が慎重にステップを切り、何とか無事クリアー。。
DIAMONDDUSTが、キラキラ キラキラ きらきら…
9:35 地蔵の頭
地蔵頭では、強風で且つ、写真を撮ろうにも素手を30秒とも出せない状態。
強風納まらず、ピッケルで体勢維持するのが精一杯、遅々としてスピードが出せません。
それでも強風に逆らいながら、
行く手には展望荘から赤岳山頂が…(写真上左)
後には横岳が…(写真上右)
9:50 展望荘
展望荘は14日まで正月営業。其の為か、写真目的の登山者が数名、高級機種を備え、Chanceを待っているようです。
向かって来るは、我がグループ。
10:30 山頂小屋
展望荘は眼下に、そして横岳から硫黄岳が…
直ぐに山頂へ向かいます。山頂は我々6人のみです。
南アルプスの山々が、富士山が…
風は吹き止まず、空模様は益々怪しくなってきます。
記念撮影終われば直ぐに文三郎尾根へ下山です。
山頂からの下山ROUTEの最初が風で消されO氏が先頭切って足場を固めます。
ボツボツと山頂へ向かってくる登山者が出てきます。
中岳分岐辺りから望む、中岳&阿弥陀岳です。
名残り惜しく時々振り返ります。風で時折ガスが切れ、青空広がる事も有ります。
例年は網目の階段にアイゼンが引っかかりそうになり危ないですが、この度は、アイゼンがシッカリ役目を果たしてくれます。
12:05-12:15 行者小屋
登山道は樹林帯に変わり、やがて行者小屋に到着です。
朝と異なりクライマーのテントも10張りほど…
皆さんATTACK装備に余念が有りません。
12:43‐13:50 赤岳鉱泉
往路を戻り、赤岳鉱泉で無事目的達成で軽く乾杯、ランチタイムとします。
食事を終えて、ザックの荷を詰め変え、帰り支度をします。
小屋の内外は、前日と大違い、特にアイスクライミング目的のグループが矢鱈目立ち大賑わいの様子を呈しています。
我チームは、アイスキャンディでクライミング練習に精を出す若人を横目に下山です。
赤岳鉱泉から40分弱で北沢出合ですが、その間 多数の登山者と擦れ違い道を譲ります。
14:57 美濃戸山荘
小屋の前からの阿弥陀岳はガスで見ること敵いません。
美濃戸の駐車場はRV車でほぼ満車状態。前日と全く様子が違います。
15:46 美濃戸口 到着
赤岳鉱泉から下り約2時間弱。美濃戸口です。
スパッツ、靴脱ぎザックを車に積み込み。。
帰りは、何時もの通り、原村の 樅の湯 へ立ち寄り。
気持ちよく汗を流しサッパリとします。
中央道、長野道、上信道で新潟へ向かいますが、遅めの夕食を 〝道の駅新井〟の一角に有る<○ト○ト寿司>で腹を満たします。
途中の妙高高原、米山・柏崎、長岡で少々雪が舞っていましたが、この時期にしては全く小雪です。
この年齢になっても、まだ何とか冬の赤岳に登れる幸せを感じ満たされた気分で無事帰宅することが出来たのでした。
お終い
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