天空には、満天の星が光り輝いてます。
時折、風が吹きつけ冷気を運んできます。
やがて周りは、少しづつ明るくなり静かな朝を迎えます。
お天気は、良さそげ。
即席ベッドを片付け、寝袋始末、車を通常の状態に戻します。
キーを差し込んで見れば、外気温 マイナス2度 サブー
簡単な朝飯を取り、直ぐに出発です。
朝早いのに、地元関係の方でしょうか?大台ケ原ドライブウェィ3台程擦れ違います。
事前学習乏しい癖に、知ったかぶりのジィ~ジここで早速大失敗。
新伯母峯トンネル越えるや否や即 右折。狭い崖っぷちの急坂を…
着いたところが・・・和佐又山ヒュッテ !!!
(たまたま相方が目をそらしている時に勝手にジィ~ジが右折したのです。)
結局 約30分程のタイムロス発生です。
でも 谷合の紅葉は、素晴しかった。
* 和佐又山からは、大普賢岳への登山道が有ります。
今回は、時間が無いので、利用できません。
軌道修正。くねくねしたR309 通称 行者還林道です。
トンネル越えれば数台駐車可能の行者還トンネル西口。
そうです! 目的は大峰山(弥山・八経ヶ岳)です。
11月15日(水) 晴/曇り
朝と比べ、お天気は少し下り坂?丁度 目的地方面上空には、大きな雲の固まりも出来てます。
駐車スペースには、埼玉ナンバーの車が一台だけです。
7時45分 行者還登山口出発
駐車場の前が登山口。手摺つきの階段が取っ付きです。
行者還トンネル西口 登山口
2,3分で小坪谷へ注ぐ小沢に掛かる小さな橋を渡ると、露岩混じりの結構な急登となります。
根っこや、粘土質の道で雨の日にはそこそこ難儀かも…
所々に石楠花の木も…(花の時期きっと良いでしょう。)
途中で、男性二人組が下山。 多分?埼玉ナンバー車。
弥山小屋で泊まったとの事。
8時30分 大峰奥駈道出合
スタートから約45分 左斜め前方の尾根の高さと変わらなくなると、奥駈道出合です。
ここからは、暫く平坦な気持ちの良い樹林帯の中の道が続きます。
奥駈道の石標 案内標識
弥山まで2時間なんて書かれてます。
晩秋の樹林帯の中に切られた奥駈道、落ち葉フミフミさくさく歩きます。
右手に岩の瘤 石休みの宿跡 を見れば、その先直ぐにコケ蒸すトウヒが林立する気持ちの良い 弁天の森(1600m.) と、なります。
そして緩やかな起伏が続きます。
9時15分 聖宝宿跡
ここには、聖宝理源大師像がおわします。(合掌)
なだらかな道もこの先は、急登に変わり高度を稼ぐ為、九十九折りに切られ、何箇所も階段も設けられています。
*【聖宝八丁】とも言われるようです。
前日の寒さで、木々には霧氷がびっしり 白い花が咲いているように見えます。
聖宝理源大師像 木々の霧氷
流石に、肌刺す風も冷たく感じます。
苔の上にも
短い鉄製の急な階段を登りきれば…
10時05分 弥山小屋
高貴な方も登られた由、立派な小屋です。
脇の冬季用小屋には、単独の筑波大学の男子学院生が…
聞けば
前日に来て泊まり、これからどうしようかと思案中とのこと。
彼の父君は、たまたまジィ~ジの住む近所に単身赴任中とか…
1人での山歩きが好きだとか…
暫く雑談を交わします。
また弥山山頂には、弥山・天河奥宮も鎮座。
弥山小屋 天河奥宮
小屋の前には、あのTiCA嬢が気になったキャラ付き標識 です。
奥駈道概念盤 標識板
お天気は益々ますます悪く、眺望も全く→ ×
時折 小雪混じりの風も吹き付けますが、先へ…
10時50分 八経ヶ岳 山頂
弥山小屋から少し下り、そして登り返し都合 約20分ほどで八経ヶ岳(1915m.)
近畿最高峰です。
途中には、オオヤマレンゲを守る為、鹿対策の金網防護柵が延々と何箇所も張り巡らされています。
残念ながら、眺望は望めません。
鹿対策 防護ネット
山頂にてその1 山頂にてその2
二人だけで山頂独占も束の間、明星ヶ岳へ行くと言う若者、そして下り始めると学生?男女数人のグループと擦れ違います。
弥山小屋で再度、先刻の若者と言葉を交わします。
結局、この日も小屋で沈殿し、翌日は釈迦ヶ岳 前鬼へ向かう事に決めたとの事。
真摯な感じを受ける好青年です。
青年と挨拶交わし、我らは下山開始。
11時25分‐30分 弥山小屋
往路を忠実に辿るだけです。
所々凍っていた階段も、時間の経過で解けていました。
さすが人気の山 中高年のパーティが何組も山頂目指して、登ってきます。
12時05分‐12時15分 聖宝宿跡
丁度 お昼です。簡単な食事と喉を潤します。
一休みして再び下山開始、小さな上り下りで、弁天の森 そして
12時55分 奥駈道出合分岐
ここからは一気に、下るだけ…
叶うものであれば、いつの日にかこの先も歩いてみたいものですが…
下り終え、最後の可愛い橋を渡ります。
13時35分 行者還登山口 着。
天気が若干崩れ、前日の大台ケ原始め、期待していた眺めは得られなかったものの、大峰奥駈道のほんの一部ですが気持ち良く、歩く事ができたのです。
(私見)
1300年も前の7世紀に、役小角が開山。爾来 幾多の修験者が駈け巡り、修行を積み、数々の名刹更に数多くの名勝を有する大峰山脈、今回は全く一部だけで終わってしまいましたが、それでも時折ふと頭の片隅に歴史的ロマンを覚えました。
何時か改めて、山上ヶ岳や稲村ヶ岳で往時の一端を肌で感じて見たい気持ちが湧き出してきました。
そうそうオオヤマレンゲや石楠花も見てみたい。
ただ 近年 紀伊山地の植生が大幅に変化し、クマザサやミヤコザサが壊滅し、林床の地肌がむき出しになってしまった。とか、また在る場所では従来見られなかったバイケソウが周り一面に蔓延ってきたとの事。登山者人口増か?鹿害か?環境汚染か?将来の生態系を含め危惧されます。世界遺産の地 何とか破壊がすすんでほしくないものです。
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ジィ~ジと相方は、川迫川に沿った狭いR309を天川村に向かいます。
車の擦れ違いもままならぬほどの道ですが、一帯は素晴しい紅葉の真っ盛り。
VIEWPOINTの連続です。
特に みたらい渓谷 は圧巻です。
多数のカメラ愛好家や紅葉狩りのファミリーで混雑してます。
ユックリ紅葉見物したいものの、先を急がねばなりません。
見事な渓谷を有する天川村から更に黒滝村そして下市町です。
ここで下市温泉 日帰り温泉明水館 に立ち寄り、汗を流します。
帰り際に、フロントの受付嬢に、和歌山へのACCESSのADVICEを受けます。
ADVICEの通り、橋本市から紀ノ川そして夕方の和歌山市 です。
ライトアップされた和歌山城 見たい、寄りたい気持ちが一杯ですが、今回は無理です。
和歌山港フェリー乗り場に向かいます。
7時30分発のフェリー乗船まで、まだ1時間以上。
一旦 少し戻り、コンビニで夕食の準備をします。
南海フェリーは、地域の足?
便も多い為か?比較的空いています。
*でも 個人的には料金高い!!
(車 9300円 人 2000円 2人で計11300円)
2時間の船旅です。 (船内暖房しすぎ!!アツ~)
21時30分 徳島港にフェリーは入港。
くたびれジィ~ジ実は、四国は全く始めてなんです。
さぁ~て 泊まりの場所を探さなくちゃ!!
②の項 お終い
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