光岳~聖岳へ (後編)
夜来の雨も上がってくれたようです。
聖平小屋の朝食は、4時30分から…
弁当をオーダーしたのか?薄暗い内に出立する人達も数多。
8月23日(水) 晴/曇 一時雨
今日は、今回のメインとしていた聖岳です。(光岳に悪い?!)
5:10 聖平小屋
小屋をでて木道を数分、聖岳まで2時間40分との標識有り。
直ぐに、マルバフキとトリカブトが入り乱れるお花畑も…
5:30 分岐
聖岳2時間10分、西沢渡3時間、聖平小屋20分の標識置かれた踏み固められた台地。
幸いお天気も良さそう。。陽も照り始めました。ヽ(^。^)ノ
振り返れば、前日の山並が、(上河内岳、易老岳方面)
ダケカンバのピーク(2,478m.)をクリアーすれば、眼前に 小聖岳(2,662m.)が現れます。
6:15‐6:25 小聖岳
小屋を出て、約1時間 小聖岳です。
目的の聖岳がどっしりと待ち構えています。
聖岳眺めながらユックリと時を過ごします。
これから先は、左側が切れ落ちているガレ場縁を進まねばなりません。
天気が悪い時には、特に注意が肝要な場所です。
ガレ縁の小さなこぶを2,3越して、右へルートを採ります。
足元は、細かい砂礫状の道に変わり、一歩進めば半歩下るような,腰に負担が掛かるザレ場の道が、雷光型に切られ、
高度差300m.弱のジグザグ登りを強いられます。
7:20-7:50 聖岳(前聖岳) 3,013m. 到着
東側からガスが湧き出て、徐々に押し寄せてきます。
指呼の位置にある向かいの赤石岳にもガス懸かり、残念。
山頂では、前夜隣の埼玉のご夫婦、
今日の聖岳が100名山ラスト、その足で上河内岳へ向かう由。
上河内岳終えれば、200名山 そして300名山も達成とか
記念撮影用の日にち・山座を記した書など持参されなかったのか、問い合わせたところ、
「自分で記憶すればいいので、大袈裟にしたくない。」との事。
ユックリと休んで下山しようとしていたところ、
今度は小聖岳手前で追い越したご夫婦が到着。
奥方が聖岳ラストの100名山との事。
事前に用意された記念の書を胸元に、写真撮影を依頼される。
30分も山頂でユッタリ過ごしたので、愈々下山開始。。
往路をトコトコ、トコトコ…と
小聖岳の近くで、何処かの高校山岳部の若人とすれ違います。
ザレ場、ガレ場がハイマツ帯の登山道そしてカンバの林に…
そして お花畑が彼方此方に点在します。
9:20 分岐
これから西沢渡まで高度差約1,300m.カンバ樹林の中をひたすら、約3時間のCTです。
結構急な勾配の単調な登山道が、延々と続きます。
途中、便が島から聖平に向かってくる登山者パーティーも多数すれ違い。
そのうちのあるパーティーから、
「昨夜からの雨で易老渡の駐車場の両側で土砂崩れ、復旧作業しているが、今は不通になっていますよ!! 通れませんよ!!」
「ン、ン、ン・・・何と!!」 通れない!!=帰れない!!
大 大問題です。
なるようにしかならない と腹くくります。
暫くして 近ツーの20人以上の団体パーティからも同じ情報。。
困ったなぁ~!! え~えィ ままよ。
とにかく我チーム下るだけです。
(今晩、聖平の小屋 岩○元○隊と近ツリ隊がバッティングだ。。)
長い長い、嫌になるような登山道は、何時の間にかカラマツ樹林に変わっています。
笹平から下は、益々勾配きつく、山肌を削ったようなトラバース気味の、
所々ロープが張られた、少し注意の要する道となります。
その途中に
何と!!レンゲショウマが、三株咲いているのを発見。
あまり見たこと無いので、大興奮 こんな時の、
写真→ 大失敗
飽かず眺め、再び下れば沢音が耳に入ります。
途中にお化け屋敷のような大きな廃屋有り。
(過って営林署職員の宿舎だったとか…)
沢音ドンドン大きくなり、ついに堰堤が見えます。
12;10-15 西沢渡
近頃、取り替えられたとか言う、噂の鉄製の渡し籠が沢に掛けられてます。
女性一人の場合は、少し重く大変かも…
(要 手袋)
渡り終えたと同時に、急に雨が降りだしてきます。
仕方ないので、雨具の上着着用。
遠山川沿いの水平森林道を2km.ほど辿ると便ヶ島
5分ほどで雨は上がり、雨具脱ぎます。
13:00 便ヶ島
舗装された駐車場やトイレ炊事場 そして新しい 聖光小屋 が有ります。
聖光小屋
早速 管理人さんに道路復旧状況を聞きに行ったところ、
「もう通れますよ。。。」
「助かったぁ~」 (心の叫び)
後は、自分達の家へ帰るだけ…
炊事場脇で、ユックリと休みながら、お昼にします。
お昼が終わり、便ヶ島から未舗装の発電所用道路を、
易老渡に向かって歩いていると、大型のショベルカーが
大きな唸り声あげて、土砂崩れの後始末をしています。
オペレーターのおじさんに、礼を言い、状況確認したところ、
前夜下った登山者は、半日以上足止めを喰らった由
併せて、近くの温泉の所在を確認。かぐらの湯と飯田IC近くの湯~眠を紹介される。
かぐらの湯の方が魅力的だが、帰りの方向と少し逆になるので、飯田から帰ることに決めます。
易老渡から、日本のチロルと称される絶壁に立てられた下栗地区の集落を見ながら、南ア 光岳・聖岳をあとにします。
教えて貰った飯田IC近くの湯ー眠で、ユッタリと温泉に浸り、軽い夕食を摂って、帰路についたのでした。
追)
そうそう 夕食が少なめだったせいか?少し空腹を覚えたので、sanaeさん御夫妻が立ち寄られた、新井道の駅オアシスに有る、 キトキト寿司に寄り小腹を満たしました。
(感想)
ハイマツ南限の光岳そして富士山を除き、日本アルプス3,000m.峰の南端の聖岳 今回は残念ながら眺望を心行くまま得る事が出来なかった事が悔やまれますが、森林限界がかなり北アと異なり、奥深い静かな山を味わえ、且つお花畑の花々に癒され、遠いところまで来た甲斐が充分に達せられた。
越後人としては、どうしても富士山を見たい心境に駆られます。何時の日か、コース時期変えても、天気見て再度訪れたく思いました。
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コメント
heppoco さま
comment有難うございます。
高尾山羨ましい限りです。ジィ~ジも、出来れば、お二人に
お会いしたいと、思っているんですよ(笑い)
南アの端は結構ACCESS的には、難儀ですが、歩行時間が
掛かるだけで、若いお二人には簡単ですって!!大丈夫!!
土砂崩れ、一度は、腹括りました。開通して良かったぁ~
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年9月 6日 (水) 21:09
まゆ太 さま
確かに南アはACCESS的に遠いですよネ!
山も奥深さを感じますし、実際歩行時間も結構掛かります。花も沢山咲いているし、北アとは違う魅力満載です。
小屋は、もう直ぐ終いになるけど、テント場は多分OK?たしか
しげぞうさんは、9月中旬テン泊している筈。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年9月 6日 (水) 20:55
こんばんは。
高尾山の興奮も収まりつつあり、やっとお邪魔しに来ました(^。^)
南アの奥の方、一体どれくらいの経験を積めば行けるのでしょうか?
heppoco隊的には、もう少し修行を積んで来年?さ来年?
何処に行くときも、かなり弱気になるのです。
更に土砂崩れ発生事件を読んでしまい(笑)、ますます・・・・
投稿: heppoco | 2006年9月 6日 (水) 20:44
久々のコメントなのに、たくさんコメントしてすみませんです。
南ア南部レポート、拝見しました。
新潟からでは、結構な遠征だったのでは?
おつかれさまでした。
最終日、お天気回復してよかったですね。
小聖から聖の山容、すてきですね。
わたしも見てみたいです。
投稿: まゆ太 | 2006年9月 6日 (水) 17:30
TiCAさま
返信遅くなり、失礼しました。
長い駄記事見てもらったようで、感謝いたします。
この付近TiCAさんまだでしたっけ?今年は時期的に
難しいかもしれませんが、来年は是非挑戦してください。
若いpowerfulな貴女方には、うってつけかも知れません。
花も多いし、線繋ぎの野望?も生まれるかも…
人気ブロガーからのTB大・大歓迎です。待ってますよ!!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年9月 4日 (月) 12:24
赤鬼さま
チョイト出かけており、留守にして相すみません。
大きな廃屋、少し気味悪く感じますが有りましたよ。
レンゲショウマ最後の最後に見ることが出来てラッキーでした。
南アは、老体には厳しいですねぇ~
でも あそこも行きたい、ここも行きたい、魅力一杯です。
想いは拡がるばかりです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年9月 4日 (月) 12:16
まろんさま
小生の駄記事にお付合い頂き、有難うございます。
このコース平日であれば、結構静かな雰囲気満喫できますよ。
確かに南アは、何処の山も奥深い感じがしますね~
森林限界が高い事と、ACCESS的な要素も、そんな感じを
抱かせるのでしょうかね??
是非 計画される事。お薦めします。
(今年は、もう遅いかもしれませんが・・)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年9月 4日 (月) 09:10
sanaeさま
返事遅れ、相すみませんでした。
駄文にお付合い頂き、恐縮の極みです。南アは北と異なり、
森林限界が高いので、花は豊富ですよね!!
レンゲショウマラッキーでした。(写真失敗でしたが)
お二人様も、これから200、300或いは100高山とか、新たな
目標を、お立てになるんでしょうね。夢拡がりますね。
小生、岩○氏とは、過去3度ほど、たまたま口を利いたこと
有ります。今回ラストは息子さんでした。
帰りのキトキト寿司旨かったです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年9月 4日 (月) 07:33
noritanさま
今回は、南アの奥深さを体験したような感じ。お天気は
少し残念でした。越後人、出来れば、富士山見たいもんね!
登りたい山、ドンドン増えて困り?ます。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年9月 4日 (月) 07:19
ジィ~ジさんこんにちは!
レポート全部拝見しました。
うーん、みなさんの夏山レポを見て、北アもイイナと思いつつやはり南もいいですね~。
このあたりはまだ歩いた事がないのですが、本当に良さそうです。
・・・でも、案外ツアーも多いんですね。意外でした。
さて、私はようやく岩手山のレポートに着手しました。そのうちTBさせてくださいね★彡
投稿: TiCA | 2006年9月 1日 (金) 18:23
そうか、まだあの廃屋ありましたか。レンゲショウマ羨ましい。下りは急で長いよね。こんなとこ登りたくねえ、と思いながら下った。結構登ってくる人いるんだよねえ。
記事と写真を見てると、また行きたくなっちゃった。
投稿: 赤鬼 | 2006年9月 1日 (金) 07:00
南ア・南部遠征、お疲れさまでした。
ここは自分にとって昨年から計画倒れの山域ですので興味深く拝見させていただきました。平日にもかかわらず登山者が多いようですね。眺望が得られなかったとの事ですが南アの奥深さは良く伝わってきました。また計画するときの参考にさせて頂きます。
投稿: まろん | 2006年8月31日 (木) 21:55
南ア光と聖、拝見いたしました。
お天気はあまりよくなかったようですが、聖の時はある程度もってくれてよかったですね。
お花が多い山できれいだったと思い出します。
レンゲショウマも見られたなんていいですね~
きれいな可愛いお花ですよね。
ぽつんと咲いていたら感激しますよ~♪
そういうときに限って写真が・・・よくあります(笑)
埼玉のご夫婦すごいですね~300名山ですか(@.@;
やはり百名山目標にされている方多いのですね。
私たちはたまたま・・・でしたが(^-^;
前の記事に戻りますが、
前日は展望が悪くて残念でしたね。
イザルヶ岳と仁田岳、私たちもパスでした(泣)
携帯通信可の標識は今や必要かもしれませんね。
何かあったとききっと心強いのではと思います。
私はよく使っていますからかなり嬉しかったりします(笑)
聖のクッキー、以前テレビでも映っていましたけど、
私たちの時はありませんでした・・・テントは無しなんですね(;.;)
今度小屋泊でいかなければ(笑)
元○さんたちは大勢だったと思いますが、聖小屋で鉢合わせしなくて良かったですね。
私は丹沢でお会いしたことがあります。普通の優しそうな方ですよね。お話して、写真を一緒に写して・・・かなりミーハーです>私(笑)
長々と失礼しました。
投稿: sanae | 2006年8月31日 (木) 11:48
私が行った時には、小聖岳への登りの隙間から富士が見えました。
写真で撮っても分からないほどでしたが肉眼でははっきりと見えました。
やはり、再訪したい聖岳ですね!
投稿: noritan | 2006年8月31日 (木) 07:10