北の大地へ 不完全燃焼 編
倶知安 比羅夫 ご飯宿 牧歌での朝、
雨は降り止んでいたけど、ガスが立ち込め、今にも降りそうな気配。
8時過ぎからの朝食。たまたま東京からの中年のご夫婦1組。
天気が思わしく無いので、連泊し、山は明日に廻すとの事。
我チームは、明日は帰路の乗船日、残された北海道最後の日です。
本日の予定は、夜までに小樽へ着く事が出来れば良いだけです。
折角、倶知安まで来たのです。雨具を着るほど降ってもいません。
久し振りに美味しい朝食を食べたし、ヤッパリ行くだけ行かなきゃ!!
身支度して、半月湖へ向かう事に…
半月湖野営場登山口に駐車場・水場・トイレが設置されてます。
天気芳しく無いのに、車は数台、テント1張りです。
一台の車から我々を見て、
登山客 「今から登られるんですか?」
ジィ~ジ 「折角だからそのつもりですが …お宅は?」
登山客 「天気が回復しそうな気配が無いので、明日にすることにしました。」
天気が良くないけど…我等に日にちの余裕は有りません。
今にも降りそうな中、ガスで覆われた登山道、我々二人はスタートします。
7月12日(水) 天気 曇
本日の目標 後方羊蹄山 1,898m.
(写真は全てクリック拡大)
8:55 登山口 スタート
概念図や標識案内板が、何本か立てられています。
鬱蒼たる樹林帯の、緩やかな道を、鳥達の囀りを聞きながら、タラタラと進みます。
広大な山裾、2合目までそれなりに時間がかかります。
この山の合目表示は、高度をベースにしているようです。
2合目手前に、風穴が有り、手をかざしてみましたが、それ程ひんやりした感じは受けませんでした。
2合目を過ぎる頃から、傾斜はきつくなり、山腹を電光型に登山道は切って有ります。
9:56 3合目
スタートして、約1時間汗も噴出し、1服です。
相変わらずガス晴れず、眺め利きません。
各合目には、大きな目立つ標識板が下がっています。
5合目は、少し広い台地になっています。
足元にはゴゼンタチバナなどが咲いていますが、それ程、これはッと言う、花も見れず、勾配は更に少しきつくなりますが、同じ調子の道が続きます。
11:30 7合目
インスタントコーヒーで喉を潤し、一休みして再び、歩き始めて暫くすると、早朝小雨振る中スタートしたとの単独女性とすれ違い、一言二言言葉を交わします。
8合目付近で、中年のカップル1組が下山してきました。
曰く 「山頂付近は、強風で吹き飛ばされそうで、ガスも酷く、結局山頂は分かりませんでした。」
状況は何と無く分かりました。しかし今更引き替えすわけにもいきません。
植生が少し変化し、やがて岩場に…
12:22 9合目
我チームここから、山頂方向へ道を辿ります。
岩混じりの登山道の脇には、露を含んだ花が、出迎えてくれます。
火口壁へのガレ場道は、情報どおり、ガスで視界数m.程度、強風でザックカバーは飛ばされそう、時折体勢を低くしないと前進できない位です。それでも何とかルートは確認できます。途中で京極コースへの道標なども有りました。
無論ガス深く、火口の内部の様子など全く不明。
それでも、足元に道標が有り、それに従い進むと、一等三角点・山頂が有りました。
13:10 旧山頂 着。
山頂だ!!…
でも こんな有名な山に山頂標識無いわけが無い。とも思いながら・・・
この時、天気の悪さの所為か?日頃の不注意か?スッカリ有名ブロガーの、
しげぞうさん、や まゆ太さん の記事が、頭から離れ去っていたのでした。
無論誰一人、登山者居る訳有りません。ある意味最悪のコンデションです。
(この先少しのところで、本当は山頂標識有り)
結果的には、旧山頂です。
このお山、麓から眺める、また山頂からの眺望を楽しむ。それが魅力です。
ですから、こんな状況下で長居は無用です。
結局、新山頂は踏まず、風に飛ばされないよう、忠実に元来た道を戻るのでした。
途中、自衛隊の演習でしょうか?爆裂音が散発的に聞こえたりもします。
風穴の近くで、7合目ですれ違ったお二人を追い越します。
登山客 「もう 登ってこられたんですか?」
ジィ~ジ 「ええ まぁ」
お二人は、少し驚いたような顔…
直ぐに登山口です。
登山口には、我家の車と、レンタカーが一台のみでした。
水場で、身体を拭き。靴のドロを落とし、帰り支度をしていたところ、一人の下山者、地元の人と思われます。多分避難小屋の管理人さん?!。
天気の様子は、少し好転して来たかな…明日は良くなるでしょう!!
今回の、北海道山旅、最後は後方羊蹄山
歩行時間は、休憩含み約7時間、歩き甲斐はそこそこでしたが、お天気に恵まれず、肝心の売り物の眺望と、花が端境期にかかっていたのか?期待していたより少なく、全体的には心残りとなってしまいました。
まぁ 健康管理し、来年また来なさい!! と言う天からのメッセージかな?と納得し、車に乗り込みます。
来年 日程的余裕を持って再度 登る事にしましょう。
向かう先は、小樽の某ホテル。
チェックインし、早速部屋で、再びシャワーを浴び、外へでて、ガイドブックに掲載されていた、地元の寿司屋さんへ。。。
冷たい生ビールで乾杯。地の食材使った旨い寿司を食べ、今回の山旅の総括です。
書き尽くせない山の魅力、咲き誇る絢爛たる花の数々、そして永年連添ってはいるものの、相変わらずの意見・考えの不一致 etc
でも 何はともあれ、事故も無く、予定通りのスケジュールをこなす事が出来て、何よりでした。
少々のアルコールと旨い寿司で腹も満たされ、満たされた気分でガス灯でライトアップされた倉庫街・運河脇を散策し、再び小樽出抜小路で、うだつ小僧を見ながら二次会?飲みなおし。。
小樽の夜を、北海道の最後の夜を満喫したのでした。
7月13日(木) 薄曇り
山旅としての北海道、今度で3度目でした。只 相方と二人できたのは始めてでした。日頃の生活ぶりから何が起きても不思議で無い二人。今回もそれなりに摩擦は起きました。でも まぁ この程度だったので…
朝は、隣友市場の食堂で、三色丼と採りたてのイカ&秋刀魚の刺身丼をオーダー。(旨かった)
お土産を調達し、フェリーポートへ… 沢山の思いで抱きながら
フェリーは、積丹半島に沿って、新潟へ。。。
北の大地へシリーズ この辺で お し ま い
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コメント
山いろいろ さま
何とか回復基調になりました?クレグレモお大事に!!
小生、何とか予定通りの北海道終わりましたが、感動も
有りましたが、ひやひやの連続でした。
たまに二人も良いですが、毎回は考えもの?です。(恐)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年8月10日 (木) 16:37
大きな事件もなくて、無事に北海道を満喫しましたね。
自分の体調も漸く復調であります。ご心配をおかけしました。
投稿: 山いろいろ | 2006年8月10日 (木) 13:22
まゆ太さま
comment&TB有難うございます。
仕事に山にそしてオフ会と毎日多忙ですね。
身体に気をつけ、楽しんでください。
管理人さん髭生えていたような…!!??車無しで
比羅夫の方へすたすたと…でした。身なりは完全に地元。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年8月10日 (木) 08:57
輝ジィ~ジさま
TBありがとうございました!北海道のレポート、拝見させてもらっていたのですけど、時間に余裕がなくてコメントが遅くなってしまいましたが、北海道シリーズ、おつかれさまでした。力作でしたね!楽しませていただきました。
後方羊蹄山も行かれたのですね~。旧・山頂は、確かに紛らわしいですね(笑 あと、ちょっとのところだったのですけど、後方羊蹄山の場合、お鉢が頂上みたいなものですから。
管理人さん、お髭がはえていらっしゃいませんでしたか?
投稿: まゆ太 | 2006年8月10日 (木) 07:26
masaさま
comment有難うございます。
花の種類が違うかもしれませんが、両コースお薦めです。
特に十勝岳は、往復だけでは、あまり達成感得られないでしょう。
天気が良いようで、沢山楽しんできてください。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年8月 9日 (水) 14:44
はじめてコメントさせていただきます。masaといいます。いつもmoeと楽しく拝見させていただいております。
北の大地へシリーズ 大変参考になりました。今週末からフェリーにて乗り込みます。天候が気になりますが・・・。
大雪山ミニ周遊(足湯でマッタリ)・十勝美瑛岳のコースで検討中です。
来年も北海道ですか。羨ましいです。
投稿: masa | 2006年8月 9日 (水) 12:51
赤鬼 さま
後方羊蹄山もう一度行くっきゃ無いね!!
来年別コースで案内して頂戴。
眺望の山が、眺望無しでは、話になりません。。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年8月 9日 (水) 07:41
いやー面白いねえ。面白がっては悪いか。ごめん。
シリベシは山頂が二つ有る感じなんだよね。最初に行った時、天気が良かったので、火口壁の全部が見渡せ、
山頂について、やれやれと思ったら、遠くの方でやっぱり
バンザイしてる奴らがいて気がついた。結局火口壁を一周
して、火口を下り横断して下山した。二回目は今回の
貴殿たちと同じような状況で、ほうほうのていで、下山。
奥大日楽しみにしてるよ。
投稿: 赤鬼 | 2006年8月 9日 (水) 06:34
もうぞうさま
何時も有難うございます。
しりべし 山好きの人もしくは北海道の人で無いとなかなか…
北海道魅力満載の大地と思います。旨い物も豊富ですし、
PC操作も、techniqueも表現も、不勉強なので思うように伝える事
できず、もどかしさを覚えています。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年8月 8日 (火) 20:50
全8巻。完結しましたね。
いろいろ楽しめました。
しりべしやま、読めませんよね。
投稿: もうぞう | 2006年8月 8日 (火) 20:10