山行記録 唐松岳
漸くって言うか?もうって云うか?彼方此方で、初雪のニュースが聞かれ、この度も焼岳から、雲海に屹立する、冠雪の穂高連峰の写真を拝見。その美しさ・荘厳さに魅了され、自分でも見てみたい欲求に駆られたが、天気と時間の問題で、上高地方面は一寸無理。しからば手近なところは…と考えたが、相方の一声で【唐松岳】に決定。唐松岳は今年、残雪の3月20日そして、不帰の嶮から7月11日と3度目である。
10月24日(月) 曇り時々晴れ(参考コースタイム約6時間10分)
丁度6時ころ、新潟西IC通過。糸魚川から小谷村に向かって走っている時には、雲間から青空に輝く白馬三山が望め、大いに期待を抱かせたのだが、八方に着く頃には、全体に曇り、がっかり。スキーやトレックの時季と異なり、しかも平日。ゴンドラリフトは運転されているものの駐車場も閑散としている。予報は悪くなかったのだが…先へ進むことを躊躇ったが、折角来たんだから、戻るのも…
★ ゴンドラリフト+アルペンリフト+ロマンスリフト 往復 ¥2,600
駐車場 ¥500/日
ゴンドラリフトリフトを降りれば、何時もは右手に白馬左手に五竜・鹿島槍が…でも 今日は見えない
(9:15)八方池山荘ー(10:00-10:10)八方池ー(10:45)扇雪渓ー(11:15-11:20)丸山ー(12:05)唐松山荘ー(12:22-12:30)唐松岳ー(13:20-13:40)丸山ー(14:35)八方池ー(15:15)八方池山荘 (実質歩行時間 約5時間20分)
9時15分八方池山荘
ここからは、道が二つに分かれているが、、蛇紋岩のゴツゴツした足場の悪い稜線rootを選択。
暫くすると、三角点が有る八方山へ、更に進むとハイマツ帯の脇に立つ第2ケルン。ここで八方池山荘からの山腹コースと合流します。山荘で泊まったか?下の温泉で泊まったか?大きな三脚を片手に、息を切らして登って来る写真目当てのカメラマンが何人か…まだ お山はガスの中
10時~10時10分八方池
第2ケルンから、大きな八方ケルンに差し掛かる頃、ガスが切れ始め、前方に、白い雪を岩肌にまとった、不帰の嶮が突然目に飛び込んできた。更に晴れ間は拡がり白馬の山頂小屋も見えるまでに…
八方池に映る、逆さの不帰 アルペンムードを感じさせられる。丁度後から来た観光客も、あまりの景色に圧倒され、大きな歓声が飛び交った。
10時45分扇雪渓
上の樺辺りからは、数cm.の雪。2~3人今日登った人のトレースが…。
唐松山荘で泊まる予定のカメラ目的の、中年ご婦人を追い越す。
既に葉を落としたナナカマドの実が赤い。。
11時15分~11時20分丸山
不帰の嶮が眼前で、圧倒されそう。。。
「私達はここで帰ります。お気をつけて」 と、休憩中の品の良いご夫妻に見送られ先を急ぐ。
12時05分唐松岳頂上山荘
山荘は、もう冬の佇まいを感じさせる。窓ガラスには雪が付着。
小屋前に1人用のテント1張。
12時22分~12時30分唐松岳山頂
我々2人だけ、誰も居ない。瞬間的に剱岳も顔を出すが、冷たい風がガスを運び、撮影できず。
再び、ガスが不帰の嶮の方へ広がり始める。
標識には、海老の尻尾。山頂の小岩は既に氷の世界に。身体も冷えてきたので下山開始。
13時20分~13時40分丸山
牛首岳からの、鎖場・注意箇所に気を配り、下れば直ぐ丸山。ここまで来れば然程、寒くも無い。ビールを1缶、ユックリ昼食、仕上げは、ホットコーヒー。
14時35分八方池
谷側は見えるが、朝と違い稜線視界ゼロ。
ハイカーも2~3人と寂しい。
15時15分八方池山荘
3時頃、唐松頂上山荘へ泊まると言う、30代?男性登山者とすれ違う。彼曰く「タイムリミットでしょうかね」と、どんな意味か?またどんな理由かは知らないが、それ程の経験者・熟達者とは見えない。今の時期どんなに急いでも5時には着かないだろう。着く頃には、当然真っ暗。。事故は無いだろうが、一寸無神経すぎるのではなかろうか?小屋にも迷惑なのでは…と考えさせられた。
夕方近くに成った所為か、天気が落着き、ガスが切れ始め、第1ケルン近くのviewpointには、多数の三脚が林立。新潟県最高峰の小蓮華岳が光り始めていた。
リフト最終4時半なのに、観光客が結構多数やってきた。
駐車場の近くの“みみずくの湯”誰一人入っていなかったので、ユックリユッタリ気分良く、汗を流すことが出来た。所謂 極楽 ゴクラク。。外へ出てみると白馬三山が夕日に輝いていた。(デジカメの電池切れていた。)
総評(私見)
年の割りに、我儘ジィ~ジ。花の時季・登山シーズン、はては八方池迄の観光客。その人の多さに辟易する事も有るが、新潟からは日帰り圏内の丁度適している山。今回は最後まで五竜・鹿島槍は顔を見せてくれなかったが、眺望は文句のつけようなし。残雪期にも登れる格好の山と思われる。花の種類も多い。ただ冬場は無論だが、残雪期でも風が強く、ガスが出れば、ルートファインディングが難しいので充分注意必要。。
じぃ~じの「山と花の記録」 に1部の写真アップしました。宜しければど~ぞ!!
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コメント
山さま
おはようございます。
ジィ~ジ来年は、貴殿を当てにして、あっち専門に
行きたいと思っていたんですがね(笑い
あっちこっち行きたい時、天気をみて出かけましょう。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2005年11月 2日 (水) 07:47
自分の場合、今年はこっちばかり通っていて、あっち方面にはあまり行けませんでした。その年によって、何故か何度も同じ方面に出かけてしまうような気がします。山を選ぶのにも、マイブームがあるのか知らん?。
来年はこっちばかりでなく、あっち方面にも目を向けたいと思っていますが。
投稿: 山いろいろ | 2005年11月 2日 (水) 06:40
赤鬼さま
あっち方面近くて便利。
今日は野暮用が有り、山へ行けません。
こんな時ばかり天気が良くて!!!
恨めしい。。。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2005年11月 1日 (火) 07:07
早朝電気が点いてたので、どこ行くのかな? と思ってたら
唐松か、あっち方面好きだねえ。でもいつ行っても良いよね。
おいらは、今日これから倉手山で飯豊の紅葉を見に行って
くらあ。
投稿: 赤鬼 | 2005年11月 1日 (火) 06:31
もうぞうさま
何時も有難うございます。
先日の北穂高でも、真っ暗な6時頃やっと辿りついた
若い、殆ど経験の無いcoupleがきました。
自分の命を、どう思っているんでしょうネ!
また小屋をホテルと混同しているのでは…
時には、腹立ちさを覚えます。
10日程前夕方、携帯で唐松の小屋へ救いを求めた
登山者が有ったとか。。。
自分のレベルを知り、余裕のある計画が、当たり前。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2005年10月31日 (月) 20:01
アルプス入門用として、唐松岳は最適ですね。
小屋に遅い時刻に到着する人、多いようですね。
私は、遅くとも3時頃には着くように計画してますが・・・
それにしても、いや、だからこそ?要予約の小屋が増えたんでしょうか。
投稿: もうぞう | 2005年10月31日 (月) 19:05