6月20日(木)~21日(金)
山歩き本格的シーズンを迎え、またまた県外遠征です。
今回はお隣の山形県を越えてまだその先、秋田県です。
久々にまだ明けやらぬ3時過ぎに起床、顔を洗って早々に我が家を出立。
整備半ばの日本海東北道の無料区間を利用しても登山口までは凡そ6時間弱。
運転は交代(相方全行程の55%くらい?)なのでなんとか大丈夫。
途中、山形県鶴岡市道の駅あつみ しゃりん 相方手作りのお握りで朝食。
此の先、運転は相方に交代、秋田自動車道協和ICまで。
そしてその先から目的地までは再びジィ~ジ。向う先は【秋田駒ケ岳】。
ジィ~ジと相方にとっては生涯3度目となります。
ナビに任せて進むと登山バスの乗り場 アルパこまくさ ではなく直接
駒ケ岳登山口から8合目へ案内してくれます。※登山口は標高≒610m
当然?マイカー規制だと思っていたところ規制は
6/1~10/20 土日(祝) 6/21~8/15 平日
登山口の8合目まで狭隘なヘアピンカーブの連続の道を高度差700mほど
登り上げます。※バス代 二人分往復 ¥2,520節約
ところが吃驚、既に車は路肩も含めびっしり。10分ほどspace探し・・・
何とか邪魔にならない路肩に駐車して靴を履き替え出発準備。
6月20日(木)☀
行先 【秋田駒ケ岳】
同行 相方 ジィ~ジ 計2人
行程 8合目小屋~片倉岳展望台~分岐~男岳~男岳鞍部~女岳登山口
~ムーミン谷~大焼砂~横岳~焼森~焼森分岐~8合目小屋
記事 多種多彩な高山植物の花々タップリ堪能、ムーミン谷のチングルマは
最盛期を迎えほぼジャストミート。田沢湖と【岩手山】 【岩木山】
【早池峰山】 【乳頭山】・・・展望も申し分なし。
㏂ 09:12 秋田駒ケ岳8合目登山口 八合目小屋(1,307m)
歩き始め早々艶やかなハクサンチドリがお出迎え。
ハクサンチドリ ※拡大
高山植物の宝庫【秋田駒ケ岳】次から次と足元に色とりどりの花が見られます。
まずはズダヤクシュ、ユキザサ、ノウゴイチゴ、ミネザクラ・・・
ジグザグに歩き易い緩い登山道を進みます。
登山口周辺は大混雑 ※拡大
行く手近くには【乳頭山】そして遥かに【岩木山】も目視されます。
㏂ 09:46-09:50 片倉岳展望台(1,443m)
赤茶けた台地状にベンチも置かれた展望スポットからは日本一の深さを誇る
瑠璃色の(田沢湖)が眼下に望めます。
高山植物は一面にミヤマダイコンソウが広がっています。
田沢湖俯瞰 ※拡大
足元には
ムシトリスミレや盛りを迎える
コバイケソウが眼に入ります。
( 写真左 コバイケイソウ 写真右 ムシトリスミレ ) ※拡大
コバイケイソウは今年初見 ムシトリスミレは越後で見られない?
他にはベニバナイチゴ、オオバキスミレ、キバナノコマノツメ etc etc
㏂ 10:38-10:50 分岐(1,534m)
行く手には(阿弥陀池と避難小屋)左手は【男女岳おなめだけ(1,637m)】。
大勢の登山者が山頂を目指しています。
我らは暫し休憩して主峰の【男岳おだけ(1,620m)】アタック。
◎【秋田駒ケ岳】はコニーデ型火山で南側に傾斜した馬蹄型のカルデラ壁の
内部に火口丘を持つ【女岳】 【小岳】 外輪山の最高峰【男岳】更に【横岳】
《阿弥陀池》の凹地を挟んだ寄生火山の最高峰【男女岳】などを合わせ総称
【男岳】ヘ向かう ※拡大
距離は短いけれど其れなりの足場の悪い急登の道が続きます。
ガレた足元で見られるのヒナザクラやコイワカガミが点々。
ヒナザクラ ※拡大
㏂ 11:15ー11:20 男岳(1,620m)
男岳山頂
躓かぬよう慎重に下山。交錯する登山者多数。
㏂ 11:40-11:50 男岳分岐(1,543m)
此の先、どっちへ向かうか相方と相談。
常連さん下りは危険個所多いので〈馬の背〉から【横岳】~《大焼砂》~
ムーミン谷を推奨してくれますが、なんとなく下山路を同じにしたくない
思いがあるジィ~ジはここから激下りで前回同様 «馬場の小径» 現在
通称 ムーミン谷へ下ることを選択して相方の同意を得ます。
幸い、すれ違いに難儀するほど混雑はしていないのでゆっくりと下ります。
ムーミン谷に向かって激下り ※拡大
火口丘を持つ【小岳(1,407m)】は月面を想像させてくれます。
㏘ 00:33-00:50 女岳登山口付近(1,360m)
お手軽ランチタイムとして小休止。
高度差≒200mほど下った勘定になります。
周りには人目を惹くシラネアオイが其処彼処に見られます。
此の先は人気の高い通称(ムーミン谷)を歩きます。
目の前はどこまでも広がるチングルマの大群落 まさに花園。
木道から落ちたりはみ出したりしないように気を付けながら
チングルマの豪華な大群落に見惚れます。これでもか これでもか。
チングルマの大群落 ※拡大
(駒池)周辺は湿地帯が広がっています。
㏘ 01:09 かたがり泉水(1,340m)
此の先あたりから植生が少し変わり低樹木とミヤマキンポウゲ、コイワカガミ、
気高く目立つツマトリソウ、ガクウラジロヨウラクなどが見られます。
更に進むと突然、山肌は小粒で褐色の火山礫に変ります。
火山礫帯 ※拡大
ガスが沸いたり気象条件によっては注意が肝要なエリアです。
登上げれば分岐です。
㏘ 01:27 国見分岐(1,364m)
ここからは〔大焼砂〕と呼ばれる火山実感エリアです。
だだっ広くなだらかなザレた道なれど吹き付ける風が半端なく時には
耐風姿勢を取らねばならない程、強烈に吹き付け足が前へ出ません。
キツイ強烈な風にもめげず健気に女王コマクサが垣間見られます。
強風に耐えるコマクサ ※拡大
更に今の時期、この付近を圧倒するタカネスミレの大群落。
斜面を覆うタカネスミレ ※拡大
息も絶え絶えにひと足、更にひと足 脚を前に出します。苦しい!!
㏘ 02:24ー02:30 横岳(1,583m)
何とか【横岳】に到着。腰掛に座り込むジィ~ジです。
〔馬の背〕から登ってくる数名の女性グループと遭遇。
狂ったような強風も漸く少しすこしづつ落ち着いてきます。
広い登山道焼森に向かって ※拡大
柵があるので大丈夫だけれどガスったりすると難儀な場所。
威風堂々【岩手山】が凛々しい。
㏘ 02:48 焼森山頂(1,551m)
だっだぴろい山頂 ※拡大
タカネスミレ ※拡大
㏂ 02:54 焼森分岐
分岐からは再び植生が変わり低灌木と花エリアとなっります。
登山路はイマイチ足場が悪く聊か歩き辛い感じ。
ここでも数多くの艶やかなシラネアオイが其処彼処で見られます。
シラネアオイ ※拡大
写真には撮りづらい場所なれどサンカヨウの可憐な姿も散見。
このコースは通称«しゃくなげコース»と呼ぶらしい。
ハクサンシャクナゲ ※拡大
沢水流れるコーナーには残雪も少し残っています。
このコースはところどころに極端な段差も有り、気が合抜けませ¥。
それでも足元にはゴゼンタチバナ、アカモノ、ガクウラジロヨウラクなど
高山植物が見られます。
時折、八合目の休憩小屋や駐車場も見えるけどなかなか着かず。
そして漸く・・・
登山口水場 ※拡大
冷たい水で顔と手足を洗い、登山靴の汚れも落とします。
㏘ 03:48 秋田駒ケ岳8合目 ハ合目小屋(1,307m)
スタート時点とは大違い。8割がた車は減っています。
登山口に向かって車を進めます。
途中、相方が花が咲いているので車を止めてくれと言います。
ミヤマオダマキが沢山揺れています。
ミヤマオダマキ ※拡大
わが家は帰りを急ぐ必要皆無。
此の日は登山口近い水沢温泉のロッジに宿泊です。
源泉かけ流しの温泉に浸りながらゆっくりと過ごします。
バス代が節約できた?のでその分、プラスしてお酒も楽しめます。
6月21日(金)☀
家では誰が待つわけでは無し。のんびりと朝湯を楽しんでから朝食です。
同宿のご夫婦は【八幡平】立ち寄りと決められたようだけれど我が家は
此れと言った予定は有りません。
帰り道からはクニマスと伝説の辰子の像、そして日本一深いことで有名な
⦅田沢湖⦆に立ち寄り。急ぐ旅でも無しほぼ一周。※立ち寄りは3度目。
深さは423.4m. コバルトブルーの水面。
辰子像 バックに秋田駒ケ岳 ※拡大
あとはひたすら我が家へ向かうだけ。途中の道の駅に何か所か立ち寄り。
秋田名物いぶりがっこ 稲庭うどんなど買い求めます。
勿論、急ぐ旅でもなし山形の道の駅も2か所立ち寄り。
それでも3時過ぎには我が家へ無事到着の我等です。
幸い好天に恵まれた二日間。達者な頃とは比べようがないけれど自分なりの
ペースで【秋田駒ケ岳】を満喫。チングルマそしてタカネスミレの大群生を
始め色・形とりどりの高山植物を腹いっぱい楽しみ。【鳥海山】 【岩手山】
【岩木山】 【早池峰山】 【八幡平】 【乳頭山】 【森吉山】 etc
いずれも歩き回った懐かしい山々の大展望。
八十路街道まっしぐらの老体なれど車の運転も含め。好き放題時間を使えるのも
全て健康あったの物種 ありがたや ありがたや 願わくばもう暫く・・
ジィ~ジ 049-2024
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