29北海道の山旅 その2(大雪・黒岳~)(神居尻山)
3年振りの『北の大地』北海道の三日目です。
層雲峡温泉ペンションGで5時から朝食を頂いて直ぐに出発準備。
宿から出発口の<黒岳ロープウエイ>まではで2,3分。
出発時ジィ~ジの不注意でのトラブル(バックして縁石乗り上げ)
O氏の協力で何とか事なきを得て、出発です。
この日の目的は【黒岳~北海岳~白雲岳】 今回のMaine
ロープウェイの営業は6時からなれど、のトラブルで20分遅れで
6月30日(金)
ロープウェイ山頂駅からリフトに乗り換えて。
リフトの下はチングルマの大群生
Am 06:50 七合目登山口
7合目登山口
ジィ~ジは此処からの歩き始めは今回で2度目。
(20年前、黒岳~白雲岳~化雲岳~トムラウシ山 縦走)
歩き始めれば直ぐに雪渓が出てきます。
傾斜も徐々にキツク成り、アイゼン(6爪)を装着して登ります。
見た目より傾斜はキツイ
雪渓トラバース
9合目の先まで雪渓は続きます。
幸い凍結していないので気持ちが楽ですが、凍結していれば
かなりの危険性が想像されます。【黒岳】まではかなりの急登。
この付近で見られた花々
( 写真 左 エゾイチゲ 写真 右 ミネズオウ ) ※ 拡大
( 写真 左 エゾノイワハタザオ 写真 右 ハクサンチドリ ) ※ 拡大
キバナシャクナゲ
Am 08:25-08:35 黒岳(1984m)山頂
吹きっ晒し、冷たい強風が肌に当たります。
天気晴朗なるも風は強し!! ゼブラ模様の残雪の山肌。
山座同定をしながら雄大極まりない大展望を満喫します。
この広大な山地で、我ら4人と若いガイド同伴の若い女性(一人)
【黒岳(1984m)】周辺手前からは無雪、アイゼンを外します。
石室に向かって下ります。
( 写真 左 エゾノツガザクラ 写真 右 イワウメ ) ※ 拡大
崩落寸前の地層の上にはイワウメがびっしり!! イワウメ
黒岳石室と桂月岳
黒岳石室 バックは桂月岳
ひっそりとした石室 人の気配が感じられません。
石室から少し戻り、標識に従って【北海岳(2149m)】に向かいます。
先行者の姿は全くなし。当然トレースも見当たりません。
北海岳に向かって
ところが‘美ヶ原’から‘赤石川’手前で行く手を阻まれる我らです。
大きなクラックが流れに沿って口を大きく開けています。
クラックと崩壊
善後策検討
鳩首会議 地図を見て安全策を講じます。予定変更!!
結論は 北海道第2の高峰【北鎮岳(2244m)】へ向かうことに!!
雪渓を登り返し、再び“黒岳石室”へ戻ります。
Am 10:00-10:20 黒岳石室
石室には小屋番さんの姿がチラッ!
この後、自然保護の腕章を付けた方、更に常連さん?
3,4人の登山者が到着。
我々は小屋の前のベンチで小腹を満たし、珈琲タイム。
そして【北鎮岳(2244m)】を目指します。
北鎮岳目指し
キバナシャクナゲ
有毒♨から強烈な臭いが
やがて眼前に大きな雪渓が行く手に立ちはだかります。
長い雪渓の始まり
再びアイゼンを装着してガシガシと登ります。
前方から件の若いガイドさんと若い女性が下山してきます。
聴けば、上は風が強いので北鎮分岐で引き返して来た由。
雪渓をクリアーして北鎮分岐に到達
我らは北鎮分岐から【北鎮岳(2244m)】目指しガレ場の道を
息を切らしながら、一歩一歩山頂を目指して進みます。(意外と長い)
強風が吹き付けスピードが上がりません。
息を整え立ち止まり横を向けば懐かしい【トムラウシ山】の全貌が・・
一寸 ズームアップ
御鉢平の後方に【トムラウシ山(2141m)】
御鉢平
Pm 00:18-00:45 北鎮岳山頂
山頂
比布岳(中央) 鋸岳(右) 安足間岳(左) レンズ雲? 強風天候悪化の証左
山頂は我ら4人で占拠。この上ない贅沢の極みです。
ジィ~ジにとって初めの山、感慨深いものが有ります。
たっぷりと心行くまで大雪山系の山々を楽しみ、往路を下山です。
ガレ場の登山道下るO氏
大きな雪渓
ベンガラとトレース
( 写真 左 メアカンキンバイ 写真 右 コマクサ ) ※ 拡大
( 写真 左 コキンレイカ 写真 右 ミヤマキンバイ ) ※ 拡大
黒岳に向かって( 左前方の尖った山)
振り返り北鎮岳を眺める 右は凌雲岳(登山禁止)
( 写真 左 エゾコザクラ 写真 右 ミヤマキンポウゲ ) ※ 拡大
振り返れば、当初予定の稜線 白雲岳方向
向かう方向に対峙するニセイカウシュッペ
七合目山頂駅めざし下山 ニセイカウシュッペ
アイゼンを装着しているので慎重に下山すれば問題なし。
黒岳山頂直下で、外人さんのcoupleとスライド。
(二人ともノーアイゼン、下山はきっと難儀でしょう)
チシマノキンバイソウ
リフトに乗ってロープウェイ 黒岳駅に到着。
ロープウェイ山頂駅
この日は当初予定を大幅変更したものの、風は強くとも快晴で
ジィ~ジにとって初めての北海道第2の高峰【北鎮岳(2244m)】
(※ 過去 御鉢巡りで北鎮岳分岐は経験あり)
大雪山系の山並みを余すところなく眺め、山頂は我ら4人で独占。
久し振りのアイゼン装着歩行・・・・・
良き思い出に残るであろう好日となったジィ~ジです。
花々も百花繚乱
これだけでも今回 北海道を訪れた価値があり!!
063-29
この日の宿はロープウェイ駅から2,3分層雲峡温泉G閣。
(3年前 4年前にも利用)
ハーフバイキングの飲み放題
立て続けに4,5盃 生ビールをゴクッ!!その後は芋焼酎
源泉かけ流しの温泉と、登山者用のreasonableな料金が魅力。
夕飯は飲み放題ハーフバイキング、朝食はバイキングスタイル。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
北の大地 北海道の山歩き、当初予定では三座目【暑寒別山】
されど今の時期は、蚊やブヨが半端ではない情報が多数。
我ら4人 予定変更はお手の物?
層雲峡温泉から旭川・紋別自動車、更に道央自動車滝川ICへ
滝川ICから‘道民の森’を目指します。‘道民の森’HP⇒コチラ
目的の山は【神居尻山(946.7m)】
7月1日(土) //
登山口はA・B・Cの3コース
我々はCコース~Bコースを選択。
Cコース登山口に向かって
Am 10:55 Cコース登山口 標高 290m
登山口で出発準備
熊出没注意の看板
道なりに緩い登りを辿っていくと・・・
Cコース概略 標高 400m
暫くはZIGZAGに緩い登りが続きます。
クモキリソウ
Am 11:25-11:35 休憩POINT 標高 469.5m
休憩POINT
休憩POINTの先からは長い長い階段登山道に変わります。
階段登山道の始まり
傾斜は徐々にキツク成ってきます。
( 写真 左 チシマフウロ 写真 右 ヨツバシオガマ ) ※ 拡大
Pm 00:05-00:13 Bコース合流点 標高 842m
Bコース合流POINT
カラフル~
此処でも一寸、休憩を取ります。
山肌には色とりどりの花が咲き乱れています。
( 写真 左 エゾシオガマ 写真 右 ミヤマアズマギク ) ※ 拡大
( 写真 左 エゾカンゾウ 写真 右 マルバシモツケ ) ※ 拡大
マシケレイジンソウ?
( 写真 左 イワオウギ 写真 右 キクバクワガタ ) ※ 拡大
山頂手前は天国へ導かれるような階段が連続します。
足幅の狭い急な階段、歩き辛い~
Pm 00:42-00:50 神居尻山山頂
初めての山 記念の一枚
山頂から展望を楽しもうと思ってた矢先、ガスが立ち込めて
Aコースの避難小屋から【ピンネシリ】、そして【暑寒別山】など
撮る事さえできなくなって。
おまけに、ポツ ポツ と雨が当り始めます。
大急ぎで持参のパンを口にその場をしのぎます。
山頂からは足場の狭い急な階段を下って、登り返しで合流点へ
Bコース合流点は登り返しが必要
Bコース・Cコース合流点(842m)からBコースを下ります。
雨は降りやまず、ザックカバーと雨具の上着を羽織って下山です。
兎に角、ロープが張られた急な足場の狭い階段ばかりが、何処までも
足場の狭い急な階段登山路
殆どが補助ロープが張られた階段登山道。
滑らないように注意が肝要です。 上りより下りが危ない!
雨の中、山頂を目指す若い美女と男性の二人連れに遭遇。
Pm 02:20 Bコース登山口
登山口記帳所
皮肉なことにBコース登山口に到着する頃には雨もあがります。
Pm 02:23 記念の森 登山者用
登山者用
登山道整備をし終えたのか?数台の小型トラックがから
ジィ~ジ初めての山、今回はアイヌの神様に見放されたのか?
少々、心残りの山行となってしまったものの、長い長い階段と
山頂への急登が印象的。
標高が低い割に意外に侮れない‘山’
ピンネシリや増毛山塊暑寒別の展望が見たかった・・・
それにしても“道民の森”は素晴らしい施設で\(◎o◎)/!
064ー29
この日の宿は滝川 新十津川S・S
モダンで新しい宿泊施設とは思えない瀟洒な建物。
食事は所謂、食堂で大声を出すわけには行かないけれど
家族旅行にはとてもとてもリーズナブルな料金。
参考 S・S ⇒コチラ
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コメント
もうぞうさま
黒岳は同じ大雪でも雰囲気が異なりとても静かな
今の時期、人気のなさに驚きました。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2017年7月16日 (日) 08:05
さすが北海道の人気の山、素晴らしいものですね。
爽やかさが伝わってきます。
投稿: もうぞう | 2017年7月16日 (日) 05:45
まことさま
いつもお世話さまです。
大雪山はヤッパリ独特の雰囲気が有りますね。
旭岳と異なり黒岳から先にはハイカーが殆ど居なくて
吃驚しました。
多分残雪でそれなりの装備が必要なせいかもしれません。
お蔭で静かな大雪を満喫できました。
花もキバナシャクナゲの最盛期、他にも色々と見られ
良き思い出が造れました。
又 お会いした日に報告しますね。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2017年7月14日 (金) 18:08
流石に北海道の屋根大雪山の山は素晴らしいです!
それにしても残雪が多いのに驚きました。
花・花・花,,,、みなさん大いに満足され思い出に残る山のようで、お会いした時たぷりお話をお聞かせ下さい・・・
投稿: まこと | 2017年7月14日 (金) 15:01