途中撤退【安達太良山】、翌日は【額取山】
智恵子抄でより多くの方にも知られている【安達太良山(1699.6m】
7コースほどの主だったコースが有り、今までに数回登頂経験あるジィ~ジですが
今回は初めてのコース 沼尻登山口からのスタートです。
長岡の岳友Tさんからのお誘いです。
同行 長岡T夫妻 K氏 M女史 ジィ~ジ 相方 計 6名
10月13日(火)
北陸道巻・潟東ICで待合せ、Tさんのに乗り換え1台で
AM 07:50 沼尻登山口
紅葉樹林のなだらかな登山道
沼尻スキー場の最上部の先に広い。
安達太良連峰沼尻登山口 安達太良山 7.3K 鉄山 6K と記された大きな標識。
落ち葉を踏みしめ、遊歩道の様な傾斜の緩い登山道を進みます。
予報に反し?天気はイマイチ、谷間からはガスが湧きあがり周辺は靄~ッ
2ヶ所の展望台と記されたポイントも真っ白で何も見えません。
暫く進むと硫黄川との分岐。
Tさんの計画
【船明神山】~【安達太良山】へ、そして明治33年の噴火でできた直径500mの
荒涼たる大爆裂火口を俯瞰しながら【鉄山】、【鉄山避難小屋】~“胎内岩”~
元硫黄鉱山~硫黄川~沼尻へ
分岐からは急登の道に激変、所々、枝木を掴んで身体を引き上げねばならぬ程!
ガスは深く濃くなるばかり、おまけに冷気を伴った強風が吹き荒れ出す始末。
勿論、周辺の様子は窺うこともできません。
往く手右側に切り立った大きな岩が屹立、登山道の左側はすっぱりと切れ落ちて!
獅子岩? ※ 拡大
登山道の周りは大小の岩、足下はガレ場。
ガスで閉ざされた視界では“沼ノ平”新火口を望むことが出来ません。
冷たい風は益々その速度を上げ、時々耐風姿勢を取らねばバランスが崩れそう!
「引き返そう!」 「突っ込んでも意味が無い!」 途中撤退に全員賛同。
【船明神山(1667m)】 まで残り僅かのガレ場地帯です。
ガレ場の道、躓かぬよう注意しながら下ります。
葉を落とし真っ赤な実だけが残るナナカマド
アカミノイヌツゲ 北海道、本州東北、中部以北の亜高山帯岩場で生育 日本固有種
分岐から硫黄川へ向かって勾配のキツイ道を下ります。
紅葉樹林帯の中を激下り
何カ所か?お助けロープも張られています。
硫黄川が近づくにつれ、足下はザレ場に・・・転ばぬよう注意して!
硫黄川
硫化水素(硫黄臭)の臭いが嫌でも鼻につきます。
煮えたぎった硫黄泉 強烈な臭い!!
登山靴の泥を洗い流すT氏
白濁した少し温い湯加減、気持ちが良い~
時刻は丁度、お昼前 湯華採取小屋でお昼とします。
温泉送湯管
塩ビ管の表面は心地よい暖かさ。
白糸の滝
紅葉ほぼ真っ盛り?
ムキタケ
目敏いIさん、食べごろのムキタケ発見。早速スーパーレジ袋取りだすジィ~ジ。
PM 01:45ー01:55 沼尻登山口
来年 同じコース辿ってみよう 相方の想い。
89 (93)
お泊りは沼尻温泉老舗旅館。
高温70度程の硫黄川から引かれた源泉が約50度弱?
冷たい水で埋められ、それでもかなり熱い温泉に冷えた身体を浸します。
ポカポカ温められ気持ち良い~
早速 部屋で かんぱ~い お疲れ様
沼尻温泉の老舗旅館の夕食はリーズナブル?な宿泊料の割に満足感有り。
飲んで 食べて 喋って また温泉に浸かって
☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*
10月14日(水)
急ぐ旅では無し、ゆっくりと朝食。大食漢ジィ~ジはご飯 あっさり軽く3杯。
チェックアウトして 猪苗代湖畔をR49で浜路浜からジグザグに高度を上げ
御霊櫃峠へ。。。
この日、同行6名全員初めての山 目的は【額取山】
猪苗代湖の湖面を渡り吹き上げる強い風が寒さを伴います。
日頃暑がりのジィ~ジも流石にアンダーシャツ1枚では強烈な寒さを覚えます。
ジィ~ジと相方以外の4名のメンバーの皆さんは上下雨具着用で防寒対策。
御霊櫃峠(876m)
御霊櫃峠は戊辰戦争の戦場(会津藩と仙台藩)、そして伝説の場所。
吹きッ晒しのガレ場の登山道を暫く進めば、小さなピークの脇に 雨の神 風の神 の
小さな石祠が置かれ、お賽銭と供物が備えられています。
山肌は鮮やかな黄葉に彩られています。それにしても寒く強い風。
巨岩の岩肌が圧倒する 黒岩山 を過ぎると暫く枝が四方八方に伸びるブナ林の中に
切られた登山道が続きます。越後のブナとは様相が異なります。
AM 10:55-11:05 大将旗山(1056.3m)
大将旗山山頂
大将旗山 ここも伝説の山
※ 源氏の祖 八幡太郎源義家が大旗をこの山で掲げたと言う
頼朝 義経は曾孫に当たる。
目前に猪苗代湖と磐梯山が望まれるVIEWPOINT
目的の【額取山】は、この先稜線上を幾つかのアップダウン連続する道を進みます。
サワフタギ
瑠璃色のように輝くサワフタギの実。
ウメバチソウ
今頃の時期にもウメバチソウが、他にも先が開いたオヤマリンドウも。。。
AM 11:55-PM 01:50 額取山(1008.7m)
伝説の山 額取山
※ 八幡太郎義家が元服の儀式で額を剃ったことに由来すると伝えら
れる。
別名「安積山」とも呼ばれ、万葉集にも詠われている。
山頂標識 ※ 拡大
分水嶺 西へ流れる水は日本海へ 東へ流れる水は太平洋へ
【額取山】と【安積山(あさかやま)】に併記されています。
郡山の平野(安積平野)を潤す安積疎水は明治12年 3年の年月と85万人の労力を
要して完成したと記されています。
山頂はモロに風が当ります。冷たい強風を避け山頂より少し下った処で簡単昼食。
山頂からは別の登山コースも有るもののの回収が有るのでピストンで下山。
それでも只では下りません。周りをキョロキョロ
ヤマブドウ
全員で山葡萄を少々摘み取ります。鳥や獣に啄まれるでも無し。落果待つばかり。
熟した山葡萄の房が其処にもあそこにも・・・・枝木に乗っかりGet!
生食は少し酸味が強く、種も多いが、間違いなく高栄養素の塊と謂われています。
結果的には全員で併せ4~5キロ以上?の収穫。 (v^ー゜)ヤッタネ!!
ブドウ摘みを終え、大将旗山 から 黒岩山 へ・・・
黒岩山の巨岩脇、急登の場所がしばらく続きます。
PM 02:52 御霊櫃峠。
眼下に御霊櫃峠
登山開始時点より冷たい強風はホンの気持ち弱まったような?
帰路は湖畔を戻りR49をイ猪苗代沿いに、そして途中から高速自動車道ICへ。
磐越自動車道を一路、新潟市を目指して運転してくれるは、Tさんです。
概ね1,000mの山とは思えぬほど良き展望、登山道もアップダウンの連続や越後とは
異なる風景楽しめたジィ~ジ、充足感に浸っています。
磐越自動車道から北陸自動車巻・潟東ICでジィ~ジと相方は下車。
長岡の皆さんとはここでお別れです。 お疲れ様でした 又ね!
二日間たっぷり山の魅力を満喫したジィ~ジです。
90(94)
| 固定リンク | 0
「旅行・地域」カテゴリの記事
- なまくら爺の日記代わりの覚書(2024.11.28)
- 日記代わりの覚書10月末(2024.11.12)
- 新潟あっちへ、こっちへ(2024.10.30)
- 【西吾妻山】目指すも・・・ (2024.10.27)
- 花々と展望堪能【秋田駒ケ岳】(2024.07.05)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- なまくら爺の日記代わりの覚書(2024.11.28)
- 小春日和の【菩提寺山】(2024.11.25)
- 【秋葉丘陵帯】初めてのコース(2024.11.23)
- 11月最初は【角田山】(2024.11.18)
「山」カテゴリの記事
- 小春日和の【菩提寺山】(2024.11.25)
- 【秋葉丘陵帯】初めてのコース(2024.11.23)
- 11月最初は【角田山】(2024.11.18)
- リクエスト受けて【角田山】(2024.11.07)
「登山」カテゴリの記事
- 小春日和の【菩提寺山】(2024.11.25)
- 【秋葉丘陵帯】初めてのコース(2024.11.23)
- 11月最初は【角田山】(2024.11.18)
- リクエスト受けて【角田山】(2024.11.07)
コメント
ストネコさま
こんばんは~
拙・駄ブログにお立ち寄りcomment恐縮です。
おまけに無断で写真まで載せたようで失礼いたしました。
30年振りの山歩き復帰とか?いずれにせよカムバック宜しゅうございました。
私は越後の山をフラフラしています。
またどこかでお会いすることありましらお声かけくださいませ。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年12月 1日 (火) 20:32
じぃ~じさん、こんばんわ
今更ですが10月14日に額取山で貴方のパーティーと出会った者です(このページの14枚目の写真に写っているのが私です)
30年ぶりに山復帰した私ですが皆さんの健脚ぶりには驚かされました
これからますますの活躍をお祈りします
また、どこかで出会えたらいいですね
投稿: ストネコ | 2015年12月 1日 (火) 20:12
玉井人ひろた さま
commentありがとうございます。
25日に雪、降りましたか!もう山は冬ですね。
この日も風が冷たかったですから~
来年もこのコース再挑戦したく思いました。
安達太良は何度行っても魅力が有りますから。
ムキタケは一般的と思いますが、其方ではオリミギと
言ううのですね。
ソテーにしておいしくいただきました。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月28日 (水) 07:54
25日には雪が降りましたので、まだ気温が高いうちに登れて良かったですね。
ムキタケというんですね。たぶんこちらでは「オリミギ」というきのこでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2015年10月27日 (火) 20:10
湯泉暮さま
オカリナ美女、良く解りましたね\(◎o◎)/!
是非 新潟へ来られる機会を作って下さい。
また ご一緒したいものです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月25日 (日) 21:42
湯泉暮さま
こんにちは~
一寸したニアミスでしたね。
何回も登っている安達太良ですが今回の沼尻は何故か
初めてでした。
来年また歩いてみたいと思っていますが、硫黄川の
露天風呂に入ってみたい衝動に駆られましたよ。
それにしてもいい温泉ですよね~
とても気に入りました。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月25日 (日) 21:38
PSです
同伴にオカリナ奏でる美女がいらしたんですね
一度、お会いしている方です
投稿: 湯泉暮 | 2015年10月25日 (日) 12:16
久し振りに訪問しました、すみません
良き山行されてますね
一日違いでしたね、14日に安達太良山に行ってました
沼尻側からの登山、懐かしい画像で思い出がよみがえりました、ありがとうございます
登山はしてないのですが、分岐までで、分岐から下りて
硫黄川で温泉入浴だったのです&田部井さんの宿でも温泉に入り、温泉めぐりだったのですよ
投稿: 湯泉暮 | 2015年10月25日 (日) 12:06
もうぞうさま
こんばんは~
勉強不足でしたが、確かに沼尻コースは新潟から
最短コースかも、来年もう一度!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月22日 (木) 20:01
登山口、いくつかあるとついつい楽な方を選んでしまいます。
沼尻登山口、新潟からなら返って短時間?でもないか?
投稿: もうぞう | 2015年10月22日 (木) 19:29
マイン さま
こんにちは~ いつもありがとうござます。
安達太良とか那須は途轍もなく強い風に見舞われることが有り
時々遭難も発生する山なので気を付けなければなりません。
安達太良は今まで殆ど岳温泉でしたが、今回の沼尻温泉の泉質
とても気に入りました。
来年、同じコース歩くつもりです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月22日 (木) 17:27
強風にガス、やはりそういう日は撤退、
残念でしたね。
早く温泉に入って温まりたい~ですね。
暑い暑いも、寒い寒いの挨拶に変わり
もう晩秋かな、早いものです~。
来年、リベンジできるといいですね
投稿: マイン | 2015年10月22日 (木) 16:05
しゃくなげいろ さま
何時もありがとうございます。
仰る通り、山から下って温泉に浸り、湯上りのビールは
格別ですね。
この日の風は想定外に強かった。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月21日 (水) 22:18
獅子岩は墨絵のようでステキですね。スリリングな山旅の後で頂くビールの味は格別でしょうね。
投稿: しゃくなげいろ | 2015年10月21日 (水) 20:54
soko2さま
お早うございます。いつもありがとうございます。
安達太良は強い風に見舞われることが多いのですよ。
何年か前、新火口近くで数人の登山者がガスを吸って
亡くなったこともありました。
来年条件の良い日にまたこのコース歩いてみたいと思っています。
歴史的遺構や伝説が有る山は展望の他にも何かそそられるもの
感じます。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月21日 (水) 08:42
赤鬼さま
お早うございます。
安達太良の途中撤退は2年前と合わせ2度目(笑)
まぁ山頂は何度も踏んでいるから・・・
このコース来年も歩いてみるつもり。
温泉もとても良い。
額取山は眺めも良いし2時間ほどで登れる手頃な山。
一度お試しあれ!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月21日 (水) 08:37
残念でしたが、
来年のひとつの目標ができたと思えばいいですよね。
潔く撤退するのもさすが!
歴史にも詳しいですね。
投稿: soko2 | 2015年10月21日 (水) 08:16
安達太良山残念だったね。しかしさすがベテラン、撤退は賢明だったね。額取山行ったことないよ。何時か行こうと思ってるが。
投稿: 赤鬼 | 2015年10月21日 (水) 07:40
しゅうちゃんさま
commentありがとうございます。
安達太良山頂は何度も歩いていますが、このコースは初めてでした。
新潟からも近いし、来年もう一度Challengeしたく思っています。
御霊櫃峠は車のすれ違いが難しいですが、現在は全線舗装。
他に問題は有りません。
景色が良いので久しぶりにお出かけになられれば・・と。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年10月21日 (水) 07:15
せっかく来ていただいたのに、安達太良山登山残念でした。
御霊櫃峠、今から40年程前運転免許取りたてで猪苗代から郡山へドライブで通りぬけたことがあります。風景は良かった記憶がありますが、道は悪路だったような?。
その後は一度も通ったことがありません。
投稿: しゅうちゃん | 2015年10月20日 (火) 23:54