ちょっぴり遠出【虫倉山】、【南葉山】
かなり以前からブログやHPでその山座名は知っていたものの、今まで未踏の山。
今回も長岡の岳友T中さんの計画に相乗りのジィ~ジです。
T中さんグループ 男性 3名 美女 2名 ジィ~ジ 相方 美女 2名 計 9名
5月17日(日)
この日、目的の山 信州100名山【虫倉山(1376.1m)】
長野市の西に位置する伝説の山、また星空観測の山です。
Am 10:00 不動滝コース登山口
不動滝コース登山口
道の駅 中条 でユックリ休憩 長芋や淡竹など地野菜買ったり、笹おやきや
ニラセンベイで小腹を満たし、狭い林道をくねくねと登山口に向けて
登山口の標高は≒1,000m 林道一番奥 トイレ前のに何とか車を止めて
(Ⓟは数台分 登山口手前にもⓅあり)
日曜日と言うこともあり我々が一番遅いパーティ。
ルイヨウボタン
不動滝へ注ぐ沢沿いを進めばすぐに堰堤が現れ、そこからジグザグ道に・・・
道端にはクルマバソウの群落と時折ルイヨウボタンの株が見られます。
そして更に目に飛び込んでくるのはエンレイソウ 日頃 近くの山で見るのとは
異なり、花がピンク 内花被片が淡紅紫色、ムラサキエンレイソウ と呼ばれ
シロバナエンレイソウの変種と位置付けられているようです。
エンレイソウ
ところどころに注意喚起の看板が設けられています。
それによれば 沢の石の下にサンショウウオが生息しているが取らないように・・・と。
「金倉坂」と書かれた看板から少し先へ進めば別コースとの合流点、登山道は
尾根歩きに変わります。
この付近でフデリンドウも確認。
Am 11;05-11:20 四阿(あずま)屋
地震で崩れた四阿 屋根だけが残る
「アレッ!?」 四阿には屋根しかありません。
昨年 11月22日 マグニチュード6.7 最大深度 6弱 神城断層地震で崩壊。
四阿前の樹林帯が開けた先には後立山 北アの絶景が拡がって見られます。
先を急ぐ訳でも無し、展望を楽しみながら大休憩を取る我らです。
白馬 唐松岳 五竜岳 鹿島槍ヶ岳・・・ 後立山連峰
四阿から両側切れ落ちた樹林帯の尾根を3つほど上り下りを繰り返せば山頂。
Am 11:55-Pm 01:30 虫倉山山頂
虫倉山山頂
無残!昨年11月22日神城断層地震の爪痕
山頂はこの先、完全に崩落しています。 (危険)
虫倉山山頂には地元登山者が数人。
地元からと言う青年二人に新潟の山のPRも少々
若者 「良いですねェ~ 皆さんの様な年の取り方出来たらなぁ・・」
※ 確かに好きなように仲間と山へきて楽しそうな我らの様子を観れば
そのように思えるかもしれません。
昼食は山頂から少し(1,2分)下った広場で、銘々敷物広げ即席お座敷。
食べきれないほどの自慢?の手料理 おかずが披露され、美女連中は、
お気に入りの手料理のレクチャーをお互いにしたり・・・
樹間を通り抜ける風は爽やかさを通り越、少し寒さを覚えるほどなれど
風除けを一枚羽織って、延々と話は止まらず・・・・
気が付けば、近くでお昼を採っていた3人組の若人パーティもいつの間にか、
子供連れのファミリーも・・・ 気が付けば我々が虫倉山 占拠。
折角なのでお昼を終えて再び山頂へ。
地震の爪痕に強烈な凄まじさを覚えます。
山頂へは上り下りロープが張れら、山頂もその先行けないようにロープが張られ
大パノラマを観るための望遠鏡も台座だけ、辛うじて円形の山座表示盤が・
低山なれど360の大展望が満喫できるVIEWPOINTの山なのに・・・
北アから富士山 浅間 戸隠 etc etc
持参の双眼鏡では槍ヶ岳も望遠できた由。
下山は忠実に再び花々眺めながら往路を下ります。
途中、小さな花芽をつけたタケシマラン 、そしてクガイソウなどを確認。
Pm 02:30 虫倉山 不動滝コース登山口
【虫倉山】には7つのコースがあるが地震で崩落 崩壊が激しく、5月3日から
漸く一番ポピュラーな優しい“不動滝コース”のみ通行可能となったのです。
地震の恐ろしさ改めて知らされたジィ~ジです。 046
。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.
この日は、御泊りです。
【虫倉山】 長野市中条から小川村 鬼無里 戸隠 1,000mを超える山岳道路を
新潟県上越 妙高市に向かって2台の車で
高所の山の中でも幾つも集落が、そして大きな屋敷が何軒も見られます。
この日の御泊りは妙高高原の温泉ホテル。
露天風呂で誰憚ることなく手足を伸ばし、源泉かけ流しを楽しんだ後は・
早速 T中さんグループのTさん差し入れの銘酒をグビッと
お酒は新潟銘酒 加茂市の㈱マスカガミ 萬寿鏡 甕覗
銘酒 甕覗 スッキリ呑み易い 17度~18度
ホロ酔いで夕食、地ビール飲み放題90分の食べ放題 。
和・洋・中 食べきれない種類 年の割には皆吃驚するくらいの大食漢ばかり。
高原ビール飲み放題 バイキング
飲んで食べて部屋に戻って、また飲み直し、話も尽きない我らです。笑い転げ・・
夜も更け行く妙高高原です。
5月18日(月)
今回の山行、計画は全てT中さん任せ! この日の予定は【南葉山(949.3m)】
標高も1000m足らず、登山口も南葉高原キャンプ場と言うことで、正直、未踏の山
コースは“木落し坂コース”から、下山は“明神沢コース” T中さん計画。
Am 09:20 南葉高原キャンプ場
周辺は名だたる豪雪地帯の所為か?雪解けが終わったばかりの様で、カタクリ
シラネアオイ 等の花々が足下のそこかしこに見られます。
イワカガミ
4合目辺りから少しずつ傾斜もきつくなり、5合目からはそこそこ急登。
6合目には水場。冷たい水で喉を潤します。
所々で残雪も見られます。8合目手前を少し右に入れば展望スペース (休憩)
よく見れば足下の至る所にクロヒメカンアオイが其処にもここにも、あっちにも
角田山で春先に見られるコシノカンアオイとは口環部が小さく姿が異なります。
クロヒメカンアオイ
8合目先からは殆ど残雪の上を歩きます。
9合目付近は広大なブナ林の緩い台地状に拡がっています。
残雪たっぷり ブナの大樹林帯
Am 11:20-PM 00:40 南葉山山頂
山頂から妙高 火打 焼
石祠が置かれた山頂の一部だけ部分的に雪が有りません。
地元からの単独行氏が下山したので我々で貸切り。
残雪が描く縞模様が面白い妙高山 火打山 焼山が眼前に広がります。
この日のお昼は前日の残りと途中コンビニ調達品の簡単MENU。
下山は明神峠から明神沢コースを辿ります。
豪雪で伸びきることが出来なかった?ブナ
爽やかなブナ林
花芽(蕾)をつけたササユリも散見されたりT中さん夫妻目敏くネマガリダケも
何本かGet!相方に呉れます。
明神峠から先は殆ど残雪地帯で夏道は見られません。
(初めてのジィ~ジ、全く下山ルート推測できません)
T中さん、このコースは一度だけ、それも夏道。それなのにkeypointは頭にしっかり
入っているらしく的確に我らを導いてくれます。
時折 真下へ降りるような激下りや、沢音が聞こえるよう薄い残雪帯を巻きながら
安全箇所を指示したり・・・その上、途中でゼンマイや独活を取って!
何カ所もかなり注意を要する残雪のトラバースが続きます。
残雪の斜面をトラバース
固く締まったスプーンカットの残雪、強くキックしてもあまり効き目が見られない!
それでも雪が消えたところには何種類もの花々が見られます。
サンカヨウ
ニシキゴロモ
T中さんの先導で、残雪帯を無事に通過すると・・・
木の芽(アケビの芽)に夢中
足下には一本コゴミ(赤こごみ)の畑状の大群落
斜面にはゼンマイ(薇) 山独活も
山は恵みで溢れています。
( 写真 左 イッポンコゴミ 右 ゼンマイ)
イッポンコゴミ(赤コゴミ) 胡麻和えにするとマイウ―でお酒が進みます。
T中さん中心にゼンマイも全部で2キロ~3キロ近く(それも太い)
カタクリ
足の踏み場もないくらいのカタクリ群生地がどこまでも拡がっています。
そのカタクリ群生地の中で自己主張するシラネアオイも気高く咲き誇って。。。
シラネアオイ
やがて下りきると“木落とし坂コース”と“明神沢コース”の合流点。
Pm 03:30 南葉高原キャンプ場
ジィ~ジ初めての【青田南葉山】 初体験の終了です。
日本でも有数の豪雪地帯、標高の割に5月の半ばを過ぎても豊富な残雪。
雪解けを待ちきれず咲き出す多種の花 花 花、そしてゼンマイ 独活 木の芽
赤コゴメ 等々の山の幸、若葉が燃える見事なブナ林、妙高・火打山塊から
上越市街地に至る大展望・・・・ 【南葉山】 好印象を持ったジィ~ジです。
2日連続 初めての山第2弾 【南葉山】 この項 (完) 047
♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:
T中さんグループも我が仲間も暇人ばかり、帰りを急ぐ訳で無し、2台の車は
高速料金を節約すべく一般国道をひた走り 柏崎のラーメン屋さんに立寄り
反省会を兼ね、次回の予定を相談して夕食 ゆっくりと食べ終えラーメン屋さん前で
お別れです。
ジィ~ジはR116、T中さんはR8 其々家路へ向かいます。
イッパイ イッパイフルに楽しめた2日間に感謝のジィ~ジです。
| 固定リンク | 0
「旅行・地域」カテゴリの記事
- なまくら爺の日記代わりの覚書(2024.11.28)
- 日記代わりの覚書10月末(2024.11.12)
- 新潟あっちへ、こっちへ(2024.10.30)
- 【西吾妻山】目指すも・・・ (2024.10.27)
- 花々と展望堪能【秋田駒ケ岳】(2024.07.05)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 終盤の紅葉満喫【国上山】(2024.12.09)
- 忘年【桐沢峠~丸山】+【坊谷山】(2024.12.06)
- なまくら爺の日記代わりの覚書(2024.11.28)
- 小春日和の【菩提寺山】(2024.11.25)
- 【秋葉丘陵帯】初めてのコース(2024.11.23)
「山」カテゴリの記事
- 終盤の紅葉満喫【国上山】(2024.12.09)
- 忘年【桐沢峠~丸山】+【坊谷山】(2024.12.06)
- 小春日和の【菩提寺山】(2024.11.25)
- 【秋葉丘陵帯】初めてのコース(2024.11.23)
- 11月最初は【角田山】(2024.11.18)
「登山」カテゴリの記事
- 終盤の紅葉満喫【国上山】(2024.12.09)
- 忘年【桐沢峠~丸山】+【坊谷山】(2024.12.06)
- 小春日和の【菩提寺山】(2024.11.25)
- 【秋葉丘陵帯】初めてのコース(2024.11.23)
- 11月最初は【角田山】(2024.11.18)
コメント
FUKU さま
commentお気遣いありがとうございます。
お蔭さまで気の置けない友達のチマチマ山歩きを
楽しんでいます。
ムラサキエンレイソウ、新潟近辺で見るエンレイソウとは
咢のつき方などかなり異なっています。
信州ではあちこちで見られるかも。
腰も膝もガタガタ 困ったもんです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年5月31日 (日) 20:45
いつものメンバーで虫倉山と南葉山、楽しそう~♪ 羨ましく拝見致しました。
ムラサキエンレイソウ まだ見たことがありません。一度見てみたいで~す♪ (*^_^*)
投稿: FUKU | 2015年5月31日 (日) 19:52
マイン さま
いつもお世話さまです。(感謝)
泊りがけで未踏の山2座、山菜のおまけつき
とても楽しい二日間でした。
欲を言えば、若返らなくてもいいけれど現在の状態のままで
(歳を取らないで)続けば・・・と。(笑)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年5月28日 (木) 18:30
2日間、お疲れ様でした。
未踏の山と、美味しいお酒呑んで、
いう事なしですね。
残雪とブナの新緑歩きと山菜とたまりませんね
投稿: マイン | 2015年5月28日 (木) 12:33
野花さま
commentありがとうございます。
日本全国には数多くの山が有り、勿論未踏の山の数が
圧倒的に多いので、やっぱりそれぞれ感動や思いが生まれます。
雪解けを待ちかねて咲き出す花々いづれもとても
魅力的です。雪が多い場所は特にそのように思えます。
クロヒメカンアオイ、始めて観たんですよ。
新潟近郊はコシノカンアオイばかり、その違いが
良く解りました。
またお立ち寄りくださいね。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年5月27日 (水) 18:32
soko2さま
いつもあれがとうございます。(感謝)
今回は2座共未踏の山、矢張り初めての山と言うのは
それなりの感動が有りますね。
山を歩いて、温泉に入って飲んで食べる。
有り難い身分だと感謝しています。
イッポンコゴミの胡麻和えは歯触りも良く美味ですね。
今日(27日)も少々Getしてきました。(笑)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年5月27日 (水) 18:21
行ったことのない山って、すごく楽しみで、何と無くドキドキしませんか?
輝ジィ~ジさんほどのベテランアルピニストとなれば、慣れてるのから、そうでもないかな?
お写真拝見して、、、雪の中の山道、解けた所の可憐な花々~
そして周りの壮大な景色はやっぱり、行ったことがあろうが無かろうが、、、、
感動の連続ですね。
クロヒメカンアオイは。。。
なんて変わったお花。
私だったら素通りしてしまいそうです、でも、、、
見てみたいお花ですね。
投稿: 野花 | 2015年5月27日 (水) 13:24
未踏の山への挑戦、おめでとうございます。
2日間も大好きな山で、
楽しく過ごせたなんて、健康と天候に感謝ですね。
コゴミの胡麻、胡桃和え美味しいですよね。
投稿: soko2 | 2015年5月27日 (水) 11:16
しゃくなげいろ さま
こんばんは~ いつもありがとうございます。
二日間たっぷり遊んできました。
虫倉山の展望は絶景でした。
初めての南葉山、下山の明神沢コース残雪のこの時期は
山の熟達者でないと、大多数の人は道迷いするでしょう。
勿論 小生も でもきっと勉強になるでしょう。
機会を作ってお試しあれ!(残雪は大分減っているかも)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年5月26日 (火) 21:20
五立連峰の眺望にアフターのバイキング、残雪たっぷりの南葉山どれも魅力的ですね。機会があったら訪ねてみたくなりました。
投稿: しゃくなげいろ | 2015年5月26日 (火) 21:05
雪ん子さま
こんばんは~ comment多謝です。
恥ずかしながら南葉山、今回が初めてでした。
残雪とブナが印象的でした。下山の明神沢コース残雪多く
かなり難儀でした。それに増して山菜やカタクリ シラネアオイ
など幸が多くて\(◎o◎)/!でした。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年5月26日 (火) 20:48
もうぞうさま
こんばんは
青田南葉山は思ったより良い山でしたが、下山路の
明神沢コースが残雪とブナと残雪で覆われた沢で
かなりハードでした。コースも色々あるのでお勧めです。
虫倉山は標高の割に素晴らしい展望の山ですが、
地震の爪痕が強烈で痛々しかった。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年5月26日 (火) 20:42
こんばんは~。
相変わらずタフな輝ジィ~ジさまですね。
この時期に南葉山とは・・・私には考えられな~い
ブナは雪に押されても折れずに曲がるので
豪雪地でも生き残れるらしいです。
投稿: 雪ん子 | 2015年5月26日 (火) 19:58
南葉山は知っていましたが、虫倉山は知りませんでした。
もっともドッチも未踏ですけど。
でも手頃な山のようですね。参考になります。
投稿: もうぞう | 2015年5月26日 (火) 19:49
赤鬼さま
何気に南葉山初めてだったけど、下山の明神沢コース
残雪も多く、上りより時間もかかったけどブナが素晴らしく
山菜も花も多く、とても楽しめたよ。
虫倉山は昨年の地震でこのコース意外、登山道が各所で
崩落して現在は通行止。
5月3日にこの林道がやっと通行可能になった。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2015年5月26日 (火) 08:53
南葉山は行ってないけど、虫倉山懐かしいな。地震にやられたの。おいらは縦走したけどな。あの道も崩れたのかしら。
投稿: 赤鬼 | 2015年5月26日 (火) 08:07