残雪期限定 展望の山【日白山】

登山道が無く残雪期にしか行く事の出来ない谷川岳山塊の孤峰。
近年　山雑誌にも掲載されたりして、以前から相方が興味を持ち、一度は、と
願っていた【日白山（１６３１ｍ）】に思いがけず出かける機会が到来。

天気予報を見ながら「守門岳でも行こうか」と話をしていたところ、所属する
山の会の会員Ｔ氏から電話　「明日 日白山行くけど一緒に行こうよ！」

４月１３日（土）　

８時に湯沢　二居温泉　宿場の湯Ⓟで待ち合わせ。
同行は　男性　４名　美女　５名　合計　９名です。

８時００分　宿場の湯Ⓟ

　　
（写真　左）　宿場の湯Ⓟ　営業時間前　※　拡大
（写真　右）　旧 三国街道二居本陣 富沢家　※　拡大　

前夜から未明にかけて雪が舞ったらしく木々の梢には霧氷が
　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　旧 三国街道　二居峠登口　

　　　　　　　　　　　　　　　　木々の枝には真っ白な綿帽子

ジグザグに高度を稼ぎ、最初の休憩は　二居峠に設置されている東家。
二居峠から残雪の藪を分けて鉄塔を目指し進みます。

９時８分ー９時１３分　鉄塔

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鉄塔で２回目の休憩

４月の中旬ともなれば、豪雪地帯の魚沼地方と言えども雪解けは確実に進行中。
笹や灌木が雪の重みを押しのけて藪が深くなっている場所も有ります。

もう数日 遅ければかなり前進が困難だったろうと思われます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　藪を分けて前進

高度が上がるにつれ、残雪量も多く、藪が見られなくなり快適な雪上歩行に・・・

タイミングが良く、黄砂も見られず雪は穢れの無い白さ・純白を誇示しています。

　　　　　　　　　　　　　　　ダケカンバの林の中を　

　　　　　　　　　　青い空　白い雪　我がグループのシルエット

１０時２９分ー１０時３７分　東谷山（１５５４ｍ）

Ｔ氏は２週間前、山スキーでここまできたそうな（天候具合が悪かった由）

　　　　　　　　　　　　　　　　　中央奥に苗場山　　東谷山にて

　　　　　　　　　　　　　　　目指す【日白山】は中央ピーク　※　拡大

東谷山から日白山は一旦下って登り返す尾根道歩きとなります。

　　　　　　　　　　　　　来し方振り返れば、中央後方に苗場山

１１時３０分ー１２時３０分　日白山山頂

風も然程強くなく、素晴らしい好条件　３６０°四周の山並み思う存分
眺めながら、ゆっくりとお昼を取ります。山が好きな連中には至福の時です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　万～歳～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山頂にてジィ～ジ

　　　　　　　　右から　苗場山・佐武流山～平標山・仙ノ倉山　※　拡大

　　　　　右から　平標山・仙ノ倉山・万太郎山・ヱビス大黒の頭・谷川連峰　※　拡大　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　思い思い山頂で撮影タイム

                           　　　ジィ～ジと美女（≠相方）

正に３６０度、何一つ遮るものない大展望をＧｅｔ！！　皆の笑顔が眩しい。
噂に違わぬ展望の山です。（ジィ～ジのテンションアップ）

　　　　　　　　　　　　　　　山頂の木々の枝には“エビの尻尾”

下山は、平標山方向へ下り、二居の頭への分岐、鞍部から一気にブナ林の
急登を下ることに。

　　　　　　　　　　　　　ハイテンション　おどけるジィ～ジ

　　　　　　　　　　　　　尾根道下る仲間たち　前方白いピーク二居の頭

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鞍部で山座同定

勿論　登山道なんて有りません。
トラバース気味に滑落しないように慎重に下ります。半端ない急傾斜。

ブナ林が終われば、植林された桧の林が拡がります。
　　
（写真　左）　見た目より相当勾配有り　※　拡大
（写真　右）　危険個所クリアー　銘々好きに下山　※　拡大

残雪は、徐々にその量も減り、グサグサに・・・・　里が近いこと窺えます。

地王堂川　沢左岸に沿って下ります。
堰堤から右岸に渡れば、やがて林道に出ます。

　　
（写真　左）　堰堤　　※　拡大
（写真　右）　平標山・松手山分岐　※　拡大

１４時４８分　宿場の湯

　　　　　　　　　　　　　　　達成感味わいながらスタート地点に戻る

宿場の湯　のびのびと手足を伸ばし　身も心も大満足。
浴室の窓からは、東谷山まで見える　お土産付き！！

ホント　もう２，３日でも遅ければ藪に阻まれ行く事は困難であったでしょう。
天気にも恵まれ、全く思いがけずラッキー　ラッキー。

Ｔさん、声を掛けてくれありがとう。同行の皆さん　ありがとう。

　残雪期限定　ラストチャンス【日白山】　（完）