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2012年8月22日 (水)

雲上の苗田【苗場山】

8月は盂蘭盆の月に当たり、暇人を自称している我等にもそれなりに用件が・・・

でもって、ここ暫く山歩きらしい山歩きをしていない相方。

曰く 
「此のままでは足が萎えそうだわ!!少し歩き甲斐の有る山へ行かない!?」

結果的に選択されたのは 【苗場山(2145m  祓川コース】  

Dscn0831                 ワタスゲ キンコウカ  池塘に繚乱 苗場山山頂

8月16日(木) 

山頂に2キロ×4キロと言う広大な高層湿原を持つ日本百名山 苗場山 2145m

10年以上前の2,3年、所属する山の会のリーダーとして、今回の“祓川コース”
実施したことあるも、それ以来か?数年振りか? 実に!随分久しぶり。

昨年は“小赤沢コース”から登頂。 【苗場山】通算10回ほどのジィ~ジです。

5時10分過ぎ   相方と二人連れ、コンビニで簡単お昼を調達。

関越道湯沢ICから一路 神楽みつまたスキー場方向へ。

7時30分 祓川コース登山口Ⓟ

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(写真 左) 祓川コース登山口  概念図表示板  <拡大>
(写真 右) ヤナギラン                 <拡大>

平日と言え、Ⓟには20台ほど各地より 関東各県 熊本県ナンバーまで。。。
歩き始めて直ぐ登山道の脇には ヤナギラン ヨツバヒヨドリの群生。

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(写真 左) ヨツバヒヨドリ&ヤナギラン群生  <拡大>
(写真 右) ネジリバナ               <拡大>

7時30分 和田小屋

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(写真 左) 和田小屋前 登山道はスキー場横切って右へ <拡大>
(写真 右) 大小の丸い石ゴロゴロの急な登山道  <拡大>

大小の丸いゴロ石登山道、前日の雨で泥が石に被りヌルヌル滑り易い!!

8時50分ー8時55分 下の芝

Dscn0785                         下ノ芝

Ⓟより歩き始めて1時間20分ほど、水分補給一本休憩取ります。

足場の悪い所も有るものの、10年程前と比べると県(新潟県)事業で一部の区間で
木道整備も進んできているようです。

9時25分ー9時30分 中ノ芝

Dscn0790                   中ノ芝 休憩Point

上記写真中奥には、対峙する 平標山~谷川岳山塊。

9時46分 上ノ芝

9時57分 股すり岩 

Dscn0793                   股すり岩  <拡大>

股すり岩を下ると、“かぐら峰”へ登り返しです。

10時07分 かぐら峰

登山道の周辺には、あんな花 こんな花 花はな あんな色 こんな色。

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(写真 左) タテヤマウツボクサ    <拡大>
(写真 右) オニアザミ       <拡大>

Dscn0797                キンコウカの群落  <拡大>

かぐら峰から雷清水へ、そしてその先は100m以上の下りが待ってます。

Dscn0799                 激下りの始まり と 苗場山山頂

下りきれば、一面のお花畑 通称も“お花畑”

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(写真 左) ミヤマアキノキリンソウ  <拡大>
(写真 右) メタカラコウ <拡大>

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(写真 左) ヒメシャジン  <拡大>
(写真 右) タカネナデシコ <拡大>

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(写真 左) ミネウスユキソウ <拡大> 
(写真 右) シモツケソウ    <拡大>

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(写真 左) トリカブト  <拡大>
(写真 右) オミナエシ <拡大>

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(写真 左) ハクサンフウロ <拡大>
(写真 右) オヤマリンドウ     <拡大>

他にも・・・・

最低鞍部からは、山頂に向かって250mほどの標高差を一気に登り返しが・・・
場所によっては4輪駆動 両手を使わねばならぬことも・・雲尾坂 です。

11時20分ー12時20分 苗場山山頂

肺機能の低いジィ~ジ 息も絶え絶えに登りあげれば、眼前の様相は一変!!
無限に広がる広大な湿原と数えきれないほどの池塘が現れます。
【苗場山】山頂です。Ⓟ スタートから4時間弱要した我らです。

Dscn0819              平坦な高層湿原 苗場山山頂一帯

今の時期、真っ白な ワタスゲ が大草原の中に風に揺れています。

Dscn0817                 涼風に吹かれる ワタスゲ

Dscn0832                大小数えきれないほどの池塘

Dscn0829                    ワタスゲ   <拡大>

長時間かけて辿り着いた山頂です。時間をたっぷりかけてお昼を過ごします。

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(写真 左) 苗場山山頂標識 <拡大>
(写真 右) 苗場山山頂一等三角点 <拡大>

Dscn0824            信仰の山 役行者 猿田彦 大平先生顕彰レリーフ

江戸時代後期 文化8年 12名の従者とともに登頂した 当時のベストセラー
[北越雪譜]の著者 [鈴木牧之]をして

曰く

「苗場山は越後第一の高山なり。魚沼郡に有り登り二里という。絶頂に天然の
苗田有り。依って昔より山の名に呼ぶなり。峻岳の巓に苗田有ること甚だ奇なり」

正に 言い得て妙 と思うジィ~ジです。

ゆっくりのんびり過ごした山頂に何時までも居る事は出来ません。
往路を下山です。 
めっきり足腰弱ったジィ~~ジ 少々危険個所ある 雲尾坂 転倒滑落しないよう
慎重に下ります。

Dscn0834                  雲尾坂途中から    <拡大>

最低鞍部は、まだ100m以上下らねば・・・・その先 かぐら峰へ登り返しが・・・
(写真 右後方 かぐら峰へのルート)

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(写真 左) トモエシオガマ   <拡大>
(写真 右) ガマズミ       <拡大>

Dscn0838                       お花畑周辺の相方

13時05分 雷清水

Dscn0840                       雷清水 
10年程前は、もっと水量が多かった。

かぐら峰への登り返しが続きます。

上ノ芝 中ノ芝 ・・・・ズンズン下り 膝にも負担を感じます。

14時35分 下ノ芝

Dscn0841                   下ノ芝  休憩Point

15時22分 和田小屋

Dscn0842            登山道から和田小屋前のゲレンデに出る相方

和田小屋から先からⓅまでは簡易舗装の道を20分ほど下らねばなりません。

ところが丁度、作業終了した?かぐらスキー場職員さんから、
「P までですか?乗って行きませんか!」と声が掛けられます。

余程 ジィ~ジの顔に 疲労困憊 の相が出ていたのでしょう。(ラッキー!!)

(20分ほどの、嫌な条件下でのアルバイトが不要)

Ⓟで、謝意を述べて下車します。
汗を拭い、シャツを着替えて、一路 帰路に着く我らです。

休憩時間を含み 約8時間ほどの山歩き 久々に満足感とともに些かの
疲労感も覚えたジィ~ジです。(ヤッパ 年取ったなぁ~)

      この項 (完)

  


  

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コメント

みい (浪速恋しぐれ~♪)さま
commentありがとうございます。
苗場山、新潟からはかぐらスキー場へ向かった方が
アクセスが良いのです。
今度は是非一度湯沢から登って見て下さい。
多分、花もこのコースの方が多く見られると思いますよ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月31日 (金) 17:25

わざわざ、ロングルートへ・・・
凄い!ですね~^-^
・・・って奥様、ホント元気ですね~♪

苗場には、信州側からしか行った事なし!ですが
こちらは、こんなに登り返しありの
ロングルートとなるとは...
山って色んなルートから登るのも
面白いですね~^^V

また、苗場にも行ってみるかな?

投稿: みい (浪速恋しぐれ~♪) | 2012年8月31日 (金) 16:02

もうぞうさま
どういたしまして
お役にたてたでしょうか?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月23日 (木) 20:49

昔の話でしたね。
ありがとうございました。

投稿: もうぞう | 2012年8月23日 (木) 19:48

tuba姐さん
我が家は、毎度相方様の言いなりだよ~
だって逆らう事が出来ないンだもの。

あんまり暑くて山へ行く気にならない。
いつまで続くのだろう?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月23日 (木) 15:31

くぅ~~~~
相方様の一言でぇー

イイな・イイな~♪山歩きが出来てぇ 
アタシも、そろそろ足が萎えて来たのですぅ
何処かに行きたくなっちゃいましたyo~

投稿: tuba姐 | 2012年8月23日 (木) 15:22

赤鬼さま
いつまで続くの?この暑さ。バテそうだよ。

苗場山、雲尾坂の登り返しは半端で無いから・・

タカネナデシコ見てきっと感激したんだろうね。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月23日 (木) 06:57

山の風さま
commentありがとうございます。
苗場山の思いではその通りだと思いますよ。
我が家から2時間半位で登山口に着けるので、何度か
行きましたが、年々辛さが増してきています。(笑い)
これからは年相応にゆっくりのんびり楽しみたいものと・・

投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月23日 (木) 06:54

おいらも苗場は6~7回行ってるかな。雷清水からの急登には参いるよな。でも花が素晴らしい。タカネナデシコは
ここで初めて見た。

投稿: 赤鬼 | 2012年8月23日 (木) 06:53

こんばんは。苗場山、大分昔ですが一度だけ行った事が有りますが、記憶が断片的です。覚えているのは、山頂直下の急登。山頂の池とうの素晴らしさです。秘湯の赤湯で河原に湧き出る温泉で汗流した事。もっとも、その後の登り返しでまた汗をかいたことくらいです。いつも前向きの姿勢に頭が下がります。

投稿: 山の風 | 2012年8月22日 (水) 22:42

まぶちょん さま
苗場スキー場で滑ったことあるのね!
池は池塘と呼ばれるんですよ。山頂には数百も有ります。
山頂が普通の山と随分異なる様子の山なのです。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月22日 (水) 22:05

苗場の頂上みたことなかったけど 池みたいなのが あるの???スキーに行ったけど 雪の世界しか見てない。あの雪の下には こんなとこがあったのね~

投稿: まぶちょん | 2012年8月22日 (水) 21:31

もうぞう さま
こんばんは
既に山菜取りチェックの番人小屋は跡形もなくなっています。

脚力ガタ落ちの小生です。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月22日 (水) 19:55

「歩き甲斐のある山」は、余り好きではありませんが・・・
おくさまはすごいですね~

ところでこのコース駐車場までは、無制限に進入できますか?

投稿: もうぞう | 2012年8月22日 (水) 19:18

こころぐ郁美さま
毎度のcommentありがとうございます。
久しぶりに少しハードな山歩きを楽しんできました。
険しい道を登りきると台地状の山頂と言う、少し変わった山です。
股すり岩、足の下ろし場所が問題なのです。(笑い)

先日 スパーで四万十の川海苔と、四万十産のミョウガ
見ましたよ。
四万十も夏の終わりを迎えているようですね。
静かな澄んでいる四万十の様子お待ちしていますよ。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月22日 (水) 19:00

ヽ(´▽`)/またまた、行っちゃったんだ!!

もう、うずうずする気持ちが伝わって来まーす。
気になったのが、【またすり岩】・・・何か予想・・
笑えそうかなあ~?

しかし、自然は生き生きしてますね。
やっぱり良いですよ。
山も川も草原も花も・・・・

四万十も、天候不順でも、ドッサリのお客さん。
皆さん、カヌーで川下りも楽しんだり色々ですよ。
家の前の国道も、やっとこ静かになって来ましたね。

バイクのツーリングさんには、この雨や雷さんが申し訳ないでーす。これもまた、自然現象。
この夏は、晴れ間がいったいいく日あったでしょうか?
私、まだ、四万十の写真撮ってませ~ん❣❣8月の。
うう~~~ん!!8月終わるまでには、綺麗なのがとってみたーい!!・・・では、また・・・

投稿: こころぐ郁美 | 2012年8月22日 (水) 17:56

モカラテさま
こんにちは
夏の苗場は、花の百名山でもあるんです。
2,000mを越えていますので涼風が気持ち良いですよ。苗場は難儀な山ですが、その分達成感が十分に得られる
山です。

竜胆時期ですよね。義母さまきっと喜んでおられるますよ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年8月22日 (水) 09:30

こんにちは(^_^)
夏の苗場は まるっきり違う世界ですね。
ゲレンデのお写真を何度もクリックして見てしまいました(^^ゞ
「りんどう」も咲いているんですね
買ってきたものを 義母の写真前に飾っています

投稿: モカラテ | 2012年8月22日 (水) 09:01

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