新年は、ヤッパリ八ヶ岳?(後編)
朝から雲一つない快晴 (日本海側とは大違いの天気)
赤岳鉱泉をベースに硫黄岳~天狗岳~渋の湯、硫黄岳~横岳~赤岳縦走、
地蔵尾根・赤岳・文三郎尾根など、この時期何度か歩いた我々です。
中でも一番多く利用してきたのが、地蔵尾根経由赤岳、下山は文三郎尾根から
行者小屋。今回も話し合いの結果、この周回コースに決定。
1月8日(日)
7時10分 赤岳鉱泉
赤岳鉱泉前の様子 中央奥に阿弥陀岳
(テントサイト目一杯で小屋前までテント設営)
朝食を終えて荷物を纏め出発準備。
都会からの登山者は、まず服装や装備が全く異なり完全装備。
冬用雨具、靴は冬山専用ゴアテックス、ヘルメットにハーネス、新モデルのアイゼン
貧乏ジィ~ジは3シーズン用雨具、靴は昔ながらの皮の重登山靴、登山シャツは
何と!20年近く昔買ったもの。アイゼンだって20年も昔の品。
面倒くさがり屋のジィ~ジ、小屋の上り框にザックを背負ったまま腰を下ろし、下を
向いて靴ひもを締めていたせいで、胃が圧迫され、一寸気持ちが悪く・・・
更に小屋の外でアイゼン(10本爪)を装着すために下向いての作業。ムカムカ・・
それでも5人揃って歩き出します。
歩き出すや否や、イマイチ調子が出ないジィ~ジ、足も重く、直ぐに息も上がる!!
中山乗越への登りで既にアヘアへ
毎日のようにトレセンで訓練しているO夫妻、スキー水泳トレーニング欠かさない
Y先輩、相方は兎も角、なまくらジィ~ジ、気持ちが良くないうえ、歩行スピードに
全く着いていけません。
余程、リタイアして一人小屋へ戻ろうかと思案するも、何とか地蔵尾根登山口へ。
状況説明して、O夫妻とY氏には待ち合わせ時間打合せして先に行って貰うことに。
相方はジィ~ジを心配して一緒に行動。
胃のむかつきは、殆ど納まったので自分のペースで行けるところまで行こう!
呼吸は苦しくても心臓は何とか大丈夫そう。
8時00分 地蔵尾根登山口
3人の後を追って赤岳へ向かうジィ~ジと相方です。
樹林帯の中、雷光型に切られた登山道を進み高度を上げます。
登山道の傾斜も徐々にきつくなってきます。
傾斜のきつい樹林帯、振り返れば北アの山々、そして乗鞍 御嶽山・・・
トレースがしっかりついてアイゼンの利きも丁度良い。
振り返るジィ~ジ *相方撮影
ジィ~ジの調子を見ながらまずは途中の森林限界までを目標にしよう。と相方。
森林限界から先は、雪が着いた岩場の登山道、急な鉄製の階段も何本も。
傾斜のきつい階段で、通過に手間取ってるグループが何組か見られ、
遥か前方の階段付近で待機中の我が仲間の姿も発見。
胃のむかつきも収まったジィ~ジ、更に前進する事に・・・・・
ここからはピッケルの力を借りて慎重に一歩一歩注意を払いながら進みます。
(危険個所につき写真撮る余裕が有りません)
前方にはアンザイレンして山頂を目指すグループも。
9時22分ー9時35分 地蔵の頭
何とか地蔵尾根を上りきり、地蔵の頭に辿りついたジィ~ジです。
ここは風の通り道、一転して冷たい風が容赦なく吹き付けてきます。
外気温は-7,8度?もっと低いかな?
地蔵の頭から赤岳山頂までは50分も有れば着くだろうと思われますが、
このまま後を追えば、膝治療痛中のジィ~ジは下りで時間が掛り、先行の3人には
1時間近く遅れ迷惑かける可能性が大です。
何度も登頂しているので、相方の勧めも有り、ジィ~ジは撤退指示に従うことに。
ヘルメット被って地蔵の頭へ向かってくる登山者
ビューテホー オーワンダフル 富士山です。
冷たい風と闘いながら暫し展望楽しむジィ~ジと相方です。
お地蔵様に、無事下山できますよう手を併せ、真下に登山者が登ってくる
急傾斜の登山道を、ピッケル頼りに一歩 一歩2点指示で慎重に下ります。
途中の階段で登ってくるグループを待ちながら、ゆっくりとゆっくりと・・・
雪が瘤のように固まって付着しているグレーチングの階段は、アイゼンの爪が
引っかかりそうでかなり危険です。
10時38分ー10時45分 地蔵尾根登山口
お地蔵様のご加護で、無事下山口に到着です。
11時35分ー45分 赤岳山荘前
別働隊の仲間は幾らなんでもまだ到着しません。取り敢えず二人で甘味と
水分補給などして時間を費やします。
相方は、硫黄岳コース途中のジョウゴ沢先から主稜線の写真が撮りたいと・・
小屋前から又、歩き始めます。
写真を撮り終え直ぐに下山、10分少々赤岳鉱泉小屋へ戻ります。
別働隊は既に到着済み。5人で食堂のてテーブル借りお昼を取ります。
13時00分 赤岳鉱泉出発
2代目オーナー 柳沢太平氏に挨拶し、見送られ小屋を出ます。
何日か前に暖かい日が有って、きっと雪が融け川のように流れその後、
また気温が下がり厚さ数センチの氷の川状態になったのでしょう。
14時20分ー30分 美濃戸
最後の休憩を取る我らです。
美濃戸山荘前にて
疲れ果てたようなジィ~ジの表情。(少々腰も痛い)
愉しかった宴会ヶ岳 素晴らしい展望 苦しくキツイ登り・・・
様々な思いを抱いて、美濃戸口へ下るジィ~ジです。
沢沿いの巨大な氷柱
15時15分 美濃戸口Ⓟ
ジィ~ジ不調でメンバーに心配掛けたものの全員無事下山 握手を交わし
荷を解きます。
ホントに素晴らしい天気に恵まれた2日間 満足満足 大満足~
ヤッパリ 冬山は素晴らしい 鍛えなおして来年も挑戦するぞ。
念のため追加
2008 1/14 赤岳山頂 (後方 北岳 仙丈 甲斐駒)
(完)
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コメント
みい(浪速恋しぐれ~♪)さま
いつもありがとうございます。
この2日間 新潟では考えられない好天気で最高の条件でした。
へタレなジィ~ジ同行のメンバーに心配をかけてしまい反省です。
でも富士山も見れてラッキーでしたよ。
皆さん空模様を眺めてやってきたらしく、テントサイトは
満員御礼状態で、小屋の前の樹林の下までも(゚0゚)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月16日 (月) 11:29
好天に恵まれ、素晴らしい展望・・・
そして、富士山・・・^ー^
山頂を踏まずとも、十分、満足~♪やったのでは?
何度も登ってると、別に無理までして・・・と
やはり思ってしまいますよね^^
でも、たとえ踏んでないピークでも、それって
大事やと思います 0^^0
楽しむ為のお山・・・それで。。。
しかし、やはり八ツの人気は凄い!ですね^^v
この時期で、テントサイトがいっぱいやなんて・・・(@@:)
最近、とんとアイゼン、ご無沙汰・・・
へタレの我らです0--0
投稿: みい(浪速恋しぐれ~♪) | 2012年1月16日 (月) 10:37
mikkoさま
commentありがとうございます。
大分回復されたようですが、健康第一お大事になさってください。
今回の八ヶ岳は2日間ともお天気に恵まれ、絶好の条件でしたが
日頃訓練していないつけが廻ってきたようです。
新年にあたりもう一度鍛え直さねばと思っています。
まだ暫く歩きたいですから・・・
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月15日 (日) 18:07
お天気にも恵まれ素晴らしい眺望ゲットですね~
そして素晴らしい相方様。。。
ジィ~ジさんの体調を心配しながら
行ける所までを楽しんでいらっしゃるご様子
体調不良と腰痛でありながら
雪の八ヶ岳を歩けるのは凄い事なのでは。。。
これからもずーっと山を楽しんで下さいね。
そして私はジィ~ジさんのレポを楽しまさせて頂きます。
(^^♪
投稿: mikko | 2012年1月15日 (日) 16:57
山いろいろ さま
おやっ 珍しいお方から・・・
小生、一昨年来の膝と腰治療が未だ思うように行かず
脚力も落ちっぱなし!
もう引退の潮時かもね。
来年行く?
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月13日 (金) 15:50
地蔵の頭まで行っての撤退はもったいない!。とは言え、大事になる前の撤退も勇気ある判断かと。
かく言う自分も、いつの年だったか腰痛のためにここから這うようにして登ったことを思い出します。
いい薬と出会ったおかげで、今なら大丈夫だと思うけど・・・。
投稿: 山いろいろ | 2012年1月13日 (金) 14:52
赤鬼さま
天気が悪いねェ~毎日。テンション下ります。
地蔵尾根は、上りより下りが怖いね。
今回、矢鱈とアンザイレンしている(それも数人グループで)
登山者や、ヘルメット、ハーネス着用の都会風の登山者が
大勢目につきました。
O夫妻に着いていく体力もうありまへん。訓練不足だなぁ~と。反省
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月13日 (金) 09:27
まぶちょんさま
comment thank you
歩くとこんな景色も見れるのです。
歩いて食べて、食べて歩いて そのうち山歩きも・・
今回は最高のお天気に恵まれ、ラッキーでした。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月13日 (金) 09:21
ナンシーおばさん さま
とっても嬉しいcommentありがとうございます。
登山技術と体力がもっとあれば、核心部の写真も撮れるのですが
少しでも楽しんで頂ければありがたいです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月13日 (金) 09:18
地蔵尾根の森林限界から上は危険だよね。身にしみております。ただこうゆう危険なの嫌いじゃないんだよね。
困ったもんだ。富士山が見たい。
投稿: 赤鬼 | 2012年1月13日 (金) 07:54
こんばんわ。雪山からの 富士山が うつくしい!!
輝ジィ~ジさんが 「ワンダホー!」と叫びたくなるのが わかるわあ!!私でも 叫びたくなりそうだもん!!登山してると 根性が ついて、精神的に強くなれそうですね!
投稿: まぶちょん | 2012年1月13日 (金) 00:02
輝ジィ~ちゃま
壮大な自然を前にして、何をも言わんや!
只々、絶景かな~!!!
贅沢な時間を分けていただき、ありがとうございました。
投稿: ナンシーおばさん | 2012年1月12日 (木) 21:01
みいさま
こんばんは comment多謝。
仰る通り、冬山は人を惹きつける魔力が有るようです。
正直気が抜けない箇所も数多いのですよ。
滑落=遭難死ですから・・・
細心の注意と自然を恐れながら頑張りますね。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月12日 (木) 20:54
tuba姐さん
姐さんConductorで募集を掛ければ、赤岳鉱泉満員になるかも
それでも最大の要件は天候とアイゼン、ピッケルワークが
必要ですね。
近々、計画されたら如何ですか!
オーナーからWINEPresent有りますよ。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月12日 (木) 20:06
こんばんは~
わあ~お写真どれも見入ってしまいました。
雪山は、大変そうだけど、雪山の魔力ですね!
富士山もきれい~
レポありがとうございました。
楽しませていただきました^^。
投稿: みい | 2012年1月12日 (木) 20:04
もうぞうさま
いや~っ 体力・脚力・根性の低下を知らされましたよ。
何にも日頃努力してないつけですね。
条件最高の2日間だったのに・・(反省)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月12日 (木) 20:02
いやぁ~
これだけレポUPされるとぅ~~~
ウズウズしてきますねぇ
“八ヶ岳”行く人、この指とぉ~まれって、計画したくなっちゃいました
投稿: tuba姐 | 2012年1月12日 (木) 19:41
いや~素晴らしじゃありませんか。
リタイヤしなくて良かった良かった。
投稿: もうぞう | 2012年1月12日 (木) 19:34
あずきさま
ご心配いただきありがとうございます。
訓練不足を露呈してしまいましたが、2日間とも
素晴らしいお天気に恵まれ感動ものでした。
信州や甲州は乾燥して冷え込みが強いので、アlと言う間に
巨大な氷柱が出来て、どんどんドンドン大きくなりますね。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2012年1月12日 (木) 17:02
輝さん、胃のむかつきも治まってホッとしましたよ^^
今回の眺めも素晴らしいですね。
巨大な氷柱はどれくらいでこんなに凍っちゃうんでしょ?
自然の力は本当にすごいですね☆
投稿: あずき | 2012年1月12日 (木) 16:54
wankoさま
こんにちは いつもお世話さまです。
中途半端レポにコメ恐縮です。
八ヶ岳確かに甲州方面から見る景色とは随分違いますね。
清里辺りで今年もお仕事が有るのでしょうか?
富士山、日本海側に住まいする我らには殊更その姿を
見ると感動するんですよ。
投稿: | 2012年1月12日 (木) 14:42
こんにちは
霊山八ヶ岳はやはり素敵ですね。
私は山登りはしないので、麓や中腹から仰ぎ見るだけですが・・・
若い頃から何かと八ヶ岳とは縁があるんですが、ここ年々か訪ねておりません。
しかし、どうも最近八ヶ岳が呼んでいるようで、近いうちに行かねばと思っています。
私の場合、東または南斜面から仰ぎ見ることが多いのですが、西側はこんなかんじなのですね。
私もこの近辺ではもっと低いところから富士山を拝むことが多いですが、高場からはさすがに綺麗ですね。
素敵な光景をありがとうございました。
投稿: wanko | 2012年1月12日 (木) 13:15