蝶ヶ岳・常念岳トライアングル縦走(二日目編)
山にも夜明けがやってきます。
前日、蝶ヶ岳ヒュッテでのTV天気予報はだったのけど、チト狂った?
天空にはうっすらと雲が張り出し、ご来光見ること叶わず。
それでも朝日を浴びて赤く染まる雲のグラデーションが見事。
この日の予定、常念岳に登り前常念から三股に戻るだけ、登山口の概要図では
9時間、そして持参の17年前の古いエリアマップではCTタイム8時間30分と記載。
三股から先の通行規制の烏川林道、3時から3時30分の規制解除時間に
下山は多分間に合うだろうと思われるも、何か事あれば間に合わないかも・・・
1時間もⓅで時間を潰すのもせっかちジィ~ジには耐えられない。
家へ帰ってもだれが待っている訳では無い二人暮らし。
しからば、下山はゆっくりと5:00からの規制解除時間に合わせよう。と相談。
□ 常念岳 (2857m)
所在地 長野県松本市 安曇野市
山行日 9月8日(木)
お天気
同行者 相方 計2名
行 程 蝶ヶ岳ヒュッテ(7:10)~横尾分岐口(7:35)~蝶槍(7:50‐7:55)~
常念岳(11:03-11:16)~常念小屋分岐下(11:25-12:00)~
前常念岳(12:45)~(途中休憩25分)~三股登山口(16:30) ~
三股Ⓟ(16:40)
*所要時間 9時間30分 実質歩行時間 約8時間00分
記事)
(写真 左) 蝶ヶ岳ヒュッテの朝食MENU
(写真 右) バックに富士山従えた蝶ヶ岳ヒュッテ
宿泊客は、銘々思いのまま三股へ、常念岳へ、横尾へ 徳澤へ・・・宿を出発。
この日は、前日途中一緒だった若き女性とは別行動 一寸Tension。
瞑想の丘からガレ場の登山道暫く下れば、直ぐに横尾分岐、途中右手には
珍しい二重山稜も見られます。
左は勿論 ズ~ッと槍・穂高連峰が望まれ、ルンルン気分。
旧 蝶ヶ岳山頂から蝶槍へ・・・
(写真 左) 餌を啄むホシガラス
(写真 右) 蝶槍と目指す常念岳の全貌
餌を啄みながらホシガラスが我らを蝶槍へ導いてくれます。
蝶槍から登山道は樹林帯の中のかなり長い激下りに変わります。
コルからは再び樹林帯の登山道を登り返します。
樹林帯の登山道から大小様々な花崗岩ゴロゴロの登山道に変わり、ひと足ひと足
喘ぎながら前進です。まずは大きな岩の塊が累々する2592mのピーク。
2592mピークにて 記念の一枚
ガレタ道を下れば登り返しが待ってます。2512mのピークです。
この先からは、常念岳山頂が被さってくるような威圧感で迫ってきます。
3つほど偽ピークに騙されクリアーすれば
急峻な岩・岩を辿り辿り、やがて山頂に到着です。
11時03分ー11時16分 常念岳山頂 *ジィ~ジと相方4度目です。
山頂の祠周辺は、常念小屋方向からもひっきりなしの人 人 人
お天気が良いので考える事、皆さん同じ?写真撮るのも順番待ち状態。
山頂より表銀座と裏銀座 *懐かしい表も裏も!
山頂より大キレット越しにウッスラと秀峰 加賀白山 *見えますか?
苦しそうに息も絶え絶えに登ってくる若人、或いは何処かのツアーやグループ・・
長居は出来ません。大きな岩の間を縫って、小屋と三股分岐に向かって下山です。
分岐から少し三股方向へ下ったところでお昼を取ることに。。と言っても二人だけ
YパンとインスタントスープにインスタントCoffeeそして冷たいGrapefruit程度です。
見ても、見ても、飽きることのない魅力的な山々の景観 至福の時と言えます。
しかしいつまでもいることも許される訳が有りません。下山の開始です。
12時00分 小屋分岐先
三股へ向かって再び下山の開始です。
(写真 左) ハイマツと花崗岩の山稜
(写真 右) 常念岳いつまでも腰を下ろし振り返り名残惜しむ相方。
(写真 左) 前常念岳に向かい岩稜登山道下る相方
(写真 右) 前常念岳一等三角点
12時45分 前常念岳
大きな岩の塊累々の前常念岳、そしてその先も勾配のキツイ岩稜登山道。
(天気が悪いとルート判断狂うかも?)
岩を縫って下る下る下る相方
足場の悪い急勾配の岩場を漸く超えて、樹林帯に入ります。樹林帯から先も
長い長い下りが延々と続きます。
(写真 左) 漸く岩稜帯登山道から樹林帯へ
(写真 右) この先はジグザグに厭になりそうな登山道がどこまでもどこまでも
(写真 左) ジグザグ下山路途中
(写真 右) う回路分岐
樹林帯から小一時間さほど気にならなかった腰と膝に違和感発生。大変です。
痛さを覚え始めます。ジグザグ登山道になる頃は痛みに苦痛が伴う始末。
元々、腰が悪いのに昨年からの治療中の膝を庇うためか、腰を庇うためか?
数十歩下れば一休みの繰り返し、自分でも情けなくなってきます。
三股規制解除時間3:00~3:30は、出発時間も遅かったけど無理 間に合わず。
ゆっくりスタート正解と自己満足です。
16時30分 三股登山口
辛い辛いジグザグ登山道も下から沢音が大きくなるにつれ終わりに近く・・・
(写真 左) 登山口で再び概念図確認する相方
(写真 右) 振り返り常念岳見上げる相方。
冷たい水で身体を拭い、汗を拭き荷を解いて車に乗り込みます。
既に通行規制は解かれています。
帰路立ち寄り♨は、林道下の ほりで~ゆ四季の郷 大きな気持ちの良い施設です。
♨上がり、さっぱりすれば空腹を覚えます。安曇市穂高の蕎麦処で天ざる蕎麦大盛り。
身も心も 大いに満たされ、相方の運転で家路へ向かう二人です。ジィ~ジは殿様!!
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コメント
かわみんさま
拙・駄ブログにcomment多謝です。
小生は、年金受給者なので天気の様子を見ながら
出かける事ができるので、その点ではお若い方たちと
大違い。
現役世代の方たちは使える時間が限定されていますからね~
ただジィ~ジと違ってChanceは多く有るとも言えます。
このコースは、展望としてはお勧めですので、是非再度
挑戦お薦めします。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年10月13日 (木) 20:25
輝じぃ~じさま、こんばんは♪
先日はコメントありがとうございました。
また、過去記事にコメントすみません。
蝶ヶ岳の記事はスルーなんて出来ないのでついついコメントしちゃいます。
それにしても蝶ヶ岳&常念からの槍~大キレット~奥穂の眺め、素晴らしいですね~~!!
昨年夏、この景色が見たくて蝶ヶ岳へ登りましたが
生憎の天気で奥穂~北穂(?)を一瞬見れただけで
槍ヶ岳にいたっては全く姿を見せてはくれませんでした。
常念や蝶からのこの写真、私も撮りた~~い!(笑)
そしてタイトルバックに使いたいです^^
同じルートでいつか歩こうと思ってますが、やっぱり2日目の行程は長いですね
また遊びに来ますので宜しくお願いします♪
投稿: かわみん | 2011年10月11日 (火) 22:14
sanaeさん
蝶・常念は仰る通りアップダウンの連続と激登り、そして最後は激下りです。
流石に膝を庇って歩くせいか?腰が悲鳴を上げました。
下界へ一旦下ると、足が一歩も出せなくなるくらい痛みます。
風呂へ行くときは一歩一歩手すりを頼りに・・・
幸い相方は高速運転好きなので大いに助かっているのです。
ジィ~ジより、高速道運転は遥かに上手なんですよ。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月18日 (日) 21:18
殿さまいいですね~(笑)
相方様様ですね。
おひざの具合はいかがですか?
痛いと言いつつ頑張られて凄いです。
蝶、常念の間はけっこうアップダウンありませんでしたか?
もうだいぶ前のことで忘れましたが^^;
投稿: sanae | 2011年9月18日 (日) 17:10
みいさま
こんばんは
山も海も川も自然は素晴らしい表情を時には見せてくれます。
人間は謙虚になって極度の自然破壊は慎むべきかと思いますね。
山の頂に立って四周の山並みを見ると、懐かしいそれぞれの思い出が蘇えってくるのですよ。
下山して半日もすると、病気のようにまたどこか行きたくなるのです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月17日 (土) 20:27
わあ~きれいです~
朝焼けの風景空が赤く染まってステキですね。
見てみたくなります。
山頂からの眺めは、最高ですね。
何度も見せていただきました。
ありがとう、そしてお疲れ様でした。
投稿: みい | 2011年9月17日 (土) 19:16
tuba姐 姐さん
このコースは本当に最高の展望が比較的楽に得られるコースです。
過去に歩いた山々を眺めながら歩くのは最高の気分です。
この日はお天気も頗る良かったので尚更ですが。
定番コースにしようかなと思ったり・・・
歩きたい山、夢は広がります。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月17日 (土) 13:58
最高の景色がこれでもか!・これでもか!
瞬きし忘れてましたぁ~
何度でも登りたくなる山々。
アタシも、登った回数を数えてみたいなぁ~
投稿: tuba姐 | 2011年9月17日 (土) 08:27
里山通信風の中さま
拙・駄ブログにお立ち寄りcomment頂戴し恐縮です。
信州にお住いの様子ですが、小生しばしば出かけておりますので、機会を見て
立ち寄らせていただくことあるかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いします。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月16日 (金) 20:14
始めまして こんばんは!
ご訪問有り難うございます。
ステキな山行きを楽しまれいいですね。
同じ位の年代かと思いますが
宜しくお願いたします。
投稿: 里山通信風の中 | 2011年9月16日 (金) 20:09
カルディナ さま
今日は 新潟は今日もうだるような暑さで汗びっしょり
それに比べ、この日は快適に大展望を楽しみながら歩けました。
10数年前の5月10日頃依頼久しぶりだったのでコースの記憶は朧朧でしたが、
大パノラマだけは同じでした。絵葉書の世界ですがホント天下一品ですよね。
また歩いてみてください。感動できますよ。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月16日 (金) 17:37
こんにちは。
素晴らしいお天気にトライアングルできてよかったですね。
同じトライアングル歩いたことありますが、最近の私はまた歩いてみたいような・・自信がないような(苦笑)
でも あの眺めは天下一品ですよね。
投稿: カルディナ | 2011年9月16日 (金) 17:14
赤鬼さま
お早うございます。
今回小屋で生ビール頼もうと思ったけど、無かったのよ。それで缶ビールにしたの。
飲み物、食べ物の恨みは残るねぇ~(笑い) 食事も一寸って感じでした。
ホント!明日からの3連休や来週お天気が良くないようだね。。。
鬼さんに声かけて浅間の前掛山でも行こうと思っていたんだよ。
投稿: 輝 | 2011年9月16日 (金) 07:13
noritanさま
お早う!
太滝山は比較的マイナーな山、泊まる人少ないだろうなぁ~
大滝山から徳本峠までは、ほとんど樹林帯で眺めも期待できないようだし・・・
誰でも着ているシャツよりマイナーな山のシャツの方が目につくよ。
今度何処かの山で見せてくれ!。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月16日 (金) 07:08
たけぞうさま
お早うございます。comment感謝。
そんなお気遣い頂くなんて恐縮です。(笑い)
今回出逢ったお嬢さん、とても聡明な魅力的な女性でしたよ。
お蔭で尚更楽しく上ることができました。commentも貰いましたが、越後の山や
また別の山でもまた逢いたいと願っています。
山は自然がなせる神秘の表情を見ることも出来るので取り付かれます。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月16日 (金) 07:01
蝶が岳ヒュッテには恨みがある。(ちょっとオーバー)。生ビールを頼んだが、泡ばっかりで
中身が無かった。あのころはビールを飲んでも歩きにはなんの支障もなかった。若かったねえ。来週二王子と思っているが、雨マークばっかり、くさるなあ。
投稿: 赤鬼 | 2011年9月16日 (金) 06:41
三股へピストンなので、大滝山へも勿論ピストンです。
分岐からはほとんど平らなお花ロードでした。
誰も居なく、小屋の改修をするのだと小屋の管理人さん、作業する人二人がヘリでの荷を待っていて、話などしながら、眺めていました。
来年は泊まるネ。などど話しながら、作業の人が着ていた紺の「大滝山」のTシャツを買ってきました!
マイナーな小屋のTシャツって良いでしょ!!
投稿: noritan | 2011年9月16日 (金) 02:31
昨日お邪魔させてもらおうとしましたが、
途中まで一緒だった若き女性と
コメント欄での再会を目の当たりにお邪魔してはと・・。。。
赤く染まる雲のグラデーション、神秘的で吸い込まれそうですね。。
画像を拝見させてもらって、いかに山が自然の宝庫かって実感させて
もらっています。。
投稿: たけぞう | 2011年9月15日 (木) 23:16
山の風さま
こんばんは
この2日間お天気に恵まれました。
自分でも久しぶりの大展望たっぷり堪能できて満足でした。
膝は痛いし、坐骨神経痛で腰と足首周辺が痛いし、・・・
歳は取りたくないですねぇ~だましだまし、我慢しながら少しでも長くと願っています。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月15日 (木) 23:07
懐かしくも素晴らしい展望、久しくご無沙汰の山々を有難うございます。
まだまだいけますね。
投稿: 山の風 | 2011年9月15日 (木) 22:59
みい (浪速恋しぐれ~♪)さま
こんばんは
常念岳はルートが多くアクセスも良いせいか?お天気が良かったので平日関係なく
予想外に大賑わいでした。
晴れた土・日であればきっと足の踏み場もなくなるのでは・・(笑い)
今週3連休どこか行こうと思っていましたが、またお天気がねl~
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月15日 (木) 22:13
けいあんさま
こんばんは
この日は生憎ご来光は拝むことができずこの程度でした。
こんな写真でも気に入って頂ければ光栄です。
無論意匠権などありませんから、良ければどれでもご自由にお使いください。
岩場の下りはまだしも、ダラダラ坂は炒めている膝には少々難儀です。
薬を飲んだり、注射をしたりケアーしてますが、なかなか元には戻りません。
上手にだましだまし使うつもりです。
お蔭さまで、今は相方の方が遥かにPowerも有るので頼れます。(笑い)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月15日 (木) 22:09
さすがですね!蝶だけでは終らない。。。
常念までって、やはり下って登り返しはあるだろうに。。。
平日なのに、やはり晴天を待ち焦がれた登山者が
たっくさんいるのですね(@@:)
この週末の連休・・・妹分がこのコース狙っていたようですが
天気が。。。><
投稿: みい (浪速恋しぐれ~♪) | 2011年9月15日 (木) 21:26
わぁ~凄い 綺麗な朝焼けですね
浅間山も富士山のシルエットも切り絵見見たいですね
PCの壁紙に使わせて下さい。よろしいでしょうか?
膝を気遣いながらの下山、お疲れ様です
これからも余り無理をしない様にお願いしますね
頼りに成る奥様がいつも御一緒で羨ましい限りです
投稿: けいあん | 2011年9月15日 (木) 21:25
もうぞうさま
安曇野のシンボル常念岳は、三俣から、或いは一の沢ひえ平から朝7時頃から登れば
日帰り可能な山です。
心行くまで写真撮れますよ! 紅葉シーズンも捨てがたし。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月15日 (木) 20:48
蝶だけは登ったんですが、常念はなんで登らなかったのだろう?
アルプスの展望台と言われますが、想像以上ですね。
投稿: もうぞう | 2011年9月15日 (木) 19:53
みっこけさま
中半端レポにcomment恐縮です。
山も海も川も花も自然の造形は素敵なもので埋められています。
我が家はのべつ幕なし丁々発止、山へ行っている時だけその度合いが低いのですよ。
だから喧嘩が厭でお互い山へ行くようにしているのです。
年取ってもなかなか男と女解りあうのは結構骨が折れれますよネ!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年9月15日 (木) 19:23
夜明けの赤がきれいですね
パソコン相手に「きれい~!」と言ってしまいました
自然の色には 心惹かれます
お二人で共通な山の趣味とは素敵ですね
見習わなければと…
天邪鬼が邪魔をして素直になれません
投稿: みっこけ | 2011年9月15日 (木) 19:05