夜中に目を覚まし、車窓から天空を見上げると、キラキラと光り輝く☆☆☆
「天気は、まず大丈夫そうだな!」と、また一眠り。
8月7日(日) ////
ウッスラと空が白み始めた4時過ぎから、早立ちの登山者の準備する音が。
我々も起床し、車のシートを元に戻します。
お湯を沸かし二人だけの簡単な朝食を取り、も済ませ出かける準備完了。
手持ちのエリアマップCTでは
折立ヒュッテ休憩所~太郎平小屋 5時間
太郎平小屋~北ノ俣岳 2時間 北ノ俣岳~黒部五郎岳 3時間半
黒部五郎岳~黒部五郎小屋 1時間半 合計 12時間の長丁場
*因みにピストン 復路では10時間半となってます。
加齢と無茶使いで疲労劣化した腰と膝抱え、果たして歩き通せるか!
もしかしたらジィ~ジにとって最後の挑戦となるかもしれません。
5時15分 折立登山口
(写真 左) 折立登山口
(写真 右) 遭難慰霊碑
樹林帯の急登をジグザグに高度を稼ぎます。殆ど風も無く汗っかきのジィ~ジ
歩き始めたばかりなのに、吹き出た汗が玉となっています。
6時05分-6時10分 小休止
歩き始めて1時間弱の結構辛いアルバイト 一寸休憩です。
(写真 左) 休憩場所4代目[アラレ]ちゃん
(写真 右) 巨木 クロベ?
再び急登を息切らしながら頑張ります。少し下って登り返し小突起へ。
6時37分 三角点 (1870.6m)
三角点の標識です。ここから太郎平まで4.2㌔。
三角点までくれば勾配は緩やかになり、視界も拡がり、足元の花々や周囲の
山並みも望めるようになります。
太郎平への緩い永い道のり
ここ登るのは2回目、下るのは今回で3度目となりますが、10数年前の記憶では
当時、これほどゴロゴロと荒れてはいなかったような・・・
それでも、この日の目的の一つ[北ノ股岳]もしっかりと望めます。
大小入り混じった石ゴロの登山道、周りの花々や池塘と草原に目をやりながら前進。
8時00分 五光岩ベンチ
(写真 左) 五光岩ベンチ 太郎平小屋まであと僅か二キロ
(写真 右) 太郎平まで高低差200m足らず 殆ど水平道。
ニッコウキスゲもパラパラと
8時45分ー9時5分 太郎平小屋
(写真 左) 太郎平小屋は目前 昔2度宿泊
(写真 右) 標識
小屋の周りは大賑わい、薬師岳方面へ行くハイカー下ってくるハイカー
そして薬師沢へ向かおうとしている登山者。。。
小屋の売店も大繁盛。 ゆっくりと身体を休める我らです。
CT5時間のところ休憩含め要した時間は丁度3時間30分。懸念した腰・膝の
塩梅もここまではあまり不快感 痛みは感じません。調子はまずまず?
それでもまだ行程の半分にも達しては居ません。力の試どころです。
薬師沢への道を分けて、ジィ~ジと相方、黒部五郎岳を目指します。
殆どの登山者は、この時間薬師岳或いは薬師沢経由雲の平に向かいます。
黒部五郎岳に向かうは我らのみ!
太郎平小屋から北ノ俣岳の間では多くの花が見られます。
なだらかな木道の登山道
池塘とお花畑に見惚れて前進し、ふと気が付けば周辺から青空が消え、ガスが。
振り返れば来し方もガスで覆われ
目的の黒部五郎岳方向も青空隠れ
終わりかけのハクサンイチゲの大群落
道の脇はお花畑
前方から下山してくるグループ
擦れ違いざま、「何時に小屋を出たのですか?」と聞けば「4時です!」
その後、単独行氏も何人かコチラへ向かってきたので都度聞いてみると
「4時半に出ました」とか似たような返答。この時点で10時50分。
計算すれば、大方の平均は、ここまで凡そ6時間要したことに!
10時55分ー11時30分 北ノ股岳
ガスの覆われた北ノ股岳
もう周りはガス、ガス、ガス展望は全くゼロ。
ジィ~ジと相方は小屋泊予定さほど荷も重くなく、小屋まで残り8キロあっても
多分小屋へは4時過ぎに着くことができるでしょう。
しかし一向にガスが晴れる気配が有りません。むしろ深くなるばかり。
ジィ~ジの望みは大展望楽しみながらカールの水が飲みたいのです。
通りが掛りのお兄さんに小屋での今後の天気予報情報確認したところ
昼過ぎから雨模様とのこと。
ここまで来たのだから何とか行きたい! もうチャンスは無いかもしれない!
でも行っても期待する眺めは100%得られない。おまけに雨は嫌だ!
お昼のパンを齧りながら、なかなか結論付けれず逡巡するジィ~ジです。
そこへ20代後半?若き背の高い二人の女性がやってきます。
ジィ~ジ「これからどうする予定ですか?」と質問すると、目が合った女性、
微笑みながら「折立から富山行きの最終バスには間に合いそうもないので
太郎平の小屋に泊まります。」
ジィ~ジ 決断 “天気も良くなる見込みが無いのでここで戻る”
ジィ~ジ
「太郎平の小屋に泊まっても時間とお金が勿体無い!一緒に下りましょう」
我が相方も同調してくれます。
歩くのが遅いからとか、迷惑になるからとか遠慮していた彼女たちも結局
一緒に下山することに・・・・ 11時30分
相方先頭に北ノ俣岳から下山
周辺のガスは益々深くなり、歩き始め5分足らずでポツッと一滴当たるや否や
雨具を取り出す暇もないくらい大粒の雨、土砂降りに
濡れながら雨具取出し、身に着け歩き始めます。
それでも強烈な雨は10分ほどで小止みになって呉れます。
遠くではの音も・・・ (二人で強行しなくてよかったかも)
雨具着用しながら下山
雨は止んで呉れます。アオノツガザクラ ハクサンイチゲ チングルマ
大群生のお花畑を見ながら下ります。
二人の女性 昨年始めてきてお花畑に感動し、再び改めてやってきたそうです。
(写真 左) ウサギギク
(写真 右) ネバリノギラン
13時00分ー13時20分 太郎平小屋
太郎平小屋前から下山
ガス立ち込める小屋の周辺は大賑わい、活況を呈しています。
幻想的雰囲気の中のニッコウキスゲ
有峰ダムも眼下に
このところの雨に洗われたのか?登山道には露岩でイッパイ。
青空覗くも積乱雲も
15時15分 三角点
???ヒカゲの種類かな
三角点からは樹林帯の急登を下ります。
ジィ~ジの前歩く3人は快調ペースなれど、ジィ~ジの膝はイマイチ曲がらず
膝を庇って下るので今度は腰が痛くなってきます。我慢 我慢です。
(写真 左) ツルアリドウシ
(写真 右) ツルリンドウ
16時27分 折立ヒュッテ休憩所 到着
休憩含むも大凡11時間歩けたジィ~ジ。
強がりではないものの多分、黒部五郎岳小屋まで歩くことができたでしょう。
別の意味で達成感が得られたジィ~ジです。
汚れた靴を洗い、汗だらけの体を拭いシャツを着替え、4人で車に乗ります。
折立から小見へ、富山地鉄の小見駅で時刻表を見ると電車は出たばかり
遠慮する彼女たちを強引に促し富山市へ向かうジィ~ジです。
二人の女性は大阪育ち、ともに甲乙つけがたき美人、(一人は既婚者)
とても感じも良く聡明さもそこはとなく感じます。
富山地鉄の南富山駅まで送ると、お礼とともに財布を取り出すので
無論 ジィ~ジは自分から言い出したことだし金銭は固辞します。
新潟の宣伝はしたものの、自分の名も名乗らず、自分の駄ブログも言わず
魅力溢れる二人の女性の名も聞かず・・(ちょっぴり後悔?)
ホントに 一期一会 相方曰く 自分のPRしなくて少しカッコ良かったよ!
富山市のスーパー銭湯で汗を流し、スーパーで好物の昆布締め刺身を
買って越後へ戻る二人です。
黒部五郎岳またいつの日にか再挑戦するつもり。何せ暇人ですから。。。
今夏メイン 黒部五郎岳 (完)
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