キタダケソウ求めて(完結編)
故障、治療中の膝と腰の具合が悪化、気落ちしながら就眠、8時消灯。
夜半ふと目覚め、北岳山荘の窓の外に目をやれば、煌めく星が観られます。
□ 北岳 (3192.4m)
所在地 山梨県南アルプス市
山行日 7月1日(木)
お天気
同行者 相方 計2名
行 程 北岳(6:00)~トラバース道分岐(7:00)~吊尾根分岐(7:25)
~北岳山頂(7:52-8:05)~肩の小屋(8:29)~小太郎分岐(8:55)
~二俣分岐(10:31-10:40)~広河原山荘(12:35)
*所要時間 6時間35分 実質歩行時間 約6時間00分
地 図 国土地理院 1/25000 地形図 [仙丈ヶ岳(甲府)]
高低差 約 1,650m
記事)
早朝 4時30分過ぎ起床 窓から外を眺めると夜中とは異なり重そうな雲が・・
それでも雲の切れ間からは、あの霊峰が眺められます。
Mt,FUJI
心配していた膝、腰の具合は一晩寝たお蔭か?少し回復基調にあるような。
5時30分からの朝食を終えて、ゆっくり下山の準備。
若き一人の従業員氏が概略図を広げ、丁寧にキタダケソウの分布状態の
説明をして呉れます。お礼を言って山荘を後に下山の開始です。
谷間からガスが湧きだし、北岳山頂もアッと言う間に隠れてしまいます。
6時00分 北岳山荘
トラバース道から八本歯のコルのルートを辿ります。
(*キタダケソウの核心部 この周辺でしか見られません)
山荘から暫くして直ぐに黒い太いテープで囲われたハクサンイチゲの群落の中に
ホンの数株、初めて見る少し終わりがけのキタダケソウ発見。
“通行止”の札が下げられたロープを潜り、登山道を進むと左側斜面には
ハクサンイチゲと棲み分けしたキタダケソウが随所に観られます。
*残雪で歩行危険防止の為、通行止 この日、山荘が取り外す予定。
以下 北岳固有種 絶滅危惧種 キタダケソウです。
何れも登山道の少し上の左斜面に咲いている為、荒らさぬようにズームアップ。
八本歯のコル近くまで、彼方此方で見られます。
我が相方、花に見とれ遅々として歩が進みません。
ハクサンイチゲ主流の中に点在する[キタダケソウ]更にこんな花も見られます。
チョウノスケソウ
ミヤマオダマキ
トラバース道には絶え間なくガスがかかります。
(写真 左) トラバース道
(写真 右) トラバース道下る相方
キタダケソウゆっくり鑑賞、第一の目的達成です。
気にしていた膝、腰の状況思ったより心配なさそう。ホッとするジィ~ジ。
池山吊尾根分岐へ上り返し、北岳山頂に向かいます。
肩の小屋に宿泊の登山者が一人、また一人擦れ違います。
キタダケソウ観られる場所を説明してあげます。
池山吊尾根分岐
7時52分ー8時5分 北岳山頂
再び、北岳山頂です。残念ながら視界は利きません。
記念の一枚 (山荘で同宿の千葉のイケメン兄さん撮影)
北岳山頂を後に岩場の稜線を肩の小屋に向かって下ります。
小屋前のテーブルでは、従業員の皆さんが朝食中。
多彩な花々に見とれながら往路を下る我らです。
小太郎山分岐を通過したころから御池小屋で宿泊したツアー団体と交錯
道を譲るジィ~ジと相方です。
その後も広河原から登ってきた登山者や団体切れ間無し。
あまりの人数で下りに時間が掛ります。
花を眺めながら登り客に道を譲り、ゆっくりと下山することに・・・
やがて二俣 登山者後を絶ちません。
山頂方面ガスかかる大樺沢登る登山者も見られます。
二俣から下る辺りから再び、膝の周辺に違和感感じ始め、痛みましだし
狭窄症の症状か、数十歩歩いては都度、腰を伸ばさないと痛くて 痛くて
幸い?下から登りの登山者、ツアー切れ間ないので何とか体裁保てますが
結構 辛い!
樹林帯に入り、沢沿いに多く見られるようになったミヤマハナシノブ
相方は大喜びです。
御池小屋分岐に差し掛かると、またまた登山者、ツアー団体が続きます。
12時少し回っています。この時間であれば御池小屋泊でしょう。
(相当な混雑が予想されます。)
12時35分 広河原山荘
(写真 左) 広河原山荘 辛うじて到着
(写真 右) 野呂川に架かる吊橋と対岸の広河原
少し歩いては腰を伸ばし、その連続で漸くなんとかかんとか広河原山荘到着。
(ヘリを呼ばずに済んだジィ~ジ 胸をなでおろします)
空模様辺りは急にうす暗く・・・
広河原からのバスもタクシーも次の出発は13時40分 せっかちジィ~ジは
1時間なんて待てません。
待機中のタクシードライバーと交渉開始。
丁度インフォメーションセンターで休んでおられたご夫婦に声をかけ、4人で
タクシー臨時便として出してもらうことに成功。
ジャンボタクシーに乗る前にポッ ポッから急に大粒の雨が音を立てて
降り始めます。 危うくセーフ。。。
広河原から御池小屋に向かっている皆さん、きっとずぶ濡れになったことでしょう。
それでの通り雨か?10数分で小止みになります。
13時15分 芦安第2駐車場
前日とは駐車の車の台数比較にならないほど増えています。
靴を履き替え、着替えを持ってバスセンターの日帰り温泉へ。
誰も居ない浴槽にゆったりと身体を沈めるジィ~ジです。
膝の痛みは気になるものの、2日間の汗を流し気分爽快。
ここから帰っても高速料金新潟までかなり掛ります。
芦安から甲府は距離的に近い、東京までも130㌔程度・・・・
ならば東京へ出よう。娘夫婦のマンション寄れば二人の孫にも会える。
娘に連絡を入れます。
中央道途中で時間を潰し、通勤割引適用。
娘夫婦一家に二晩世話になり3日(日) ETC休日割引適用し、新潟へ。。。
目的のキタダケソウも予定通り、見ることができ、予定外に二人の孫の顔も
見ることができ、それなりに充実、満足の4日となったジィ~ジです。(完)
追加写真
(完)
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コメント
sanaeさん
キタダケソウはsanaeさんのレポかなり参考にしたのですよ。
幸い雨にも逢わず、時期的にもどんぴしゃでした。
平日なので、ツアーや団体登山者が居ないので思う存分楽しめました。
我が年代それが最高のMeritです。
何とか登りは腰が曲がるのでOKなのですが、下りになると不格好な姿で恥ずかしいくらい
この年になると、なかなか元に戻りません。だましだまし 痛みをこらえながら
あと どれくらい歩けるか不安がます今日この頃です。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月19日 (火) 18:39
キタダケソウはやはりきれいですね。
沢山見られてよかったです。
やはり平日はいいですね。
身軽に一泊で行かれてしまうなんてすごいです。
トシちゃんは嫌がりますよ(^^ゞ
おひざの具合はいかがですか?
その後歩かれているので大丈夫でしょうけど、さすがジィ~ジさん!
頑張ってお出かけですごい、すごいです(拍手)
でもトラバース道怖くなかったですか?
私は通りたくないとおもいながら眺めてました(笑;
投稿: sanae | 2011年7月19日 (火) 18:17
tuba姐さん
確かに南アの花は山頂近くまで有りますね。以前、荒川三山歩いた時も感動的でした。
北岳の花の多さも改めて確認できました。
出来れば来年も歩いてみたいと思っていますが・・・
山頂の記念の一枚 拡大しませんから~
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月12日 (火) 13:57
北岳のお花。
もう、最高!
南アルプスの広大な山並みが素敵だと思っています。北アとは違い、山頂まで花が咲いている所が好き♡
スクロールして、何度もお花を拝見。(見飽きない♪)
「北岳 3193m」前の新鮮なツーショットがイイなぁ~
投稿: tuba姐 | 2011年7月12日 (火) 11:01
FUKUさま
commentありがとうございます。
会山行実施日予定変更行き違いだったので知らなかったので残念です。
解っていれば、時間調整も出来たのですが。
北岳お花が丁度良かったですよね!念願のキタダケソウも沢山見れたし、
花の多さにびっくりしました。
ホントいつまでも清楚な姿で残っていてほしいものです。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 9日 (土) 20:29
北岳 お花がいっぱい丁度いい時期だったのでしょうか、綺麗でしたね~
お目当てのキタダケソウも可憐に咲いていて最高でした。
輝ジィ~ジさんも山に入っておられるとかで広河原付近でお逢いできるかも?
と、ちょっひり期待していましたが残念でした。
noritanさんとは大樺沢の二俣辺りでお逢い出来、広河原までいっしょに帰りました。
梅雨のこの時期、北岳に登る人の多いのに驚きました。キタダケソウ、荒らされることなく
いつまでも咲いていて欲しいと切に思いました。
投稿: FUKU | 2011年7月 9日 (土) 11:57
noritanさま
夜中に長時間走って直ぐに北岳へ向かうとは凄い!
でも寝不足や無理は気を付けた方が良いよ。
兎に角、キタダケソウ観れて良かったね。
来年 もう草臥れジィ~さん無理かもナ!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 9日 (土) 05:33
私も何年も前から一度はこの眼で見てみたい「キタダケソウ」に出会うことが出来て本当に嬉しい気持ちで一杯です。
会の山行のように余裕のある歩きが出来ないので、深夜に自宅を出発4時過ぎに芦安到着でした。
当日は1時前に肩の小屋に着いたのですが、とても北岳山荘まで脚を伸ばす元気もなく、途中、何となく、一緒に歩いてきた地元の男性、毎年この時期に来るという方も、今晩の宿は此処だ!というので、私も早々と小屋入りでした。
で、気持ちは、来年も行くぞぉ~~です。
投稿: noritan | 2011年7月 9日 (土) 02:44
山の風さま
commentありがとうございます。
>輝ジィ~ジさまの面目躍如です。
お恥ずかしい限りです。生来バランス感覚も悪く、そこへ来て基礎訓練もしていない、
ただの山歩きが好きなジィ~ジなのです。
>昔に攀ったバットレス青空の中に・・・。
小生、大樺沢は登ったことありますが、バットレスなんて精々眺めるだけで、とてもとても・・
技術・体力無いところへ来て高所恐怖症なのですよ。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 8日 (金) 06:06
こんばんは。
皆さまのコメントが小生を代表して語ってくれてますので
あえて言う言葉はありませんが、全てが生き生きとしています。
輝ジィ~ジさまの面目躍如です。
昔に攀ったバットレス青空の中に・・・。
投稿: 山の風 | 2011年7月 7日 (木) 23:58
mikkoさま
こんばんは commentありがとうございます。
ジィ~ジはいつも奥さんの言いなりです。判断能力はjジィ~ジより優れていますし、
高速道の運転も遥かに上手。何をやっても勝てません。(笑い)
今回も仰る通り、小屋も混まずゆっくりとキタダケソウ鑑賞でき、雨にも逢わず、
沢山の花も見られました。(でも 内心は今に見ていろ!とメラメラ)
膝、腰お気遣い頂きありがとうございます。
今日も膝と腰2本の注射して貰い、飲み薬も貰ってきました。
上手にだましだまし使いますね。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 7日 (木) 23:16
こんばんは!
奥様の行動力素晴らしいですね。。。 (・∀・)イイ!
意外と女性の方がとっさの行動力が有るのかもしれませんね!
結果、雨にも当らずにキタダケソウに出会えてよかったですね~
他にもたくさんのお花に出会えたからでしょうか
山頂での奥様の笑顔がとっても素敵です。
となりにいらっしゃるジィ~ジさんの表情には優しさが溢れています。
お膝の具合はその後いかがですか?
無理をなさらずにこれからも長~く山歩きを楽しんで下さいね。
投稿: mikko | 2011年7月 7日 (木) 22:32
モカラテさま
commentありがとうございます。
我が家は婦唱夫随で、力のないジィ~ジは全て奥様の言いなりなんです。
尤も、大概ジィ~ジの判断より間違いも少ないことが多いのです。
カメラと技術とセンスがもっと良かったら、もう少しましな写真も乗せられるのですが・・・
お気遣い頂き、恐縮です。先ほど整形外科へ行って、膝と腰それぞれ注射してもらい
飲み薬も貰ってきました。(医療費も馬鹿に出来ません)
山歩きは花も見られ健康維持にも役立ちます。始めませんか!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 7日 (木) 18:24
こんばんは
すっかり出遅れてしまって 私の気持ちは皆様方のコメントと一緒で なんて表現していいやら…
これだけの記事を書かれるのも 大変だったのでは と感じております。
写真を選ぶだけでも 迷ってしまいそうですね。
お花はどれも 素敵で懸命に咲いていますから…
それから
奥様の行動力 カッコイイです〜
お身体 お大事になさってくださいm(__)m
投稿: モカラテ | 2011年7月 7日 (木) 18:10
pyonpyonmomoさま
お早うございます。
身に余るcomment頂戴しありがとうございます。
タラ レバ ですが、もう少しお天気が良ければ、もっとカメラの性能が良ければ
そして何よりも、もっと撮影技術腕が良ければ、表現力が良ければ・・・
もっと感動を分かち合えるのですが・・・日々勉強 精進ですね。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 7日 (木) 09:53
輝ジィ~ジさま
早朝の山々、そして雄大な富士山、なんとも神々しい素敵な写真で、何度何度も見てしまいます~
キタダケソウをはじめ、お山に登らなくて見ることの出来ないお花の数々、ご紹介いただき、感激です
それになんと言っても、お二人のツーショット、笑顔が素敵
こちらもニコニコいただきました~、ありがとうございます。
これからが本番の暑さなので、どうぞお身体ご自愛下さいませ~
投稿: pyonpyonmomo | 2011年7月 7日 (木) 09:27
けいあんさま
comment並びにお気遣い頂戴し、恐縮です。
けいあんさんと違って、日ごろ訓練を怠っている小生、経年劣化の膝、腰は
なかなか元には戻らないようです。
整形外科から指示された薬を飲んだり、注射を打ったりしてもらっていますが、
だましだましながら少しでも長く使うようにしたく思っています。
今回雨にも逢わず、世界でここだけの固有種、キタダケソウ観ることが叶い
大満足でした。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 7日 (木) 08:44
赤鬼さま
お早うございます。
昔、荒川三山のお花畑観て感激したことありましたが、改めて北岳も多くの種類の花が
見られることが良く解りました。
二俣から大樺沢、或いは右俣どっちを採っても長い急登で結構きついよネ!
下りの広河原山荘付近もう1時間ほど早く下りてきたら、会山行の参加者と会うところでした。
鍛え方が鬼さんと違って足りないので、膝の調子なかなか戻りません。
それでも来年元気なら一緒に行きましょう。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 7日 (木) 07:58
絶滅危惧種のキタダケソウ 貴重な写真拝見させていただきました。
懸命に咲いている姿をいつまでも見守っていたいですね。
腰、膝その後具合はいかがですか。余り無理をなさらぬように!
投稿: けいあん | 2011年7月 7日 (木) 07:31
北岳お花が一杯でよかったねえ。イワベンケイが妙に印象に残っている。この山はきついよ。膝や腰が痛くなくても難儀です。おいらが行った時はまだ60台前半だったので、同行者をサポートする余裕あったけどさ。
投稿: 赤鬼 | 2011年7月 7日 (木) 06:55
みいさま
commentありがとうございます。
キタダケソウ初めて見ましたが確かに清楚、そして凛とした感じを受けます。
色合いとみられる場所がハクサンイチゲと混在していますので、花弁の形、そして
大きな違いは葉の形状をしっかり見ないと、イチゲと間違いそうになることも有ります。
治療中の膝、お気遣いありがとうございます。
その後、悪化はしていないようですが、何しろ年ですから、なかなか元には・・・。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 6日 (水) 22:10
もうぞうさま
大出原のお花畑解らない筈が有りません。きっと時期が合わなかったのだと思いますよ。
鑓温泉も暫くご無沙汰しています。
目的のキタダケソウ イチゲと混在している場所が有るので、葉っぱも見ないと
見落とすこともあるかも・・・
投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 6日 (水) 22:00
こんばんは~
わ~きれいですね~キタダケソウ、清楚で凛とした花ですね!
葉っぱも、特徴がありますね。
大きくして楽しませてもらいました。
あ・大丈夫ですか?その後膝の調子は。
お大事に!
投稿: みい | 2011年7月 6日 (水) 21:32
白馬鑓の大出原のクルマユリ群落、時期が悪かったのか?場所が分からなかったのか?とうとう見つけられずに鑓温泉まで下りてしまった経験があります。
見事ですね~キタダケソウ!!
投稿: もうぞう | 2011年7月 6日 (水) 19:25