« 新潟彼方此方 ⑩ | トップページ | キタダケソウ求めて(完結編) »

2011年7月 5日 (火)

キタダケソウ求め (初日編)

P10303301                ズームアップのキタダケソウ

毎年6月の末辺りから7月の初めの間、それも世界中で日本第2位の高所
北岳でしか見られない環境省絶滅危惧種 キタダケソウ 一度は見たいと・・・

北岳は、白峰三山縦走、或いは塩見岳までの縦走など過去3度経験有るも
時期が合わず、現在に至るまでキタダケソウは見たことのないジィ~ジです。

連日の天気予報チェックも晴れの確証が無く、どうしようか?と逡巡するジィ~ジ。
更に我儘ジィ~ジ、小屋が混みあう土・日は敬遠です。

空模様観て30日(木)昼から出かけようかと内心思っていたジィ~ジですが
29日(水)午後3時過ぎ 相方が突然 「今から北岳行きましょう」

~えっ 今から!?Σ(`0´*)  と思うものの 「ハイ解りました」 従うジィ~ジ。

6月29日(水)
PM 5:15 新潟西インターからスタート、梓川SAで軽い夕食そして
真っ暗な道を進み、PM 9:45 芦安市営駐車場に到着。
早速、車中泊の準備です。果たせるかな見上げれば満天の星。
(⋆松本市付近走行中何度も震度3の地震発生放送有るも、車では感ぜず)

□ 北岳 (3192.4m)
 所在地  山梨県南アルプス市
 山行日  6月30日(木)
 お天気  
 同行者  相方 計2名

 行  程  広河原山荘(6:40)~御池・二俣分岐(7:00)~二俣(8:45-8:55)
        ~小太郎分岐(11:12-11:25)~肩の小屋(11:55-12:25)~
        北岳山頂(13:05-13:20)~北岳山荘(14:45) 泊
        
       *所要時間 8時間00分 実質歩行時間 約7時間00分

 地  図  国土地理院 1/25000 地形図 [仙丈ヶ岳(甲府)]
 高低差  約 1,650m

記事)
車の外が何やら騒がしい。起きて空を眺めれば幸いにして 
時刻は4時を少し過ぎたばかり?バス始発は7時40分の筈だが・・・?
結果的に、その話声は送迎用乗り合いタクシーのドライバーさんの会話。

ジィ~ジと相方、お湯を沸かし簡単な朝食をとります。
少しでも早い行動の方がbetter 釣り人さんと一緒に予定より早く広河原へ。
5時40分 芦安~6時30分 広河原
片道 タクシー料金 1,000+協力金100 *バス料金も1,000円
  P6300072_2 P6300074
(写真 左) 芦安第2駐車場
(写真 右) 広河原

P6300076                広河原 野呂川から北岳遠望

野呂川にかかる吊り橋を渡り対岸の広河原山荘からのスタートとなります。

  P6300077 P6300081
(写真 左) 広河原山荘   *ここでも泊まったことあります。
(写真 右) 大樺沢二俣・御池小屋分岐
樹林帯の中、終始 轟々流れる沢音を聞きながら進みます。
P6300086                     雪解け水で流れも速い

P6300090               大樺沢に沿って前進すれば山頂も

広河原山荘から約2時間強で、大樺沢二俣到着。

P6300096                      大樺沢二俣

雪渓上を100mほど、大樺沢二俣です。
大樺沢の雪渓の状況が良く解らないので、今回は右俣をChoiceします。
(一応6本爪の軽アイゼンはザックに入れてありますが)
大樺沢から八本歯のコルも過去には歩いたことあり懐かしさ蘇えるジィ~ジです。
その前にゆっくり休憩です。
ここまで逢ったのは日帰りするという強者一人。この場所で漸く数人のハイカーが。
再び目的地に向かって  されど、それなりの急登が続くのです。

周りの花々や、ダケカンバの若葉に癒されながら、汗水流し喘ぎ 喘ぎ辛い登り。
  P6300100 P6300101

右股の途中、小太郎分岐までの中間に雪田が現れます。

P6300099               途中の雪田   先はまだまだ遠い!
ダケカンバの樹林帯の中、ジグザグに高度を上げます。
この辺りから、ジィ~ジの歩行スピード落ち始め、膝と腰が

途中、振り返れば鳳凰三山のオベリスクも。

P6300103                      鳳凰三山オベリスク

11時12分 へなちょこジィ~ジやっとこさ小太郎分岐到着です。休憩!休憩!

徳島から来たと言うご夫婦が休憩中。広河原山荘貸切だった由。
視界が広がる眼前には、名だたる峰々。

P6300107                         仙丈ヶ岳

P6300108               小太郎山と雲に覆われた甲斐駒ヶ岳

稜線からは肩の小屋に向かって岩ゴロゴロの登山道なるも両側には色とりどりの
高山植物が現れます。

P6300116                  ハクサンイチゲ シナノキンバイ

P6300115_2                 ハクサンイチゲやオヤマノエンドウ

11時55分 肩の小屋
P6300118                 静かな肩の小屋と北岳山頂

ヘロヘロになりながらも岩場をクリアー、漸く肩の小屋に到着。
ここで泊まろうか?どうしよう?
それよりも、取り敢えず腹も減ったし時間もお昼 昼飯とします。

今年に入り、久々の山らしい山歩きで膝も少し痛く腰も調子が悪く感じてきた
ジィ~ジ、ここに泊まり北岳山頂から先へ下りキタダケソウを鑑賞して再び
肩の小屋に戻るのも何か勿体無く、時間も早いので北岳山荘に向かうことに・・

午後になると天気は少し下り坂、ガスが発生し周りを取り囲みだします。

13時05分 北岳山頂
  P63001241 P6300125
(写真 左) 4度目の北岳山頂  我ら以外誰も居ません
(写真 右) 山頂から山荘に向け下る相方。
日本第2の高峰 北岳山頂も我ら二人で貸切です。暫し休憩します。
ジィ~ジの膝は違和感が増幅してきます。調子が上がりません。絶不調!!
キタダケソウが見られるはずのトラバース道へ下らず、稜線沿いに北岳山荘へ

下りの岩場は膝と腰に負担がのしかかってきて難儀 難儀 (自信喪失)
こんな時、目的地が異常に遠く感じます。
P6300127                    北岳山荘と間ノ岳

14時45分 北岳山荘
寒さを覚えるほどの少し強い風の中、腰が痛くて冷や汗掻きながら漸く到着。
宿泊手続き済ませ、横になり身体を労ります。

本来はトラバース道でキタダケソウ見る予定だったのですが、不調のジィ~ジ
意欲完全に喪失 (こんな気持ち初めてかも) この日、キタダケソウ見れず。

兎に角 夕食まで布団の上でゴロゴロ 膝 腰のマッサージ。。。。意気消沈。

平日のこの日、宿泊者 150人定員のところ総計 7名。
  P6300133 P6300134
(写真 左) 夕食メニュー このほかに肉じゃが
(写真 右) 支配人さんの挨拶

夕食を終えるころ、吹き付ける風の音はますます強く天気は下り坂?

少々気落ちして床に就くジィ~ジです。

                 初日編終わり 翌日に続く。

| |

« 新潟彼方此方 ⑩ | トップページ | キタダケソウ求めて(完結編) »

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

登山」カテゴリの記事

コメント

tuba姐さん
Power不足のジィ~ジと相方、お金fが無くても小屋泊まりしかできません。
(テントは持っているけどネ)
北岳のお花畑は多種類の花で色取り取りで見ごたえあるし、周辺の展望も
良いよね!
身体が持てば来年も行くつもりだよ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 8日 (金) 14:24

北岳のお花畑にもう一度行きたいなぁ~(^^♪
今度は、贅沢に小屋泊がイイなぁ~。
って、行く気になってしまうンですよねぇーーー(^^ゞ

投稿: tuba姐 | 2011年7月 8日 (金) 13:59

赤鬼さま
6爪アイゼン用意して行ったので、時間的には大樺沢を登って山荘へ行った方が
良かったかも、ただ聞くところによれば、雪渓の雪が腐ってきているのでアイゼンが
あまり役に立たないようでした。
久しぶりの山らしい山でヘロヘロ 膝・腰がたがた 日ごろの鍛錬不足時間!

キタダケソウは八本歯のコルからトラバスース道の斜面にそれなりに見られましたが、
イチゲの盛りで同化して良く見ないと、見過ごすことも・・・

お花畑が良かったので来年一緒にまた行こうよ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 6日 (水) 06:58

キタダケ草見れて良かったね。おいらは八本歯のコル経由で登ったから、丁度逆だね。
コルで多分見たと思うが、イチゲと見分けがつかず未確認です。それに同行の一人がばてて急遽先行し、ザックをデポし引き返して引っ張りあげたりしたので、分かりませんでした。なにもかも懐かしい写真ばかり。昨日の一般道3時間は参ったぜ。

投稿: 赤鬼 | 2011年7月 6日 (水) 06:45

山の風さま
こんばんは commentありがとうございます。
キタダケソウ、山荘の近くで何株か保護されて売るのもありましたが、
トラバース道の八本歯のコル近くの斜面で幾つかの群生が見られ、目的達成できました。
北岳のお花畑は盛りで素晴らしかったです。

膝、腰の鍛錬不足ケアー不足 加えて経年劣化困ったものです。
もう少し、歩きたいと思っているのですが・・・

投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 5日 (火) 22:14

こんばんは。
キタダケソウ。お見事です。綺麗に撮れてますね。なかなか会えない、まさに高嶺の花に出会えて感激ものですね。私も過去に一度だけ会えました。他の花達も元気そうですね。久しぶりに北岳の写真を懐かしく楽しんでおります。有難うございます。
まだまだ大丈夫ですよ

投稿: 山の風 | 2011年7月 5日 (火) 22:01

もうぞうさま
>それにしても奥さまの行動力・判断力には、敬服いたします。
そうなんです。翌日はツアーや団体、個人、グループと何百人とすれ違いましたし、
お天気も・・・
それも兎も角、膝、腰痛く、絶不調で大ショックでした。
北岳 お花畑カラフルで見事でしたよ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 5日 (火) 17:11

みいさま
キタダケソウはこの短い時期、それも世界中でここだけでしか見ることができないと
言われています。
日頃のボディケアを怠ると、経年劣化で身体の彼方此方にガタが現れます。
後悔、まさに先に立たず。困ったものです。
動けなくなったらヘリの要請しかないですから・・・
勿論 何とか無事に帰ってはきましたが、聊かショックが大きかったです。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年7月 5日 (火) 17:07

キタダケソウのシーズンなのに、小屋は空いていて良かった?ですね~
それにしても奥さまの行動力・判断力には、敬服いたします。

投稿: もうぞう | 2011年7月 5日 (火) 16:47

こんにちは~
 キタダケソウ、清楚できれいなお花ですね~
もちろん初めてです。
キタダケソウを見られるといいですね~

ワクワクしながら次回楽しみにしていますb^^。

投稿: みい | 2011年7月 5日 (火) 16:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キタダケソウ求め (初日編):

« 新潟彼方此方 ⑩ | トップページ | キタダケソウ求めて(完結編) »