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2010年10月26日 (火)

小・中・大・西 遠見山

生来バランス感覚が他人様より劣っているのに、長年自分の年齢も考えず、
膝を深く曲げないでガンガン下る山歩きをを続けてきたつけか?
膝に炎症を起こし、整形外科でX線写真を見せられ愕然とし、更に膝から
水を抜く痛い思いをしたり、近頃散々なジィ~ジです。

下りでは斜面にできるだけフラットに靴底を置き、膝を深く曲げフリクションを
利かせながら一歩ごとブレーキングする重要性を、今更ながら痛感!

されど紅葉シーズン真っ只中の現在、根がせっかちなジィ~ジ、ジッと家で
安静にしていることもできません。

アクセスが良く、展望も良く、そしてあまりハードではないところを選択。

10月16日(土) 晴
相方と二人だけの気ままな山歩き、準備も簡単 5時過ぎに家を出ます。
目的地は残雪時、初夏、紅葉時と6,7回歩いた〈遠見尾根〉 

膝の調子を見ながら、第一目標は、小遠見山(2007m)です。

 Pa160075 Pa1600771
(写真 左) 白馬・五竜テレキャビン とおみ駅
(写真 右) テレキャビンから見る紅葉の山肌

自宅から概ね3時間で白馬・五竜テレキャビン到着。 料金 往復1,600円。

8時30分 アルプス平
アルプス平から地蔵の頭に向かって、日本の高山植物からヨーロッパ
そしてヒマラヤの高山植物が多種植栽され、時期によっては多くの種類の
高山植物の花々が見られるように整備・計画されています。

ここからは晴れていれば、眼前に八方尾根そして白馬三山など望めます。

Pa160079                       八方尾根

残念ながら、白馬三山方面の山頂には雲が被さっています。

P1020355                  まだ残る植栽された コマクサ

8時50分 地蔵の頭
アルプス平からゆっくりゆっくり20分ほどで〈地蔵の頭〉

風切地蔵と鐘が下げられたケルンがあります。
ケルンの窓からは晴れていれば、白馬三山に向いているのですが…

Pa160082                      地蔵の頭ケルン

紅葉観賞目的の観光客は大方頑張ってここまで歩いてきます。

地蔵の頭からは丸太の階段道をジグザグに〈見返り坂〉そして〈一の背 髪〉
更に〈二の背 髪〉と高度を上げて行きます。

Pa1600911                  晴れていればなぁ~ 五竜岳です

9時48分ー10時 小遠見山

Pa1600921                      小遠見山山頂

我らの他に数人のハイカーが銘々腰を下ろし休んでいます。
五竜岳山頂は雲の帽子をかぶっています。

膝を労るため、本来は、ここで戻る予定なれど…

折角来たのだし、膝も何とか大丈夫そう。ちょっと下ってチョッと登れば
中遠見岳です。鹿島槍ヶ岳の眺めも楽しめるかも…
痛みが出れば戻れば良い! 中遠見岳に向かって前進です。

10時15分 中遠見山 (2037m)
期待した鹿島槍ヶ岳の山頂はガスが懸り顔を見せてくれません。
Pa1600971                 鹿島槍 北峰しか見えません。

もう少し先へ進めば、時間とともにガスが晴れるかもしれない。
勝手な解釈で再び前進です。今度は中遠見と異なり少し大きく下り、大きく
登り返しで距離も長くなります。ところどころに虎ロープも張られています。

10時50分 大遠見山 (2106m)
Pa160100                    大遠見山の池

晴れていれば、池には逆さ五竜岳見れるのですが 

大遠見山付近で五竜岳から下山の登山者数人交錯します。

大遠見岳まで来た以上もう少し先を目指したくなるジィ~ジです。
痛めている膝に少々違和感感じるものの再び少し下り、小ピークを目指して
登り返します。

ピークをクリアすれば再びフラットな道に変わります。
終わりかけの紅葉樹林帯の中に切られた登山道を進んで…

11時25分ー12時05分 西遠見山 (2268m)

アルプス平をスタートして約3時間。時間的にもお昼時。
このまま行ってしまえば、あと1時間位で五竜山荘です。
膝の具合を思って流石にここまでと決め、ゆっくりお昼とします。

P10203671                    西遠見岳の池

五竜岳の山頂、頭を出してくれること期待しながらゆっくり時間を費やします。
我が意に反し、なかなか頭は出してくれません。

漸くガスが切れても…

P10203711                   最奥に山頂が…チョッとだけ

P10203701              鞍部、ダケカンバの奥には五竜山荘

このまま膝の調子が回復しなければ、もう五竜岳も鹿島槍も登れないかも、
少々気弱になるジィ~ジです。

少し気落ちしながら下山の開始です。
往路の小ピークからは大遠見に向かい、少し傾斜の急な階段状の登山道。
やはり一歩一歩ブレーキングが必要なため、膝に負担がかかります。
膝周辺に違和感と痛みも覚えてきます。イテテ イテテ。。。

Pa1601201                        崩壊箇所も

12時33分 大遠見山

テレキャビン(駅)まで5キロ、約2.5H 最終時間16:15の標識があります。
少し下りまた登り返しがあるので、膝に疲労感加わります。
こんな時は、先が長く感じます。

Pa160130               振り返れば手前に大遠見 奥に西遠見

Pa1601291                   葉を落としたダケカンバ

13時05分 中遠見山

Pa1601311                       中遠見山

 Pa160119_2 Pa160132_3
(写真 左) 秋の装い その①
(写真 右) 秋の装い その②

Pa160133                    白馬連峰はガスの中

小遠見岳は迂回して、アルプス平へ戻ります。
白馬の山々はガスでドップリ全体覆われ全くその姿を見ることが叶いません。

二の背 髪 、一の背 髪 、そして見返り坂 越えて、地蔵の頭へ向かいます。

14時10分 地蔵の頭

  Pa1601341 Pa1601351
(写真 左) 二の背 髪
(写真 右) 地蔵の頭

地蔵の頭では大勢のツアー観光客が歓声を上げて賑やかです。

地蔵の頭は観光客で占拠されているので腰を下ろす場所もなく、ゆっくり
アルプス平で少し痛む膝を休ませます。

やがてテレキャビンに乗り込み、山麓駅へ下ります。

駅前では元気の良い若者たちが、WATER JUMPに興じています。
(仮にジィ~ジ若くても運動神経鈍く、運動音痴なので先ず無理、畏敬の
念を持って見学です)

Pa160137                  後方回転 WATERJUMP

現代の青年たちは多才だなぁ~と感心するジィ~ジです。

しばし見物し、少し痛みを覚える膝を温め、また汗を流すべく、近くの
立ち寄り温泉 <十郎の湯>へ向かいます。

料金600円なれど、たまさか16日 じゅうろうの日特別料金で半額
300円 たかが300円 されど300円 やっぱりお得感大いにあります。

湯量豊富 泉質も由 いつかまた利用することでしょう。

膝を休ませるため、新潟へ戻るか?翌日も何処かへ行くか? 打合せ。

翌日も天気が持ちそう、仮に山へ行かないまでも何処かへ行こう。

車を松本に向ける我らです。

   翌日に 続く。。。。。

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コメント

sanaeさん
お気遣い頂き、ありがとうございます。
後悔まさに先に立たずを地で行ってしまいました。
何とかもう暫く使わねばなりませんし、ケアーに努めます。

遠見尾根四季を問わず結構な回数歩いています。
眺めもよくて好きなコースかも。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年11月17日 (水) 13:46

ジィ~ジさん、ずいぶんお辛そうですね。
無理なさらないでくださいね。
といってもじっとしていることなんてできないのでしょうけど(^^ゞ
お気持ちよくわかります。
でも足は一番大事ですから。
遠見尾根、眺めがいいですよね。

投稿: sanae | 2010年11月15日 (月) 18:15

noritanさま
久しぶりにcommentありがとう。
相変わらず忙しそうだけど、ボチボチまたはじめてください。

小生このところ公?私とも少々忙しく雑務に追われ、膝痛のこともあり
暫く山から遠ざかっています。仕事片付け、早く膝も直さねば…。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年11月 1日 (月) 07:08

すっかりWeb上から遠ざかってしまっている日々でした。
膝が痛い!痛い!とおっしゃる割りにはアクティヴに動いていらっしゃますね。

私は10月は毎週、週末(中には日月)山行でした。
が、歯茎が腫れて、おたふく状の頬になり「歯周病」と診断され、歯医者通い。

かつて、H7,8年頃、百名山をアクティヴに登っているころ、膝が痛くなり、水を抜くということを始めて体験しました。
最近は、膝も腰も大人しくしているようです。

まぁ、ボチボチと始めますが、その言葉も守られない日々です。

投稿: noritan | 2010年10月30日 (土) 13:50

kiyopom77さま
ジィ~ジの膝心配してくれありがとう。

>私はジィ~ジの教え通り荷物減らして歩いていますよ~
ホントにおきよちゃんは良い娘さんだねぇ~

遠見尾根は登りも下りもそれほど時間が変わらないので、一般的に
下りに使うと長いと思われてしまうのかなぁ?
ジィ~ジは、五竜、鹿島槍、白馬などの眺めが良いので、結構好きなのですよ。

また時期を変え歩いてみてください。

>ジィ~ジの膝が早く良くなるよう願っていますよ。
元通りは無理かもしれないけど、頑張って直して見せます。ありがとう。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年10月29日 (金) 05:11

みいさま
お気遣いありがとうございます。
ジィ~ジも老いぼれる前には、少なくとも来年には是非ご一緒いたしたいと
願っていますので、痛めた膝のcareに努めるつもりです。
遠見尾根は眺めが良いので結構好きなのです。
アルプス平から五竜山荘まで標高差1500m足らずでCT5時間程度。
急な場所がない故にだらだらと長いと思われるのではないでしょうか?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年10月29日 (金) 05:00

ジィ~ジ。kiyopomは膝が心配ですよぉ。私もじっとしていられない性格で、ジィ~ジに似ているかも。わかるなぁ~なんとかなるかもと思って出掛けてしまうんですよね。無理はなさらずに。私はジィ~ジの教え通り荷物減らして歩いていますよ~

遠見尾根は私が初めて訪れた後立山です。懐かしい!!私も紅葉の遠見尾根を歩きましたよ。


ジィ~ジの膝が早く良くなるよう願っていますよ。

投稿: kiyopom77 | 2010年10月29日 (金) 00:58

輝ジィ~ジさん・・・遠見尾根は、結構、急!だと
印象がありますが・・・(--:)
 下りに一度歩きましたが・・・?!
膝が悪いのに辛かった事と。。。
無理はせずに、ぼちぼち我、お膝・・・労わってあげて下さいね^^

逆に雪が積もると、下りでも膝への負担は、和らぐかも
しれませんね~^^

来年こそは、どこかご一緒に・・・と、勝手に妄想(?)
してるので、ホント、大事になさって下さいね^^V

でも、また五竜にも行きたくなったみい!でっす^-^

投稿: みい | 2010年10月28日 (木) 22:42

赤鬼さま
寒くなるのも少し極端すぎるね!大雪に年になるのかねぇ?

西遠見から白岳の隣に五竜山荘が見えました。
今の膝の状態では、五竜岳登れても下ることは難しいかも…
それでも痛む足を庇いながら歩いていたのですが、平地では普通に
歩けるようになりました。

残念ながら無理は利かない年齢になったんだねぇ~(実感)
お気遣い感謝。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年10月28日 (木) 06:58

急に寒くなったね。氷雨模様でどこも行く気になれない。西遠見まで
行ったの。五竜すぐじゃない。膝の為には無理は禁物だぜ。

投稿: 赤鬼 | 2010年10月28日 (木) 06:26

tuba姐 さま
ホントに急に寒くなり面喰っています。
あまりにも極端すぎますネ!

各地の山では初冠雪のニュースが聞かれます。
一度で積もったところもあるとか…ほどほどに願いたいものです。

>待望の山々に縁があって、充実山行三昧だったかな。。。
素晴らしいことです。それも健康があったからこそですよ。

五竜岳はアクセス的にも便利なので、ぜひ 是非行って頂戴。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年10月27日 (水) 22:20

今日、電車で街に出掛けてきました。
ほぉ~、寒ぶぅ~・・・。 帰りの電車の車窓から見えた‘粟ヶ岳’の天辺が白かったような???

今年は北アには登らず仕舞いでした。
待望の山々に縁があって、充実山行三昧だったかな。。。

そうそう、輝さまに
「脚は大切に!」って、アドバイスを頂いたこと○○回。^m^フフッ!

ヨーシッ! 五竜岳を目指そう!!・・・・来年は

投稿: tuba姐 | 2010年10月27日 (水) 21:40

もうぞうさま
こんばんは
五竜岳は急峻ではありますが、小屋からは稜線に沿って登るので、
注意して登れば特に問題はないですよね。

遠見尾根から見る五竜の雪形は、はっきりと武田菱に見えます。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年10月27日 (水) 20:14

ここから見る五竜は急峻ですね。
私も見たのですが、下りだったのであまり記憶に残っていません。

投稿: もうぞう | 2010年10月27日 (水) 19:45

mikkoさま
commentありがとうございます。
五竜岳は縦走を含め4回ほど歩いていますが、五竜岳登頂が目的なら
この遠見尾根が一番楽だと思います。
危険個所もなく、ゆっくり歩いても5.6時間で五竜山荘に嫌でも着きます。

山荘から1時間から1時間半見れば、山頂に立てます。
来年 是非Challengeしてください。眺めもよくお勧めです。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2010年10月27日 (水) 13:56

いつかは遠見尾根で五竜岳へと思いつつ
長い!大変!などの評判から二の足を踏んでいるのです。
そこで今回のジィ~ジさんの様に、日帰り装備で大遠見・
中遠見もしかしたら小遠見までしか行けないかもしれませんが
行けるところまで行ってどんな所か様子を見てこようと
思います。。。
こちらのレポを参考にさせて頂き、来シーズンにでも
トライしたいと思いまーす。(^0^)v

投稿: mikko | 2010年10月27日 (水) 13:14

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