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2009年12月 4日 (金)

溶岩台地 荒船山

越後の11月は時折飛びぬけるほどの青空を見せる日も有るが、概して
重い雲に覆われ、陰鬱な気分にさせられることが多い。

そのような時期は、小説「雪国」では無いが、関東は概ね晴天が続きます。

自宅で沈殿していると体力低下は無論のこと、気持ちも滅入ってきます。

それらを払拭するには 〝関東遠征〟です。

■ 荒船山 (経塚山) 1423m

 【所在地】  群馬県下仁田町 長野県佐久市
 【日  時】  平成21年11月15
日(日)   
 【天  候】  晴
 【同  行】  相方   二人旅

 【行  程】  内山峠登山口(9:40
~狭岩修験道跡(10:16)~一杯水(10:30)
         ~艫岩(10:47-11:00)~経塚山山頂(11:38-12:07)~艫岩

        (12:40-12:50)~一杯水(13:18)~内山峠登山口(13:51)
               
 【高低差】  約500m 

 【地  図】  国土地理院地形図1/25000[荒船山(北西)]

        *行動時間 約4時間10分  休憩 55分含む

記事)
表妙義 裏妙義はほんの少し歩いたことがあるもののジィ~ジ、相方ともに
荒船山は、始めての山です。

コースは一番Popularな内山登山口からのピストンです。

さすが関東の山、人気の山、地元の山 駐車場スペースは満車状態
仕方が無いので、路側帯に車を寄せて出発準備。

 P1170650 P1170652
(写真 左) 登山口駐車スペースは満車状態

(写真 右) なだらかな登山道

登山口からスタート 一旦10m程下り、そこから山裾をトラバース気味に
傾斜の緩い登山道が続き、小さなアップダウンを繰り返しながら少しずつ
高度を上げていきます。
快晴ではないものの、木漏れ日受けながら歩きます。

 P11706531 P11706541
(写真 左) 前日の雨で泥濘状態の急登
(写真 右) 狭岩修験堂跡の岩塊

稜線歩きも下を見れば、左側はスッパリと切れ落ちているところも。

       P1170658_2
         一杯水 山頂から流れ落ちる水

一杯水から先は岩場となって少し勾配も急になります。
冬期は凍結して通過には注意が必要だろうと思われます。

短い岩場の急登をクリアーすれば、正に平らな〝船の甲板〟拡がる台地
南北2k 東西400m.の大溶岩台地

 P11706591 P1170660_2
(写真 左) 雑木と笹原の広大な台地
(写真 右) 四阿つきの避難小屋

10時47分 艫岩

 P1170663_2 P1170666
(写真 左) 艫岩展望台から浅間山 眼下にはR254が…
(写真 右) 艫岩展望台から左をみれば八ケ岳連峰

艫岩は垂直に切られたような200m.の大岩壁 絶壁。
縁の近くまで恐る恐る行こうと思ったもののまとも強風を受け前進出来ず。

 P1170672 P1170677
(写真 左) 空母のような何処までも続くデッキを経塚山に向かう相方
(写真 右) 経塚山山頂 記念の証拠写真

艫から舳先へ 長い甲板を進み10分程舳へ向かって急登になります。

舳先 経塚山には小さな石祠が設置、雑木で見晴らしはイマイチなれど
木々の梢の間から八ケ岳連峰など薄っすらと展望出来ます。

二人だけの気軽な山歩き お昼もコンビニ調達の簡単MENU
山頂脇の叢に腰を下ろし、マッタ~リと過ごします。
暫くすると山頂へ次から次へとハイカーが到着。一様にワッペンがついてます。
旅行業者のツアー参加者のようです。
銘々自分のペースで、早い人 遅い人マチマチです。

山頂が賑やかになってきたので早々に退散です。
帰路は、往路を戻るだけです。

 P1170678 P11706791
(写真 左) 台地の途中に在る〈皇朝最古修武之地〉の石碑
(写真 右) 平らな台地なのに水が流れている 何処から???

そして再び[艫岩]へ…
20mは有ろうかと思われる強風で立っているのが精一杯

     P1170684 
      艫岩展望台 方位盤 遠方に浅間山

艫岩から再び往路を辿りますが、まだ時間が早い為か?まだ多くの人が
山頂目指して登ってきます。

 P1170689 P1170691
(写真 左) 切れ落ちた岩が続く
(写真 右) 狭岩修験堂跡の岩場

稜線から山裾をトラバースしながら登山口へ戻ってきます。

     P11706941  
       登山口に立てられた国定公園概略盤

正に怒涛の大海原をものともせず進む巨船の様な〈荒船山〉
ジィ~ジは地元初め、県内外の多くのハイカーを集める所以を納得。

ユックリと荒船山の全容を車窓から眺めます。
  P1170699
               荒船山山容

車に乗れば、後は新潟へ戻るだけ、折角上州下仁田へ来たのです。
下仁田名物 下仁田ネギ と下仁田手練蒟蒻を買求めるジィ~ジです。

    初めての山 荒船山     (お終い)

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コメント

mikkoさま
commentありがとうございます。
『荒船山』勿論名前は知っているし、眺めたこともあったのですが、
いつでも行けると思って今まで歩いていなかったのですよ。
新潟からは存外近いし、今の時期でも歩けるので思いついたのです。

越後にもサッパリ雪は降らないし、そのくせしとしと雨は降るし、
今の時期は越後は一番悪い時期です。
その点、関東は羨ましき限りです。

どんな山でも一度は歩いてみないと分らないことばかりです。
今回も収穫それなりに有りました。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年12月11日 (金) 13:21

こんにちは!
以前コメントを頂いた時に輝ジィージさんが未踏だとは・・・
と驚きましたが、トライされたのですね。
新潟からでも以外と近かったですか。
特徴ある山容なので、面白い山歩きが出来る山ですよね。

投稿: mikko | 2009年12月11日 (金) 12:37

tuba姐さま
遅い時間にcomment恐縮です。

荒船山まさに怒涛逆巻く荒海を進む巨艦の如くの様相です。
雲海の中にこの山だけが浮かび上がれば、面白いでしょうね。

新潟から日帰りで楽勝なので、今年中でもまだOKですよ。
妙義・荒船・佐久国定公園は越後と違った顔を見せてくれます。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年12月11日 (金) 07:17

妙義山から眺めると、船底のような面白い山容でした『荒船山』。
雲海の中にあったら、もっと不思議な景色になるんだろうなぁ~…、なんて想像したりして。
面白い山容の荒船山、チェックしました
 

投稿: tuba姐 | 2009年12月11日 (金) 00:39

noritanさま
先日はお疲れさまでした。

茂来山ってこの近くなんだね!
勉強不足の小生はあまり知らないのよ。
何時か行ってみることに…

初谷温泉名前も知らなかったけど そんなにいいところなの?良かったね。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年12月 8日 (火) 13:20

先日はお世話になりました!
奇遇ですね!
その1週間後に、私(たち)もその辺をウロウロしていました。
「荒船山」はもう既に大抵の人が登っているので、其処から少々南下したところにあるのが「茂来山」です。
内山峠のトンネルの手前付近から牧場への林道を入った所にある「初谷温泉(しょやおんせん)」に泊まったのですが、とても静かな、良い温泉宿です。
記事アップが遅れていますが、その内に!
是非、今度「茂来山」へも!

投稿: noritan | 2009年12月 8日 (火) 12:50

カモシカ永井さま
commentありがとうございます。
ファミリーで登っているハイカーも多勢で、中には臼井さんの追悼
慰霊の目的の方もきっと居られたことでしょう。
我々が艫岩に居たときは吹飛ばされそうなほど凄い強風でとても
ヘリまでもいけませんでした。

荒船山は越後では先ず見れない山容でした。

投稿: 輝ジィ~ジ@ガタガタ | 2009年12月 6日 (日) 22:06

荒船山は「クレヨンしんちゃん」の作者臼井儀人さんが亡くなった悲劇の山として語られるようになりましたね。
大勢の登山者・ハイカーの中には慰霊の方も居られたのではと思われます。

投稿: カモシカ永井 | 2009年12月 5日 (土) 10:08

赤鬼さま
お早うございます。
漫画クレヨンしんちゃんの作者がこの艫岩から下を覗き込んで
転落死亡したようです。
今の時期上州はまだまだ行ける山沢山有ります。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年12月 5日 (土) 07:20

この山、おいらもまだ登ってない。たしか名前忘れたけど漫画家が亡くなった山だよね。おいら漫画は興味ないので分からないけどさ。
軽く登れて年寄りのおいらに丁度良いかも。

投稿: 赤鬼 | 2009年12月 5日 (土) 06:38

もうぞうさま
こんばんは
荒船山正に大きな船に似ているのです。
上州の山はこれからも充分歩けますし、お天気も安定しています。
他にも色々有りますが、新潟から日帰り充分可能です。
お試しあれ!

投稿: 輝ジィ~ジ | 2009年12月 4日 (金) 21:31

確かこの日新潟は、イマイチな天気だったと記憶してますが、さすが関東ですね。
名前は聞いたことがありますが、こんな面白い形の山だったんですね。

投稿: もうぞう | 2009年12月 4日 (金) 19:16

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