甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)Ⅱ
Ⅰの記事は→コチラ
続きです。
当初の予定は、早川尾根から鳳凰三山へ抜ける予定だったのですが、所用の為、1日短縮せざるを得なくなり、甲斐駒ケ岳ピストンとなります。
■ 甲斐駒ケ岳(2966m.)
所在地 山梨県北杜市、長野県伊那市
山行日 8月25日(土)、26日(日)
お天気 25日(晴) 26日(晴)
同行者 O夫妻 K氏 相方 ジィ~ジ 計 5名
行 程 25日
竹宇駒ケ岳神社(8:35)~横手分岐(10:25)~
刃渡り手前(12:15‐12:40)~刀利天狗(12:47)~
五合目小屋跡(13:25‐13:35)~七丈小屋(14:18)
*所要時間 5時間45分 実質歩行時間 5時間
26日
七丈小屋(5:25)~八合目(6:15‐6:20)~
山頂(7:10‐8:00)~7丈小屋(9:07‐9:30)~
刀利天狗(10:45)~横手分岐(12:20)~
尾白川P(13:27)
*所要時間 8時間 実質歩行時間 6時間半
地 図 国土地理院地形図1/25000甲斐駒ケ岳
高低差 約 2200m
*写真はクリックで拡大
【記事】
団体さんは、4時前、他の登山者に気遣って静かに早立ちしたようです。
ジィ~ジたち今回はピストンなのでユックリと小屋で持参の食料拡げ朝食とします。
お天気もまず心配無さそげで、気分も爽快。(そうかい!)
小屋から少し先には花崗岩が現れ梯子が掛けられ…
周りではダケカンバが多く見られます。紅葉時季も期待できそうです。
所々梯子や鎖も掛けられ、両手を使うところも有るものの、小屋から30分足らずで、視界も開けます。
八ヶ岳連峰は無論の事。
遥かに 槍・穂高の山並も遠望され、疲れ感じさせません。
ダケカンバからハイマツに少しずつ変ってきて、やがて八合目御来迎場。数多くの石碑が林立し、山岳信仰の力を肌で感じます。この険しい尾根を如何して????林
花崗岩で築かれた山頂方向が正面に立ちはだかります。
目を転ずれば、北岳から間ノ岳もくっきりと…絶景!!
八合目先からは、岩場の連続、大事なところには鎖が張られ注意して登れば大丈夫です。
この付近で、早出した件の団体さんに遭遇。渋滞になっています。声掛け道を譲ってもらいますが、せめて数人ずつに別れ、少し間を空ける配慮が必要ではなかろうか?リーダーは全体を把握して、他の一般登山者にも気配りして欲しいものと考えさせられます。ジィ~ジも団体登山する事が有ります。〝他山の石〟としたいものです。
時間の経緯に従い刻々と変化する光景は感動物です。
巨岩の間に掛けられた鎖を頼りに登りきれば、やや傾斜も緩くなり九合目。更に岩ゴロ道を回り込めば、駒ケ嶽神社本宮に出ます。駒ヶ岳西峰です。ここでも勿論両手を合わせます。この先山頂までは目と鼻の先となります。
北沢峠からの登山者も多く、絶好の登山日和の下、多くの登山者で賑っています。
山頂は360度遮るもの無し。
四方八方 飽かず眺めます。
深田久弥もその著にて
日本アルプスで一番綺麗な頂上は、と訊かれても、やはり私は甲斐駒をあげよう。眺望の豊かなことは言うまでも無いとして、花崗岩の白砂を敷き詰めた頂上の美しさを推したいのである。…(中略)…
甲斐駒ケ岳は名峰である。もし日本の十名山を選べと言われたとしても、私はこの山を落とさないだろう。昔から言い伝えられ崇められきたのも当然である。…以下 略
謂わんとすること素直に解ります。
富士山の位置が鳳凰三山の上になってます。
仙丈ヶ岳から大きく右に目を転ずれば木曽御嶽山も雲の上に聳えます。
コーヒー飲んだり小一時間 山登りの至福の時間 醍醐味味わいます。
去りがたい気持ちを抑え、そろそろ下山とします。ちょうど山麓からガスも湧き出してきます。
殆ど90%以上の人達は、北沢峠へ向かいます。ピストンは我々くらいなものです。
巨岩の中を縫って下ります。梯子を伝い、鎖を頼りに。
八合目より下の登山道の脇に見られた花々+茸です。
山頂から1時間ほどで、整備されたテント場そして七丈小屋。
小屋前の水場では、管理人さん昨夜の夕食のお重の水洗い真っ最中。
挨拶交わし、しばし立ち話をします。
急いで下る必要も無いジィ~ジ達。ここでもベンチに座りユックリ休憩。持参のGrapefruitを切ったり、お喋りしながら楽しく過ごします。
愈々下山開始です。
梯子、鎖は下りの方が神経使います。
急いで下り、怪我してもつまりません。ユックリ慎重に往路を下ります。
笹平手前で大収穫、ナラタケモドキ?(新潟地方アマンダレ)
*後日談 三日間味噌汁の具になり、よくだしが効き楽しめました。
因みにジィ~ジ山も駄目ですが茸は全く無知で食べる専門。
やがて、横手ルートとの合流点。
登りのときはあまり変化が無く、勾配のきつさも感じなかったものの、下りで上から見れば、相当急登だったのだな!と思わされます。
ズンズン、ガンガン、ジグザグに下れば、遥か下のほうから、賑やかな子供達の声も聞こえます。
目の前に吊橋現れ、下山終了です。
尾白川渓谷は前日よりも更に多くの人出で大賑わい。夏休み最後の日曜日を楽しんでいるようです。
渓谷に向かってくる若人、ファミリー後を絶ちません。
駐車場は、1台の余地も無く、それでも車が後を絶たず、大混雑、路肩も一杯、駐車場から出るにも一苦労です。
2日間の汗を流すのは、ベルガ尾白の湯 です。
ここは白州・尾白の森名水公園(べるが) の一角で広大な敷地に数多くの施設が設けられています。
北杜市市民以外の人は入園料200円徴収、温泉入浴代は別途500円です。まだ新しい温泉施設、露天も含め、広く豪華な施設で、泉質も極めて良好です。
温泉でサッパリ気持ちよく汗流し、近くのRESTAURANTで遅めのランチ。見も心も満たされた思いで、新潟目指し車は走ります。
また紅葉の時季に再び訪れたい気持ちを抱きながら…
この項お終い。。。
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コメント
尾崎貞夫さま
拙 駄ブログご訪問有難うございます。
二人の女性の後ろ遥かに見える山が、木曾御嶽山です。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2008年10月10日 (金) 13:03
寝起きに、飛騨御嶽山という言葉を無意識でつぶやいて
しまい、調べていて、ここの写真を見つけました。
>仙丈ヶ岳から大きく右に目を転ずれば木曽御嶽山も雲の上に聳えます。
とありますが、奥に見えているピラミッド状に見える山がそうなのでしょうか?
投稿: 尾崎貞夫 | 2008年10月10日 (金) 11:33
あきさま
ご訪問有難うございます。
昔の甲斐駒ケ岳の表のコースだったようです。
変化が有って面白いし、ACCESS的にも費用的にも
新潟からはお薦めだと思いました。
お天気眺めお出かけになられれば、写真のお上手な貴殿には
きっと素晴しいSHOT期待できると思います。
新雪、残雪、紅葉時季が宜しいかと!!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月28日 (金) 21:00
今年はぜひここを‥と思っていたのですが、日程の関係で来年になりそうです 行く時はまた参考にさせて頂きますね
富士山と鳳凰三山が綺麗ですねー ちょっと遠い場所なので、どうせ行くならこんな青空の日に登りたいです 最近は花崗岩の山へ登っていないので、青い空と白い岩の景色を見たくなりました
投稿: あき | 2007年9月28日 (金) 20:32
まゆ太さま
ジィ~ジこのコース初めてだったんですが、既にまゆ太師匠は
登頂済みでしたよネ!ジィ~ジもこのコースとても好きになりました。
必ずもう一度行くつもりです。ジィ~ジもせめて団体登山は
曜日を考えて実行して欲しいと願います。
>しかし、ジィ~ジさんチームはほんと健脚ですねー
とんでもない、早いのはまゆ太チームですよん。。。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月10日 (月) 06:42
ジィ~ジさん、黒戸尾根へいかれてたのですね?!
ぢつはこの日程で、黒戸尾根か八ヶ岳か・・って迷ってたのですけど、あまり体調がよくなかったので、この週末はお休みにしてしまいました。行っていればお会いできていたかも。
ここの登山道の雰囲気、とってもすきです。
でも、団体で来るところじゃないなーとは思ってしまうのですが、わがままですかね(汗)
しかし、ジィ~ジさんチームはほんと健脚ですねー
投稿: まゆ太 | 2007年9月10日 (月) 06:26
mikkoさま
COMMENT有難うございます。
何時の日か、昔の表コース黒戸尾根歩いてみて下さい。
ジィ~ジも団体登山の時有りますが、一般登山者に
迷惑掛けないよう気配りしている積りです。
日にちの選定とか、グループ分けとか …それでも
場所によっては、迷惑掛ける事も有るかも…気をつけたいと思います。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 7日 (金) 07:09
こんにちは!
これが噂に聞く黒戸尾根なんですね。
たくさんの写真とともに充分に堪能させて頂きました。
富士山とても綺麗ですね。
団体さんの件、同感です。
私も先日の奥大日の時に30名位のツアー登山と遭遇しました。
お花を見つけるたびに(数メートル歩くたび)ガイドの方が立ち止まってなにか説明をしているために後が大渋滞です。
せまい登山道でこれだけの人が数珠つなぎになっていたのでは抜くに抜けません。
同じツアーの参加者の方でも後ろの方はもちろん説明は聞こえません。
ただじっと立ち止まって列が動くの待っています。
せめてガイドの方は出発前に「うしろにツアー客以外の人がついた時は、前に声をかけて道をゆずる事」という説明をしてほしいなーと思いました。
長くなってしまい失礼いたしました。
投稿: mikko | 2007年9月 7日 (金) 00:36
テントミータカさま
何時も有難うございます。
お風邪良くなられたようで安心致しました。
正直 甲斐駒ヶ岳は2度目だったのですが、過っての表コース
とても気に入りました。山岳信仰生まれるべくして生まれたという
感じを受けました。時季改めてもう一度は出かける積りです。
10年前新雪あったのでしょうね!?
ミーさん今でも元気さ 半端じゃ有りませんよう~!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 6日 (木) 19:55
お疲れ様でした。
甲斐駒の神様に、一番礼儀しく登るコースだったでしょう(笑)?。元気な輝ジィ~ジさんや相方さんの様子、安心しました。このコース、私も好きなコースです。信心深いコースは、いろいろと考えさせてくれる哲学の山道みたいで。
10年前の文化の日の頃、同行程で上のテント場でオカンして無事、登頂下山したことを思い出します(元気だったな~)。
投稿: テントミータカ | 2007年9月 6日 (木) 19:41
sanaeさま
何時も有難うございます。
ジィ~ジはsanaeさんのフアンクラブに勝手に入っていますyo。
POWER・ENERGY 旦那様操縦法全て貴女が1枚も2枚も上です。
今回は、お天気に恵まれ初めてのコースで殊更 富士山始め
眺望に感激しました。
用があり鳳凰三山まで行けず少し残念でしたが…
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 6日 (木) 14:16
AIKATAさんのファン@末席、いつもカッコイイです。ジィ~ジさんの愛情が感じられますよ(^_-)-☆
お天気に恵まれて充実した両日でしたね。
登るならこういう日でありたいものです。
下りはより大変そうですね。
北沢峠へ抜けるほうが楽かなと思いますけど車だと回収がやっかいですね。
投稿: sanae | 2007年9月 6日 (木) 14:03
noritanさま
早めに出発してユックリ慎重に行けば大丈夫でしょう。
(七丈小屋泊&好天の条件であれば)少し腕力も必要ですが(補助程度)変化も有り面白いコースです。
日帰りは別にして99%北沢方面または早川尾根を目指します。
どの山も出来たら二度行けば記憶もよみがえり、感慨新たに
なるかもしれません。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 6日 (木) 09:28
「黒戸尾根」はどうでしたでしょうか?
って、noritanでも通過出来そうでしょうか?
いつか、電車でゆっくりと黒戸尾根~甲斐駒~洗丈~北沢峠で縦走がしたいですねぇ~~
夢の又夢かな?
私が行った時も駒の山頂では良いお天気でした!
でも一回くらいでは亡失している記憶大ですね(ーー;)
K氏って「赤鬼様」かと思いました?
O夫人、AIKATA様、お二人本当に素敵!
投稿: noritan | 2007年9月 6日 (木) 09:18
赤鬼さま
必ず何時かまた行くからその時には声かけるyo。
階段多いし、眺めが望めない悪天候時は止めた方が!!
御岳バックの2人の写真許可とっていないのでヤバイかも…
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 6日 (木) 07:36
うーん、ますます行きたくなった。但し天気が良くないと辛いかも。写真ついでに全員のを出せばよかったのに。どうせ大した面はしてねえんだから。(失礼、おいらに言われたくない?)
投稿: 赤鬼 | 2007年9月 6日 (木) 07:08
山いろいろ さま
奥方様本格的にカムバックされたらいかが?
仲睦まじく歩く姿を見て見たいなぁ~
富士山は、やはり日本のシンボルだと思います。
殊更日本海側に住んでいると…
O夫人と相方に無断で掲載して不味かったかな~
(後が怖い どうしよう!?)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 5日 (水) 21:18
天気に恵まれていい山行ができましたね。
鳳凰三山を前衛峰に従えた、富士山の写真がいいなぁ。こういった風景を見たいです。
数年前に妻を伴って北沢峠にテン泊し、仙丈と甲斐駒に登った事を懐かしく思い出します。あの時も天気が良かったですよ。
南アルプスの貴婦人のようにステキな奥様方、いいですねぇ。ファンクラブに入ろうかなぁ。(ダメ?)
投稿: 山いろいろ | 2007年9月 5日 (水) 21:00
甘納豆さま
COMMENT有難うございます。
貴殿と違って、ハードな山歩き出来ないんですyo。(笑)
13時間登山なんてとても真似できません。
只 今回はお天気が良く、出かけてよかったと満足感を
得る事が出来ました。
O夫人とAIKATA 2人に無断なんです。
後でやばいかも…(怖っ)
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 5日 (水) 20:35
輝ジィ~ジ様
いや~ 見事ですね。今回はいつにも増して素晴らしい写真の数々、文章読むのも忘れて(失礼、ちゃんと読んでいます)見惚れておりました。
今回はゆっくり登山だったようですが、このような良い天気の日にはゆっくり歩くのが一番です。
O夫人とAIKATAさん、良く撮れていますね。ジィ~ジを差し置いて、ファンが倍増するかも知れませんよ。
投稿: 甘納豆 | 2007年9月 5日 (水) 20:23