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2007年8月27日 (月)

南アルプス バテバテ記(下山編)

充足感溢れたこの度の南アルプス山歩きも最後の日を迎えます。

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    赤石小屋前からの小赤石・赤石岳

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   小屋正面には聖岳が神々しく聳えてます。

8月15日(水)

朝食は5時からです。
弁当手配の登山者や、早出の人達は、夫々赤石岳や下山の椹島に向かい歩き始めています。

ジィ~ジと相方、敢えてユックリ小屋での朝食の後、下山に掛かります。

5時30分 小屋 出発

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シラビソの樹林帯の中に切られた、急傾斜の登山道を、ただひたすら下ります。

   Rtakasisikoya

赤石小屋から椹島まで高低差約1,400m.強の下りです。

傾斜は、急ですが、道幅も広く、よく整備され危険箇所も見受けられません。

ガイドブックCTは、小屋から3時間(下り)と表記されてます。

樹林帯の為、眺望は得られません。

所々 足元には、WaltDisney 〈白雪姫に出てくるような、漫画チックな茸も多数見受けられます。

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ズンズン下れば、シラビソ樹林が何時の間にか楢やぶなの広葉樹林帯に代わり、そして林道が目の前に現れます。そのまま林道を横切り登山道を下ると、杉や桧の植林帯に…

植林帯の中に設けられた登山道をジグザグに下れば、下のほうで賑やかな話声が聞こえます。

千枚小屋から一緒だった富山・高岡ハイキングクラブの6人パーティ。

賑やかな声が少しずつ大きく聞こえるようになり、やがて追いつき、朝の挨拶交わします。

やがて下のほうに沢音が聞けるようになります。

もう椹島は近いと思わされます。

鉄製の階段下れば、林道に出ます。椹島登山口です。

傍らには、立派な大きな概念図が設置されてます。

かくして赤石東尾根(通称 大倉尾根)下りも終着点を迎えます。

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車道横切って少し下れば、目の前に椹島ロッジの建物施設が次々に。。。

7時57分 椹島ロッジ到着

小屋から約2時間30分弱のトコトコ歩き。。

早速、バス乗車の整理券手続きをします。

8時発が丁度締め切られた後、8時半(臨時)乗車です。

予定では10時30分発だったのですが約2時間短縮されます。

定員外の到着登山者は、10時半になります。

8時発のバスが少し遅れ満員で畑薙ダムへ向かいます。

赤石岳からの下山パーティが何組も到着、益々周辺は賑やかに…

椹島ロッジは、施設拡大の大工事中、きっと来年はまた大きく様変わりになっている事でしょう。

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宿泊者の姿も見られ、急にそれまでの雰囲気と趣が異なります。

昨年、北岳から塩見岳縦走の折、熊の平小屋北村管理人と、そこで働くS子さんに、たまたま貸しきり状態だったせいか?大歓待を受け、山に対する思いなど語り合い記憶の残る愉快な一晩を過ごしたのですが…

北岳~塩見岳縦走時の記録は→コチラ

13日畑薙ダムで、東海フォレストの職員の方に、その折の話をしたところ…

「S子さんならロッジの事務所で働いています。彼女が居ないとバスのやり繰り等にっちもさっちも行かなくなり、大事な仕事をしていますyo。…」との情報をGET。

バス発車時間にも、少し間が有るので、早速 事務所へ行き、案内を乞います。

直ぐに S 子さんが出てきてくれます。

明るく 人を惹き付けるチャーミングな笑顔が昨年にも増し、益々可愛くなっています。

ジィ~ジと会い方の顔を見るなり、吃驚して「こんにちは…」

短い一晩の出逢いにも拘わらず、我らを思い出してくれます。

11月中 事務所で働くとのこと…

仕事の邪魔にならぬよう、遭えただけで満足なので直ぐにおいとまします。

8時30分発のバスが15分位遅れて出発、整理番号1番の我々から乗込み始め畑薙ダムを目指します。高岡ハイキングクラブの皆さんもジィ~ジに続き乗込みます。

事務所の窓からS子さんが笑顔で大きく何時までも手を振り見送ってくれます。

爽やかな気持ちの良いお嬢さんです。

1時間ほどで、畑薙第一ダムに無事到着。

この日も 一日晴れそうです。   

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    畑薙第一ダムダムサイトとリムジンバス

ダムサイトから駐車場に向かう途中には、7月の4号台風の被害の崩落箇所、自然の猛威をまざまざと見せ付けられます。

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    崩落仮設通路行く相方

駐車場は来た時より、車の台数が少し少なめ…?

ザックや荷を車に積み込み、楽しかった山の思い出を胸に往路への長い道のりを辿ります。

まずは、汗で汚れた身体をサッパリさせねば…

幸い スタートして暫くで 赤石温泉白樺荘

受付で 管理責任者の女性に入浴申込み、入浴料は無料です。

食堂も有り、湯治施設でも有ります。

その茶褐色の肌がトゥル~トゥルする滑らかな泉質は特筆の感有り。

10時から受付ですが山でお見かけした何人かの顔も…
朝から かなりの混み具合です。

無料にも拘わらず石鹸まで置かれています。

3日ぶりの入浴で身体を洗えば気持ちもサッパリ 爽快感を覚えます。

満足感一杯で遥か越後へ向かいます。

途中 彼方此方 寄り道しながら…

ジィ~ジと相方 南アルプス バテバテの3日間の終わりです。

  この項   お終い

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コメント

過疎地のcasso さま
先日はご馳走様でした。吃驚するほど美味しかったです。
確かに今年は、道路崩落もあり、行政機関の無責任な
仕事振りで、例年より登山者が激減したようですね。
椹島で働いている可愛いお嬢さんのブログにもその旨
載っていました。
この先も若いお2人には谷あり山あり、色んな波が予想されますが、
どうぞ 心意気を大切に頑張ってください。
ジィ~ジも必ず、また寄せて貰い、今度はキーマカレーとか
勿論パンもオーダーしますねネ…楽しみにしていますyo。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 4日 (火) 06:23

輝ジィ~ジ様
ご丁寧なるコメント、ありがとうございました。
その内容には何の不服もございません、モチロン!
この夏は長雨と登山口までの道路の崩落で、昨年に比べ登山客が激減し、少々落ち込んでおりました。。。
ですが!こんなふうに応援してくださる方がいる!
と思うと、元気が湧いてきます。
この山を愛で、全国から訪れる登山家や自然が好きで「つい山の方へ」ふらりと車を走らせてしまう皆様に、「また一息つきに寄ろうね」と言っていただけるよう、1日でも長く、「過疎地のCasso」
続けたいなと思います。
来年も「輝ジィ~ジ、帰ってきたよ~」とひょっこりお顔を見せて下さいね。
楽しみにお待ちしております♪

投稿: 過疎地のcasso | 2007年9月 4日 (火) 05:31

sanaeさま
今回は、お天気に恵まれ、花も眺望も大満足の山歩きでした。
初日、相方の膝の調子とバテ気味で少し心配しましたが
お陰さまで2日以降は、何とか無事でした。
懐大きな南アに大きな魅力を感じた3日間でした。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年9月 3日 (月) 16:54

南アルプス遠征でしたか、今年は行かれる方が多かったみたいですね。
奥様の膝痛、回復してよかったですね、それにしても初日ペースが早くありません?(笑)
このコースも魅力的ですね。縦走したとき、悪沢岳から千枚岳の方を眺めながら、今回のジィ~ジさんと同じルート歩きたいと思ったものでした。
お天気も恵まれて何よりでした。
お花の多いのがまたいいですよね。

投稿: sanae | 2007年9月 3日 (月) 16:20

甘納豆さま
赤石岳は赤い岩石で全体的に赤く見えるようです。
赤石岳から聖岳まで通すとか、新たな意欲が湧きました。
しかし南アは新潟からは遠い、遠い。。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月29日 (水) 07:36

輝ジィ~ジ様こんばんは!
 赤石岳は本当に赤いのですね。そして聖岳の何と神々しく聳えていることか。
最終日もいい天気で何よりでした。4日間の山歩きは勿論、長いレポお疲れ様でした。おかげさまで、居ながらにして南アルプスの雰囲気を味あわせて貰いました。ありがとうございました。

投稿: 甘納豆 | 2007年8月28日 (火) 22:43

テントミータカさま
貴女と異なり、あの椹島初めてだったジィ~ジですが、多分貴女が再度出向かれれば、昔日の感強くされる事でしょう。
そうそう笊ヶ岳も行っていないので皆さんが目指される理由が
少し解ったような気がします。小生も意欲湧きました。
歩きたい山増えるのはいいのですが、加齢に因る体力低下
ツクヅク感じます。来年椹島チェック チェック。。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月28日 (火) 13:53

遠路、長い記録アップ、お疲れ様でした。
 私の記憶は、聖平から下山、椹島の売店がカスカスで、昼食蕎麦も売り切れ、食料補給もママならず(お風呂は入れました)、テント泊。翌日、笊が岳へ縦走したイマイチな記憶ばかりで。
 椹島の新生ロッジと赤石温泉、チェックしに来年行ってみよう!。 

投稿: テントミータカ | 2007年8月28日 (火) 13:25

山いろいろ さま
今年の夏も殆ど終わりになったようです。
来年も元気で夏山歩きたいものです。お互いに!
東北の山も貴殿から是非案内してもらいたいと(温泉付きで)
願っています。
赤石岳から聖岳を通してみたい とか気持ちは募るばかりですが
果たして何時まで歩けるものやら?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月28日 (火) 11:43

遂に南アルプスの紀行が終わりましたね。なかなか大変な行程であり、無事完遂おめでとうございます。
北海道、南アルプスと長征の連続で、仲良しご夫婦の充実した'07夏になりましたね。

投稿: 山いろいろ | 2007年8月28日 (火) 11:37

三脚マンさま
COMMENT ご訪問有難うございます。
新潟からもう少し近ければ、毎年行きたくなることでしょう。
今回は、お天気に恵まれ満足感溢れました。
赤石岳から聖岳まで通して歩きたい意欲が湧き出しました。
山は、そして山でお会いする方からは活きる力を与えてくれてます。
どこかで お会いする事有るかもしれません、その折には
どうぞ気楽にお声かけ下さいませ。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月28日 (火) 06:28

お疲れさまでした。
南アルプス南部は、特にキツイ登り下りですね。
その分、達成感もあります。
またすばらしい展望にも、恵まれたようでよかったですね。
山がでっかくて、いつも圧倒されてしまいます。

私もまた行きたくなりました。

投稿: 三脚マン | 2007年8月28日 (火) 05:03

heppocoさま
今晩は コメント有難うございます。
今回の南アはいい思い出が作れました。
実は昨日標高差1800m.記録しました。結構疲れましたが…
森林限界高いからキツク感じますよね!!
「コガネテングタケ」隊長さんなんでもよくご存知で素晴しい
勿論 ジィ~ジも有毒であるとは、思ってましたが…
頼り甲斐有る旦那様で貴女も幸せだ。。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月27日 (月) 22:11

すごいなぁ~標高差1500m。私の中では、一日の限界は1300m・・・テント装備だと1000mが理想です(^^ゞ
そんなこと言ってたら、南アルプスには行けないですね(笑)

キノコの写真ですが、「コガネテングタケ」だそうです。(隊長より)“毒”
我が家はまだ見たことがありません。

長い樹林の登りがあるからこそ、稜線に出たときの喜びがまたひとしおなんでしょうね☆

投稿: heppoco | 2007年8月27日 (月) 21:57

赤鬼さま
今晩は! 一寸出かけていました。
白樺荘の泉質はいいねぇ~昔はもっと趣きあったとか…
南アは重厚感をたっぷり味わえますね!
メールの返事は別途メールにて。。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月27日 (月) 21:31

おいらと同じ温泉に入ったんだ。無料が嬉しいよね。
天気に恵まれ本当に良い山行だったようで。
南アルプスは北と少し違うよね。どちらかと言えば
南の方がきつい分達成感があるのでは。ところで、
おいらのメールに対する返事待ってるんだけど。

投稿: 赤鬼 | 2007年8月27日 (月) 20:50

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