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2007年8月24日 (金)

南アルプス バテバテ記(赤石岳編)

千枚岳~荒川小屋までの記事は→コチラ

途中からの続きです。

荒川小屋から赤石岳のルート概念図です。

   Rtarakawakoya

荒川小屋は森林限界に達していない場所に位置している為か?小屋の周辺には、ダケカンバやナナカマドが多く見られます。秋にはきっと燃えることでしょう。

小屋を出て、荒川前岳からの山腹をトラバース気味に高度を稼げば、やがてハイマツ帯と砂礫帯の広く、たおやかな大聖寺平に出ます。
(この辺り、広いのでガス発生時は注意肝要砥なるでしょう)

   P10601271 P10601291

大聖寺平から前方には、目的の赤石岳が立ちはだかって…

   P10601301
   赤石岳からハイマツ帯を下山中の登山者

ハイマツノ足元には、何種類かの高山植物も見られます。

   P10601321 P10601331
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   P10601391

アルプスの定番?お昼過ぎにかけてはガス発生する事がよくあるようです。

そうなれば、ヤッパリ雷鳥さんのお出ましとなります。
親子雷鳥です。

   P10601421

ジグザグに切られた急登、振り返れば大聖寺平からの登山道が遥か眼下にハッキリ見えます。小赤石岳に近づくに連れ、傾斜はキツクなり肩までは息が切れます。

肩に着くと岩礫の登山道は、少し緩くなり小さなアップダウンを繰り返せば、小赤石岳(3081m.)に着きます。

この付近は、岩礫帯で殆ど花々は見れません。

記念に1枚写真撮りますが、残念ながら周囲の山は裾からガスが湧き出し…

小赤石岳を下ると、赤石岳東尾根につけられた椹島との分岐にでます。赤石コルです。

   P10601471_2 P1060148

ザックをデポし、赤石岳山頂を目指します。コルからは幾らも要しません。

山頂手前では、再びガスが深くなりまたまた雷鳥さんの世界。

   P1060151

一息で!!!!!

赤石山脈の盟主 赤石岳(3120m.)山頂 です。

山が大きい為か?山頂はユッタリ広くなっています。

かって 大倉財閥 大倉喜八郎氏が200人の供を連れ、輿に乗り登頂された写真が、頭の片隅を過ぎります。

ジィ~ジも相方も始めての赤石山系で、感慨深いもの感じます。

   P10601531_2
    赤石岳山頂j記念撮影

丁度 下からガスが湧き出し、少し残念。。。

   P10601571

山頂標識の脇には、一等三角点更に山頂窪みには、綺麗な立派な避難小屋が設けられ、何人も其方へ向かっていきます。

達成感・充実感で高揚した気持ちを抑えながらコルまで下ります。

CT 赤石小屋まで2時間。

下りは、カールの脇の急なガレ場をガンガン下ります。

ハイマツ帯が高山植物咲き乱れるカールに変わります。

手頃な場所に小さな沢があり、地下を流れる冷たい水が豊富な水場も有ります。

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東尾根の取り付き、ダケカンバの樹林帯のトラバース、アップダウンの連続ですが、途中何箇所も鉄パイプや足場板で保護された場所もでてきます。

前行く、前夜千枚小屋でお会いした富山 高岡ハイキングクラブの6人パーティの皆さんに先を譲ってもらいます。

今朝 千枚岳で一緒になった茨城からのイケメン3人組の若人もジィ~ジに道を譲ってくれます。
   P10601751

ズンズン下れば、富士見平 ハイマツの生い茂る広い台地です。

振り返れば、小赤石・赤石岳の稜線が望めます。

(あんなところから下ってきたのだ…)

   P10601761

ハイマツが何時の間にか、シラビソ樹林に変わり、展望も利かない登山道になります。緩やかにそのまま前進すれば、赤石小屋が目の前に現れます。

   P10601791

3時40分 何とか予定の4時前には到着。
早速宿泊手続きを取り、寝場所を確保。椹島から赤石を目指す登山者も有り、時期的にも大繁忙期なので、混雑していますが、3人スペースの1スパンに我等2人、ユッタリです。(但し 屋根裏だったので暑い事暑い事 !!夜になり漸く温度が下がったが…)

缶ビール購入のみながら、小屋前に聳える聖岳を飽かず眺めます。

   P10601871

赤石小屋の夕食MENU (少し 寂しい内容かな?)

   P1060190

夕涼みに、夕食後は再び、小屋の表へ…

聖岳も一寸 夕日を浴びてきたようです。

   P10601941

10時間近い充実した山歩き 悪沢岳・赤石岳・南ア最大と言われる荒川のお花畑等等、思い起こしながら、寝床に横たわるジィ~ジです。

    翌日に 続く。。。。

   

   

   

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コメント

サラダさま
COMMENT お立ち寄り有難うございます。
特に荒川前岳のカールは、南アでも1,2を争うお花畑、
これは見る価値大なるもの有ります。更に南アは距離的にも
富士山が何処の山からも近く見え見事です。
彼方此方 いいやま一杯あります。ドンドン行きましょう。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月26日 (日) 20:57

noritanさま
南アルプスは、全くその通り北アとは趣の異なる魅力があります。
只如何せん 越後からは、ヤッパリ遠いわ!
時間にゆとりが出来るようになったらお天気眺めながら
ユックリユックリ味わうのもいいかも知れません。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月26日 (日) 20:52

輝ジィ~ジさん 南アルプス 良いな~!
一度は 歩いてみたい 憧れの山です。
お花も 一杯咲いているんですね。 行きたい山が
一杯で どうしましょう!! 
富士山が くっきり!! ワ~見てみたいですね。
素敵な写真を堪能させてもらいました。
ありがとうございました。

投稿: サラダ | 2007年8月26日 (日) 10:11

荒川三山登頂おめでとう!!
南アルプスって北とは違っていますが、別の意味で好きです。
が、遠い!!!
静岡から来た人でさえ遠い!!って言っていたくらいです。
もう一度行きたいですね~~~
小雨模様だったのでお花に余り眼が行かなかったので。
生きている内に行きたいって言っても、年々年齢がねぇ~~
やっぱ!私はゆっくりコースで行きます。

投稿: noritan | 2007年8月25日 (土) 11:53

甘納豆さま
実は、小屋前でBEER飲んでる写真があるんですが、
見るに耐えない度アップで…断念
南アの山花多いです。期待以上でした。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月25日 (土) 03:02

山いろいろ さま
>やはり、いつか登らなイカンでしょうね、せっかく山をやってるんだから
当然でしょう!?
付き合いますyo。
ヤッパ 行って見るもんですねぇ~!

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月25日 (土) 02:58

赤鬼さま
>これぞ山ですな。まったく山らしい山の感。また行きたくなったぜ。
機会が有れば、何時かご一緒したいものです。
南アもいいですなぁ~

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月25日 (土) 02:56

“小屋前に聳える聖夕映えてビール飲みつつ飽かず眺むる”いいなあ。ビールうまかったろうなあ。
それにしても南アルプスお花が多いですね。山も雄大だしあこがれます。

投稿: 甘納豆 | 2007年8月24日 (金) 22:21

赤石岳の画像がいいですね。
いつの日か登ることも・・あるかな?
やはり、いつか登らなイカンでしょうね、せっかく山をやってるんだから。

投稿: 山いろいろ | 2007年8月24日 (金) 21:01

これぞ山ですな。まったく山らしい山の感。また行きたくなったぜ。南アルプスは手ごわいけど、素晴らしいねえ。やっぱり3000M峰は歯ごたえがあるわ。

投稿: 赤鬼 | 2007年8月24日 (金) 20:54

もうぞうさま
毎度有難うございます。
今年南アは3月に降雪が有り、雪解け例年より10日程遅く
なったようでたまたま丁度間に合ったようです。
赤石岳昼過ぎでガス湧く時間になり、それがチト残念でした。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月24日 (金) 20:00

さすが3000m級まだ高山植物が豊富のようですね。重厚な南それも赤石岳とは、見ているだけでほれぼれしますね。

投稿: もうぞう | 2007年8月24日 (金) 19:52

まろんさま
COMMENT。お立ち寄り有難うございます。
昨年の南アお天気が一寸…と云う状態でしたが、今年は
ホンと遠いところから出かけた甲斐が有ったと言うものです。
花も多く懐深いですね~南アは!
新潟に住んでいると殊更富士山が…
とにかく 良かったです。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月24日 (金) 13:45

輝ジィ~ジさんも南ア南部でしたか。
関東でさえ登山口までのアプローチが大変な南部ですが、
新潟からとは本当にお疲れさまでした。
自分もこの数日前にここら辺を歩きましたが、お互いに
天気に恵まれ、花&大展望で良い山行でしたねー。

奥深い南アの稜線は、気をつけないと何処までも歩いて
いってしまいそうですよね。(笑)

投稿: まろん | 2007年8月24日 (金) 13:30

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