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2007年7月25日 (水)

北へ向かって 【斜里岳】編

早朝まだ薄明るくなったばかりの4時前から、周りは、がさごそと出立準備。カーテン越に外を見ると、深いガスで霧雨状態。勿論何にも見えません。ガクッ!

“また今日も駄目か!”少々落ち込みながら簡単な朝食。

シュラフやマット、食器など車に積み込み、我等も出かける準備です。

今日も最初から上下雨具着用してのスタートです。

広い駐車場には、ツアーのバスが既に2台、準備体操終えて出発し始めています。

我々、比較的遅いスタートとなります。

 ■ 斜里岳 1547m. 日本100名山

所在地  網走支庁斜里郡斜里町,清里町 
       根室支庁標津郡標津町
山行日  7月11日(水)
お天気  小雨/曇/晴/薄曇
同行者  お夫妻 相方 ジィ~ジ 計 4名
行  程  清岳荘(5:30)~旧登山口(5:45)~下二股(6:30)
       ~上二股(8:07)~馬の背(8:40‐8:55)~山頂
      (9:10‐9:40)~上二股(10:20)~熊見峠
      (11:06‐11:11)~下二股(11:45)~旧登山口(12:20)
      ~清岳荘(12:40)
        所用時間 7時間10分 実質歩行時間 6時間15分
地  図  国土地理院地形図1/25000斜里岳[南東]
高低差  約 870m

  *写真はクリックで拡大

 【記事】
知床山系と阿寒山系の丁度中間部に位置する死火山 斜里岳以前より是非歩いてみたいとの願望が強かった山です。

清岳荘脇の注連縄張られた登山口、トドマツの自然樹林帯の中を暫く進むと、直ぐに再び林道へ出ます。

煙るような霧雨の中、ツアー登山の20人以上の集団や、何組もの個人パーティが先を歩いています。
〈これは追い越さねば後々困る〉

ここだけは足早に彼らの間をすり抜け前へ出ます。

林道が終わると、沢沿いに登山道が切られています。

焼失前の清岳荘が有った場所です。

愈々一の沢の遡行が始まります。 
右に左に何度も渡渉の繰り返し、鉄分を含むのか、大小の岩は、少し赤みを帯びていますが、意外にヌルヌルしては居らず、安心して渡れます。

流水の中、ところどろペイントマーカーされた岩を伝い忠実にそれを辿ります。ここ2,3日降った影響か?水量は結構多いように感じます。

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             赤味がかった岩肌

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       6合目(845m.)

清岳荘が5合目なのです。

ここからホンの少し先が、下二股。

下二股は尾根道との分岐店。

登りは旧道(沢)下りは新道(尾根)が推奨されてます。

下二股からは、様々な名前 水蓮の滝、羽衣の滝、万丈の滝、見晴の滝など…名付けられた滝が幾つも表れます。

まず最初に現れるは、水蓮の滝です。

羽衣の滝からは、傾斜もまして岩肌をへつり、高巻きをしたりして高度を稼ぎます。

ところドコロに、ロープ 鎖も張られ、注意して進めばそれ程、危険性は感じません。

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     水蓮の滝

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     羽衣の滝

ここは滝の右岸 (写真向かって右)を登ります。

水蓮の滝、羽衣の滝、万丈の滝は溶岩流の板状節理の上を流れる〈滑滝〉になっています。

   P10503011

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     源頭部に近い七重の滝

見晴らしの滝、七重の滝、霊華の滝は、岩脈の上に削られた沢筋の階段状〈滑滝〉となっています。

行く手には 何と!明かりが差し込んできます。

滝の飛沫がミストシャワーとなり、キラキラ ピカリ ピカリ

そして

この度の北海道 遂に 遂に 始めて青空を見ることが…

   P10503051

   P10503071
振り返れば、沢沿いにはガスが…

8合目の上二股です。

この先からは涸沢のガレ状に変わります。

前方には、馬の背 稜線がハッキリとしてきます。

森林限界を超えて、樹木は背が低いダケカンバ、ミヤマハンノキ、ナナカマドそしてハイマツ等に変わり、眼前の視界も開けてきます。

   P10503081

登山道の脇に咲く、花達です。

   P10503101 P10503111

ガレ場の 胸突八丁 (9合目)

   P10503121

チョイト頑張れば、馬の背 に出ます。
知床方面は、残念ながら雲海で山並望めません。
時間は、たっぷり 久し振りの晴れ間です。

コーヒー飲んだりユックリ休憩し、周囲を見渡します。

左手奥には、斜里岳山頂が…山頂にいる人の姿も見えます。

やがて賑やかな声が聞こえてきます。昨夜 清岳荘であった富山の6人パーティが山頂より下山です。お互いに声掛け合って別れます。

   P10503131

終わりかけのエゾキスゲの咲く登山道を、山頂へ向かいます。

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    モデルはO夫妻

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振り返れば、ガス湧く南斜里岳方面

山頂手前の岩場地帯には、鮮やかなミヤマオダマキの株が多数散見されます。

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山頂 到着。。。セメントケルンの標識。

   P10503211

雲海の中で少しだけ頭出した 知床連山羅臼岳
ほんのチラリと…(良かった~)

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山頂少し外れれば付近には、こんな花たちが…

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     P10503261 P10503271
     P10503291 P1050316

折角なのでALCOHOL 乾杯は無いものの超ユックリ休憩。

始めて晴れてくれたのです。山頂には我々以外誰も居ません。

やがて山形からのご夫婦到着、話に依れば、

羊蹄、十勝を経て、この日は斜里 コース日程の選択が良かったのか?全てお天気に恵まれたとの事です。(我々とは大違い!)

やがて我等も下山開始をすることに

写真撮り撮り下ります。

我らが下り始めると直ぐに山頂にはまたガスが…

   P10503331

馬の背に下れば、朝追い越したツアーの団体が到着。

更に続々登ってきます。

9合目付近は、
ダケカンバに混ざり ウコンウツギやエゾツツジ…etc

   P1050337 P10503391

ガレ場を下れば、暫くで 上二股
新道・旧道の分かれ道。

我等も一般的に新道コースを選択、熊見峠方面目指します。

   P10503411

新道コースで見られる花たちです。

   P10503421_1 P10503431
   P10503521 P10503491

*途中 丁度食べごろの ギョウジャニンニクが雑草の如く見受けられたものの採取はしません。

ハイマツ地帯の熊見峠から残念ながら斜里岳山頂はガスで覆われ展望望めません。   

   P10503531

     P10503541

熊見峠で再び休憩タイムと致します。

熊見峠までは、稜線漫歩で気持ち良く歩けますが、熊見峠から先は足場の悪い急登を靴をドロドロにしながら下る事になります。

決して登りには利用したくないコースと思われます。

膝に悪い道を只ひたすらガンガン下り、沢音が聞こえるようになれば、最後の頑張りで下二股に出ます。後は、数回の渡渉で登山口に戻ります。

 汚れた靴の泥沢で洗い流しながら…

出発時の霧雨も、漸くあがり時おり青空も…
今回初めての晴れ間山歩き、遠望は利かなかったものの、変化にとんだ初級沢登山行は、暑くも無く、危険性も比較的低く、その魅力を充分に与えてくれたと思えます。

欲言えば、下からのその全貌、山頂からの四周の眺めがイマイチであった事が悔やまれます。

何時の日にか再び 来なさい と山から呼ばれている感じをうけます。

爽快感と充実感を覚えながら車に乗込み、清里を後にします。

蛇足)

まだお昼を少し過ぎたばかり、折角の北海道 観光を兼ねて彼方此方 貪欲に回らねば…

まずは、屈斜路湖を目指します。道路沿いから

   P10503581

屈斜路湖 砂湯へ立ち寄り。

   P10503591 P1050360

試しに少し手で掘ってみますが… 温~かい

時間的余裕が無いので、浸ること断念します。

次に向かうはO夫妻は2度目、ジィ~ジと相方初めての

   P10503651

   湖面に 霧が罹らぬ 摩周湖 です。

mysteriousな色合いの湖面です。

平日にも拘らず、観光客が多数で駐車場の料金徴収員が忙しそうに進入する車を停めます。

展望台階下の売店も結構 賑っています。

摩周湖を眺めて、次に向かったところは 阿寒湖 

ここ2,3日溜まった汚れ物のクリーニングの為に、温泉街のコインランドリー利用の為です。

洗濯の間の寸暇を惜しんで、散策です。

   P10503671 P10503701

こんなところの土産店を冷やかし(冷やかされ?)

そして マリモ 探索 !?

   P10503731

何時の間にか夕べに差し掛かり… 肌寒さも感じて…

洗濯物取り込み、今夜の宿を目指します。

今宵の宿は、阿寒湖温泉から暫く走る オンネトー温泉 景福です。

当初予定は、オンネトー温泉 でテン泊 だったのですが、またまたお天気下り坂、急遽途中から予約を入れたのです。

周辺は、スッカリ全体ガスで覆われ、翌日の天候が懸念されます。

気温も下がり、部屋では電気ストーブを点けます。

食事前に、湯量豊富な鄙びた、温泉に浸ります。

身体の芯まで温まる<これぞ! 温泉> 
この温泉の雰囲気、ジィ~ジ気に入ります。

むろん源泉100%

砂地の上に玉砂利が敷かれ、透明な湯質。
(入浴だけの客もあるようです。)

夕食は、BEERで乾杯して始まります。斜里岳の話題で盛り上がります。

初めての斜里岳を楽しめただけで無く、屈斜路湖 摩周湖 阿寒湖 etcと観光も兼ねた充実の一日です。

 さて 翌日の お天気や 如何に?

               To be continued 

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コメント

yukitubakiさま
>羅臼岳が晴れて、摩周湖にガスがかかれば”云う事なし”のロケーションなのに(-。-)y-゜゜゜
は~い 全くその通~りでした。(涙)
来年も暇人ジィ~ジは、また行くもんね!きっと。
yukitubaki ちゃんも 是非是非 ら・びゅ~ん♪しましょう。
北の大地が呼んでるyo。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年8月 8日 (水) 05:57

あぁ~、斜里岳。いいなぁ~!
晴れてよかった。
羅臼岳が晴れて、摩周湖にガスがかかれば”云う事なし”のロケーションなのに(-。-)y-゜゜゜
トライしたい山をジャンジャンUPしてもらちゃったぁー!! 
うぅ~ン。北海道山行計画を( ..)φメモメモ。
来年の夏は、長期連休を作って北海道へ…
ら・びゅ~ん♪

投稿: yukitubaki | 2007年8月 8日 (水) 04:58

まゆ太さま
夕食前なのに…(涙)
斜里は全貌見れず、それが心残りでしたが、本当に
素敵な山でした。摩周湖と併せこのROUTE参考にしてみてください。
今宵夕餉のMAINは何だろう?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月30日 (月) 22:10

わー、晴れましたね(^^)
斜里、やっぱり素敵なところですねー
お花もいっぱい♪
霧のない摩周湖はなかなか見れないらしいですよー
ラッキーでしたね!
わたしはまだ見たことがないですー

。。と、ここで中断。晩飯の準備してきまーす。

投稿: まゆ太 | 2007年7月30日 (月) 21:41

甘納豆さま
漸く、いい思いが出来ました。
欲言えば、斜里岳の全容が見たかった。
でもとても気持ちの良い登山道で(登りは)出来ればもう一度行きたい心境です。
摩周湖湖面にキリが出ていないと…雰囲気的にネ!
さて翌日のお天気や如何に?

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月28日 (土) 23:03

 はらはらして見ていましたが、晴れて良かった。
“雲海の中で少しだけ頭出した 知床連山羅臼岳” 雲海と言うより大雪原を思わせる風景ですね。
滝あり、渡渉ありと楽しまれたご様子、加えて観光も。
“湖面に 霧が罹らぬ 摩周湖” いよいよつきが回ってきたようですね。次回も乞うご期待ですか。

投稿: 甘納豆 | 2007年7月27日 (金) 08:19

TiCA さま
COMMENT有難うございます。
>斜里岳は私の初登山の山なんですが…
そうなんだ! 斜里岳は変化に富み眺めも好いので
最初にいい日に当たるときっと嵌まることでしょね(笑)
北海道の温泉も頗る宜しいですね。
北海道毎年行きたくなります。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月26日 (木) 21:04

嗚呼、斜里岳!!
細かなところは忘れかかっておりましたが、ジィ~ジさんのレポを拝見していろいろ思い出しました(笑

晴天でなによりでしたね♪
斜里岳は私の初登山の山なんですが、思えばあの日も雲ひとつない晴天の山頂に立ったことで山の素晴らしさに目覚めたのかもしれません。

下山後の温泉もうらやましいな~!!
続きも楽しみにしています。

投稿: TiCA | 2007年7月26日 (木) 20:39

sanaeさま
全貌は拝む事出来ませんでしたが、お陰さまで概要を掴む事が
出来ました。朝早い行動なので時間的に彼方此方観光も出来て
1日フルに楽しみました。確かに2人だと昨年もそうでしたが
どうしても我が出ますが、仲間が居るとそんな暇有りません。(笑)

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月26日 (木) 12:19

山頂展望良かったですね~
私たちも、ここもまた同じようなものだったのでお気持ちよ~く分かります。
また行けば良いんですよね・・・って、なかなか行ける所ではありませんが^_^;
二人ですとストレスがストレートに出たりしますが、お仲間がいると心強いでしょうし、観光しながら楽しそうですね。

投稿: sanae | 2007年7月26日 (木) 11:20

赤鬼さま
斜里岳以前から気になっていたので、少し晴れてくれ
全貌は見えなかったものの、気持ちよく歩く事が出来ました。
もう一度晴れていれば行きたいなぁ~
摩周湖では、“ちぎれた愛の~♪”歌いたかったけど、流石に遠慮しました。湖面に霧は見られませんでした。今度行く時にゃ 霧~に~の時だな!雌阿寒は…~ん!

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月26日 (木) 07:10

晴れてよかったねえ。霧の摩周湖までガス無かった
なんて。あそこはいつもガスってるんだって。
雌阿寒も晴れだったかな。

投稿: 赤鬼 | 2007年7月26日 (木) 06:54

noritanさま
ココログ何をやったか解りませんが、18時間メンテでご迷惑
お掛けいたしました。先日はわざわざ何かと気遣い頂き
恐縮でした。
北海道漸く少し晴れ間見せてくれました。そのうちきっと
ユックリと歩ける身分?になります。
つまり まだジィ~ジ達と異なり、若いということです。
この先の人生まだまだ楽しめるということです。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月26日 (木) 06:02

昨夜かた今日にかけて、コメントがアップされませんでした・・・

北海道は私にとっては遠くて、遠い処です。
でも自分が行ったらどんなかな?
とシュミレーションしながら読ませて貰っています。
晴れて良かったですね。

山だけでなく観光も楽しめるのが個人で行く良さですね。
先夜は大変に酔っ払ってしまいました。お世話になりました。

投稿: noritan | 2007年7月26日 (木) 03:02

いめか さま
今晩は!嬉しいCOMMENT有難う。
確かに山にはきっと神様が…
北の大地、魅力尽きません!!

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月25日 (水) 22:39

晴れて良かったですネ!
前光が輝いて、山の神様が下りてきたのでしょうか。
やはり、北の大地に早く行かなくては…

投稿: いめか | 2007年7月25日 (水) 22:32

ハタノさま
今晩は!いつもご活躍で…
そういえば確か以前アイヌの姿の写真も有りましたよね!
北海道できれば毎年行きたいと思います。
オンネトーまたユックリと散策したいです。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月25日 (水) 21:28

オンネトー!なつかしいー!
15年ほど前はGWと盆休みのたびに北海道に行っていました。
バイクとともに新日本海フェリーで。
道東は日本離れした感じがしました。
いつかまた行きたいです。

投稿: ハタノ | 2007年7月25日 (水) 21:17

もうぞうさま
有難うございます。漸く少し好い思い出来ました。
欲言えばキリが有りませんが…朝早い行動なので、観光旅行も兼ね
彼方此方立ち寄ることも出来ました。
初めてのところ多く、興味深く楽しく時間を過ごせました。
好き勝手に歩ける健康と境遇に感謝せねばと思います。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月25日 (水) 20:09

諦めかけたのに、頂上に近づくと雲が切れてくる(雲の上に出る)
これは最高ですね。

こちらまで嬉しさが伝わってきますね~よかったよかった。

投稿: もうぞう | 2007年7月25日 (水) 19:46

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