北へ向かって(PROLOGUE)
この時季一般的に梅雨が無いと謂われる北の大地へ向かった4人組の物語の序章です。
* 写真はクリックで全て拡大。
北海道何故か?昨年は縁が有り二度上陸。
昨年の記事は7月 → コチラ
昨年の記事は9月 → コチラ
(序 その1)
7月8日(日)晴
午前10時30分定刻、新日本海フェリー〝ゆうかり〟は、梅雨最中の晴れ間の、山ノ下フェリーターミナルから波穏やかな日本海へ出航。
同行は、O夫妻と相方の4名です。
期間限定のペア88割引(30%OFF)を利用、4人で1室。
早速、飲んで、喋って、入浴すれば時間の経過も、瞬くの間。
朝の出航なのに気がつきゃ夕日も沈んでいます。
(左) 出航時 前方に佐渡から入港のジェットフォイル
(右) ドジなジィ~ジ既に夕日は、海の彼方へ
午後7時40分過ぎ 既に航海の約1/2 小樽港から新潟港へ向かう僚船〝らいらっく号〟と交差、互いの安全確認の汽笛が…
またまた飲んで、持込の弁当食べて、他愛の無い話をして就寝。
(序 その2)
7月9日(月)曇
空模様は、あまりスッキリしていない様子です。
予定では、山の麓の小屋泊まり
そんなに急ぐ必要も有りません。
折角の機会、彼方此方寄り道しながら…
[道程]
札幌自動車道(小樽ー札幌)→ 道央自動車(札幌ー比布JCT)→旭川紋別自動車道(比布ー愛山上川IC)→R273→R333丸瀬布→遠軽→R242→湧別→R238網走→R244→R334→ウトロ
因みに貧乏ジィ~ジの車にはナビなんか付いていません。
以下は、道中の風景です。
湧別からサロマ湖沿いに網走目指します。
11時前には博物館 網走監獄到着。
入場料が少し高い事、時間的制約ある事により、併設の
土産物店の冷やかし及び、昼食お薦め店情報収集。
お土産やさんお薦めの寿司屋さんで少し早めのランチ。
定食コース安くて結構旨い。
R244道路脇は一面のお花畑です。エゾキスゲの大群生。
(この時点 外気温13度 曇)
オホーック海眺め更に、進めば小清水原生花園です。
ココはヤッパリ途中下車の要有りです。
原生花園でみた花々 地元Volunteerから説明を受けます。
写真 右下 絶滅危惧種ムシャリンドウ
車は、次に斜里を目指します。
斜里から知床国道真直ぐ進めば…
オシン・コシンの滝 ここも途中下車。
遠音別岳の沢からの水でしょうか?轟々と流れ落ち
海に注いでいます。
やがて知床半島観光西の拠点 ウトロに着きます。
岬には様々な奇岩が見られ、ホテルなど宿泊施設も多数。
知床公園線を進めば、眼下にウトロの街並みと海岸。
行く付く目的地は、知床5湖
ヒグマさんが多く、現在は一湖 二湖の散策しか出来ません。
翌日予定の山付近は、どっぷりと重く圧し掛かる厚い雲。。
知床公園線の道端にはヒグマさんは見れないものの
エゾシカさんは、彼方此方に、遠慮も無く!?
次に カムイワッカの滝を目指そうと…
ところが…売店で聞けば、
世界遺産、自然保護環境対策、ヒグマ対策、etc?で
現在 7月13日からシャトルバスのみ通行可 一般車×。
結局 見ること叶わず。
公園線を少し戻り、今夜の宿 木下小屋へ向かいます。
午後4時 木下小屋到着。
小屋の前の登山口、ツアーの登山者が多数下りてきます。
お天気益々下り坂傾向。
木下小屋の露天風呂 脇には周囲を囲った浴槽も…
ここ数日お天気が悪い為、湯温が少し低いとの事。
(源泉からこの間で冷えたらしい。源泉は90度位)
ツアー客は、食事・寝具付きの手前に有る 地の涯ホテル
木下小屋は、我々の他にもう2人だけ、(夜にもう一名)
車からシュラフと夕食を運びます。(宿泊料1,500円)
部屋で夕食を摂っている最中に…とうとう 雨が
それも相当 本格的に降り出します。
予報では 晴なのに!!
夕食を終え、気を取り直して、
監視員の竹田さんに挨拶し、山の情報や色々な話を伺う。
更に小家主の法量さんがこの小屋を造られた経緯もお聞きします。
竹田さんの話に依れば、法量さんが 国鉄が民営化される時に退職され直ぐに殆どお一人で、しかもチェンソーだけで3年がかりで現在の小屋を造られたとの事。20年も前の話です。
話の途中で、ご本人が出てこられ、ジィ~ジも興がのり、更にその動機やら、苦労話をお聞きします。
ジィ~ジより10歳近く年上の小屋主さんですが、目が生き生き、顔立ちは若々しくジィ~ジのほうが爺に見えます。
寡黙な方ですが、昔を思い出されたのか?奥からご自分で作られた模型をもってこられます。現役時代に、いつかは本物作ろうと、その為に造られたそうです。屋根の一部取り外せば、梁や桁まで…実に精巧に作られてます。
この模型 自分がこの世を去るとき一緒に棺に入れ、燃やして欲しいとの言葉です。
3年がかりで現在の小屋を造るに当たっては、奥様の協力、手伝ってくれた若い人、他生の縁で莫大な資金を寄付してくれた方、様々な人の出逢いがあったとの事。壁には沢山の額や軸、色紙、木彫り品… etc 中には、現在有名な美術家の作品も飾ってあるとか…
暖炉も勿論手作り、我々の為に気を遣い火をくべて…
傍らには、蒸気機関車の実物模型のストーブも置かれてます。(写真無し)
まだまだ話を聞きたいところですが、そうも行きません。お礼を申し上げ、その場を辞し、シュラフに潜り、明日に備えます。
外は、まだしとしと雨音が止みません。
翌日の山も雨が懸念されます。
しかし この度、初めての地 道東を訪れ観光地や花々を見ることも出来ましたが、それ以上に、この小屋で小屋主さんからロマン溢れる人生哲学、生き方(ジィ~ジには真似が出来ませんが)を聞く機会に恵まれただけでも、地の涯まで来た甲斐が有ったと言うものです。
続く
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コメント
yukitubakiちゃん
COMMENTサンキュウ
今回の北の旅 もう 涙 涙ばっかりyo。
記事纏めるのが大変、困った 困った。
でも北海道は何度行ってもいいワ。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月21日 (土) 16:14
おぉ~ぅ!輝ちゃん。北にいたン?
あぁ~、もしかして羅臼、斜里岳に足跡を?
行きたいなぁー。北海道の山に(>_<)イイナァ。
観光でしか行ったことがないyo。北海道は広いよねぇー。山行の時期は限られているし…あぁ、いつになったら行けるんだろう。
ヨッシャー!気分だけでも輝ちゃんブログで満喫(^^♪だぁー。
でっきるだけ、詳し~く続きをUPしてくださいな!!
(@_@;)フムフム☆って、(@_@;)メンメ、目を皿状態で気合入れて読みます。 ヨロチク☆彡
投稿: yukitubaki | 2007年7月21日 (土) 15:16
FUKU さま
COMMENT有難うございます。
凡人の小生にはとてもまねる事が出来ませんが、こんな人生も
有るんだ!とロマンを味わう事が出来ました。
それが収穫でしたが、今回はどうもお天気のはざ間で(泣)
記事アップに苦労します。
でも北海道は何度行っても飽きません。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月21日 (土) 14:48
kurimammyさま
COMMENT有難うございます。
北海道に同時期いらっしゃったのですか!?
流石に彼方此方良くご存知ですね。
運転は2人で交代したので楽勝でした。
いい人生にも出会えました。
どうぞ 貴女も山歩きを本格的にお始めになってください。
きっと楽しく健康にも宜しいかと…
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月21日 (土) 14:42
北海道の温泉付き「木下小屋」。いいですね~
最近忘れかけていたロマンのようなものを感じます。
私の最初の北海道は、今から40年程前、学割周遊券を使っての貧乏旅行です。ザック一つ背負い、片手に鉄道の時刻表… 宿は主にユースホステルを使い、青函連絡船で北海道に渡りました。
とても懐かしく思い出されます。
ジィ~ジ様の旅、この先どうなるのでしょう?楽しみです。
投稿: FUKU | 2007年7月21日 (土) 13:49
え〜 この距離を一日で走られたのですか?(驚)
網走 原生花園 懐かしく見させていただきました。
木の下小屋 よさそうなところですねぇ。
この後どちらに行かれたのか楽しみです♪
私も12日から札幌に行っていましたが 行きの飛行機で リュックを担いだ人を何人も見かけました。
いずれ私もどこか歩いてみたいな〜と思いながらみていました。
投稿: kurimammy | 2007年7月21日 (土) 11:43
甘納豆さま
お早うございます。
この後、どう纏めようかと頭が痛いんです。
本当に北海道には梅雨が無いんだろうか?(笑)
でも北の大地は何回も行って見たいところ。。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月20日 (金) 08:40
北の大地の壮大な物語が始まりましたね。
丁寧な記述の序章読ませていただきました。
北海道の広さ、そして開拓精神を彷彿とさせるようなロマンの話、いいですね。
続編を楽しみにしております。
投稿: 甘納豆 | 2007年7月20日 (金) 08:23
>トシちゃん
今晩は!
木下小屋シュラフ持参ですが、温泉付き1,500円なので
テントより安い位?一度お試しあれ。
我等もお天気に恵まれず…(涙)
ご期待に添えませんyo。きっと。。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月19日 (木) 22:21
木下小屋にこの様な歴史が有ったのですね、
山小屋泊も捨てたもんじゃあないですね~!
自分達は万年金欠病なので車中泊&テント泊ばかり(涙)
自分達の時は二日共天気が悪く、熊におびえながらの
二ツ池でテント泊を想い出します。
続きが楽しみです。
投稿: トシちゃん | 2007年7月19日 (木) 22:05
もうぞうさま
いつもどうも有難うございます。
残念ながらお天気や諸々の関係で硫黄山はパスでした。
あまりご期待に添えないかも知れませんが、頑張ります。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月19日 (木) 20:58
知床羅臼岳~硫黄山縦走でしょうか?
今日たまたま、BSHiでお昼から放送していました。
楽しみにしています。
投稿: もうぞう | 2007年7月19日 (木) 19:57
山いろいろさま
児玉 清風に「その通~り!」
カムイワッカの滝も見れず…
貴殿と異なり、近頃とみにお天気に恵まれません。
そんなに行い悪いのかなぁ?
由りによってお天気の狭間に突入。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月19日 (木) 19:00
なにやら天気は下り坂、これからの行く手に暗雲立ち込め・・・さてこの先の展開やいかに?
投稿: 山いろいろ | 2007年7月19日 (木) 18:00
テントミータカさま
毎度COMMENT恐縮です。
木下小屋(温泉付き1,500円)は泊まる価値有りと思います。
今回は小家主さんから話しを伺うことが出来、其の目的意識の高さ
更に生き方に感銘を受けました。(凡人のジィ~ジには全く真似できませんが)これだけでも泊まって良かった。
何しろ北海道は、花、食材、観光地、動物…魅力満載ですね!
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月19日 (木) 14:26
早速北海道の味、満喫!
いいな、いいな、温泉付き「木下小屋」。ここだけでも泊まってみた~い。
おおっ、エゾスカシユリだ・ハマナスだ~。エゾシカ可愛い~。
・・・「花より団子」コメントでした。じっくり読ませてもらっています。
投稿: テントミータカ | 2007年7月19日 (木) 13:43
赤鬼さま
木下小屋行って良かった。ただたまたま湯温が低くなったとの事で
入浴しなかった事が悔やまれます。今も毎日4頭の鹿が草を食みに
来ているようです。小家主さんの話聞けた事が最高でした。
投稿: 輝ジィ~ジ | 2007年7月19日 (木) 07:31
木下小屋の写真懐かしい。テラスで鹿を眺めながら
素麺を食べたのを思い出す。羅臼岳天気が良かったのか、気になる。早くアップしてちょうだい。
投稿: 赤鬼 | 2007年7月19日 (木) 06:59
noritanさま
お早うございます。毎度お世話様です。
お陰さまで?ジィ~ジはお金は乏しいのですが、時間だけは
たっぷり有ります。色んな割引を駆使して、食料は事前調達、
泊まるところもチョー安いところを探す、貧乏行脚です。
でもなかなか思うようにはいきませんね!
投稿: 輝ジィ~ジ@吃驚 | 2007年7月19日 (木) 05:27
北海道へ行かれたとのことで、羨ましい限りです!!
私は、船の旅も好きなのですが・・・
時間が無~~い(ーー;)
お金も無~~い(ーー;)
ですから輝様の記事で行った気持ちだけ味わわせて頂きます。続きが楽しみです。
投稿: noritan | 2007年7月19日 (木) 02:36