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2006年9月

2006年9月30日 (土)

お山の途中で

先日の北岳から塩見岳縦走の折

その① これって 普通??

我等のパーティ、戸台に車を駐車して出発したので、
下山する為には、車の回送業者に依頼するか、
Taxi依頼の二通りしか有りません。
(公共交通機関有りませんから)

それでもって、後者を選択。

事前にO夫人、地元のTaxi会社に問合せの上、予約。

「鳥倉林道終点から戸台仙流荘まで4人でお幾ら位でしょう?」

「1万4千円位見てもらえれば…」 女性事務員の返答
「お名前は、電話番号は?」

「新潟のOと、言います。電話番号は、…」
「天候の具合で中止の場合は、事前にご連絡します。」
「当日戸台に着いたら、その旨連絡します。」

それで当日

「新潟のOです。先日の予約の通り、お願いします。」

「分りました。尚、念のため三伏峠小屋から確認連絡下さい。」

「承知しました。ではお願いします。」

それでもって予定通り、4日後三伏峠小屋から確認とります。
小屋の主人が、無線でTaxi会社に連絡。

O夫人
「お幾らお払いすれば…」

小屋の主人
「500円です。」

言われたとおり、500円支払。

何と 何と 何と こんなの有り??

予約通り当方は守り、先方の言うまま確認して
500円!!徴収。アレレレレ

ジィ~ジもO氏も無線免許所有。年間500円
利用税を支払っています。

予定時間通り、下山です。
Taxiも林道ゲート前駐車場に待機していてくれます。

ドライバーは、年配の人で、地元情報に詳しく
1時間ほど色んな情報を教えてくれます。

ジィ~ジ念の為
「仙流荘まで幾ら掛かる?」と序でに質問。

「1万5千円少し出る位。。」とドライバー

「・・・・おかしいなぁ」 ジィ~ジ

結局、 実績あるドライバー氏の言うとおり、
1万5千円をオーバー

ジィ~ジもO夫人も納得できません。

何のために、事前確認予約したのか分りません。
千5百円勿体無いのも有りますが、
経験有る事業者に事前に聞いているんです。
常識的に、
「1万5千円位です。」といって実際には1万4千円何百円
であれば、苦情言う気は毛頭有りません。

でも相手は、プロですよ プロ
おまけに、ドライバー氏に対する指示も悪く、
名前も間違えているし、何たる会社!!

更に、指示に従って小屋から再確約する無線料金
500円まで徴収。 そんなのTaxi会社と小屋との
互恵関係では無いか・・・

逆の立場で

もし自分達の手違いで、我々が鳥倉林道で
待ちぼうけを 喰らったとすれば、
慰謝料程度ではすまない筈。

ジィ~ジ ドライバー氏には悪いものの
気持ちが治まりません。

ドライバー氏に、1万4千円だけ支払。
更に、無線代金500円返してもらいます。

もし会社で何か言われれば、私宛に電話してください。
同じ長野県でも 上高地とか大手のアル○○グループなんか
客の奪い合いで、同じグループでバスとTaxiが競合。
何たる違い!!

これでは当然 客も減るし、印象度最悪。。。

いらぬお世話かもしれないけど

業者は、一見の客などと思わないで、
特に接客商売として勉強なさった方が
業績上がるのでは・・・と思うのですが。。

その② ロマンですねぇ~

同じ日の20分ほど前、
三伏峠登山口から鳥倉林道へ向かって10分程
歩いていたところ、前方に大きなタモを持った方が…

何を採集??

それは アサギマダラ でした。

  P1010536

採集された蝶にの羽根に採取場所、自分の名前を
マーキングそしてまた放してやられます。

その日は、富士山から飛んできたのも見つけた由。
全国に同好者結構有り、情報交換されているとの事。

これまたロマン溢れる趣味と妙に感動!!

お別れして、暫くして更に下るとそこにも何十頭の
アサギマダラが乱舞していました。

   P1010538

自分の今まで知らなかった世界のほんの少しを
覗けたような気がしました。

 

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2006年9月27日 (水)

恵那山山行

ジィ~ジの住いする新潟から名古屋方面へは、
結構ACCESS的に時間を要します。

故に、比較的その方面へ行く機会は、少ないのです。

が・・・・・・
今回天気予報を見て、相方が選定したのは、

神代の昔、イザナギ、イザナミの二神が、
天照大神を、お生みになられた時、その胞(えな)を
山頂に納められ、その山名が付いたといわれる
伝説の山 木曽山脈南端 恵那山 です。

夜を徹して走れば、日帰りも可能でしょうが、そんな
無理して交通事故でも起こしては、敵いません。
2日掛ければ、その分ユックリ出来ます。

途中、彼方此方立ち寄ることも出来ます。

* 写真は、クリックで全て拡大

9月20日(水) 晴

朝、仕度をしてユックリ自宅を出発。
北陸道から、長野に向かいます。

2月の赤岳以来、今年数回目の梓川SA
漸く、常念山系の山並が、顔を出してくれました。

   P1010685

山々眺めながら、少し早いお昼とします。

長野自動車を塩尻で下り、R19を木曽川沿いに、
中津川へ向かいます。

以前に奈良井宿は、立ち寄ったことがあるのでパス。

今回は、中山道 江戸から京都69次の42番目
妻籠宿に途中下車です。

平日にも関わらず、大型観光バスも何台も…
台湾か中国系の観光客も、、、

18世紀の江戸時代の面影が、色濃く
残っています。

   P1010689
       高札場と水車

   P1010698
    屋並 (軒の樋も木をくりぬいて)

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復元家屋見学の相方      宿 本陣

往時を想像しながら、ユックリと散策しました。

妻籠(ツマゴ)宿公式HPは→コチラ

ここに寄れば、矢張りお隣まで行かねばなりません。

そうです。馬籠峠、馬籠宿です。
ジィ~ジも相方も、妻籠同様、始めてです。

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水車屋 (大きな水車)     屋並

馬籠宿は、石畳の坂道が続きます。

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藤村ゆかり清水屋       藤村記念館

そして、かの島崎藤村が、朝な夕な眺めたであろう
恵那山が、ユッタリと堂々と横たわっています。

   P1010711
    坂途中からの、恵那山

街並みは、明治の初めと、大正時代に大部分焼失したとか、
藤村の学習には、最適だろうが、建造物としては、
少し物足りない感が拭えない。

馬籠宿正式HPは→コチラ

夕方4時少し前、木曽11宿の南端馬籠宿をあとに、
中津川市へ向かいます。
夕食と翌日の朝食を途中で買い求め、中津川を遡り、
林道を10km進むと、終点ゲートの手前に20~30台
駐車可能な駐車場。小さな小屋(Taxi待合?)と仮設の
トイレが設置されてます。  (5時5分)

   P1010712
       ルート案内板

たまたま恵那山から下山の単独行の方の車が一台。
そして渓流釣の車が2台。

やがてそれらの車も、帰ります。
車のフロントシートを倒し、即席ベッドを作り、
いつでも寝れる状態にしてから、持参の缶ビールで
喉を潤します。

そこへ、一台の車が到着。
我々同様車中泊かな?と一瞬思ったものの、
奥様同乗、おまけに軽ジープ。???

車から降りられ、ジィ~ジの方へ、
聞けば、
毎日の様にパトロールにきて状況確認されている由。
折角なので、恵那についての色々情報をお聞きしたり、
帰りの温泉情報を教えてもらったり、親切にトイレットペーパー
補充の仕方まで教えてもらったり、大変お世話になりました。
何かの縁なので、名刺を頂戴しました。
その方は、岐阜県山岳連盟副会長、中津川山岳会会長の、
丹羽さんという、お名前でした。

やがて、お帰りになられました。

夕闇迫り、空には、満天の星が輝きだしました。
真っ暗な闇の中、結局 我家の車一台だけとなりました。
         
       7時過ぎ 珍しく早々に就寝。

9月21日(木)晴 

車中泊にしては、珍しくぐっすりと寝たようです。
5時過ぎ、車の音で目覚めました。

隣に、1台のセダンが…
見れば、新潟ナンバー!!
「どちらですか」  「新潟市です。」
何と、奇遇にも隣の地区の方でした。
前夜は中津川市のビジネスホテルに宿泊されたそうな。

我々は、お湯沸かし、朝食の用意、そして着替えの山支度。
先達の単独行の方から遅れる事、1時間弱。。

6時20分 出発

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ゲートを潜り、樹林帯の平らな林道を、黒井沢に沿って
20分ほど進みます。
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6時40分 恵那山登山口着  標識有り。
黒井沢の沢音聞きながら、緩い登りを約20分弱。
大きな羊歯の下草を従える樹林帯。夫々に
シナノキ、オヒョウ、ミズナラ…標識がつけられてます。   

   P1010718
     鬱蒼とした樹林帯 こんな感じが続く。

6時56分 休憩小屋
以前利用されていたのか?少し荒れた休憩小屋。
ここから枝沢を何箇所か亘り、少しずつ高度を上げます。

   P1010721
   苔むした橋を何箇所か、(手ブレ)

7時55分‐8時5分 野熊の池避難小屋
駐車場をでて、約1時間半。丸太つくりの小奇麗な避難小屋。
昨夜、泊まりの男性1人。
小屋の中には、救急セットと気圧計も…
   P1010724
    小屋の前ベランダには、木製ベンチも
樹林帯の道が、何処までも続きます。
暫くすると、クマザサと植林されたカラマツの林の中を
ジグザクに登ります。

山頂そして山頂小屋までの標識が、500m間隔でつけられてます。
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 道程標識          恵那山山頂

視界が開けると、恵那山山頂方向も現れます。

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そして水場まで300m.標識     水場 

岩ゴロゴロと木の根っこで歩き辛い登山道。
水場まで300m. これが意外と遠いのです。
でも、水場の水の冷たくて美味な事。山の胴腹からの
水は、甘露 甘露です。

避難小屋まで、あと少し、これも気分的には、かなりの
距離に感じます。

小屋の手前で、新潟の単独の先達氏と擦れ違い。
100名山97座目とか…残りは美ヶ原と何処だか??

9時43分 山頂避難小屋
バイオトイレを別棟に従えた綺麗な避難小屋。
中には、自炊の用具も少々有り。
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 避難小屋         小屋の後ろの展望岩

9時50分‐10時33分 山頂
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恵那山神社奥宮        山頂標識

山頂では、神坂峠から登ってきたという、大阪の40代の
男性と話が合い、長々話し込み、そして小腹を満たします。
山頂は、樹林に覆われ、展望は聞きません。
展望台を造るのか?基礎のアンカーが4ヶ所うめられ、
資材も荷揚げされているようです。
近々、展望台がお目見えする事でしょう。

大阪の男性も、帰り支度、我等も同様です。
車の関係上、元来た道を辿ります。

   P1010740
こんな感じの、結構足場の悪い岩ゴロ登山道。

振り返れば
   P1010741
恵那山が… でもガスも湧き出してきて

足元には、
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そしてまた
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12時5分 野熊の池
   
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そして小沢も何箇所か 
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黒井沢の沢音が段々大きくなり、

13時35分 黒井沢駐車場着。
小一時間の休憩と途中休憩を入れ、約7時間15分。
静かな山を楽しむ事が出来ました。
時間が早い為か、途中で山頂でお昼を目指すグループも
数パーティ。。平日に関わらず…矢張り 著名な山!!
   P1010762
         駐車場の様子。

船覆(ふなぶせ)山、横長岳、鍋づる山の別名を持つ、
どっしりした横長の山を満喫できました。

帰りは、前夜お会いした丹羽さんの情報で、
阿寺温泉の 〝恋路の湯〟で汗を流します。
P1010765_1 P1010766_1    

露天風呂からは、三の沢岳、宝剣岳そして
木曽駒ヶ岳の秀麗な姿が飛び込んできます。

風呂から上がれば、後は家に戻るだけです。
ETC割引利用したり、ユックリ戻ります。
それでも、夜 9時には帰宅。

ビールを飲んで疲れを癒します。

*参考
 ■ 恵那山(2,191m.) 日本100名山
所在地   長野県阿智村、岐阜県中津川市
地 図   国土地理院1/25,000地形図 中津川、(南東)

    

   

   

  

 

   

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2006年9月25日 (月)

始めて 新潟総おどり を見る。

毎年 8月7日から9日までの3日間

新潟市では、新潟まつりが行われます。

  • 住吉祭     享保11年~
  • 川開き     明治43年~
  • 開港記念祭  昭和5年~
  • 商工祭     昭和3年~

4つのお祭りが、昭和30年から一つに纏り、
新潟まつりとして、現在に至ってます。

30,000人を超す大民謡流し、や 信濃川の川面を彩る大花火大会。
古式ゆかしい住吉行列。市民神輿等が賑やかに行われます。

今年の様子は → コチラ

由来の詳細は → コチラ

この新潟まつりとは別に、地域活性化、交流人口の増大、
後世に残す新しい地域文化の創造を目指し、

にいがた総おどり が開催され、今年5年目を迎えました。

万代シティ他、7会場で9月16日(土)17日(日)18日(祝)の
3日間、県内外200団体、約1万人の参加チームとの事。

ジィ~ジ始めて見学に行ってみました。

自宅から古町7番町まで約11kmの道を
2時間ほど掛け、歩いて出かけました。

以下 その日の様子。。9月17日 (日) 晴

 *写真は、クリックで全て拡大

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関屋分水路関屋大橋から旧市内に向かう。

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白山神社に立ち寄り、お参りして…

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古町通り 3?4番町?ライブがあったり、
ドカベンも、 でも割と人通りが少ない!!

にいがた総おどり 古町7番町では…

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   P1010658

そして今年からは、江戸時代3日3晩踊り明かした
小足駄と扇子による踊りをを再現、樽砧のリズムに合わせ
「下駄総踊り」の復活が試みられました。

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前日は、下駄総踊り 1000人規模で踊ったようです。

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全国各地からも 東京農業大学。。

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趣向を凝らした衣装や…

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踊りや…

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そしてパフォーマンス。。

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日頃の練習の成果を精一杯。。

一方、東堀会場でも

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   P1010680

この後も、続々と演舞が続きますが、きりが無く、この辺で。。

2時間程、観賞しましたが些か空腹を覚え、
相方と二人でイタリアンレストランへ。

何時も山ばかり行っているジィ~ジ 久し振りの街でした。

踊りに掛ける熱をとエネルギーを沢山感じ取る事が出来ましたが、圧倒的に年を問わず、女性の参加者が多く、新潟の男性の消極さが、垣間見られたような気がしました。

1年分の踊りの成果を、観客に見てもらい、大きな声で「有難うございました。」と挨拶しながら、去っていく参加者の笑顔が印象的でした。

曲選定や、衣装や、化粧や、踊り方…何かと大変だ。。

今年の にいがた総おどり
コンセプトは、     日本一心躍る踊りの祭
テーマ は、      次の世代に受け継ぐ心

そして今回テーマは、 結ーYUI (感謝の気持ち 人々の心の結び)

にいがた総おどり  詳細は → コチラ  

たまに街の中心地へ出てみると、
ある程度の世の中の状況が見られるような気がしました。  

   

   

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2006年9月22日 (金)

会山行 赤岳~編笠山

今回の会山行 企画担当リーダーは、O氏です。

ジィ~ジは、サブ兼ラストを受け持ち。

参加者は、男性15名女性10名 計25名。

 * 写真は、全てクリックで拡大

行程

9月8日(金) 晴/ガス

新潟駅南口(6:00)→美濃戸口(9:55‐10:10)
→行者小屋(13:10‐13:45)→赤岳山荘(15:30) 泊

9月9日(土) ガス/晴

赤岳山荘(6:00)→権現岳(9:00‐9:45)→
青年小屋(10:25‐11:10)→編笠山(11:30)
→観音平(13:30‐14:30)→新潟駅南口(20:00)

この度の会山行 目的の山座は、赤岳・権現岳・編笠山の
三座走破です。

9月8日(金)

皆さん時間通りに集合、予定時間の出発。
車内では、お茶とコーヒーサービス。

  P1010540
途中、道の駅 新井で、用足しタイム。
妙高・火打山が迎えてくれます。
   (左 妙高 右 火打)

お天気は、まずまず???

   P1010542 P1010543

今年2度目の美濃戸口、今回は駐車場も閑散としてます。

ストレッチしたり、用意整い出発です。
時折、乗用車が、やまのこ村に向かって…

美濃戸山荘からは、行者小屋へ向かうので、南沢ルート。

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会員数 数百名の会なので、今回初めて会う会員も何人か。。

同道したことの無いメンバー,力量や調子が分らない人も
中には出てきます。(参加グレードは事前に周知)

お1人だけ どうしても遅れ気味の会員が出てきます。
リーダーと相談し、ザックの荷物分担、ジィ~ジと
サブリーダーY氏、そして相方の3人でフォローする事に…

特に、病的疾患は心配無さそうなので、皆より少し
ペースダウンで歩きます。今夜は山頂小屋泊まりだから。。

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行者小屋では、リーダーが時間調整,皆はユックリ昼食。
小屋手前まで、リーダーが迎えに来てくれます。

時折ガスが晴れると、大同心・小同心が顔出します。

愈々 文三郎尾根を利用して、頂上小屋を目指します。

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左 先行する会仲間達。 右 間を置いて…

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時折、ガスが切れると、硫黄岳も見えます。

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漸く中岳分岐です。
リーダーO氏から、現在地確認の無線連絡。
ジィ~ジ 中岳分岐到着の旨 返信します。
既に、皆は、小屋に到着とのこと。
ジィ~ジからも、少し遅れるが心配無用と連絡。

  P1010560 P1010561

岩場の足の置き場を指示したりしながら、何とか
山頂到着。。(2,899m.)残念ながら、またまたガスで視界不良。

小屋は、事前予約、また平日更にシーズンも過ぎており、
我グループで1部屋利用。布団1人1枚半位のスペース。

夕食時間まで、食堂に集まり、銘々持ち寄りの酒の肴で
宴会の開始。
アルコール入れば、同じ会員すぐ旧知の仲の状態になり
座も盛り上がります。 アルコールも進むのです。

外は、相変わらずのガスですが、夕陽が当たり、
ブロッケン現象も現れます。
     Photo_1

*ジィ~ジ 山頂小屋は、1昨年10月23日 あの忌まわしい
中越地震当日以来です。あの日が思い出されます。
小屋が、ミシミシ揺れ、食堂のFRPの水タンクの水が
波打ち何時までも治まりませんでした。

夕食も終え、銘々寝床に入ります。
直ぐに寝息が聞こえたり、結構 賑やかな人居たり…

9月9日(土)ガス/晴

残念ながら、朝から山頂付近は、ガスに覆われてます。

朝食終わり、今回のメイン権現岳への出発です。

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左 小屋をあとにして 右 キレット小屋迄は岩場の連続

時折、ガスの切れ間から富士山も顔出したりしたんですが…

天狗尾根の頭から鎖を使って下ったりしながら

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振り返れば…あのずっと奥から下ってきたんです。

やがて岩棚が、砂礫の尾根に変わり、…

山頂から、凡そ1時間下りきってキレット小屋です。
(既に 今年の営業は終了。)

  P1010571

9月に入っているこの時期、終わり掛けとは言え、
まだ コマクサが岩場の彼方此方の点在。

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右手を望めば、阿弥陀岳南稜です。

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赤岳山頂、ヤッパリガス(意地が悪い。)

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目的の権現岳近づきます。名物梯子も見えます。

サブリーダーY氏と相方、更に若い二人のメンバー
そしてジィ~ジが不調の会員SUPPORTします。
他の連中は、既に権現岳をクリアーし、我々を
待っていてくれます。

旭岳を登り、直ぐに下れば、梯子に取り付き。

  P1010582
     源治梯子

最後にジィ~ジが梯子を登ります。
61段とはいえ、それほどの威圧感は有りません。

ハイマツ稜線に出れば、権現岳直下です。
メンバー全員待っていてくれます。

ここでリーダーと相談先へ進んで貰う事に…
ジィ~ジは、チョックラ山頂へ。不調氏は休憩してもらいます。

  P1010586 P1010583

権現岳(2,715m.)は岩塊のピークです。
小屋周辺には、編笠方面からの登山者が多数休憩中。

ハイマツ地帯の足元には …

  P1010587 P1010590

  P1010591

振り返れば、権現岳山頂です。

そしてガレ場をぐんぐん下れば、やがて
青年小屋と秀麗な姿の編笠山が行く手に現れます。

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  P1010594 P1010595

時々、花々が疲れを癒してくれるのです。

我々が到着したところで、リーダーと打合せ。
不調氏は編笠をパスする事に、Y氏と相方と3人で
SUPPORTすることに決めます。

早めの昼食を摂ったメンバー編笠に向かい出発。
我々昼食タイム。ユックリ休憩。

  P1010596 P1010597

青年小屋 左     編笠山 右

我々も帰り準備です。編笠をバイパスして
直接下ります。

下から登ってくる登山者も結構います。

中には、「編笠の山頂はまだですか?」と問うグループも…
「??ム、ム、 ここからも行けますが、一本お間違いですね!」

どうやら押手川から直進しないで、右へルートを採ったようです。
何組も、そんなパーティとすれ違います。

     P1010599_1

緑の苔蒸す岩場の潅木樹林帯が続きますが、
不調氏ますます不調に遂には、膝に症状が…
仕方が無いので、ジィ~ジが氏のザックも背負います。
(中身は既に分担しているので重くは有りません。)

空身で休み休み下りて貰います。

どうにかこうにか、押手川そして雲海と何とか
最後の観音平に向かいます。

  P1010600 P1010601

擦れ違った、横浜の中年団体パーティーに、
「20人位の団体どれ位前に会いました?」と訪ねたところ
「20分位まえかな?」との返事。。

我慢して歩いて貰うしか手は有りません。
休み休みしながら下っていたところ、前方から
リーダーのO氏が心配して迎えに来てくれました。
先行メンバー既に駐車場に到着している由。

皆より小一時間遅れになってしまいましたが、誰からも
避難の言葉は有りません。逆に
「ご苦労様でした。」「お疲れ様」労いの言葉を沢山受けました。

バスに乗りこみ、近くの 広河原温泉シカの湯、
ホテル八峰苑で、温泉入浴

汗を流した後は、またビール、バスに乗ってまたビール。。
和気藹々のうちに、新潟へ戻ります。

ほぼ予定通りの時刻に到着です。全員無事下山で
目的達成です。

ジィ~ジ個人的には、
北から南まで八ヶ岳 一応線つなぎ完遂です。

会山行 団体登山で他の登山者から謗りを受けたりしないよう
公徳登山・安全登山に気を配りますが、団体になれば色んな
ハプニングも起き得ます。各々が役割分担し、また参加者も
協力しあうことにより、新しい人間観家も構築される事も有ります。
個人山行と異なり、仲間内なのでカバーできるメリットも有ります。
加齢により、自分の身体に突然の変調が現れることも充分予想されます。
なるべく、迷惑を掛けないように気をつけます。
多くの個人山行の皆様、ご理解またご叱責お願いいたします。

  

  

   

  

  
 

 

 

  

 

  

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2006年9月18日 (月)

北・間・塩 PART 4

3泊4日の縦走も愈々最終日です。

O夫妻は、別の目的有り、4時過ぎに小屋を早立ち。

5時頃には、明かりも射し始め・・・

今の時期、日の出は、5時20分を少し回った頃。

小屋の前からは、広河内岳方面から陽が登る!!

   * 写真は、クリック全て拡大

    P1010488
       ご来光  雲が赤く染まる。

9月3日 (日) 晴

アッと言う間に、今回の山行も最終日。

毎日旅行社のツアーは、蝙蝠岳から二軒小屋へ下るとか…
一般客より早い朝食で、既に出発済み。

朝食前に、もう一度小屋前から塩見岳仰ぎます。
今日も、天気は良さそうです。

    P1010484
        小屋脇からの塩見岳

6:05 塩見小屋 出発

朝飯終えれば愈々出発。

小屋前の広場を過ぎると、直ぐ緩やかな樹林帯の道に・・

尾根から外れた山腹の少し暗い道を辿ります。

所々に倒木も散見される単調な道が続くのです。

7:20‐7:25 本谷山(2,658m.)

突然、そこだけ樹木が伐採されたような丸い小さな広場、
本谷山山頂です。ここだけは視界が開け、周囲望めます。

 P1010490 P1010491

再び、樹林帯の中につけられた赤土の登山道が続くのですが、
マルバダケブキなどのお花畑も見受けられます。

尾根沿いに緩い下りを辿れば、やがて前方に
三伏峠小屋が見えてきます。

小屋の手前には、見晴らしの良い、三伏山です。

 P1010495 P1010496

三伏山は展望良好ですが。。。

残念ながら、北ア方面は、ガスが湧き出してます。

8:20‐8:40 三伏峠小屋

P1010497 P1010498

テントサイトには、テントが3張り。

休憩中の登山者も何人か…

三伏峠=日本一高い峠と謳っています。

 * 朝日新聞 昭和52年5月8日付け紙上では
  1位別山乗越 2位一ノ越 (何れも富山) 3位三伏峠

ジィ~ジと相方 ユックリ休んで、

お花畑へ向かいます。

 実は実は・・・

O夫妻が早立ちして小河内岳(2,802m.)へ出かけたのです。
(三伏峠小屋から往復CT4時間40分) 
時間調整しながら、迎えがてら、手前の烏帽子岳へ向かうのです。

お花畑には、
 P1010499 P1010500

烏帽子岳への登山道は、行く手左は、マッタリ
右は、大崩壊ザレ場。全く対照的。。

9:15-10:00 烏帽子岳

天気良く、眺望抜群。。360度遮るもの有りません。

塩見岳、荒川岳、赤石岳、そして聖岳方面…etc

幾ら眺めても、飽きません。。

 P1010511

 P1010512

P1010516_1 P1010509

暫くすると、二人のコチラへ向かって歩いてくる姿が、
見え、ドンドンと近づいてきます。富士山背にして(左)

烏帽子岳 握手で迎えます。

予定通り目的達成で、二人には、満足感が顔に出てます。

一寸 休憩し労をねぎらい 小屋へ向かいます。

10:40-11:55 三伏峠小屋

今回の予定は、一応終了。後は、無事に帰るのみ。

小屋からビールを買い乾杯、ユックリとお昼とします。

下山間際には、小屋からTaxi予約の確認。

山腹につけられた樹林に囲まれた登山道を
トットコトットコ下ります。

 P1010526 P1010529

良く整備された道。 時には木製の梯子も…

時折 花々愛でながら進むのです。

13:30 林道終点広場 着

P1010534 P1010537

記録を点けるO氏、来た道振り返る相方。。

ここから30分強、駐車場まで舗装道を辿ります。

カーブしているので、向かい側の駐車場まで
なかなか着かない感じ。
(鳥倉山山腹に設けられた駐車場 右写真)

帰りとなると、歩きにも嫌気がさして来ます。

ゲンキンなものですねぇ~

駐車場には、予約しておいたTaxiが待機してます。

長い鳥倉林道からスタートの戸台 仙流荘まで小一時間。

ドライバーから地元の説明を多々うけます。

やがて 戸台に到着。車から着替え取り出し、

仙流荘の大きな湯船に浸りながら充実の4日間
感慨に耽るのでした。

                      お終い。。

            * 感想 意見等後日別掲予定。

 

 

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2006年9月15日 (金)

北・間・塩 PART 3

漸く縦走3日目にして晴れそうな感じ。

明け方まで、澄み切った空には、光を放つ星の群れ。

* 写真は全てクリック拡大

9月2日(土) 晴

楽しい思い出となった熊の平小屋も、朝食を済ませば、出発しなければなりません。
又、もう一度どうしても訪れたい気持ちで一杯です。

小屋の前で、北村管理人、ショウコさんと一緒に記念撮影。

川崎の好漢K氏と3人,何時までも何時までも、
手を振り見送ってくれます。

6:00 熊の平小屋出発

本日の参考CT6時間

樹林帯の静かな緩い道を暫く進むと、小さなピークが現れ
視界が開けます。

   P1010420
   振り返れば、前日のルートが。(間の岳)

 P1010422
 右手には、中アそして、遥か奥は、北アも…

 P1010425
  仙丈ケ岳(左)甲斐駒ケ岳(右)も頭だし…

6:40 安倍荒倉山 (2,693m.)

気付かずとおり過ごすかもしれない…

     P1010431
       安倍荒倉山の三角点

緩い樹林帯の道を、のんびりとユックリと、
マイナスイオン浴びながら・・・

         P1010434
         こんな感じで、ユックリと。

7:35 小岩峰

誰が名づけたか?小さな岩のピーク。
展望良好な尾根道。

     P1010440
          小岩峰の一部

7:50‐8:10 新蛇抜山 (2,667m.)

今回の山行の一つの目的の山です。

熊の平小屋の北村管理人が、大事にしたい。
他人にあまり来て欲しくない との思い入れ有る山。
岳人の中には、自分だけで独占したくなるような、
荒らして欲しく無い、そんな気になる山を持っている方、
結構 いらっしゃいます。

現在 標識もルートもありません。登山道を歩く人の
99%は関心無く、通り過ぎる事でしょう。

 P1010441 P1010442

ルートが無く、足の踏み場が無いお花畑が続く。
(管理人さんの気持ち、良く分かります。)
三角点も無い、狭い山頂。眺めは→GOOD  

  P1010443
     眼前には、塩見岳の勇姿も。。。。

大休憩終われば、なるべく花を踏まないように登山道へ戻ります。

稜線から少し離れて切られた道を、前に向かって…

9:20‐9:30 北荒川岳

 P1010446 P1010447

ザレ場のピークは、360°VIEWPOINT だ!!

    P1010453
       ザレ場に点在するタカネビランジ

近くには、北村氏が作ったキャンプ地の管理小屋も有り。
   

        P1010454

ここから塩見岳に向かって右側は、大崩壊のザレ場。
侵食を食い止める事は、先ず不可能でしょう。

左側はユッタリしたザレ場で、やがてマルバダケブキの
延々と続く、なだらか道。

      P1010455

やがて稜線沿いのハイマツ帯につけられた、北俣岳への登りの道。

 P1010456 P1010457
富士山横目に樹林帯をひと登り、(左)すると
ザレ場の稜線に(右)振り返ると、間の岳、農鳥岳、更に
甲斐駒ケ岳も・・・

そして ガレ場の要注意のキツイ登りが続き、

11:20‐11:50 北俣岳

本来の目的は、ここから蝙蝠岳へ行く事なのですが、
ジィ~ジは、相方の膝を考慮して、パス。
O氏夫妻は、休憩して蝙蝠退治 に出発。。

ジィ~ジと相方、ここまで来れば後は、時間調整です。

 P1010458 P1010461
      北俣岳手前振り返る。  北俣岳山頂。

 P1010459 P1010464

蝙蝠岳へむかうO氏夫妻。  奥の右ピークが目的

蝙蝠岳は2,865m. 北俣岳より往復CT約4時間です。

ジィ~ジと相方、しばし見送り&大休憩。

一旦、北俣岳から少し下り、最後の岩稜登り約30分。

12:30‐12:55 塩見岳 東峰~西峰

   展望は、言う事なし。絶景です!!。 

   P1010465
  間の岳の左肩には、北岳が聳えています。

  P1010467
  東峰に立つ登山者 富士山もくっきりと。。。

塩見小屋から登って来る人も沢山います。

山間から、ガスが少しずつ沸き始めます。(天気下降?)

たっぷり眺望を堪能し、小屋へ向かう事に…

急降下の岩場、落石起こさないように細心の注意払いながら、
ガンガンと下ります。
      P1010470
          振り返って見ます。

       P1010469_1

天狗岩に向かって、南側を巻いてクリアーしばらくすれば。。

13:50 塩見小屋

小屋の前は、団体客始め、大賑わい。
受付にも時間が掛かります。

      P1010471
受付済ませ、案内されたのは、入口右の上下。
全く、引戸の脇。(雨でも降ったら堪りません)

ビール飲んで、後はO夫妻を待つばかりですが。
ガスも湧き出し、塩見岳も隠れてしまいます。

三伏峠方面から、ひっきりなしに今夜の宿求め
登山者が向かってきます。

4時5分、O夫妻、蝙蝠岳経由到着。
同時にガス切れ、塩見岳も顔を出し、

      P1010474
         写真を撮るため急ぐ、相方。。

16:25~ 夕食 (第一回目)

      P1010478
      今夜の献立です。

素麺は、喉通りが良いですね!!

9月に入り、さしも暑がり屋のジィ~ジと相方ですが、
寒さを肌で感じるようになってきました。

日の入り時刻近く、ガスが晴れ、塩見岳が赤く染まります。

 P1010479
     夕日に染まる塩見岳西峰(左奥)

塩見岳・そして小屋周辺は、幕営禁止地域。
流石に小屋は、超満員状態です。

チョッピリ湿った布団を気にしながらも、身体を
横たえます。

 今回の縦走も明日が、最終日です。

    PART 3 お終い  (PART 4へ続く予定)

  
  

  

 


 

 

       
    
       
   

   

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2006年9月11日 (月)

北・間・塩 PART 2

時の流れは速く、今年も何時の間にか9月に突入。

9月1日(金) 雨/ガス/晴

窓から外を見ればガス。

外へ出て見ると、小雨が当たります。

御池小屋の軒先借用し、簡単な朝食。

本日最初の目的の山座
 ≪北に遠ざかりて雪白き山あり。とへば、甲斐の白峰といふ。≫

 平家物語に登場 北岳 です。

参考 コースタイムは9時間10分です。

   写真は、クリックで全て拡大

5:15 御池小屋 出発

仕方なく嫌々ながら、上下共、雨具着用してのスタート。

テントサイトの脇から〝草滑り〟と呼ばれる、ジグザグに切られた
約500mの急登を、登り始めます。
直登では無いので、さほど疲労は、覚えません。

お天気は、小雨混じりのガス、
イマイチスッキリしませんが、足元には

 P1010342 P1010346 P1010351
 他にも色々…と

歩き始めて、小一時間。

所謂 朝テッカリ  天気下り坂?(嫌な感じ)

それでも 目の前には、また転ずれば
 P1010352 P1010349
  北岳バットレス   や   鳳凰三山が望めます。

6:57 小太郎分岐

歩き始めて、約1時間半強、右俣分岐を過ぎれば、
ハイマツ帯に変わり、小太郎尾根分岐。

  小太郎山(2,725m.) O夫妻登頂済。

     P1010365

仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳もどんより、ガスも湧いて…

お天気悪くなる一方!!!雨も強くなり、

それでも岩陰には、健気にも

 P1010366 P1010369

7:28‐8:05 北岳 肩の小屋

雨が強く、冷たい風まで吹き出し、下屋借りて、
休憩しようと小屋へ、

肩の小屋の親父さんが、親切にも、小屋の中で休むよう
声を掛けてくれました。

       P1010368

ユックリ休み、親父さんに、天気予報聞いたところ、

「今日は、一日雨だろうが、明日は晴れるだろう。」

この時点の外気温、6度から7度。結構寒い、冷えます。

計画中止にするか?続行するかは別にして、
ここまで来た以上、山頂だけは…

8:36‐8:40 北岳山頂

肩の小屋から、約30分

日本第二位高峰 日本100名山 ジィ~ジ3度目の
  北岳(3,193m.)山頂です。
     P1010373

 我グループで、山頂独占だぁ~

 P1010375 P1010376 P1010378

  岩間に咲く花たちです。

雨と冷たい風で、身体の心まで、冷えてきます。

計画続行するか否か?打合せと、身体を温める為、
取り敢えず山頂小屋へ向かいます。

9:30‐10:10 北岳山荘

    P1010379

時折、ガスが風で吹き飛ばされ、視界が開ける時も…

自炊場でコーヒー飲みながら、先行きの相談です。

リーダーO氏、天気の具合と、我々の身体の具合を考え、
なかなか結論つけません。

それでも
5年越しの懸案と、肩の小屋の親父さんの予報を頼りに、
そして、皆の行きたいと言う、気持ちが一つで 
計画遂行続行と 決まります。

小雨とガスの中、間の岳に向かい、ゴツゴツした岩の
小さなピークを、数箇所クリアーします。

途中、農鳥岳から来た、何処かの高校山岳部のパーティと、

熊の平小屋からの中年4人組のパーティとすれ違います。

   P1010385

岩稜帯の登山道は、ガスの時には、注意しないと
道を外すことあるので、注意が肝要。

 P1010382 P1010388
岩間に咲く花々が疲れを癒します。

中白峰(3,055m.)、越えて先に進めばやがて…

11:40‐11:45 間の岳(3,189m.) 着。

ジィ~ジ10数年ぶりの、間の岳
日本100名山 日本第4位の高峰。
ケルンが点在する広い山頂。
念の為、記念撮影。

ここからは、道が二手に分かれます。
左手は、農鳥小屋への道。
左は、三峰岳(ミブダケ)を経て、塩見岳へ向かう道。

我チームは、ガラ場の登山道を、右手を進みます。

雨は、少し小止みに、時折、冷風がガスを飛ばすと…

   P1010396
仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳が顔をだしてくれます。

登山道を忠実に下りながら進めば、仙塩尾根に取り付きます。

ちょこっと巻いてひと登りで、

12:30‐12:40 三峰岳(2,999m.)

雨は、殆ど止み、風も寒さは感じません。

   P1010397

痩せた岩稜の尾根を慎重に下ったり、登り返したり…

   P1010400

振り返れば、間の岳の細沢カールや三峰岳。

あの、それなりに急峻の岩場を下りてきたんだ!!

ズンズンと勿体無いほど下れば、
やがて砂礫の台地の三国平。

何時の間にか?ハイマツ帯から樹林帯に・・・

   P1010407

山腹に、今夜のネグラ、熊の平小屋が見え出します。

また ガスの切れ間からは、塩見岳も姿現します。

   P1010409

目の前に、小屋が見えても、一旦下って、登り反すなど、
意外と簡単に、着かせてくれません。

14:15 熊の平小屋 着

漸く、今日の最終予定地 熊の平小屋到着。

   P1010411

泊まりの客は、連泊の若いカナディアンロッキーの
トレッキングガイドを仕事にしている、川崎のK氏
我々4人で、貸切状態。

手続きをして、早速 濡れた雨具を乾かし、靴も
ストーブの周りで乾かします。

小屋は、前と2階にテラスがある、洒落た造りで、
内部の階段も、センスが良い。

時間が経つにつれ、肩の小屋の親父さんの言葉通り、
お天気は確実に回復してきます。

テラスからは、真ん前に農鳥岳が聳え、
その勇姿を誇っているようです。 
   P1010417

  夕日に染まる、農鳥岳の姿。

季節従業員の笑顔がチャーミングな、働き者のショウ子さん。
10年振りに、管理人に復帰の北村さんに、とても親切にして貰い
小屋の施設の案内してもらったり、
夕食終わってからは、管理人さんから焼酎までサービスを受け、
山との関わり、クライミングの話、米国オレゴンに住まわれる
奥さんとの出会いの話、小屋での怪談もどきの出来事…
また川崎のナイスガイK氏も、カナダの山の話や軽妙な小話も…
9時過ぎても、宴は盛り上がり、思い出に残る、楽しい有意義な
一夜となりました。
来年も、是非にも再訪したい気持ちが強くなります。

久し振りの天の川、そしてひと際 輝くオリオンがとてつもなく、
綺麗で強く印象に残ります。 ☆ ☆ ☆

夜も更け、2階の寝床を広々使い、1日の出来事を
思い出しながら、満ち足りた気分で、就寝。。。

   Part 3 に続く。

   

  

  

   

 

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2006年9月 7日 (木)

北・間・塩 PART 1

先日の、光岳~聖岳に続き、またまた南アです。

立山連峰の奥大日・大日岳から合い間、たった3日間。

8月31日(木) 晴

参加者 紹介

 ● O氏      某重大疾患から命拾い。
             一生毎日投薬

 ● O夫人氏   ぎっくり腰治療中5日目
            
鍼射ちコルセット腰固定

 ● 相方     変形性膝関節症治療中
             
両膝サポーター補強

 ● ジィ~ジ   坐骨神経痛 4日/週治療中
             腰から足に置き鍼10ケ

以上 身体に故障抱えたジジとババの4人です。

ACCESS的には、南ア南端の光岳とは随分違い、
越後からもさほど遠くは有りませんが、
ETCカードの早朝割引適用するべく、
4時少し前、新潟西ICを通過。

途中で朝食摂ったり、時間調整し、岡谷JCから伊那へ向かいます。

伊那市 旧長谷村戸台 着いたのは8:45。
 靴履き、準備しますが…

南アルプス林道バスは、10:05発 予定。
 (時間は、たっぷり)

    P1010319
     戸台 バス切符 売り場

10:05 戸台 バス スタート

乗客は、山口大学ワンゲル部の男女8名と我々4人、
そして新潟栃尾からの単独男性、計13名。

切符売り場の担当女性、曰く
「長梅雨で昨年比5,000人位で、8月はそれなり混んだがカバーできない」

時折、ドライバーが車を止め、POINTの説明をしてくれます。

    P1010321
    車窓からの、峻嶮鋸岳 (O氏夫妻、登頂済)

甲斐駒ケ岳もヽ(^。^)ノを出してます。
その後、仙丈岳も。

110:00 バス 北沢峠 着

山口大学ワンゲル部諸君は、甲斐駒ケ岳とか。ここでお別れ。
我等は、乗り換え。。

   P1010322
     長衛荘 (昔 泊まった)

11:05-11:30 バス 広河原着

南アルプス市営バスに乗り換え、広河原。

P1010325 P1010326
  野呂川吊橋、渡り   広河原山荘(昔 泊まった)

山荘の前のベンチで、御昼食タイム。

本日のCT予定3時間の楽々コースなのです。

甲府側からの登山者か?チラホラ何組かのパーティが通り過ぎていきます。

12:00 広河原 出発

山荘裏手から大樺沢の左岸を進むと、
暫くで大樺沢と白根御池コースの分岐に出ます。

ウラジロモミの樹林帯の道を、山腹を巻くように進みますが、
直ぐに急登となり、尾根に取り付き、ドンドンと、高度を上げます。
梢を編んだ梯子も何箇所もでてきます。

ジィ~ジこの方面3度目ですが、白根御池コースは、今回始めて。

結構、急な傾斜と、お昼スタートの所為で、気合が入らないのか?
意外と疲れを覚えます。

足元には、

P1010333 P1010330
カニコウモリ&サラシナショウマ(左)セリバシオガマ(右)    

広河原山荘から、約高度差700m.、標高2,200mからは、
トラバース気味の緩い道になり、やがて眼前に、
真新しい大きな白根御池小屋が現れます。

14:05 白根御池小屋 着

広河原山荘から、ほぼ2時間、今夜の お宿です。

    P1010334

19999年雪崩で崩壊し、プレハブ仮 小屋で営業していたが、
昨年10月に鉄骨2階の、旅館並みの小屋に改装。
今年から本格的に営業したとの事で、
まだ木の香がする、新築ホヤホヤです。

通された部屋は、2階の個室。布団も新しく、
清潔で気持ちが良く、トイレは勿論水洗で、
何箇所もあり、テン泊用トイレも併設。

早速、生ビールでも飲もうかと注文したところ、
先週で切れてしまい、缶ビールしかないとの事。
仕方が無いので、缶ビールでとりあえず乾杯。

小屋前のベンチからは、鳳凰三山が真正面ですが、
残念ながら頭はガスに覆われています。
北岳方面もスッポリとガスのシャッポ。 

    P1010339
   鳳凰三山隣の高峯2,779m.(O氏夫妻登頂済)

白峰御池の幕営地には、数張りのテントが…

    P1010337

食事は、重箱に小奇麗に盛られていますが、
男性二人で切り盛りしている為か?
出来合い品の温め直し…

従来の山小屋とは、趣が異なっています。

ファミリー登山には良いかもしれません。。

夜は長~い。

明日からハードな山歩きの始まりだ!!

    続く 

 

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2006年9月 4日 (月)

剱岳は、全容を…

旧盆を過ぎると、山のSEASONも一段落!!。

一般登山者に迷惑を掛ける事も少ないかな?と
昨年のうちに計画した所属する山の会の会山行。

企画・実施担当はジィ~ジです。

■ 大日岳 2,501m.・奥大日岳 2,611m.

所在地  富山県上市町、立山町
日 時  8月26日(土)~27日(日)
天 気  晴 薄曇り
参加者  男性13名 女性12名 計25名
行 程  26日 
      室堂  9:35→剱御前分岐10:10→
      奥大日岳(12:15‐12:55)→
      七福園14:25→大日小屋15:10 泊
       実質歩行時間 4時間50分
      27日
      大日小屋5:55→大日岳6:10‐6:30
      →大日小屋(6:45‐7:00)→大日平山荘
       (8:50-9:15)→牛の首10:00→
       称名滝登山口11:05
       実質歩行時間 3時間40分
高低差  1,600m.(但し 逆コースの場合)
地 図  国土地理院地形図1/25,000 剱岳(南東)

 * 写真は、全てクリックで拡大。

 26日(土) 

まだ明けやらぬ5時、新潟駅観光バス発着場スタート。

朝早くても、誰1人遅刻する会員居ません。

北陸道立山ICから立山へ向かいます。

観光バス仕立てなので桂台から 立山・黒部アルペンルートを室堂まで直行。

9:20 室堂 着

全員出発準備、
ターミナルは、最盛期程では有りませんが、
かなりの人出で混雑してます。

       P1010262
         名水 立山玉殿の清水 

幸いお天気が良く、浄土山から雄山そして別山と、
山並が綺麗に目に入ります。

9:35 室堂 スタート

ペースメーカーを相方にして、スタートです。
ラストは、何時もの通りO氏に委ねます。

ミクリが池から地獄谷そして雷鳥沢に向かいます。

    P1010263
      左肩には、剱岳の顔も

    P1010264
          みくりが池

    P1010265
      お馴染み 地獄谷

10:10 剱御前分岐

P1010270 P1010272

お天気が良いし、危険箇所も無く、緩い登りで楽々。

団体なので相方は、普段よりユックリ、ユックリ

途中の花々を眺めながら… 

時折 来た道振り返りながら…

ガスが周辺から沸きだし、嫌な感じになってきました。

        P1010281
         周辺にガス発生

12:15-12:55 奥大日岳 山頂

目的の奥大日岳山頂。

本来ならば、目の前に ド  ド~ン と

剱岳が現れる予定なのに!!!

結局は、ガスの中で昼食。

 ありえねぇ~   (誰かさんのパクリです。)

     P1010289
        下山途中も ガスの中

 担当リーダー(ジィ~ジ)はガックリ、会友はガッカリ。。

14:25 七福園

天気が良ければなぁ~ 巨岩ゴロゴロの

 P1010292 P1010294
   名勝七福園周辺ですが…

15:10 大日小屋 着

宿泊手続き、寝場所を指示されます。

2月以上前から予約しておいたので、殆ど1部屋我々の為に割かれてます。

1人布団一枚分スペース(充分です。)

小屋の前から、剱岳が指呼で見える筈でしたが、結局…

     P1010296
     一番奥に薄っすらと肩だけが。。。

それでも、全員外でビールで乾杯、夕食まで宴盛り上がり、話題尽きません。

会員同士の繋がりや、新しい関係が築かれるひと時です。

やがて夕食の時間ですが、夕闇迫る頃、漸く到着するパーティも有ります。
(結局 その7人パーティは、満員の為、食堂で寝る事になりました。)

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    夕食献立        食堂はランプなのです。

  * ジィ~ジ 大日小屋は、3度目

  大日小屋の案内は→ コチラ

夕食終わり、外へ出てもガス、無論 星も出てません。

 早めに お休みです。

26日(土) 登山道で見た花達
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27日(日) ガス

夜中2時頃 ジィ~ジ外を覗くと、微かに剱岳のシルエットが…

でも朝になり、外へでれば ガス ガス ガス

ヤッパリ駄目か!!!

    P1010301
     剱岳の頭には重く圧し掛かるガスが…

早月尾根側の稜線が少しだけ、見える程度です。

朝食終えて、大日岳の往復です。

5:55 大日小屋

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小屋の前で、皆で記念撮影。

6:10-6:30 大日岳山頂

    
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大日岳山頂へ、展望利きませんが記念写真撮影。
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立山山域は、チングルマの宝庫です。至る所に群生。。    

6:40 大日小屋
7:00 大日小屋 出発 

愈々 下山開始、樹林帯の中に切られた、岩混じりの急登を、注意しながら下ります。

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遥か離れた草原の台地まで取り敢えず下るのです。

後方に微かに薬師岳がその姿を現しています。

1時間強の岩ゴロの道を下ると、

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緑の台地が広がり、薬師岳も近づきます。

振り返れば

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青空も広がってきましたが、剱岳方向は依然。。。。
登山道は、何時の間にか、木道に変わっています。

8:50‐9:15 大日平山荘

山荘裏からは、称名川に落ち込む不動滝が…
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ゆっくり銘々、間食やティータイムです。

ここから先は、水平に敷かれた木道を20分強歩きます。
谷を挟んで、弥陀ヶ原のアルペンロードが見えます。
この付近は、池塘点在するメルヘンの世界です。

大日平山荘の案内は→コチラ

    P1010314

木道が終わると、本格的な下り、所々梯子も有りますが、
滑りやすい露岩も有る痩せ尾根が暫く続き、団体なので
ユックリ慎重に進みます。

10:00 牛の首

要 注意箇所です。
数年前に来た時よりも益々荒れてきたような感じです。
樹林帯の急登の嫌な道がまだまだ続きます。

11:05 登山口 着
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登山口を一歩出ると、そこは、まるで別世界。
大勢の観光客の姿と、話し声が飛び交います。

事故も無く、ほぼ予定を終え、感謝の気持ちを持って、全員を握手で迎えます。

登山口から、10分足らず、

4段落差350m.日本一の称名滝です。

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飛沫が飛んでくる展望台の東屋で、滝を見ながら昼食。

シッカリ落差日本一の滝を堪能して、バス駐車場まで下ると、ドライバー用意の熱いお絞りが配られ、汗を拭い、サッパリとしてバスに乗り込みです。

バスは、立山駅近くのウェルサンピア立山に立ち寄り、そこで全員温泉入浴。大きな浴槽に身を浸し、疲れを癒します。

風呂から上がり、バスに乗れば、冷やしておいた缶ビールで再び乾杯。

新潟へ向かう車中は、ジィ~ジの独壇場です。
参加者各位から改めて、自己紹介、今回の山行の感想(反省・改善含め)、会に対する要望、来年の行きたい山…etc 1人ずつマイクを廻します。

3時間程の走行時間も、瞬く間に、新潟駅に到着です。

(感想)
数年前、逆コースをピストンしたところ、2名ほどバテ気味の会員がでたので、今回は楽々コースに設定。ただ前回に引き続き指呼の間の剱岳の勇姿を、そして日本海に沈む真っ赤な夕日を、参加会員に見てもらえなかったことは、当然ながらリーダーとして悔やまれるところである。団体の為、一般登山者に迷惑を掛けないような日にち設定、コース設定、会員の満足度等など気に掛けてはいるものの、最終的には、お天気次第 これが一番難しく、悩みの種なのです。

    

    

    


        

 

 

    

    

     

   

  
      

 

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