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2006年2月18日 (土)

厳しさ体験 八ヶ岳 (後編)

まだ明けやらぬ暗い内から出かけるグループ。
外は、少々粉雪も舞っています。
6時少し前、点灯。早速寝具片付け、携行品をザックに詰め込みです。
(取り敢えず必要無い物は、小屋にDEPO)

従業員から朝食準備完了の案内。直ぐに食堂へ、GrapefruitのDesert付き、品数多い朝食です。大食漢のジィ~ジは、ご飯のお代わりを2度 (盛りが一寸少なかったから?)

6時55分 赤岳鉱泉出発 
アイスクライミング目的か?じょうご沢方面へ出かけるクライマー、我々同様赤岳方面向かう者、幕営地ではテント撤収する連中。アイゼン装着する登山者等。様々です。
でも小屋主の柳沢氏の説得が、効を奏しているのか?硫黄岳方面へ向かう登山者有りません。
我チーム行者小屋まではツボ足です。
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小屋前の様子。
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前日の中山乗越目指し、新雪の中進みます。
中山乗越下れば、行者小屋です。
手前の地蔵岳登り口、昨日か今日か?かすかにトレースらしきもの有り。

7時35分 行者小屋着
カラフルなテントも10数張り!!
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行者小屋前
ここでザックからアイゼン取り出し、装着です。

ガ・ガッ ・ガ~ン 大問題発生。片側アイゼンのつなぎのピンが外れ、ばらばらになっています。
家で靴合わせはして来たのに、信じられません!!収納袋にもピンは入っていません。
何たる事!醜態、この上有りません。

相方 「だから大丈夫?と念を押したでしょう。」「1人で戻って待ってなさい。」何を言われてもひたすら我慢のみ。
(身から出た錆!!)

ところがグループ登山の有り難さ。同行のY氏 「確か工具箱持ってきたはずだな」とザック開梱。確かに工具箱。中には、太い針金有り、早速借り受けピン代わり。そして手で切れないのでピッケルで叩き切断。。おかげで、本当に、お陰で皆と登れます。
想定外のTROUBLEでメンバーに迷惑掛け、無駄な時間を費やしてしまいました。
手の指先は冷たい、痛いを通り越し、痺れています。精一杯マッサージです。

8時 行者小屋出発。
樹林帯を暫く進めば、阿弥陀ROUTEとの分岐です。
徐々に傾斜はきつさを増してきます。
樹林帯が、ハイマツ帯に変わる頃には、急登の連続。所々雪の中から、鎖や手摺が顔を出しています。
ツアーガイド?にアンザイレンされた人。あまり冬山経験無いグループ?(失礼ながら)前後に…天気が悪いので遅々として進めません。ガスを伴った風が強さを増してきます。
2,600m.付近?の小さなピークの先の先の、台地で殆どのグループが登頂を断念し、下るようです。
我ポンコツデジカメ、レンズは出るもののシャッター作動しません。尤もガスで何も見えませんが…
我チーム2点確保に注意しながら、先へ進みます。

9時10分 中岳分岐 コル
如何にか阿弥陀分岐到着ですが、風の勢い増幅。ここは風の通り道です。
ピッケルで身体を確保。身を低くし飛ばされないように注意します。辺りには1パーテーのみ。。
ここまで来れば、通常残り山頂まで40分足らず、折角だからと前進です。数分進むと山頂から下山者が1名。曰く「寒いわ・風が強いわ・無論何も見えないわ。3分と我慢できなかった」との事。
我々「ど~する?」。。
結論 何回も来ているし、厳しさ味わったし、戻ろう!!山頂行っても、達成感は有るだろうが、それ以外あまり意味が無い!!無理すれば多分間違いなく、登頂は出来ただろう。でも我々これから先も、少しでも永く山を楽しみたい。
岩稜取っ付き手前で、Uターンです。

下りは、更に2点確保が重要です。慎重に元来た登山道を辿ります。
もう殆どのグループ諦めたのか?登ってくる登山者は、見受けられません。

10時10分 行者小屋 着
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振り返れば 、無論赤岳方面ガスで覆われています。
アイゼン脱ぎ、赤岳鉱泉に向かいます。

10時45分 赤岳鉱泉 戻り。
小屋の食堂を借り、ビールで喉を潤し、早めの昼食です。

小屋は、ザワザワしています。上空ではヘリの音も姦しく

聞けば、テントの二人が戻らないらしいそして前日の雪崩の再確認(他に巻き込まれた登山者まだ居ないか?)と今日も捜索の由。 

雪崩事故の無事を願いながら、下山開始。

11時30分 赤岳鉱泉より下山開始
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小屋の脇には、アイスクライミングフィールド アイスキャンディー
訓練しているクライマーも見受けられます。

このアイスキャンディーは、たしか1昨年小屋主と、ジィ~ジが過って世話になった、国際山岳ガイドの長岡健一氏達が足場を組んで作った筈…

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振り返ると、辛うじて大同心が顔を見せ、我々を見送ってくれています。
でも赤岳稜線は、全く駄目。。
麓方面は、それでも割合い良い天気のようです。
人気の山です。登山者が結構登ってきます。

12時25分 美濃戸山荘着
急ぐ必要も無いので、山荘でユックリと一服。
下山してくるグループ、そしてこれから登るグループと混雑しています。
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美濃戸山荘の変形 達磨ストーブ
遊び心有り、いいですね!
やまのこ村から林道をズンズンと来た道下ります。

13時5分 美濃戸口着
お昼過ぎ、且つ天気もまぁまぁ駐車場は殆ど凍っていません。

完全目的は達成でき無かったものの、厳しさをたっぷり実感することが出来た山行となりました。
帰りは、いつもの通り、原村の、樅の湯 へ、ところが寒さか何かで設備が故障で修理休業中。併設の宿泊施設で他に温泉無いかと訪ねたところ、「良ければ、うちにも有りますが…」と言う話。一寸隣より小さく、露天風呂も無いけど、小奇麗で湯質は同じ 500円/1人
ユックリと温泉に浸り、汗を流します。

14時 南諏訪IC発
新潟県に入ると、哀しいかな!空はまたどんより、そして雪も時折舞ってきた。

付記   

過去の経験からも、1月の方が、天候気象条件安定?。
硫黄岳方面は、硫黄経由赤岳縦走・天狗方面縦走・硫黄岳往復他 何回か通過しているが、殆ど無警戒であった。(要反省)

持参する用具は、念には念を入れて(猛反省)
メンバーに多大な迷惑を掛けてしまった。


アイゼン・ピッケルワークが少し出来れば、素晴らしい眺めと感動を得ることが出来るだろう。

身体の続く限り、新年登山は、矢張り八ヶ岳主体にするつもり。

1月の好条件下の眺めは、ビスターリさん HP写真等を参考にして下さい・

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コメント

しげぞうさま
Dynamicに記事更新流石です。
赤岳、しげぞうチームであれば、問題ありません。
要は、お天気だけです。ジィ~ジ元々技術も体力も
自慢できるもの持ち合わせていませんから…
強風は注意しないと、飛ばされBALANCE失います。
来年ゼヒど~ぞ!!

投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年2月23日 (木) 07:00

前編からもう一度、じっくり読ませていただきました。
やはり冬の山は気象条件がものを言うんですね。あちこちで赤岳レポートを拝見していますが、お天気が悪いとベテランのジィ~ジさんでも撤退されるくらいですものね。運も見方につけないと登頂はさせてもらえないということでしょうか。。。私もいつか赤岳に登れるよう、経験を積みたいと思います!!

ジィ~ジさんは登頂できずに残念な気持ちもあるかもしれませんが、その分こうして私のようにジィ~ジさんのレポートでとても勉強になっている人間がいますんで!!(^ ^)

投稿: しげぞう | 2006年2月22日 (水) 23:53

sanaeさま
早速activeに再開素晴らしい。
アイゼン片側だけ靴合わせしたのですが…、
全く話になりません。元々触れる必要の無いPIN
ですからnocheckでした。矢張り自分の為、更に
同行者にも迷惑掛けないよう注意肝要。
ひたすら反省あるのみです。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年2月21日 (火) 14:10

いろいろな条件の中で判断されてせっかく来られたのに残念でしたね。
アイゼンですが、チェックしてもトラブルが起きたとは!
ベテランの輝ジィ~ジさんもそういうことがあるんですねぇ・・・
仲間はありがたいですね。
私もいつも点検しているわけではないので気をつけないと。
技術と体力の不足は山道具でカバーして貰ってますから・・

投稿: sanae | 2006年2月21日 (火) 13:51

TiCA さま
来年1月天気をみて出かける事をお薦めします。
1月は、まず雪崩の心配も無いでしょう。
貴女であれば、問題なくクリアーできるでしょう。
アイゼン他人様に言えないほど、恥ずかしい話です。
登頂断念、貴女方と違い、先が短いので、少しは
悔やんでいるところも有るんです。でも自分を大事に
したいから…

投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年2月21日 (火) 08:29

前・後編じっくり拝見しました。
このところあちこちのブログでも皆さん軽々と(?)八ヶ岳にお出かけなので、なんとなーく「私も行けそう」くらい錯覚していましたが、やはり冬山は厳しいものですね。勉強になりました。
アイゼンのトラブルなど、自分でも反省すべき点あります。命に関わる部分ですから自分のことは自分で責任持ってやらないとね。アイゼンの歯も研いであげようかな。。

これぞまさに「勇気ある撤退」の見本ですね。お疲れ様でした。

投稿: TiCA | 2006年2月20日 (月) 23:54

ビスタ〜リさま
アイゼンの件、慢心と慣れが原因です。
冬山入る資格有りません。反省あるのみです。
八ヶ岳矢張り気象条件からも1月の方が間違いないと
思います。貴女も感激されたように、たくさんの人に
素晴らしさを知って欲しく、許可も得ず、貴女の記事
紹介させてもらいました。お許し下さい。
ご多忙なところ、COMMENT頂戴し、感激の極みで有ります。


投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年2月20日 (月) 21:06

輝じぃ〜じさま、やってきたら
きゃあー、自分のHPの紹介がされてるー!
アイゼンの件でのお仲間の機転と
山頂を目の前にした適切な判断、うーんさすがです!

投稿: ビスタ〜リ | 2006年2月20日 (月) 20:21

山いろいろ さま
コチラからも、山さまのニコニコ(*^_^*)見えたような!
今日は、久し振りに上天気でしたね!!
八ヶ岳貴殿の為に、再度来年の新年登山じゃ。。
(鬼が笑うかな?)
来週日曜日何処かで、鍋でもやろう!!

投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年2月19日 (日) 17:28

頂上踏めず残念でしたね。
しかし、冬の八ヶ岳の雰囲気が味わえただけでもOKかと。
いろいろと事件が有った様で・・・神社へのお参りでもして、心機一転したほうがいいかと・・・。(-_-;)
今日は菅名でしたか。白山から姿が見えたような気がしていたんですが、幻じゃなかったんだ~。(笑い)

投稿: 山いろいろ | 2006年2月19日 (日) 17:09

これから、大蔵~菅名岳二人で行くぞ!!
天気は、まぁまぁみたいだから。。
お茶の道 精進深められたし。(笑い)

投稿: 輝ジィ~ジ | 2006年2月19日 (日) 07:17

足の痛さと、高速道での辛い4時間を思い出した。
二度とあんな目に会いたくなし。来年は革の靴を履いていくわ。

投稿: 赤鬼 | 2006年2月19日 (日) 07:02

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21日(土)22日(日)と八ヶ岳は赤岳に行ってきました。 ぼちぼちとアイゼンとピッケルを持って 雪山をいくつか登ってきましたが、 自己流ではそろそろ限界を感じていました。 そこで、今回はガイド登山で、 1日目はしっかりとアイゼン講習です。 2日目はいざ赤岳へ! いや〜、天気がよかった!でも寒かった!! 同じころに稜線上にいた人によると -35度だったとか。 嘘やろ!? まあ、... [続きを読む]

受信: 2006年2月23日 (木) 21:04

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