近頃どうも天気の状態が不安定で、週末は特に何処何処へ行くとの予定が無く、しかも4日(日)は雨マーク。しからば、土曜日日帰りで適当なところは?と思い巡らしていたところ、先日の川上村 白木旅館で同宿だった栃木からのご夫婦の、「9月の第1週の那須朝日岳の竜胆が綺麗ですよ!」の言葉を思い出し、今まで行ったことは無いので、〝じゃぁ行ってみようか〟てなことに… 同行はS太氏夫妻。
9月3日(土) 薄曇り (参考コースタイム 5時間10分)
5時半過ぎ、4人で新潟西ICから磐越道経由、郡山JCから始めて、東北道を上進、那須ICへ向かい、那須湯本の有料道路(¥360)からロープウェイ山麓駅脇P迄、3時間足らずで到着。8時半始発らしく駐車場にはまだ2~30台位。目指す茶臼岳や朝日岳を地図で確認するがガスが流れてきたり、あまり天候よろしくない。準備をし、8時45分発ロープウェイで山頂駅に向かう。(ロープウェイ 所用時間約3分半 片道料金¥650 111人乗り)
9:00山頂駅ー9:27-9:35茶臼岳山頂ー9:58:00-10:05峰の茶屋跡ー10:40-11:00朝日岳ー11:30清水平ー12:10-12:40三本槍岳ー13:10清水平ー13:35-13:50朝日岳の肩ー14:20峰の茶屋ー14:55駐車場 (実質歩行時間 4時間35分)
山頂駅9時just出発。親子連れの観光登山者も多数。火山礫の歩き辛いザレ場を暫く進むと、少し傾斜がきつくなり巨石群が現れ、巻きながら進むと、また道は広く緩くなり、那須神社の小祠が鎮座されている山頂到着。周辺から水蒸気が噴出して、岩の表面も少し暖かい。残念ながら遠望が利かず、火口を左に見ながら、峰の茶屋へ下る。茶臼岳の北斜面からは、おおきく蒸気を噴出し、まさに活火山の様子を呈している。
峰の茶屋にはベンチも置かれ、大勢の登山者が各々寛いでいる。今日は泡を食って登る必要が無いので、ユックリコーヒータイムとする。朝日岳へは剣が峰(1799m.)の巻き道を進む。右側が切れ落ち、振り返れば、峰の茶屋からの下山道が1本の線となり、くっきり見える。北側に回りこむと、眼前に赤茶けた肌の荒々しい岩峰の朝日岳が迫ってくる。道の脇には漸く、今が盛りの竜胆が点在して目を楽しませてくれる。鎖の取り付けられた階段状のガレ場を越え、西側へ出ると一寸した鎖場の急登となって、登りきると平らな広い台地、朝日岳分岐・朝日の肩に出る。山頂へはものの数分である。北面から眺めるのと大違いで広く、緩く、意外な感じを受ける。山頂で大休憩とする。
大休憩を終え、熊見曽根への稜線添いに三本槍岳へ向かう。振り返って見ると朝日岳は山頂まで、低木で覆われ、全く、北面と様相が異なり、あたかも別の山のようである。暫く進むと、木と石で整備され階段状の登山道が、清水平に向かって取り付けられている。広々とした清水平は、木道が敷いてある。心地よい風にあたり爽快な気分である。三本槍も徐々に近づいてきた。ハイマツ帯の狭い道を進むと北温泉分岐。更に深く抉られた細い、熊笹に覆われた土の道を進み、最後の登りをクリアーし、一等三角点が設置されている三本槍岳(1917m.)到着。冷えたビールを飲み、昼食とした。山頂には10人位。雑談していたところ、ポツンと一雨当たる。あれッと思った途端に大粒の雨となり、雷まで鳴り出す。慌てて雨具を取り出し、直ぐに帰り支度。清水平まで大急ぎで下山。時折雷音も轟く。少し小降りに」なり、雲の流れも出てきたので、一応安心して雨具を脱ぐ。朝日岳の分岐までき たら、晴れ間も広がってきたので、再び休み、周囲の眺望を楽しむ。茶臼岳もどっしりと姿良く聳え壮観だ。
下りは、峰の茶屋から峠の茶屋へ向かい、赤いごつごつした朝日岳の山肌を見ながら下山。
Pで靴を履き替え、大丸温泉の湯泉 望(¥750)で汗を流し、那須高原の雰囲気を味わいながら、帰路につく。郡山あたりから福島・新潟県境くらいまで、雨が激しく降り、稲妻があちこちに散見されたが、新潟に着く頃には降り止んでいた。
茶臼岳 1915m. 朝日岳 1896m. 三本槍岳 1917m.
*三本槍岳 名前から見ると尖鋭峰と思えるが、実際はゆったりした重厚味の有る山であり、会津・白河・黒羽の3藩が、所領確認の為、毎年5月5日に山頂に3本の槍を立てたことに由来。
総評(私見)
日本の代表的な火山帯の中心の山であり、それなりにコニーデ火山特有の眺めも良い。一方、地形からして時期により気象条件が悪い時には厳しさを増すだろうと思われる。紅葉シーズンには湯元温泉から数珠繋ぎになり、大渋滞を起こすらしい。始めて行ってみて、意外と新潟からは、アクセス的には近いし、便利だと感じた。しかし、登山対象としては、更に足を伸ばし、三斗小屋温泉辺りまでとか、足を伸ばさないと、時間的にも少々物足りなさを覚える。併せて、火山礫のザレ場・ガレ場歩きは、身体が潜るようで、一般登山道より、むしろ歩き辛く、疲労感を覚える。私的には、温泉・殺生石と併せ、眺める山かな…と。。。
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